という訳で、妖怪の山まで行くことにした一行。
今回は
そうして問題の場所まで辿り着き、改めて文は説明する。
「いいですか? 改めて言いますけどこの山に住む人達は皆警戒心がかなり強いです。なのでちょっとしたことでも刺激になりかねないのでくれぐれも注意してくださいね?」
再三注意をする文。
今回に関しては、それだけガチであるということが証明されていることだろう。
「わーたよ。ったく、女子高生の家じゃあるめぇし、何をそんなに警戒する必要があるんだか……」
呆れたような口調で呟きながら、銀時が言う。
「警戒しておいて損はないぜ? いつ火力ぶっぱ出来るかわからねぇからな!」
何故か目を輝かせている魔理沙は、最早弾幕をぶっ放すことに目を向けているのかもしれない。
「いや魔理沙さん。なるべく穏便に済むならそのほうがいいですからね? なんでいきなり弾幕ごっこに情熱を燃やしてツッコミ放棄しているんですか? イボでも生えたんですか?」
「なんでイボなんだぜ!? ツッコミ放棄しただけでイボ発生呼ばわりされる筋合いはねぇぜ!?」
だいぶ前に、イボによる事件が勃発した歌舞伎街。その時のことを指しているのかもしれないが、当然魔理沙には伝わらないネタである。
「そうよ魔理沙。アンタ当初は新八とダブルツッコミだったじゃない。キャラブレを起こすのはよろしくないわよ。まだ連載開始して三ヶ月目に突入したばかりなのに、もうキャラブレちゃたまったもんじゃないわよ?」
「すっげぇ久しぶりに霊夢からメタい台詞が飛んできた気がするぜ!? 何なの!? 百話目前にして原点に立ち返ろうとしてるっていうのか!? 突然過ぎるネタフリにびっくりしてるぜ!?」
「何騒いでるネ魔女娘」
「魔女じゃねえって言ってるぜ!?」
いきなりのボケのオンパレードに、戦闘に入る前から息切れが発生している魔理沙。
そんな体力で果たして今後のボケ合戦に生き残ることが出来るのだろうか。
「ほうほう、なるほど……振り回されまくる魔理沙さんですか……これだけでもいい感じにねつぞ……記事が書けそうですね」
「今明らかにねつ造って言ったぜ!? 清く正しいのモットーはどこいったんだぜ!?」
文が怪しい笑顔を浮かべながらそんなことを言っている。
魔理沙は咄嗟にツッコミを入れた。
「いいですか魔理沙さん? ばれなきゃ犯罪じゃないんですよ」
「もうばれてるぜ!?」
「ていうか最早思考が完全に偏ってるじゃないですか!!」
これには新八もツッコミ参加。
先程までのシリアスムードは一体何処へ消え去ってしまったというのやら。
「んー、これだけ愉快な人達が揃っているのなら、山登りも簡単に終わりそうですね☆」
「なんで星マークつけてんだよマスゴミ。なんかうぜぇよそれ」
若干銀時が苛立っている。
「えー、可愛いじゃないですかー」
「あざといわ。何ブリッ子してんの? 可愛くねぇよ? むしろイタいよ? 馬鹿なの?」
「随分辛辣ですね!?」
自分の扱いが酷いことに、流石の文も文句の一つは言いたくなったらしい。
「まぁ、とりあえずいいや……そろそろ入ろうぜ。いつまでもこんな所でコント合戦続けてても、いい加減読んでくださってる読者の皆様方が飽きちまうからな」
「銀さん、ここぞとばかりにメタい話ぶっこむのやめません?」
何故か妙にメタネタが繰り広げられていた。
閑話休題。
「つーわけで……」
空気を入れ替えて、真剣な表情で森への一歩を踏み出そうと――。
「山のみなさーん!!」
「引きこもってないでー!!」
「「あーそーぼー!!」」
思いっきり、銀時と神楽は叫んだ。
「「何をしとんじゃゴラァアアアアアアアアアアアア!!」」
これにはツッコミ二人衆も反応せざるを得ない。
「さっき射命丸さんから刺激しないでって言われたばかりじゃないですか!!」
「何変なこと叫んでるんだぜ!? 敵ウェルカム状態作ってるのは銀さん達だぜ!?」
「五月蠅いアル。引きこもりの
「山の人達を
流石に仲間をニート呼ばわりされることに抵抗があったようだ。
「細かいことうじうじ言うなんてみっともないわよ。別にどうだっていいじゃない」
「なんで霊夢さんはどうでもいいって表情してるんですかね!?」
実際霊夢はどうでもいいと感じているので、その反応は間違っていない。
「さっきからいろいろと五月蠅いんだけど!」
と、その時だった。
森の入口の方に、一人の少女がやってくる。
エメラルドグリーンの髪を胸元で一本にまとめており、頭には暗い赤色のリボンを結んだヘッドドレスを纏っている。瞳の色もエメラルドグリーン。ワンピース型の服装は、袖はパフスリーブの半袖、襟は三角形で腹部にまで垂れている。スカート部分は、上部分はほぼ黒に近い赤、下部分は純色の赤。
「お? 早速自宅警備員か?」
「ちがうよ!? 私は鍵山雛。山に入ろうとする貴方達が見えたから警告しに来たの!」
律儀にツッコミを入れつつ、自己紹介をする雛。
「この山は危険よ。だから入らない方が絶対にいい!」
両手を大きく広げて、通せんぼをする雛。
「私達この山に最近来た巫女達に用事があるんです。それでもだめですか?」
何とか文が取り次ごうとするも、
「駄目です。それに射命丸さんはこの山の警護隊を勤めるお方だよね? どうして止めようとしないの……?」
どうやら鍵山雛という少女、純粋に銀時達が山に入るのが心配である様子。
「俺達ぁ山に引きこもってる
どけ。
銀時がそう言おうとした、その時だった。
「どぎゃあああああああああああああああああああああああ!!」
それはもうど派手に。
鳥のフンが銀時の服にポトりと落ちた。
「……あっ」
雛は少し申し訳なさそうな表情を浮かべている。
「どういうことアルか? 今のは完全に銀ちゃんの運がなかっただけネ」
「そうですね……日ごろの行いが悪いからいけないんですよ」
神楽と新八としては、いいザマだと思っている模様。
しかし雛は、申し訳なさそうにこう告げた。
「私……厄をため込む程度の能力を持っているの……だから、私の近くでは不幸になっちゃうの……」
申し訳なさそうに、そして寂しそうに告げられた言葉は、そんな内容だった。
銀魂×東方project
銀色幻想狂想曲
第九十九訓 遊びに行く時には最初の挨拶が肝心