満月による光源の下、ミストバーンは自身の配下である魔影軍団とパプニカ兵たちとの戦いを一歩離れた場所から見ていた。
今回彼が率いて来たのは、軍団の主力モンスターである鎧兵士である。
そしてその鎧の中身は空洞――実体を持たず、内部に吹き込まれた暗黒闘気によって動いている。かつての不死騎軍団のように痛みも恐れも知らぬモンスターである。
また、一体一体はそれほど強くはないのだが、とにかく数が多い。空の鎧に暗黒闘気を詰め込むだけで手軽に生産できるため、他の軍団と比較しても補充が容易である。数の頼みを活かしての攻め手を得意とする。
だがそのモンスターは今、ミストバーンの目の前で次々と打ち倒されていた。
パプニカ兵士たちの連携によって、鎧兵士は数の頼みをいまいち活用できていない。あくまで鎧兵士は暗黒闘気によって動くだけのモンスターだ。命令には忠実であるが、応用や融通は利かない。
そのため、人間の知恵や戦い方によりフェイントや囮作戦などを見抜くことが出来ずにいたのだ。少しでも剣を学んでいる者や知恵がある者であれば、すぐに看破できるはずの行動にいちいち引っかかり、協力攻撃によって着実に数を減らされている。
勿論、鎧兵士の元々の地力によってパプニカ兵士にダメージを与えているのだが、負傷者はすぐに後方へと下げられて三賢者の一人――マリンが治療してしまう。
そしてそれ以上に厄介だったのが、マァムの存在であった。
彼女は初手こそ魔弾銃を利用した遠距離からの呪文攻撃を行っていたが、二発ほど撃ったところで攻撃方法を切り替えた。
そもそも魔弾銃は弾数に制限があるため、どうしても攻撃回数が限られる。多くの敵を相手にするのには向かない武器なのだ。早々に見切りをつけるのは決して悪手ではないだろう。
だが、魔弾銃の代わりとして彼女が選んだ行動はその場にいた全ての人々の度肝を抜いた。
素手による攻撃である。
幾ら弱いとはいえ、鎧そのものは鋼鉄で出来ている。下手な攻撃であれば、はね返すほどの防御力を持っているのだ。にもかかわらず彼女は素手の攻撃を続け、パプニカ兵士達と協力して敵を倒していた。
――このままでは、予定よりも早く軍団が全滅しかねない。
互いの戦いを眺めながら、ミストバーンは冷静にそう判断する。
ミストバーンが自身の軍団を率いてこの場に来たのは、フレイザードの要請を受けたからである。命を賭けてでも力を求め、ダイを殺すと宣言してみせたあの呪法生命体の願いを成就させてやるため。
そのため、積極的に攻勢を掛けるつもりはないが、かといって約定を違えるつもりもない。当初の内容通り、時間稼ぎに徹するつもりだった。
だがこのままではダメだ。魔影軍団の壊滅するスピードが想定よりも早い。少々梃子入れをする必要があるようだ。
そこまで考えると、ミストバーンはまるで掻き消えるように移動し、戦場へと足を踏み入れた。
「はああああっ!!」
鋭い気合いと共に打ち込まれた正拳突きが決まり、鎧兵士の一体が金属同士がぶつかり合う音を立てて崩れ落ちる。叩き込まれた衝撃は素手の一撃とは思えないほどであり、知らない者が見れば金属製の槌か何かを使っていると思うほどだろう。
「おみごとです! マァム殿!」
マァムのすぐ近くで、囮役を担当していた兵士の一人がそう声を上げる。
「ありがと! ……ところで今ので、何匹倒したのかしら?」
「さて? 自分は算術が苦手でしたので……」
一体倒しても、その穴を埋めるように湧き出てくる鎧兵士にいい加減嫌気が差していた。彼女達の言葉通り、何体倒したのかを数えているだけの余裕はなかった。二桁は確実に超えているはずだが。
「それよりも、マァム殿、拳の方は、大丈夫なのですか?」
兵士は息を切らしながらも口を開く。だがマァムは未だ疲れを見せることはなかった。
「大丈夫! まだいけるわ!」
成人男性であるはずの自分よりもタフな様子を見せるマァムに、兵士は羨望のまなざしを見せる。体力はまだまだありそうだし、あれだけ堅牢なはずの鎧を直接殴っているというのに痛がる素振りも見せないのだ。
流石はアバンの使徒、鍛え方が違うのだろうと思っていた。
――痛くないわけじゃないし、疲れていないわけでもないわ。でも、ここで弱音なんて吐いていられない!
胸中でそう叫び、自分を叱咤激励しつつ新たな敵へと視線を向ける。
マァムが素手で戦っていられるのは、闘気と呪文のおかげだった。闘気を纏うことで拳であっても大きな攻撃力を誇り、同時に防御にも併用することで殴った際の痛みを軽減する。これが素手でも戦えるだけの秘密である。
もっと肉体を鍛えて、闘気の扱いにも習熟すれば、素手で鋼鉄を引き裂くことも可能になるのではないか。戦いながらそう感じ取っていたが、今の彼女はまだ修行中の身――というよりも、修行を開始して一日しか経過していない。
兵士達との協力の賜物とはいえ、その短い期間でこれだけの戦果をたたき出すのは驚嘆の一言である。
そしてもう一つの秘密は、回復呪文である。
戦いの中に生まれる僅かな間隙を縫うようにして、手早くホイミの呪文を発動させる。それは、完全に発動させて十全の回復効果を狙ったものではない。効果範囲を限定させることと発動時間を短くすることで、本来のホイミよりもずっと魔法力の消費を抑制した簡易版である。
この簡易ホイミを使うことで、体力を回復させ、痛む拳を癒やしているのだ。
闘気の扱いと、限定的な回復呪文。どちらかが欠けていても、マァムがここまで粘って戦うことは出来なかっただろう。修行を開始して僅かな時間だというのに、これだけのことを教えてくれた
習ったばかりの未熟な技術ではあるが、それでも敵の弱さと仲間との連携のおかげで戦えていた。敵であろうとも傷つけるのは好まないが、仲間を守るためにも彼女は戦う。
「せいっ!」
狙った敵に一気に接近すると、今度は相手の腕を掴んで一気に体勢を崩そうと力を込める。鎧兵士が反射的に堪えようとした瞬間には、もはや遅かった。重心を上手く利用され、瞬く間に投げられていた。
投げの勢いに加えて鎧の重さが加わり、敵は容易に起き上がる事が出来なくなっていた。地面へ叩きつけられた衝撃で動きも緩慢になっている。
「今よ!」
「はいっ!!」
マァムの言葉に兵士の一人が反応して、倒れたままのモンスターにとどめを刺す。その頃には彼女は既に別のモンスターの相手を始めていた。
力強くはあるが、愚直に振るわれた敵の剣を僅かな間合いで避けると、お返しとばかりに強烈な蹴りを放つ。その一撃は鎧兵士の腕を吹き飛ばし、手にしていた盾が宙に舞い、近くにいたモンスターに激突するほどだ。
「すごい……」
マァム達から少し後方にて、マリンはその様子を眺めていた。彼女は初手にヒャダインを使い、広範囲の鎧兵士を攻撃してからは、後方に下がって指揮を取りつつ負傷者の治癒役に回っていた。
多勢に無勢すぎるため、広範囲を攻撃できる呪文を連発していてはすぐに息切れしてしまうだろうとの判断と、全体の被害を少なくするために取った戦法である。
その戦法は彼女の目論見通り、上手く機能している。ただ、彼女の誤算だったのはマァムの存在である。
マァムは僧侶だと、マリンは聞いていた。だから当初は自分と同じように回復役をお願いするつもりだった。だが蓋を開けてみれば、魔弾銃にて数体の敵を倒し、それが終わったかと思えば拳で敵に立ち向かっていくではないか。
慌てて止めようとしたマリンに「少しは心得がありますから!」と言うと、そのまま周囲の兵士たちと協力して見事に敵を倒していく。その腕前は、近接戦闘に心得が少ない彼女の目から見ても立派なものだった。どこが心得がある程度なのだと疑うほどだ。
前衛は一人でも多い方が良いと思っていただけに、マァムの活躍は渡りに船だった。順調に敵を倒していく姿は、周囲の兵士を含めて惚れ惚れするほどだ。
ただ、なぜ格闘術の心得があってそれを用いるつもりがあるのなら、どうしてあんなにも丈の短い格好をしているのだろうか。
今も、上段蹴りを放とうとして、慌てて見えないように悪戦苦闘するマァムを見ながら、マリンはそう思った。
ロモスで服を頂戴した時にも、まさかマァムが武術を使うとは想定していなかったためであり、習っていた彼女自身もこんなにも早く、服を替える間もなく使う羽目になるとは思ってもいなかったために起きた、悲劇である。
とはいえ、丈の短さだけを論じれば、彼女も決してマァムのことをとやかく言えないのだが……
どうにか上段蹴りの攻撃も決まり、さらに一体の鎧兵士を倒した時だった。
「危ない! マァムさん!!」
「え!?」
マァムの背後に、突然ミストバーンが姿を現した。まるで瞬間移動でもしたかのように、それまで一切の気配すら感じられないほど唐突だ。マリンの叫び声で気配に気付き慌ててマァムが背後を確認するが、それはもはや遅すぎた。
「うぅっ!!」
ミストバーンは右拳を無造作に振るい、マァムの背中に当てる。まるでハエでも追い払うかのような動作であるが、それだけで彼女の身体は吹き飛ばされた。強烈な一撃にマァムは思わず息を吐き、勢いに抗えずに地面へと倒れる。
「マァム殿!? おのれ!!」
近くにいた兵士が慌てて剣を突き出すが、突き出された剣は彼から見れば非常に緩慢な動作でしか無かった。ミストバーンは動じることもなく剣に片手を添えると、五指を用いて白羽取りの要領で攻撃を受け止める。
「なにっ!? がああああっ!!」
空いたもう片方の手で掌底を――いや、掌底というよりも、ただ力任せに押し出した様にしか見えない――を繰り出す。だがそんな雑な攻撃であっても、兵士の着ていた胸当てが衝撃でへこみ、本人は遠くへ吹き飛ばされた。
――強い……それもかなり……
たった二回の攻撃。それだけだというのに、ミストバーンの得体の知れなさと、その裏に隠された底の見えない実力に、思わず心が屈しそうになる。だがマァムは気合いを込め直すと倒れた身体を起こす。
長期戦では、まず間違いなく地力の違いで押し切られる。出し惜しみはしていられないようだ。決意と共にミストバーンへと接近すると、習ったばかりの必殺技を叩き込んだ。
「爆裂拳!」
瞬時に拳を叩き込む。相手の防御を無視して内側から攻撃する高度な技であり、決まれば大ダメージは免れないはずだった。
――効果が無い!?
だが攻撃を終えた瞬間、彼女はそう確信する。確かにミストバーンの身体に拳が当たったはずである。しかし手応えが違う。練習で樹木などに使っただけであり、実戦で相手に使ったことはまだない。それを差し引いたとしても、明らかに異質である。
ついでにいえば、攻撃を受けたはずのミストバーンがまるでダメージを受けた様子がないことも証拠の一つだろう。
「なら……オーラキャノン!!」
爆裂拳は失敗したかと考え、習ったもう一つの技を使う。こちらの原理は闘気を打ち出す技であり、難度はまだ手軽な方である。距離を取って攻撃が可能であり、速度もあるため、接近するよりも安全性もある。
「……チッ」
その一撃を、ミストバーンは身を捻って躱した。その際に、我慢しきれなかったのか小さく舌打ちを一つする。マァムはそれを聞き逃さなかった。
攻撃を回避し、さらには忌々しげな行動を取る。それが何を意味するのか、分からないマァムではない。
だがその失策は、ミストバーン本人も自覚している。
「……ミストバーン……魔影軍団を統括している」
「ミストバーン? それが貴方の名前!?」
突然の自己紹介にマァムは戸惑う。だが続くミストバーンの言葉に戦慄させられることとなった。
「……殺される相手の名くらいは、知っておくべきだろう……?」
「ッ!?」
底冷えするような冷たい口調。ローブの奥から覗く瞳の色が攻撃的に変化したように見える。そしてその予感は当たっていた。
気がつけばマァムやマリンの他、パプニカ兵たちの足下に到るまで、蜘蛛の巣のようなものが張り巡らされていた。
――闘魔滅砕陣!
ミストバーンを中心に暗黒闘気の糸を張り巡らせて相手を捕らえる技である。一度に何人もの動きを封じ、そのパワーを持ってすれば体をバラバラに引き千切ることも可能だ。
滅砕陣による悪魔の糸が、この場にいた人間たちへと襲い掛かる。
「ああああっ!!」
「ぐわあああっ!!」
「きゃあああああ!!」
目撃者は消せばよい。ミストバーンが出した回答は、実にシンプルなものだった。
もっとも、彼の
ならばここで、可能ならば消しておこう。彼が思ったのはその程度の感想でしかない。何時でも出来ることを、今行っておこう。と言う程度の意識。
それは油断とも慢心とも取れる。
だからだろう。敵援軍の存在に気付かなかったのは。
「……ッ!?」
突如ミストバーンの顔面に爆発が起こった。予期せぬ一撃に驚き、彼は思わず陣を解除してしまう。ダメージは無いが不愉快であることには変わりはなく、攻撃の出所を探す。
「よう、彼女! ひょっとして、しつこいナンパに困ってたりするかい?」
マァム達の後方から聞こえてくるおどけたような声。その声はマァムにはすっかり聞き慣れたものであった。
「ポップ!!」
「おうよ、魔法使いポップ様。ピンチに華麗に参上ってやつだぜ」
そこには、どこかボロボロとなっているもののそれを感じさせないような凜とした表情のポップがいた。
つい先ほど手痛い攻撃を受けたばかりだというのに、仲間が一人増えただけで、マァムの心に余裕が生まれていた。
「マトリフおじさんの修行は終わったの?」
「とりあえず今日の分はな……」
「今日の分って、もう夜よ。そんなに大変だったの?」
「それはもう、聞くも涙。語るも涙ってヤツだぜ」
まあ、今は話をしている場合じゃないけどな。そう言いながらも彼は、今日の出来事を思い返さずにはいられなかった。
■□■□■□■□■□■□■
それはさながら拉致か誘拐か。大魔道士マトリフに無理矢理連れられて、どこかに飛ばされる。地面に叩きつけられたような衝撃を受けて目を覚まし、ポップが辺りを見回せば、どこか見慣れた景色に見慣れた人々の姿があった。
「なっ……なっ……なんだぁ!? ここは……ネイル村じゃねぇか!?」
ロモス王国に存在する広大なる魔の森。その森の中に存在するネイル村である。マァムの故郷というのが一番わかりやすいだろう。
すぐ近くにはマァムの母親レイラと、村に住む少女のミーナの姿もあった。彼女達にしてみれば、突然マトリフとポップが空から降ってくるようにして現れたのである。驚きもするだろう。
「これが
ニヤリと不敵に笑うマトリフの表情は、誰が見ても悪役のようだった。
「ルーラねぇ……ってことはまさか、ここでルーラの修行をするのか!?」
「まあ、そういうこった……ん?」
不満げなポップを一喝してやろうと思ったところ、近寄ってきた気配にマトリフは言葉を切る。
「マトリフ、あなた……もしかしてポップ君を弟子に?」
「よぉ、レイラ。久しぶりだな」
大魔道士マトリフと僧侶レイラ。二人はかつてアバンのパーティに所属しており、旧知の仲である。いったいどういう風の吹き回しだと言わんばかりのレイラの言葉に、マトリフは手にした杖でポップの頭をコンコンと叩きながら言う。
「まあ、ちょっと訳ありでな。アバンに頼まれたってのもあるんだが、このボンクラ魔法使いを鍛えるつもりだ」
「アバン様に!? それは一体……!?」
「なんだ、知らねぇのか? アバンのヤツは自分の死を予期していたらしくてな。手記を残していたんだよ。それに書いてあったんだよ。コイツの場合は、オレに師事して鍛えろ、だとよ」
全く困ったもんだと言わんばかりにため息を吐いた。だがレイラはそれどころではなかった。彼女にしてみれば、アバンの手記の存在は初耳なのだ。突然話題に上がった手記の事を含めて、混乱したようにマトリフとポップを交互に見つめる。
「その、実は、後から合流したおれたちの仲間が、先生の手記を見つけてさ。読んだら先生が万が一の時の為に遺してくれたものだったんだ。そんで、おれの場合、その言葉に従った結果がコレなわけで……」
不満たっぷりの表情でマトリフを横目で睨む。まあ、ロクな説明もなしにいきなりルーラに巻き込まれてネイル村まで連れてこられれば、文句の一つもあろう。
「まったく……野郎なんざ鍛えても面白くもなんともねぇ……せめてこう、ムチムチッとした姉ちゃんが弟子に来てくれれば、手取り足取り教えてやるんだが……ダハハハハッ!!」
「ああ!? おれだってどうせならもっと……って、待て待て違う違う! おれはルーラを覚えるのか!?」
売り言葉に買い言葉ではないが、ポップの師匠についての不満を口にしかけた――その内容は、もっと美人で巨乳で優しいお姉ちゃんが良い。と、ある意味では師弟揃った抜群のコンビネーションの片鱗を見せていた――のだが、慌てて口を噤むと修行内容についての文句に切り替えた。
「あん? なんだ、不満か?」
「不満に決まってるんだろ! どんな強力な新呪文かと思えば、移動するだけの呪文……移動、する……」
途端に語勢が弱まった。そしてポップは自分で言った言葉を反芻するように繰り返し、ついには押し黙ってしまう。喧嘩腰の態度から一転したその様子は、マトリフでなくとも何かがあると見て取れる。
「どうした? 文句があったんじゃねぇのか?」
「いや、別に……大したことじゃねぇよ……」
「いいから話せ! 師匠命令だ!!」
口ごもる弟子の態度に業を煮やし、マトリフはドスの利いた声で一喝する。その様子に震え上がり、ポップはぼそぼそと口を開いた。
彼の脳裏に蘇ってきたのは、ヒュンケルとの戦いも終わり、フレイザードの手によって溶岩に囲まれた時の光景だった。迫り来るマグマによって足場は次々と削り取られ、湧き上がる熱に絶え間なく襲われ続けたあのとき。
チルノの魔法によって事なきを得たが、もしも彼女がいなければあそこで全滅していたとしても不思議ではないだろう。そのときのことをあの絶望的な感情すら想起していた。
「後で気付いたんだが、キメラの翼で逃げられたかも知れなかったんだ……けど、そこはルーラを封じる結界が張られていたから、結局無理だって知ったんだけどよ」
とはいえ、十五年間誰も手入れをしていなかった結界だ。きちんと機能しているかは怪しいものだった。現在は溶岩に沈み、もはや検証は不可能であるが。
「それからその後で、ルーラがダメでもトラマナの呪文があれば溶岩も無事に突破できたかもしれないって言われて……なんだかそれを思い出しただけだよ」
言いにくそうにそう口を開いたポップの話を最後までじっと黙って聞いていたが、全てを聞き終えるとマトリフは盛大にため息を吐いた。
「なるほどな。そのチルノってヤツの方がよっぽど見込みがありそうだな。なんでオレはこんなヤツを……」
「なんでだよ! ルーラなんざ覚えてなくたって、マヒャドくらい強力な氷結呪文を使えれば、凌げたじゃねえか!」
未だにポップの中では攻撃呪文に対する意識が偏重しているようだ。確かに便利かも知れないと思ってはいるが、強力な呪文で一気に解決、という事にばかり囚われている
「生意気ぬかしてんじゃねぇよッ!!」
どうやら我慢の限界だったらしい。吐き捨てるような怒鳴り声に、ポップは全身を硬直させた。ついでに、レイラの隣で成り行きを見守っていたミーナまでもが、関係ないにもかかわらずその剣幕に驚き、レイラの後ろに隠れる。
「おめぇ、魔法使いは後ろから攻撃呪文だけ使ってりゃ良いと思ってねぇか?」
「へ……っ」
「魔法使いが操る呪文は仲間を守る為のもんだ! 無数の呪文と知識を抱え、皆の危機を払うのが魔法使いの役目だ!!」
違うのか? と問いかけようとする間もなく二の句が継がれる。
怒鳴り声のために恐ろしさもあるが、マトリフはかつての勇者パーティの一人である。その言葉には経験に裏付けされた圧倒的な自信を感じられた。
「この先、個人の呪文じゃあ止めきれないほどの事が起きないとどうして言い切れる? 呪文の通じない敵が出てこない保証がどこにある? お前が呪文を封じられない保証は誰がしてくれるんだ?」
「うう……」
思い起こされるのは彼がデルムリン島に上陸したばかりの頃。ガーゴイルのマホトーンを受けて呪文が封じ込められて、弟弟子たちにかっこ悪い姿を見せたことがある。そんな前例があるのだからこそ、ポップにしてみれば余計に耳が痛い。
「そうよ、ポップ君。マトリフの言う通りだわ」
落ち込みかけたところに、今度はレイラが口を開いた。彼女の慈愛を感じる柔らかな口ぶりは、マトリフに怒鳴られたばかりのポップの心には優しく染みこんでくる。
「マトリフはちょっと困った人だけど、その腕は確かよ。私たちの現役時代にも、彼の知識と呪文には何度も助けられて、窮地を乗り越えたんだもの」
昔を懐かしむように遠い目をしながら、そう語りかける。そんなレイラの姿を見ているだけで、一切知らないはずの彼女たちの昔の活躍ぶりが透けて見えるような感覚をポップは味わっていた。
「まあ、オレの場合はそれに加えて、攻撃呪文もこなせるわけだがな」
「マトリフ! まったく……こんな調子だけど、彼は全ての魔法使いの頂点に立つとまで言われているの。そのマトリフが無駄な事を教えたりはしない。きちんと修行を受ければ、ポップ君も間違いなく強くなれるわ」
かつての英雄のお墨付きである。その言葉は、ポップに勇気と希望を与えるには十分すぎるほどだった。
「わ、わかったぜ! ありがとう、おばさん! おれ、やってみるよ!!」
そう言うとマトリフの後へ続く。一方のマトリフは、弟子ながらもこんな単純で良いものかと思いながらも彼に修行を付けるべく、森の奥へとポップを引っ張っていく。
――まあ、後輩にやる気を出させるのも年長者の勤めよね。
そんな二人の魔法使いの後ろ姿を見送りながら、レイラはそう心の中で呟いた。マトリフのキツい言い方の後で彼女の優しい言葉は、ポップの心にさぞ効果があったことだろう。
少しズルいやり方をしてしまったのを懺悔しつつ、彼女は若い魔法使いの前途に神の加護があらんことを祈った。
さて肝心の修行内容であるが、これは本来の歴史の通り――すなわち、修行前の体力作りのためにマッドオックスに追いかけ回されながらの強制マラソン。大岩にロープで腕を縛られて水中に落とされた状態からの脱出。魔法力を放出して、相撲のように互いに押し合う力比べ。
などであった。
とはいえ、本来ならばポップは無理矢理付き合わされているだけであり、その修行もこの頃は嫌々行っていた。だが今の彼は、自ら頭を下げて弟子入りした上にレイラの言葉を信じてやる気に満ちている。
拷問もかくや、と思われる修行内容に文句は付けるものの、真面目に取り組んでいた。
「まあ、今日はこのくらいで勘弁してやるか」
魔法力の力比べに負け、吹き飛ばされて地面に這いつくばったポップを見ながらマトリフはそう呟いた。
丸一日に及ぶ修行に付き合い、ポップの魔法力は確かに向上している。だがその量はマトリフにとっては物足りないものだった。どれだけやる気に満ちていようとも、それが結果と直結するとは限らない。
「お、終わりかい……? まだまだあると思ったんだけどな……」
自嘲――というよりももはやヤケクソと言った方が近いだろう。そんな笑みをポップは浮かべて言う。その様子を見ながらマトリフもまた、満足そうに笑う。
真面目に取り組んでいる相手に小言を言うほどマトリフも悪人でもない。そしてマトリフの言葉の中には、相手を煽りやる気を引き出させる意味も込められている。
……少々やり過ぎな気もするし、趣味ではないのかと問われれば首を傾げたくなるような面も確かにあるのだが……
「ヘッ、心意気は買うがな。そんなボロボロの状態じゃあ効果なんてありゃしねえよ」
既に空は赤く染まり、夕方もそろそろ終わりを迎え始めようかという時間である。ポップの言葉に乗って夜を徹して修行を続けても良いが、それでは間違いなく彼は潰れる。その辺の引き際はマトリフも弁えているつもりだった。
「じゃあ、最後の修行だ。オレは一足先にパプニカへ帰るから、おめぇも自分のルーラで戻ってきな」
弁えて……いる?
今日はもう終わりだと思っていたポップは、その言葉を聞いて一瞬驚愕の表情になる。それを見たマトリフは満面の笑みを浮かべた。
「い!? ……そりゃ、やれと言われりゃやってみるけどよ。やり方も教わってねえのにやれってのは、ちょっと横暴すぎだろ?」
「そうでもねえよ、簡単なもんさ。さっき水中から川岸まで魔法力を放出して翔べたろ? あの要領で目的地の明確なイメージ化さえできれば、ルーラなんて楽勝でできる」
途中で行った修行の一つを例に挙げて、やり方を説明する。必死で虚勢を張っているおかげか、その説明だけでもポップはなんとかなりそうに思えてきていた。
「そう言われると出来そうだけど、距離が違うだろ……どれだけ時間が掛かると思ってるんだよ……」
「なんだ? 今夜はデートの予定でもあるのか?」
「いいっ!? いや、別に予定はねぇけど……」
「なら良いじゃねえか。少し休んで魔法力を回復させてから戻ってくりゃいい。戻るのが夜中になっても、別に時間制限があるわけじゃねぇだろうが」
這ってでもパプニカまで戻ってこい。つまりはそういうことだろう。戻ってくるまでがルーラの修行であり、自分なら出来ると見込まれたのだ。そう自身に言い聞かせながらポップが精神を落ち着けようとしたときだった。
「ああ、いや。一つだけ時間制限があったな」
わざとらしくとぼけた師の口振りに、ポップは猛烈に嫌な予感を覚える。
「お前には、一日一つのペースで呪文を教えるつもりだ。もしも遅れたら、次の日は倍。その次は三倍の修行をつけるつもりだからよ。あんまり遅れんじゃねぇぞ」
そこまで言うととっととルーラを唱え、マトリフは一人先に帰っていく。そして後には、衝撃を受けたままのポップだけが残された。
――前言撤回。サディスティックな面は趣味かもしれない。
■□■□■□■□■□■□■
「――ったくあの師匠め……何が時間制限は無い、だよ……適当なこと言いやがって……」
しっかりと休憩を取った後に、ルーラを何度か試みることで、ポップはようやくパプニカへと戻る事が出来た。マトリフの言った通りにしっかりとイメージをした上で魔法力を放出すれば、確かに彼もルーラを使うことが出来た。もっとも、到着したときには魔王軍に攻め込まれており――マトリフは魔王軍がパプニカに攻めてきている事を知らないので攻めるのは酷だが――随分と危機的な状況であったため、礼は言わないでおこうとこっそり思う。
ルーラで大神殿まで到着した際に敵が来ている事を知り、慌てて近くの戦場に加勢してみればここだった。慌ててミストバーンにイオを放ち、不意打ち気味だったこともあってどうにか闘魔滅砕陣を解除させることには成功した。
とはいえ修行のせいで置いて行かれた感が拭えず、口の中で文句を言っていた。
「何か言った、ポップ?」
「いんや、何も。それより、あの敵は何だよ? それにさっきの蜘蛛の巣も」
ホイミで回復を試みながら、ポップの呟きを耳にしてマァムが言う。だがポップからすれば、先ほど口にしたのは恨み言である。そのため、何もなかったと断りを入れてから、状況を知るべく尋ねる。
「魔影参謀ミストバーン、そう名乗っていたわ。そしてさっきの技は多分、闘魔傀儡掌を広範囲に使う技だと思う……」
「闘魔傀儡掌……確か、ヒュンケルが使っていた卑怯な技だっけか?」
「ええ。確証はないけれど、技を受けた感じから一番近いのがそれだったわ」
闘技場でのダイとの決戦にて使用された、暗黒闘気の糸を用いて対象を操り人形のごとく自由に動かす技である。ダイが苦しんでいた事を思い出し、面倒そうな表情を浮かべる。
「それに魔影参謀ねぇ……ってことは、こいつも軍団長の一人か」
「それも、とびっきり強いみたいよ……」
真剣な表情でそう語るマァムの姿を見て、ポップは自嘲気味に笑う。
「とびきり強い、か……ははは、こりゃもしかしなくてもピンチってやつか?」
「……でも、手はあるわ」
最悪マァムを連れて逃げることも視野にいれていたポップであったが、その言葉には驚かされた。今まで何が起きたのかを知らない彼に取ってみれば、手があると言う言葉はそう簡単に信じられなくても無理もない。
「私の攻撃の一つを、舌打ちしながら避けたの。多分、当たったらダメージがあるからだと思う」
「へぇ……ってことは、その攻撃をどうにかして当てられれば良いわけだ」
どんな攻撃かは知らないが、わざわざマァムが口にしたのだから可能性があるようだ。ならばそれに賭けた方が良いだろう。
「おし! ならおれのやることは、その露払いだな」
意を決して、だが悲壮な覚悟は見せないようにおどけたように振る舞いながら、前に出て行く。
「正直言うと、やりたかねぇけどよ、マァムが攻撃役をするなら、おれが敵を引きつけるしかねぇだろ? 兵士たちはこんなだし……」
そう言いながらポップは目線を巡らせる。パプニカ兵たちは闘魔滅砕陣のダメージにうめき声を上げて、未だ立ち上がれずに苦しんでいた。マリンですら痛みと戦いながら回復呪文を唱えているが、効果は薄い。
これには、強力な暗黒闘気によってダメージを受けた事と兵士達に耐性がないことが影響しているのだが、今の彼らにはそこまで分からず、ただダメージに苦しんでいる様にしか見えない。
「頼りねぇかもしれないが、隙の一つや二つくらいなら作ってやらぁ」
返事を待つことなく歩みを進め、そしてついにミストバーンと対峙する。
「よぉ、ミストバーン……だっけ? 悪いが選手交代だ。ここからはおれが相手になるぜ」
「…………」
心を落ち着かせるように軽口を叩きながらミストバーンの様子を探る。だが無言のまま、幽鬼のように佇んでいるその姿からは、考えを窺い知ることは出来そうになかった。
「つれねぇなぁ。だんまりかよ……」
だがあくまで軽薄な態度は崩さない。相手が自分を格下と侮り、舐めてくれれば儲けものだ。そう思いながら肩をすくめて、おどけながら落胆したようにポーズを作る。
「……イオ!」
油断を誘いながら、不意打ち気味にノーモーションで爆裂呪文を放つ。とはいえポップ本人も、こんな小細工で有効打を与えられるとは思っていない。何しろ先ほどは顔面にぶつけたはずなのに、まるで効果が無いのだ。
ポップにとってこの行動は、ダメージを狙ったものではない。
「……!?」
放たれたイオはミストバーンの手前で爆発し、爆発煙を生み出した。その煙はポップとミストバーンの間の視界を一瞬遮る。なまじ先ほどのイオでダメージを受けなかったこともあって、ミストバーンが警戒を緩くしていたのが幸いしていた。
僅かに稼いだ時間を利用して、ポップは本命を叩き込む。
「ベギラマ!!」
突き出した右拳から、熱線が放たれる。マトリフとのたった一日の修行であっても基礎魔法力が上昇し、呪文の扱いについてもより巧みになっていた。
それは先ほどイオを使った時にも感じた感覚。今までよりも効率的に呪文を操れるようになっていたのだ。その効果は、今まで使えなかったベギラマの呪文を使えるようになるほどである。
とはいえ、誤算もあった。
――やべぇ、魔法力が……
突然目の前がぐにゃりと歪むような感覚がポップに襲い掛かる。多少休んだとはいえ、修行中でも消費した魔法力にて、パプニカまで移動するためにルーラを連発。そしてここでイオを二発に加えてベギラマまで発動すれば、並の魔法使いでも倒れるほどだ。
ベギラマを発動できたのが奇跡と言ってもいい。
そして、ポップ渾身のベギラマであったが、ミストバーンには無意味であった。彼はその熱線をローブの下の闇で受け止める。
「っ!?」
その行動の真意を悩むだけの時間は無かった。ミストバーンは受け止めたベギラマを増幅すると、ポップへ向けて正確に打ち返してきた。
「うおおおっ!!」
ふらつく身体で必死で自分のベギラマを避ける。少ない魔法力でベギラマを使ったのが幸運だった。本来ならばベギラゴン程の威力になっていてもおかしくはない攻撃だったが、威力が低かったおかげで反撃のダメージもそれほどではない。
「ありがとポップ!」
そしてミストバーンが呪文をはね返すのは、マァムにしてみれば攻撃の機会だった。ベギラマを受け止めた瞬間に彼女は駆け出し、一気にミストバーンへと肉薄する。
その両手に拳を握りしめながら。
爆裂拳ではダメージを与えられない。オーラキャノンでは避けられてしまい、そもそも当たらない――いやそれどころか、未熟な自分の闘気では遠くからでは拡散してしまい、ダメージも小さなものになってしまうだろう。
そこまで考えたマァムが思いついたのは、両方を組み合わせることだった。というよりも、普通に闘気砲を撃ってもダメージが期待出来ない以上、それ以外に有効そうな手段が思いつかなかったというのもある。
マァムの様子から普通に拳での攻撃であると判断して、ミストバーンは奇襲されたものの慌てることはない。無駄な攻撃をさせてから、改めて反撃をすればよいと考える。
だが、マァムの攻撃もミストバーンの反撃も、そのどちらも行われることはなかった。
「!?」
「何!?」
明後日の方向から突如として輝いた、夜の闇をも切り裂くほどの強烈な光。そのあまりの異質さに思わず二人は動きを止めていた。
「…………」
その光を見て、何かを思ったのだろう。ミストバーンの姿は煙のようにかき消えた。
「逃げた、のか?」
「どっちかっていうと、逃がしてもらった。って感じがするけどね……」
消えたミストバーンが突然現れて攻撃を行うかもしれない。そう考えて警戒を怠らずにいたが、いつまで経っても姿を見せないミストバーンの様子から、二人はそう判断していた。
そして、ようやく張り詰めていた気を緩める。
「あっちでも誰かが戦っているんだな」
「たしかヒュンケルだったはずよ」
「何!? ってことはあの光の正体は……!!」
かつてダイのライデインストラッシュと引き分けた、強烈無比な闘気技を思い出して二人は顔を見合わせる。
「ポップ君、マァムさん……」
「マリンさん!?」
「おっと、忘れてた。そっちは大丈夫か?」
「ええ、私はなんとか。でもまだ兵士たちが……」
ようやく動くようになったらしい身体を引きずりながらマリンが声を掛けてきたことで、現実に引き戻された。一刻も早くヒュンケルの様子を見に行きたいが、この場を放っておく訳にもいかない。
二人はひとまず、傷ついた兵士達に介抱に回った。
■□■□■□■□■□■□■
「ハァ……ッ! ハァ……ッ! おのれ、おのれ!!」
ヒュンケルから遠く離れた場所で地に這いつくばり、ハドラーが怨嗟の声を上げていた。その肉体は刀傷に加えて左胸に穴が開き、さらにはグランドクルスに焼かれて全身がただれている。生きているのが不思議な程だ。
攻撃を受けながらルーラで逃げたというのにこれである。まともに喰らっていれば、文字通り跡形もなく消滅していたとしてもおかしくないだろう。
「ハドラー……」
「ミストバーン!?」
別働隊として行動しており、ここにいるはずのない相手がなぜかいる。聞こえるはずが無い声を聞いたことで同様しながらも、ハドラーはミストバーンを見上げる。
「救助、か……? それとも、オレを笑いに来たか?」
「…………」
だが影の男は、立場上は上司に当たるはずの魔軍司令ハドラーの言葉に何も答えない。その代わりとばかりに片腕を上げ、ハドラーを指し示すようにその指を一本向ける。
「ぐああああっ!! な、なぜ……!?」
鋼鉄の指はミストバーンの意思に従い高速で伸縮すると、ハドラーの胸を易々と貫いた。それは的確にハドラーの残った右の心臓を抉り、瞬く間に絶命させる。
痛みと無念と驚愕とが混在した表情を浮かべて、ハドラーの意識は闇に沈む。
そして、既に事切れ、届かないはずのハドラーへ向けてミストバーンは声を掛ける。
「ハドラーよ……バーン様がお前に与えた肉体は、たとえ死しても私とバーン様の暗黒闘気がある限り何度でも蘇る。以前よりもはるかに強い力を備えてな……」
そこまで言うとミストバーンはハドラーを担ぎ上げ、再び忽然とその姿を消した。
ペアとしても、敵としても、特に絡みのない組み合わせ。
圧倒的な消化試合感……
今の実力ではミストを倒せるわけもなし。ミスト本人も本気ではなく時間稼ぎという意味合いが強い。何よりも都合上、倒しても倒されても問題。
となれば、いまいち盛り上がらない感じになってしまうのも仕方なし。
これでも必死でこねくり回したんですが……
魔影参謀ミストバーン……え、参謀!? お前、何か参謀らしいことしたっけ?
(やらかしまくっているとはいえ)ザボエラの方が参謀役ですよね。
滅多に口を開かないヤツが参謀って……誰だこの称号を名付けたのは……
鎧兵士って何? さまよう鎧じゃないの? って思われるかと思いますが、16巻にて「常に新しい鎧兵士に暗黒闘気を吹き込んでいるのだ」と台詞があるので。某DQ大辞典を作ろうぜにも"さまようよろい"の項目にこう書いてあったので。
(でも次の機会にはコロッと忘れて「さまよう鎧」表記にしていそう)
ハドラー君。別に死なないし、この大怪我なら殺してリサイクルした方が蘇生が早いと判断されたため、手を掛けられた模様。ミストがいる関係上、こっちで補完。