銀色幻想狂想曲   作:風並将吾

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第百四十四訓 初登場のあのお方かよォオオオオオオオオオオ!!

 時間は少し経過して、この日は宴当日。

 地霊殿での騒ぎがあってからというものの、銀時達はさとりやこいし、そしてお燐やお空と行動する機会が少しずつ増えていた。こいしが銀時のことを気に入り、さとりがその二人についていき、そしてそんなさとりとこいしにペット組がついてくる、といった具合である。霊夢からの呼びかけもあり、宴の準備は彼女達によって行われることとなったのだった。

 ちなみに、宴である程度騒いだ後に銭湯に浸かるという流れらしい。当然、男風呂と女風呂は別れるのだが。

 そんな訳で、宴当日の万事屋。

 

「いや、なんとなくテメェが登場するんじゃねえかとは思ったけどよ……」

 

 ある意味でお決まりというのは大事なものだ。そうとは分かっていても、銀時は思わずため息をついてしまう。

 理由は単純だ。

 

「なんだ銀時。俺だって久しぶりの登場で盛り上がっているんだぞ? もっとふぃーばーしなきゃならないだろ? 何のためにスタンばっていたと思ってるんだ?」

「テメェのスタンバイ事情なんざしらねぇってのヅラァ!!」

「ヅラじゃない桂だ!!」

 

 万事屋にてお茶を飲んで寛いでいる桂を見て銀時がツッコミを入れた瞬間だった。異変解決後の宴にこっそり参加するのがもはや定番みたいなところがある彼。もしかしたら呼ばれてなくてもジャジャジャジャーンと飛び出してくるのかもしれない。

 

「桂さんも今回の宴に?」

 

 お茶のおかわりを出しながら新八が尋ねる。一応銀時以外には先に挨拶をしていたのか、それとも単に慣れただけなのか。

 

「霊夢殿からお呼びがかかったのでな。温泉出たから入りに来てくれ、と」

「アイツぜってぇ事情しらねぇ奴らから金巻き上げる気満々だよ……」

 

 ため息混じりに銀時は呟いた。

 確かに、温泉事業は金になる。銭湯ではなく、正真正銘天然温泉なのだから尚更だ。ただし効能等はよく分かっていないが。

 信仰はともかく金には困っている巫女、博麗霊夢。知り合いであろうと容赦はしないのだろうか。

 

「今回もいつものように何人か向こうにいくみたいだからな。既に九兵衛殿達は向かっているらしい」

「姉御達も来るアルか!」

「つまり姉上達も……」

「あぁ、そういうことだな……」

 

 神楽は純粋に喜び、銀時と新八の二人は何かを察していた。

 

「よぅ、銀さん! 遅れちまってすまねぇ!」

 

 ちょうどその時、酒瓶を持った長谷川ことマダオが入ってきた。

 

「逆だからね!? それだと本名がマダオみたいになっちゃうから! 俺長谷川だからね!?」

「長谷川さんじゃねえか。長谷川さんも呼ばれて?」

 

 銀時が尋ねる。

 

「咲夜さんから、たまには温泉で羽伸ばして下さいってお言葉頂いてな?」

「というか、まだ紅魔館2ndGのバイト解雇されてなかったアルな」

「凄いですね長谷川さん! 新記録ですよ!」

「なんか素直に喜べねぇけど……ありがとう二人とも!」

 

 ただ単にバイト続けられることが奇跡だと言わんばかりの扱いを受けているので、長谷川としては複雑な気持ちになるだろう。

 

「では銀時よ、俺は準備することがあるから先に行くぞ!」

「へいへい。テメェがなんの準備するかしらねぇが、また向こうでな、ヅラ」

「ヅラじゃない、ラップーラだ」

「おい本名とラップやるの混じってんぞ」

 

 銀時のツッコミを無視して、桂は幻想郷へと向かった。

 

「じゃあ、銀さん。俺も向こうで咲夜さんの手伝いしてくるから、また後でな」

「あぁ、長谷川さんもきーつけろよ」

「銀さんこそ、女難の相出まくりらしいから気をつけろよ!」

「誰情報だよそれ」

 

 銀時のツッコミを無視して、長谷川は幻想郷へと向かった。

 

「あのさ? 俺のツッコミ無視されすぎじゃね?」

「まぁまぁ、僕らもそろそろ……」

 

 と、銀時達も向かおうとした、その時だった。

 

「おーい、万事屋ぁ。まだいるか?」

 

 と、ガラリと扉を開けた人物がいた。

 

「あ? 真選組?」

「近藤さんじゃないですか! どうしたんですか?」

 

 入ってきたのは近藤だった。

 

「近藤さんも呼ばれたんですか?」

「いやぁ、俺達の所にも話は上がったんだが、何分仕事で行かれなくてな……せっかくお妙さんと混浴するチャンスだったのに……」

「テメェが女子風呂侵入したらボコボコにされるだけだからな?」

「第一姉上と一緒に風呂入るのなんて許しませんからね!」

 

 ある意味常識的な発言をする二人だった。

 

「まぁそれはおいておいて。実はオメェらに依頼があってな? 温泉の話が伝わって、どうしても行きたいって仰ってるお方がいるんだ」

「それは誰アルか?」

 

 神楽は純粋に尋ねるも、銀時と新八は心のどこかで引っかかるものを感じていた。

 この展開は、何度か聞いたことある流れだからだ。

 

「新八、これって、まさか……」

「い、いやぁ。この小説ですよ? そんなことあるわけ……」

「というわけで、温泉の素晴らしさと、楽しみ方を是非ともこの方に教えていただきたい」

 

 そう言って、近藤は扉を開く。

 そこから入ってきたのは、とても威厳のあるお方だった。見るだけでカリスマがあることが分かる。若々しくて、顔が良い。

 その人物は……。

 

「急な申し立てですまない。よろしく頼むぞ」

「「((しょ……将軍かよォオオオオオオオオ!!))」」

 

 十四代征夷大将軍、徳川茂茂がそこに居た。

 つまり、とうとう登場してしまったのだ──将軍が。

 

 

 

 

 

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