銀色幻想狂想曲   作:風並将吾

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「銀さん! デイリーランキング見ましたか? 昨日のデイリーランキングに僕らの小説がランクインしてましたよ!」
「100位だったな? ある意味めでてぇわな……狙ってる取れるもんでもねぇからな」
「前回は90位代だったから、ランクもかなり下がってしまったアル。けど、載らないことの方が多い作品だから載るだけまだマシネ」
「人気投票もありますし、まだまだやることありますよね!」
「投票、全然票入ってねぇけどな。作者このまま人気投票篇やろうとか画策してるくせに、企画倒れするぞこれ」
「是非是非応募してくれヨ! ただメッセージ送るだけアル!」
「暇だったら応募するくらいでいいじゃないですか! 仕方ありませんよ! 東方と銀魂のクロスオーバーさせてもらえるだけで十分じゃないですか!」
「ま、これからもぬるっと応援してくれよなー」



第百四十七訓 気の毒だが大儀の為だ

「すごーい……こんなに大きなおふろがあるなんて……っ!」

「フラン、これが温泉というものよ」

「私が住んでいた世界にもありましたが、やっぱり幻想郷の温泉となると規模が違いますね……!」

「そういえば貴女も最近こちらに来たばかりだったわね。これからはもっと驚くことに出会うかもしれないわよ?」

 

 上から順番に、フラン、レミリア、早苗、幽香の順番だった。

 その他にもまだまだ入ってくる様子である。

 

「幽々子様、湯加減の方は如何でしょうか?」

「最高の気分よ〜。極楽極楽〜」

「長生きもしてみるものねぇ、永琳」

「そうですね……姫様」

「ある意味これも、お空のおかげなんだよね……」

「どうだ! あたいの力思い知ったか!」

「副産物でしかないわよ……」

「あまり懲りてないご様子ですね……」

 

 妖夢、幽々子、輝夜、永琳、お燐、お空、パチュリー、咲夜……。

 まだまだ女子風呂に入りにきている。

 つまり、このままいけば女子風呂はほぼほぼ埋まるのではないかと思われる程の勢い……そんな状態で、もし銀時達が見つかってしまったとしたら? 

 

「やばい、やばいですよ銀さん。これは確実にタマ取られます」

「ヒュンってしちまうぞ。タマもタマタマも取られちまうぞ」

「こんな時にくっそくだらねぇ下ネタぶっ込まなくていいんだよ銀さん! けど……向こうめちゃくちゃ天国だぜ? ちらっと見るくらいなら文句言われねぇ気が……」

「やめとけ長谷川さん。何と無くわかってんだ。天国逝っちまうってのが分かっちまってんだ。天国見る代わりに天国逝くのは真っ平御免だ」

「ところで……先程から将軍がそわそわしてるのですが……」

 

 命綱無しのアスレチックを堪能(意味深)している男性組四人。

 そんな中で一人、鼻血を出しながら興奮している人物が一人いた。

 その人物とは……。

 

「「しょ、将軍かよォォオオオオオオオオオオオオ!!」」

 

 茂茂、興奮のあまりに鼻血ダダ漏れ。

 

「将軍、上向いてて! このままだと血のロードが地獄への道になっちまうから!」

「し、しかし……向こうには……」

「何この将軍平然と覗こうとしてんだ!!」

 

 冴え渡る新八のツッコミ。

 茂茂はむっつりスケベだった。

 

「……ちょっと待て。何か向こうの様子が変だ」

 

 銀時が三人に静かにするよう声をかける。

 彼が感じている違和感……それは、妙に静かなこの気配だ。

 先程までは入浴し始めたばかりだからなのか、テンションも上がっていたのか、あるいは両方か。兎にも角にも騒がしさが残っている状況だった。

 しかし、今はどうだろう。あまりにも静かすぎるのだ。まるで辺りを警戒しているかのように……。

 

「何か……匂いますね」

 

 最初にポツリとこぼしたのは咲夜だった。彼女はこの中でも警戒心が強い方だ。少しの違いにも気付いてしまうのかもしれない。

 とはいえ、『匂う』と言った。風呂である程度汚れを落とし、身体を洗ってもなお残る匂いというのは果たしてどんな匂いなのだろうか。

 

「なんというか、もっさりした匂いといいますか……」

「もっさりとした匂い?」

 

 妖夢の言葉に対して、幽々子がキョトンとした表情を浮かべつつ首を傾げる。

 

「例えるなら……もっさりブリーフの匂い、かしらね?」

 

 幽香がこぼした一言に対して、

 

「「「(((もっさりブリーフの匂いってなんだァアアアアアアアアア!?)))」」」

 

 三人の男どもの心の中がシンクロした瞬間である。

 

「ちょっと、誰か将軍慰めてあげて? 今の一言が効果抜群だったのか身体震えちゃってるから」

「ち、ちがいますよ銀さん。風呂に浸かってないから寒くなって寒さで震えてるだけですよきっと。そうです、そうに違いないんです……」

「新八君、現実から目を逸らしちゃ駄目だ。今は一刻も早く将軍を安全な場所に連れて行き、慰めなくちゃ駄目なんだ」

 

 この場にいる男達、意外とこういった事態に対しては無能説。いや、確かにここまで限定的すぎるシチュエーションもなかなかないだろう。事実、原作でもここまで酷い展開はない。

 

「しかし、このままだと埒があかねぇ……」

 

 確かに、銀時のつぶやいた通りだ。

 少しずつ向かっていくことが出来ている銀時達だが、肝心なところで行き詰まっている。実はこの温泉、壁で男女の場所が仕切られているだけなので、ある程度まで行けば隣まで移動出来るとはいえ、逆に言うとある程度のところまで進まなければ隣へ辿り着けない。外から回るにしても、最終的に壁を乗り越えるためには一度外へ姿を晒さなければいけないのだ。

 簡単にいうと、犠牲者が一人必要ということになる。

 

「……長谷川さん。天国見たいって言ってたよな?」

「え? 確かに言ったよ? けどな銀さん? 俺が見てぇのはパラダイスであってインフェルノじゃねえんだ。天国と地獄の狭間が見たいわけじゃねえんだ」

「まぁまぁそう固いこと言わずに……」

「ちょっと新八君? なんで俺が犠牲になる前提で話し進めてんの!? 普通に嫌だよ!?」

「となると、やはり……」

「「……」」

「え、ちょっと待てお前ら。何で俺のことじっと見てんの?」

 

 銀時、新八と長谷川に見つめられて、嫌な予感大爆発。

 そして――。

 

「「死に晒せ天然パーマァアアアアアアアアアアアアア!!」」

「ざっけんなゴラァアアアアアアアアアアアアアアアア!!」

 

 盛大に蹴り飛ばされた。

 

 

 

 

銀魂×東方project

 

 

 

銀色幻想狂想曲

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第百四十七訓 気の毒だが大儀の為だ

 

 

 

 

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