銀色幻想狂想曲   作:風並将吾

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第百二十六訓 現場で話し合うのは少し危険

 パチュリー先導の元、銀時達は紅魔館へと向かっている、のだが。

 

「おいもやしぃ! 何テメェ途中でへばってやがるんだコノヤロウ!!」

「むきゅ~……だって、こんなに動くことないのよ……仕方ないじゃない……」

 

 博麗神社から数メートル離れた段階で、既にへばっていた。

 へばってしまったパチュリーをそのままにしておくわけにもいかず、仕方なく銀時が背負っているという状態だ。

 

「てか冷静になって考えたら、テメェが説明する役になるんだから迎えに行くの咲夜とかでもよかったんじゃねえの!?」

「……一応私の目でも、現場を見ておきたかったのよ。本当に私の推察が正しいのか……結果正しかったのだけど……むきゅ~」

「その結果体力なくなるんだったら、せめてもう一人連れてこいや!! 結局こうなるんだったら!!」

「……むきゅ~」

「それ言ったら誤魔化せると思ったら大間違いだからな? 思いつかなかっただけなんだな?」

 

 パチュリーを背負いながら、銀時がいろいろと責めているという状況。当の本人であるパチュリーはしらを切りまくっている。まるで子供の喧嘩みたいな状態がそこには広がっていた。

 

「仲がいいのね……」

「いやそういうことではないと思いますよ?たぶん本当にお互い何も考えてないだけだと思いますよ?」

 

 霊夢の呟きに対して、新八が即座にツッコミを入れた。

 尚、神楽に関しては無視して歩いている。

 

「歩きながらでも少しだけ話を進めるわ……私の体力がある内に」

「それなくなったら完全にヒントもらえなくなることを示してるよな? 暗にテメェの体力なくなったら詰みゲーになること言ってるよな? てか来る前に気付け?」

「それで、今後の方針だけど」

「話聞けや」

 

 銀時がツッコミを入れる中、パチュリーは華麗にそれらをスルーしている。

 というよりも、そろそろ本格的に自身の体力がなくなることを自覚しているのかもしれない。

 

「あそこから湧き出ている物……あれは間違いなく怨霊ね」

「うめき声の正体は怨霊ってことになるのかしら?」

「その通りよ、霊夢。だから変な叫び声だったでしょう?」

「けど、それによるデメリットは一体何が生じるの?」

 

 霊夢は話を進める。

 尚、銀時はパチュリーを背負っているせいで露骨には出していないものの、少しだけ身体が震えている。怖がっているのだろう。

 

「周囲によくないことを及ぼす可能性があるわ……だからなるべくなら早い所どうにかしないといけないの。それで、怨霊の出どころを調査したほうがいいんじゃないかと思って」

「怨霊の出どころ、ですか?」

 

 新八が気になったらしく会話に参加する。

 

「えぇ。怨霊はきっと地下から出ているわ。博麗神社の地下から温泉が湧き出たのと同時に、怨霊も出てきたのはその為だと思う……というか、突然温泉が出たという点にも何かしらの目的があるんじゃないかと思うわ」

 

 確かに、今までその前触れすらなかった上に、調査をしたこともなかったような場所から、突然温泉が湧き出てきたのだ。怪しまない方がおかしい話でもある。

 

「確かに……もしかしたらそこには重大な何かが隠されているのかもしれないわね」

「疑うのが先でしょう? なら、可能性は潰しておいた方がいいに決まってるわ」

 

 危険が起きてからでは何事も遅くなってしまう。

 ならば、先回りして解決に導いた方がよいという物だろう。

 

「つまり、私達はこれから地下に行かなきゃいけないってことね」

「そういうこと。ただ、闇雲に地下を探索しても意味ないし、それなりに人手も必要よ……」

「それで紅魔館ということアルか? でも集めるだけなら博麗神社でも……」

「今回の一件に関しては少しだけ事情ありきなのよ。だからなるべくなら一度に話をまとめたいし、何より怨霊が集まっているような場所に無闇に集めすぎると、今度は妖怪の気に触れて何が起きるか分かったものじゃないわ。だからなるべくなら、話し合いをするのは現場より遠い場所の方がいいのよ」

 

 今回のような異変は今に始まったことではない。

 だが、今までも異変が起きた場所で話し合いを行うようなことはなかった。

 と言うより、博麗神社の近くで何かが起こっているような状況はそこまで多くなかったからだ。

 しかし、ここ最近は博麗神社を目的とするか、被害地とするか、近辺を基点にして起きるかはともかく、少なくとも三回連続博麗神社そのものが何かしらの形で関わっている。

 その場で話し合うことは、メリットもあるがデメリットも大きい。

 ならば、なるべく遠い場所で話し合って、いざという時に動けるようにした方が効果的というものだ。

 

「それと、今回はちょっとしたことがあるみたいだから……紅魔館に大勢の人が集まることになるらしいのよ。だからなるべくなら多くの人が集まれる場所がいいってこと」

「なる程。それで紅魔館ってわけね……しかもフランが禁断症状出ているから、と」

「そういうこと」

 

 凡そ最後の理由が一番大きいのではないかと思う一同。

 

「それにしても……さっきからなんで一言も発しないのかしら、銀時」

 

 背負われているパチュリーが、銀時に尋ねる。

 銀時は汗をだらだらと流しながら、

 

「そそそそそそ、そんなわけ、ねぇじゃじゃじゃじゃん? かんがえこんででで、た、だけだしぃいいいい?」

「……情けないアル」

 

 神楽にそう言われる始末だった。

 

 

 

 

銀魂×東方project

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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第百二十六訓 現場で話し合うのは少し危険

 

 

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