銀色幻想狂想曲   作:風並将吾

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第百二十七訓 定期的に会うようにしましょう

 さて、そうこうしている内に紅魔館に到着した一同。

 門番である美鈴は、いつも通り居眠りをしている。

 

「……zZZ」

「おいコイツ本当に門番として大丈夫なのかよ」

 

 思わず銀時はツッコミを入れていた。

 前回のは寝たふりだったが、今回はガチで寝ている。

 それだけに、もし主人に見つかったりしたらどうなるか分からない。

 

「おい、起きやがれ門番」

 

 とりあえず銀時は起こそうとする。

 それだけまだ人格者であるということなのかもしれない。

 

「もう……食べられません……」

「駄目ですね……完全に夢の中です」

 

 新八が呆れた目をしながら呟いた。

 もうこうなっては意味がない。

 

「潔くスルーするアル」

「そうしましょう」

 

 神楽と霊夢の言う通り、パチュリーを背負っている銀時と、新八も後に続いて中に入る。

 その途中、後ろから『ギニャァアアアアアアアアアアアア!!』という叫び声が聞こえた気がしたが、銀時一行はスルーすることにした。

 そうしてしばらく歩いていく内に、客間が見えてくる。

 

「あそこに既に魔理沙やアリス達も居るわ。フランは既に銀時待ちよ」

「思えば風神録篇といい、ポロリ篇その伍といい、全然フラン達の出番なかったからな……」

「そういう話ではないと思いますよ? 銀さん。単に会えなくて寂しかっただけだと思いますよ?」

 

 若干メタいことを話しているが、スルーの方向で。

 新八は丁寧にツッコミを入れている。律儀なツッコミ眼鏡だ。

 そんなわけで銀時は扉を開けた――。

 

「ギン兄様ぁああああああああああああああ!!」

「あぶぎゃああああああああ!」

 

 開け放った瞬間に銀時の鳩尾にフランがダイナミックエントリー。

 勢いを抑えきれず、そのまま後ろへとぶっ飛んで行く。

 当然、背負っているパチュリーも巻き込まれる。

 

「きゃあああああああああああああああ!」

 

 パチュリーはそのまま銀時から離れ、少しした所で地面に落ちる。

 べちゃっ、という効果音すら聞こえてきそうな程華麗に顔面から落ちた。

 

「お、おい……パチェ、大丈夫か?」

 

 これには流石のレミリアも困惑のようだ。

 開かれた扉から、レミリアがパチュリーの元へと歩み寄ってくる。

 

「むきゅ~……」

「せっかくの情報源が気絶したぁああああああああああ!?」

 

 新八のシャウトが響き渡る。

 

「フラァアアアアアアアアアン!! ちょっと手加減しなきゃ駄目だぜ!?」

 

 慌てて魔理沙が飛び出してきた。

 その横にはアリスも溜め息を吐きながら並んでいる。

 

「ギン兄様に会えなくて、私とってもとっても、寂しかったんだよ? 毎日ギン兄様のことだけを想って過ごしてきたのに……どうしてギン兄様は私に会いに来てくれないんだろうって……でも、信じて待ってなきゃって思って……前の宴会以来、ずーっと会えなくて……フラン寂しかった……」

「悪かったな……俺の方も色々忙しくてな……」

 

 フランを抱きかかえながら、銀時は優しく頭を撫でる。 

 しかし、当の本人はそれだけでは満足していない様子。

 

「駄目……足りない……ギン兄様が足りない……もっとぎゅーってして……」

「こ、こうか?」

 

 銀時は抱きしめている腕に力をこめる。

 すると、フランは少し息を吐く。

 フランの吐息が、銀時の首筋を優しく擽った。

 

「もっと……もっと……」

「って、これ以上は……」

 

 これ以上密着すると、流石の銀時でも理解出来てしまう程、フランの色んな所が当たってしまう。

 同時に、銀時の色んな所も当たってしまう。

 当ててるのよ♡展開は流石に望まれてはいないだろう。

 

「……何よこれ。何なのよこれ。何いきなりいちゃついてるのよ天パーロリコン野郎は」

「ロリコンじゃねえって言ってんだろ!?」

 

 青筋を浮かばせながら、霊夢が若干キレている。

 

「お、落ち着くんだぜ霊夢! フランだって久しぶりに銀さんに会えたんだから、嬉しくてやってることだと思うんだぜ!?」

「……」

 

 頭では理解しているものの、心では納得し切っていない様子。

 霊夢はまだ、自分の気持ちを完全に理解しきれていないのだろう。

 

「って、誰かパチュリーさんを介抱してあげてください!!!」

 

 この中ではある意味常識人である新八が、パチュリーの容体を気にしていた。

 

「そ、そうだったぜ! アリス、パチュリーをソファに寝かせるぜ!」

「えぇ……神楽、新八。多分咲夜が門番の所に居る筈だから、呼んできて」

「分かったアル!」

「はい!」

 

 アリスの指示の元、新八と神楽は咲夜を呼びに行く。

 

「……パチェの方は何とかなるとして」

 

 とりあえず親友の方はなんとかなると確信したレミリアは、銀時とフランの方を振り向く。

 

「ギン兄様……キス、して……」

「ふぁぁあああああああああああああああ!?」

「あぁあああああああああああああああん!?」

 

 大胆告白のフラン。

 驚き仰天の銀時。

 怒り頂点のレミリア。

 

「おいギントキ。流石にそこまでは認められないぞ。姉である私の前で熱烈なキスをしようなどと烏滸がましい。この場で話し合おうじゃないか」

「ぜってぇ話し合う気ねぇよな!? 最早殺気ぶつけてきてんの分かってんぞ!?」

「やかましい!! 私だってフランとキスしたいのよ!!」

「シスコンの叫びなんざ聞きたくねぇっての!!」

 

 フランと密着している銀時と、怒りのあまりに髪の毛が逆立っているレミリア。

 

「上等じゃない……異変解決の前に、バラバラにしてあげるわよ銀時」

 

 そして何故か怒り心頭の霊夢。

 

「話が進まないから一旦落ち着くんだぜぇええええええええ!?」

「いい加減になさい!!」

 

 魔理沙とアリスが止めようとするも、全然話を聞く素振りを見せない。

 

 結局、この場が収まるのは、咲夜が来てからのこととなるのだった……。

 

 

 

 

 

 

 

 

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第百二十七訓 定期的に会うようにしましょう

 

 




やりすぎた感があります……。
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