銀色幻想狂想曲   作:風並将吾

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「いやぁ、とうとうこの小説も百話到達しましたね、銀さん!」
「だからって前書きでBGオンリーする必要ねぇんじゃねえのか? 単にこれがやりたかっただけだろ?」
「のっけから作者敵に回すようなこと言うなぁああああああああああ!」
「煩いネ新八。ぶっちゃけこれだってほとんど必要ない会話アル」
「神楽ちゃん! せっかくこういう場が設けられたわけだから、ここまでの結果とか色々お伝えしなきゃいけないこととかあるじゃない!」
「そうだなぁ。気付けばお気に入り登録数も180を突破したらしいじゃねえか?」
「UA数も35000を突破しましたよ! いやぁなかなかの快挙じゃないですか!」
「でも結局ランキングにはあれから一度も載ってないアル。本当に偶然だったネ」
「まぁまぁ、それはこれから頑張ればいいじゃない!」
「ま、俺達が頑張った所で、PTAに怒られる番組ランキングトップしかとれねぇけどな」
「ていうか百話超えた所で異変の話全然最初の方って、計画性皆無な作者アル。思いつきだけで書こうとするからこういうことになるネ」
「ちなみに連載は三ヶ月目に突入してますからね。それで何気に文字数28万字超えたみたいですよ?」
「それがどれだけすげぇのかよくわからねぇけど……まぁ、こんな感じでこれからも、ふわぁ~っと……」
「「「よろしくお願いします!!!」」」



第百訓 厄を溜めこむ程嫌われる確率も高くなる

「厄を溜め込む程度の能力?」

「うん。そもそも厄っていうのは人々を不幸にする幽霊の集まりみたいなものなの。そして私は、その厄を集めることによって力をつけられる」

「つまりアンタが厄を溜め込めば、ウィンウィンの関係性を築けるってことね」

「そういうこと。ただその代わり……溜め込んだとはいえ、『気』としてはやっぱり少し漏れ出てるから、私の近くに来たら不運の気に当てられて不幸になる……」

 

 霊夢と雛の説明によって、大凡の事情を理解することが出来た一同。

 

「つまり、今の坂田さんは歩く不幸人間ということになりますね?」

 

 少し目を輝かせている文。

 

「おいテメェ、なんで少し嬉しそうなんだよ。まさか今なら面白いネタ次から次へと運んでくれるんじゃねえかとか考えてるんじゃねえだろうな?」

「い、いやだなぁ。そんなこと考えてる訳あるじゃないですか!!」

「ちったぁ隠せよコノヤロウ!!」

 

 本心を微塵も隠すつもりのない文だった。

 

「一応私のそばにいる時だけだろうから、ある程度離れちゃえば大丈夫だと思うけど、その代わり山の中には入るな!」

「なんという新手の脅し文句だぜ……不幸にされたくなければ立ち去れって」

「厄を溜め込む雛人形だからこそ出来る事ね……」

 

 魔理沙と霊夢は感心するように呟く。

 

「良かったじゃない、銀時。アンタのキャラ付けとして糖尿病と天然パーマ以外に不幸属性入ったわよ。せっかくだしこの際ヘアースタイルもツンツンにしてみたら?」

「俺の右手に異能を殺す力が宿ったら考えてやるよ……うっ、右手が疼く……って新八が」

「なんで僕の右手が疼くんだゴラァアアアアアア!! 勝手に人を厨二病扱いすんじゃねぇよ!!」

「大食いシスターはいないけど、大食いチャイナはいるしちょうどいいんじゃない?」

「お腹いっぱいご飯食べさせてくれると嬉しいアル」

「神楽ちゃんも乗っからなくていいから!!」

 

 少し落ち込んでいる様子の雛を尻目に、銀時達はと言ったらいつも通りに騒いでいる。

 そんな彼らを、雛はぽかんとしたような表情を浮かべながら眺めていた。

 

「あの、どうしてそんなに平然としてられるの?」

 

 厄を溜め込む。

 側にいるだけで相手を不幸にする。

 これだけの情報があれば、普通の人間ならば嫌悪しその場から立ち去り、二度と会うものかと捨て台詞を吐くか、その存在に恐怖するか。いずれにせよ平常心を保っていられるはずがない。

 それが、彼らは今まで雛が経験してきた物とはまるで違う対応をしてきている。

 だからこそ、思わず尋ねてしまったのだ。

 

「どうしてって……そんな程度でへこたれてたら生きてけねぇからだよ」

「そんな程度って……私のそばにいたら常に不幸になるんだよ? 怖くないの?」

 

 オロオロしてる雛。

 そんな彼女に対して、銀時は告げる。

 

「んなもん関係ねぇよ。不幸になるっつったって、別に死ぬ訳じゃねえんだろ? それに、厄溜めるのだって、他の人間に厄が溜まらねぇようにするってんだったら、悪人って訳じゃないからな。だったら、怖がる必要もねぇってもんだろ」

 

 別に雛は、意地悪で山に入れないようにしているわけではない。

 本気でこの先に進むのが危険だと考えているからこそ、先んじて入らないようにしているだけだ。

 しかも、自身の力を利用してまでも。

 

「もっとこえぇもんなら歌舞伎町にゴロゴロ転がってるからな。そういう訳で、テメェがなんと言おうと無駄だぜ?」

「あっ……」

 

 雛は、これ以上いくら説得しても銀時達は聞かないと察してしまった。

 ある意味で彼らの決意は固い。突き崩すことが出来ない。

 

「まぁ、それでもアンタがどこうとしねぇってんなら、力づくでも通らせてもらうだけだ。やんのか?」

 

 銀時は木刀を構える。

 説得でなんとかするのは無理だと判断した雛は、それでも攻撃しようとはしない。

 元々彼女は、そう言った類の感情で山に入れないようにしていたわけではないのだから。

 

「……分かった。通っていいよ。けど、この山は本当に危険だからね。危ないと判断したらすぐに降りるんだよ」

「忠告どうも。んじゃな」

 

 去り際に雛の頭を軽くポンと叩いて、銀時はそのまま山に入ろうとする。

 霊夢達もそれに続こうとして、

 

「あ、あのさ!」

「あ?」

 

 雛が呼び止めた。

 銀時達は立ち止まる。

 

「……貴方達、本当おかしな人だね。もしよかったらさ、今度ゆっくりお話しようよ。貴方の話も聞きたいし」

「……あぁ、馬鹿どもの話でよければ、いつだって聞かせてやらぁ」

 

 そして、銀時達は山の中へと入っていった。

 彼らの背中を見送りながら、雛はポツリとこぼす。

 

「坂田銀時、か……不思議な人だなぁ。またいつか、お話出来るかな」

 

 ここにまた一人、坂田銀時に対して好意を抱いた人物が増えたという。

 

 

 

銀魂×東方project

 

 

銀色幻想狂想曲

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第百訓 厄を溜めこむ程嫌われる確率も高くなる

 

 




と、いう訳で……。
遂に本編百話になりました!!
文字数の方は遂に28万字となりましたね……そろそろ30万字到達も現実染みてきました。
本当はもう少し文字数少なくなるかなぁって思ってたのですが、想像以上に増えてびっくりしております。
一応、今後の予定としまして……今まで登場している東方キャラの中で、『このキャラのエピソードが是非とも見てみたい!』というキャラがいらっしゃいましたら、何かしらの形でコメントお願いします。
もしかしたらポロリ篇で実現するかもしれません!
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