「うぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
「馬鹿の一つ覚えに突っ込んでくるなんて、成長ないねぇ!」
銀時と新八は、木刀を握り締めて突撃する。
攻撃手段が限られている彼らにとって、近接戦闘は当然の選択だった。
しかし、お空は何処までも遠距離型。
その上、近づいてきた敵を屠る為の手段も持ち合わせている。
「今度のはさっきよりも強いからね!」
お空は銀時と新八に告げる。
そして、右手を高々と上げると、
「焔星『十凶星』!」
自分自身の周囲に、十個の太陽が姿を現した。
「っ!?」
銀時と新八は、慌てて屈む。
だが、攻撃の手を止めない。
「銀ちゃん! 新八! 下がるネ!!」
「「っ!?」」
聞こえてきたのは神楽の叫び声。
同時に、彼女の持つ傘から銃撃が放たれる。
その銃弾は、太陽の間を掻い潜って放たれた弾幕を撃ち消していった。
「なんつー攻撃だ……近づけねぇし、近づいたとしても弾幕で撃ち落されるってか?」
「なら私の出番だぜ!!」
彼らの後方より声が聞こえてくる。
そこに居たのは、空中に居て両手を構える魔理沙だった。
「ぶっ飛びな! 星符『ドラゴンメテオ』!!」
火力に全振りした強烈な一撃。
彼女の手から放たれるのは、超極太なレーザー。
そう簡単に避けられるとは思えない程強烈な一撃。
「攻撃している暇を与えない! 地獄極楽メルトダウン!!」
銀時達を取り囲むように、前後に巨大な炎の塊が出現する。
その塊から、無数の弾幕が放たれた。
「前後からかよ!!」
銀時達は必死に避ける。
だが、ただ単に避けさせるだけでは終わらない。
「光熱『ハイテンションブレード』!!」
銀時目掛けて、制御棒より巨大なレーザーを放つ。
それをまるで剣のように振るう。
しかしそれは剣ではない。銀時の木刀で受け止めることは出来ない。
「ビームってのは斬る為のものじゃねえんだぞ!!」
「はっはぁ! そんなの関係ないよ!! ただ強ければそれでいいんだ!!」
テンションを高くし、お空は銀時に斬りかかる。
ただでさえ前後から迫りくる弾幕を避けるのに精いっぱいなのに、彼女の攻撃までかわさなければならないのは銀時にとって苦痛でしかなかった。
「そうね。強ければそれでいいのは同意するわ」
割って入ったのは霊夢。
彼女は大量の札を周囲にまき散らし、
「神霊『夢想封印・瞬』」
それを弾幕として放った。
それらは徐々に数を増していき、やがてはお空をつけねらう執拗な物へと変わっていった。
ばらまかれた弾幕を撃ち消しつつ、お空を狙う。
「やるねぇ! それなら……っ!」
お空は空中で両腕を大きく広げる。
そして、
「鴉符『八咫烏ダイブ』!!」
そのまま霊夢目掛けて突進してきた。
「そんな攻撃簡単に喰らう訳ないでしょう!!」
彼女は地面につけている足に力をこめる。
そして、地面を思い切り蹴り飛ばし、
「神技『天覇風神脚』!」
連続して、回転蹴りを繰り出した。
お空はダイブしながらも制御棒でその攻撃を防ぐも、勢いは殺しきれない。
そのまま後方まで吹き飛ばされる。
「咲夜!」
「お待ちしておりました」
「なっ……!」
いつの間にか後方に咲夜が待ち構えていた。
「傷魂『ソウルスカルプチュア』」
咲夜より放たれる素早い斬撃。
お空は制御棒や弾幕でそれをいなしつつも、やはり攻撃の勢いには勝ち切れていない様子だ。
「このままやられるわけにもいかない!!」
お空は、制御棒を前に突き出して、
「地獄の人工太陽!!」
自身の全力を出し切る。
避けるので精いっぱいと思われる程の弾幕を周囲に張り巡らせる。
だが、この攻撃の危険なところはこれだけではない。
「なっ……吸い寄せられていく……!?」
銀時が真っ先にその異変に気付く。
そう、彼らの身体は、弾幕に引っ張られていっているのだ。
「そういうことなら……っ!!」
魔理沙は箒にまたがり、そして。
「ブレイジングスター!!」
マスタースパークを後方に放って、引力に合わせてお空に突撃した。
「なっ!?」
この攻撃は予想していなかったようで、お空は思わずたじろぐ。
だが、避けられないというわけではないようだ。
制御棒を使って、魔理沙の軌道を捻じ曲げる。
「ありがとよ、魔理沙。隙を作ってくれて」
「えっ……?」
その一瞬の隙。
本当にわずかに産まれたその瞬間に。
坂田銀時は、完全にお空の死角を取った。
「これでしめぇだぁああああああああああああああああああ!!」
銀時は木刀を振り、お空の身体を地面に叩きつける。
「がっ……!」
まともに喰らったお空の意識は、その場で刈り取られる。
地面に倒れた彼女の姿を見て、彼らは悟った。
――今回の異変が、ようやっと終わりを告げそうだ、と。
銀魂×東方project
銀色幻想狂想曲
第百三十九訓 一人で太刀打ち出来ない時は力を合わせろ
お空戦、完!!
もう少しで異変関連の話が終わり、その後はお待ちかねの宴です!!