アイドルの世界に転生したようです。   作:朝霞リョウマ

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長くなりそう&時間不足で分割します。


番外編24 大家族 周藤さんち!(765編の2)

 

 

 

・三男と長女

 

 

 

「あ、良太郎くーん! ここよー!」

 

「全く……」

 

 仕掛け時計の前で手を振るあずさ姉ぇの姿を見付け、はぁと思わず嘆息する。

 

 健兄ぃの車で家族全員分の買い出しに最近出来たばかりのショッピングセンターへ来たのだが、ものの数分で方向音痴のあずさ姉ぇが行方不明になってしまった。相変わらず超常現象のように忽然と姿を消すので逆に感心してしまう。

 

 ただ子供の頃ならいざ知らず、今では携帯電話という文明の利器が俺たちの味方だ。早速あずさ姉ぇと連絡を取り、近くにあるという仕掛け時計の前から動くなと三回ほど念を押してから俺が迎えに来た。

 

「ごめんね、良太郎君。色々と気になるものが沢山あって……」

 

 理由が完全に子供が迷子になる典型的なそれだったが、両手を合わせて片目を瞑ってペロッと小さく舌を出しながら謝るあずさ姉ぇが可愛かったので許すことにする。

 

「ほら、みんな待ってるから行くよ。はい手ぇ握って」

 

「あら、良太郎君はお姉ちゃんと手を握りたいの?」

 

「そうしないとまた見失うからだよ!」

 

 割とマジで。それぐらいあずさ姉ぇの迷子スキルは理不尽に高い。

 

 加えて身内贔屓抜きにしてもあずさ姉ぇはおっとり系大乳美人なので、割とホイホイ男どもが寄ってくる。

 

 故に手を繋いでおけばあずさ姉ぇを見失わずナンパも牽制できると一石二鳥なのだ。

 

「うふふ。こうしていると、昔転んで泣いていた良太郎君と手を繋いで帰った時のことを思い出すわぁ」

 

「あぁ、あずさ姉ぇが先に歩いて案の定迷子になったから逆に俺が手を引くようになったあの時ね」

 

 子供なりに「あずさ姉ぇに道を任せちゃダメだ」と思い知らされた。

 

「早くあずさ姉ぇも、迷子にならないようにいつでも手を引いてくれる素敵な運命の人を見つけてくれよ?」

 

「今は良太郎君に手を引いてもらっているからいいわ」

 

「……それ、どういう意味で言ってんの?」

 

「うふふっ」

 

「……ああもう」

 

 それからみんなが待つ場所まで歩く間、妙に気恥ずかしくなってしまった。

 

 結局こうして色々と敵わないところが悔しいが、いつもと変わらない笑顔でニコニコとしているあずさ姉ぇが楽しそうなので良しとしよう。

 

 

 

 

 

 

・三男と次女

 

 

 

 それはとある日の夕食後の俺(と健兄ぃ)の部屋での出来事。

 

「……良太郎、私言ったわよね?」

 

「いや、言ってないって。俺聞いてないもん」

 

「それは耳を塞いでたからでしょ!? もう一回言ってやるからよく聞きなさい!」

 

「あーあーあー!」

 

「聞けっつーのっ!」

 

 カーペットの上に正座をしながら膝を突き合わせていた律姉ぇが前屈みになり耳を塞ごうとする俺の腕を抑えにかかってきた。体勢や体格差の関係上流石に力勝負で負けるはずもなく、むぎぎと力を込めているが全く俺の腕を抑えきれていない。

 

 などと思いきや、急に手を離されたので自分で両耳を殴打する羽目になった馬鹿の姿がそこにあった。セルフ致命傷とか洒落にならない……。

 

「私は確かに言ったわよ! こういう雑誌を買ってくるなって!」

 

 そう言いながら悶える俺の目の前に律姉ぇが真っ赤になりながら突き出したのは、所謂ビニ本と呼ばれるものである。知らない人は是非検索してみてくれ。

 

 ついに十八歳になり色々と解禁になったので買ってきたのだが、部屋に隠して置いたら亜美真美の二人が勝手に部屋を漁り回して見付けてしまい、それが律姉ぇに伝わってお説教を喰らったのが先週の話。

 

 んで、今回性懲りもなくガサ入れをしてくれやがった双子の手によって再び見付かってしまい、現在に至る。

 

 武士の情けとして、顔を真っ赤にしながらも食い入るように中を見ていたということは伏せておいてやろう。二回目は最初からこれ目的だったのではないかという予想もしないでおいてやろう。

 

「ウチにはまだ小さい子がいるんだから、こういうのを置いておくなって言ってるでしょ!? 兄さん二人を見習いなさい!」

 

「律姉ぇが知らないだけで兄貴たちだって持ってたぞ」

 

 今回偶然俺が買ってきたのが見付かったというだけで、ほんの少し前までだったら兄貴たちのやつもあったはずだ。

 

「健兄さんが持ってるわけないでしょ!」

 

 律姉ぇ、健兄ぃのこと美化し過ぎだろ……。

 

 結局今回も処分されることになってしまった。しかしこれを処分したところで、いずれ第二第三のビニ本が……!

 

 その後、自分のノートパソコンを購入するまでこの攻防戦は続くことになる。

 

 

 

 

 

 

・三男と四女

 

 

 

 とある休日の昼下がり。何やら甘い匂いに誘われてキッチンへ足を向けると、春香がクッキーを焼いていた。

 

「今日のおやつはクッキーか」

 

「あ、良お兄ちゃん。うん、あとちょっとで全部焼き上がるから、もう少しだけ待っててね?」

 

「分かった。それで、どれを食べていいんだ?」

 

「今『待ってて』って言ったよね!?」

 

 春香から「つまみ食い禁止!」と注意を受けてしまったので大人しく待つことにする。

 

「フンフフーン!」

 

 鼻唄を歌いながらオーブンの様子を見つつ後片付けを同時進行する春香。若干音が外れていることに関しては目を瞑ろう。

 

 エプロン姿でキッチンに立つ姿は我が妹ながら随分と家庭的であり、流石『お嫁さんにしたい女の子ナンバーワン』の座に輝いただけのことはある。

 

 まぁ我が周藤家の家庭を切り盛りする戦力の一端を担っているので、家庭的というか生活感が溢れていると言った方が当て嵌まっている気もする。

 

「よし! 完成!」

 

 やがて最後のクッキーが焼け、本日の周藤家のおやつが完成した。

 

「良お兄ちゃん、みんなを呼んできてくれない?」

 

「いや、後は俺がやっとくから春香が呼んでこい。どんがらがる可能性があるからな」

 

「その『どんがらがる』って謎の動詞止めてもらえないかな!?」

 

 そこまでドジじゃありません! と憤慨した様子でクッキーを入れた器を持ってリビングに向かおうとする春香。

 

 

 

 足元には何故かバナナの皮が。

 

 

 

「っきゃあ!?」

 

 ここまで来ると『転ける』という結果が決まってから原因が発生するゲイボルグ形式のドジっぷりだが、とにかく春香は前フリ通りに滑って転ぶのだった。

 

「いった~……って、クッキー!?」

 

「安心しろ。スカートが捲れてお前の下着は丸見えだがクッキーは俺がキャッチしたから無事だ」

 

「見てないで助けて! あと少しは私の心配をして! でもクッキーはありがとう!」

 

「どういたしまして」

 

 その後、顔を赤くした春香はしばらく口を聞いてくれなかった。

 

 

 

 

 

 

・三男と五女

 

 

 

「あの……こ、これ……!」

 

 放課後の校舎裏。とある女子生徒が俺に一通の便箋を差し出してきた。

 

 ハート型のシールで封をしてあるそれは、一目で中に入っているであろう手紙の内容が予想できた。

 

「……ゴメン」

 

 故に、俺はそれを断らなければならない。

 

 

 

「真宛の手紙は受け取らないでくれって本人から言われてるんだ」

 

「そんなっ!?」

 

 

 

 驚愕し絶望した表情を浮かべる女子生徒。

 

「一体何のための先輩なんですか!?」

 

「少なくとも恋文仲介人ではねーよ」

 

 正直そういう扱いにも慣れていたが、思わずそんな口調になってしまうぐらいにはイラッと来た。

 

 その後、女子生徒は「この子が失礼しました~」「もう、だから本人に直接渡せって言ったのに」とすぐ傍で様子を見ていたらしい友達二人が回収に来たことで去っていった。

 

「……ほら、これでいいんだろ」

 

 完全に姿が見えなくなったので、もう一人の隠れていた人物に呼び掛ける。

 

「アハハ……ゴメン。でもありがと、良兄さん」

 

 苦笑交じりに物陰から出てきたのは真だった。

 

「全く、本当にモテモテだなこのイケメンは」

 

「よく見て。目の前にいるのはメンズじゃなくて女子制服を着た兄さんの可愛い妹だよ?」

 

「相変わらずスカートが恐ろしく似合わんな」

 

「ぶっ飛ばすよ」

 

 この後は部活だという真と途中まで連れ立って歩く。

 

「はぁ……どうしたら僕も春香や雪歩みたいに女の子らしくなれるんだろ……」

 

「まぁ真面目に答えてやるけど、お前は春香たちみたいなカワイイ系の『女の子らしさ』よりあずさ姉ぇみたいなキレイ系の『女性らしさ』ならまだワンチャンあると思うぞ」

 

「うっ……!? い、いや、やっぱり僕は女の子らしくなりたい!」

 

「んじゃまずそのスカートの下のスパッツを脱ぐところから始めないとな」

 

「こ、こんなところで脱げるわけないだろ!?」

 

「今ここでなんて一言も言っとらんわ!」

 

 咄嗟に握り拳を作る癖を直さない限り、女の子らしさも女性らしさも先が遠そうである。知ってたけど。

 

 

 

 

 

 

・三男と六女

 

 

 

「ひうぅ……!」

 

「……何してんの?」

 

 学校の昇降口にへばりついて何かに怯えていた雪歩がいたので声をかけると、彼女はビクリと肩を震わせた。

 

「あ、りょ、良お兄ちゃん……!」

 

 振り返り、声をかけたのが俺だと言うことに気が付いた雪歩は安堵の表情を浮かべた。

 

「わ、私の下駄箱に……!」

 

 震える指で下駄箱を指差す雪歩。

 

「何か入ってるのか?」

 

 もしや嫌がらせか? 俺の可愛い妹に手を出すたぁふてぇ野郎だ。

 

 一体何を入れられたのかと雪歩の下駄箱を覗き込む。

 

「っ!? こ、これは……!?」

 

 まるで『お前には何も無い』と言わんばかりの真っ白な便箋。『お前の命を奪う』と脅迫しているようなハートの形をしたシール。そして『お前のことを知っているぞ』と宣言しているように雪歩の名前が書かれているそれは……!

 

 

 

「どっからどう見てもラブレターだな」

 

 

 

 真とネタ被りとか言わない。

 

「その様子だと中身を見る気はないよな?」

 

 少し離れたところからこちらを窺っている雪歩に尋ねると、彼女はコクコクと頷いた。

 

 差出人には悪いと思いつつも兄として俺が代わりに開封する。

 

 手紙の内容はおおよそ想像通りで、雪歩に交際を求めるものだった。相手は勿論男子生徒。こうして普通に男子からモテる辺り真とは大違いである。

 

 しかし雪歩が男を苦手としていることは割と知られている筈なのだが、未だにこうしてラブレターを入れてくる辺り逆に嫌がらせなのではないかと思ってしまう。

 

「それで? またこれは俺が断ればいいのか?」

 

 男子が苦手な雪歩が受け取ったラブレターは基本的に俺か真が代理で断っている。

 

 しかし雪歩の口から返ってきたのは予想外の言葉だった。

 

「……え、えっと、その……こ、今回は私が直接お、お断りします……」

 

「……え、マジで?」

 

「あ! で、でも、できれば良お兄ちゃんか真ちゃんに付いてきて貰いたいです……」

 

「まぁ影から見守るぐらい全然いいが……大丈夫か? 無理しなくてもいいんだぞ?」

 

 そちらの方がいいとは分かっているものの、やはり心配せざるを得ない。

 

「うん……私も、いつまでも良お兄ちゃんたちに頼ってばっかりじゃいられないから……」

 

「……ゆ、雪歩おおおぉぉぉ!」

 

「きゃっ!?」

 

 健気に頑張ろうとする妹に感動して思わず抱き付いてしまった俺は絶対に悪くない。

 

「雪歩に何してんだ痴漢この野郎!」

 

「ゲフッ!?」

 

「ま、真ちゃん!?」

 

「って、あ、あれ、良兄さん?」

 

 だからこうして真に殴られる理由だって絶対に無かった筈なのである。

 

 

 

 

 

 

・三男と七女

 

 

 

「良にーにー! いぬ美の散歩に行くぞー!」

 

 夕飯を食い終わってリビングのソファーに座ってノンビリしていると、響がユサユサと体を揺すってきた。

 

「えー、俺今から特番の『高垣楓と横山奈緒の温泉巡り旅』観たいんだけど」

 

「どーせ録画してるんだろー? もう日が落ちるの早いんだから女の子を独り歩きさせるつもりかー?」

 

「今の季節設定どうなってるんだよ……」

 

 だが確かに一人は危ないから俺も付き合ってやることにする。

 

「よし行くぞいぬ美ー!」

 

「バウッ」

 

「そろそろ静かになー」

 

 いぬ美のリードを響が持ち、俺がその隣を歩く。

 

 季節設定はともかく、確かに最近はめっきり日が落ちるのが早く、既に辺りは夕闇に包まれていた。

 

 何か不吉なものに出逢いそうな時間帯、逢魔時。『誰そ彼?』と目の前を歩く人の判別が付かなくなる時間帯、黄昏。そういう話を後輩の白坂や依田から聞いたことがあるが、確かに改めて見回してみると不気味な雰囲気のような気がしてきた。

 

 そーいえば、この隣を歩く沖縄かぶれ娘はこういうの苦手だったなぁとか考えていると。

 

「………………」

 

 隣を歩く響がリードを持つ手とは反対の手で俺の手を握っていた。

 

「やっぱり怖かったのか」

 

 そういえばこの間心霊特集を間違えて観ちゃって千早のベッドに潜り込んだとか言ってたな。

 

「うっ……だ、だって……」

 

「悪いわけでもダメなわけでもないから、別に言い訳する必要ないだろ」

 

 夕闇に怯えて怖がるなんて可愛い妹である。

 

 ほれっと手を引くと響はすぐ傍まで寄ってきた。

 

「バウッ」

 

「うぅ、いぬ美もありがと……」

 

 こういう時はいぬ美の方が頼りになるからどっちの散歩なんだか分からんな、こりゃ。

 

「何でいつも歩いてる道なのにこんなに怖いんだろぉ……」

 

 手を握るだけじゃ足りずに腕に抱き付く形になった響なのだが、俺の肘辺りが大変柔らかいことになっていた。

 

「……ん?」

 

 いやぁ、相変わらずタッパは小さいくせして持ってるものは姉妹の中でも上の方だなぁと妹の成長を邪な視点で喜んでいたのだが、それに気が付いてしまった。

 

「ふぅ、よーやくウチが見えてきたぞ! ありがとーな、良にーにー!」

 

「あぁ、大したことじゃない」

 

 そう、大したことじゃないさ、お前の身に起きたことに比べれば。

 

 

 

「それより響、お前胸が小さくなってないか?」

 

「いきなり何を言い出してるんだ!?」

 

 

 

「いやだってお前、この間までムギュって感じだったのがムニュって感じになってる気がするし」

 

「うぎゃー!? い、妹のむ、胸の感触を覚えてるなんて、へ、変態だぞ!?」

 

「いや、これが兄妹愛だ!」

 

「何でそんなに純粋で澄んだ目なんだよー!?」

 

 結局、部活が忙しくて痩せただけらしい。

 

「響ー! 甘いもの奢ってやるぞー!」

 

「魂胆が丸見えだぞ!?」

 

「じゃあ行かねーの?」

 

「……行く」

 

 

 

 

 

 

・三男と八女

 

 

 

 突然だが、我が妹の千早は歌が上手い。合唱部のエースという範疇に収まらないぐらい歌が上手い。

 

 どのくらい歌が上手いかというと、昔公園で転んで泣いていたやよいを慰めるために歌を歌ったらあっという間に泣き止み、さらにたまたまそこを通りがかったという音楽プロデューサーに「将来ウチでデビューしないか」とスカウトされてしまうぐらい歌が上手い。

 

 将来のことはまだ考えていないと言いつつも、歌手になるという道に進むことを吝かではないと考えているらしい。

 

 

 

「……はぁ、はぁ、はぁ……りょ、良兄さん、何点でしたか!?」

 

「72点だとさ」

 

 しかし何故かカラオケとは相性が悪かった。

 

 

 

 どーいう理屈なのかは分からんが、歌が上手いイコールカラオケが上手いということにはならないらしい。普通の人ならば80点ぐらいは堅そうに歌っても、千早はこの通りなのだ。

 

 なんでも以前合唱部の友達からカラオケに誘われ、そこで友達に「千早ちゃんなら満点行けるよ!」と持ち上げられて採点モードで挑んでみた結果、60点という点数を取ってしまい微妙な空気になってしまったことがあるらしい。

 

 それが悔しかった負けず嫌いな千早ちゃん。流石に一人カラオケはハードルが高いらしいので俺を引き連れて、たまにこうして個人的に練習しているのだ。

 

「一体何がいけないのでしょう……」

 

 ドリンクバーの烏龍茶をストローで飲みながらガックリと肩を落とす千早。

 

「ここまで来ると逆にカラオケのレベルが千早のレベルに追い付いてないって考えたらいいじゃねーか?」

 

「例えそうだったとしても、私の歌が一般に認められないというのはやはりショックです」

 

 そう言って「次にいきます」と再びデンモクを手に取る千早。なんだかんだ言って歌うことに自信があると同時に歌が好きなんだろう。

 

「んじゃ多分、意気込み過ぎなんじゃねーか? 気楽に肩肘張らずに歌ってみたらどーだ?」

 

「……気楽に、ですか?」

 

「そーそー。お兄様がお手本を見せてしんぜよう」

 

 そんなわけで選手交替で俺がマイクを持つ。曲はそうだな……ジュピターの『BRAND NEW FIELD』にするか。

 

 

 

「――っと、こんな感じ」

 

 歌い終わり、画面に表示された点数は90点。聞いたことはあるがカラオケで初めて歌う曲にしては上出来である。

 

「どうよ」

 

「……次、歌います」

 

 先程よりもリラックスした表情で千早はマイクを持つのだった。

 

 

 

「……73点」

 

「……成長したじゃん」

 

 無言でペチペチと叩かれた。

 

 

 




・三男と長女
迷子関係のみ手がかかる姉とぶつくさ言いながらもしっかりと探しに来てくれる弟。唯一あずさにのみ頭が上がらない。

・三男と次女
手がかかる弟と少しだけ口うるさい姉。仲は良いものの、基本的に犬猿の仲に近い。

・三男と四女
ちょっと意地悪な兄と弄りがいがある妹その1。仲は普通にいい。

・三男の五女
ちょっと意地悪な兄と弄りがいがある妹その2。妹というよりもノリは若干弟寄り。

・三男と六女
頼りになる兄と守りたくなる妹その1。基本的に意地悪というか悪戯好きな良太郎も、流石に妹雪歩には勝てなかった。

・三男と七女
ちょっと意地悪な兄と弄りがいがある妹その3。ただその1とそのに2と違いその意地悪されるのがちょっとだけお気に入りだったりする。

・三男と八女
頼りになる兄と弄りがいと庇護欲を合わせもつ妹。適度な距離感を保っているので、実は姉妹の中では兄妹仲という点では一番仲が良い。



 というわけで大家族シリーズの続きはオムニバス形式になりました。こうした方がスラスラと書けるし読みやすいかと。しかし今回は執筆時間が取れなかったので前後編になります。

 ネタバレになりますが、露骨に飛ばした三男と三女はオオトリになります。



『4thSSA二日目に参加して思った三つのこと』
・名刺の存在は知っていたものの用意出来ず悔やしい(Pは皆さん心優しく「名刺だけでも」と名刺をくれました)

・「はやみいいいぃぃぃいいいいぃぃ!!!」(大号泣)

・「劇……劇場……そっちかー!」(歓喜)

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