銀色幻想狂想曲   作:風並将吾

152 / 254
第百五十訓 手紙の文面は注意深く考えた方が身の為だ

「で? その暑中見舞いとやらはそこそこ数あんのか?」

 

 こいしに抱き着かれながらも、銀時は霊夢に尋ねる。

 霊夢はそんな銀時に軽くガンを飛ばしながら、

 

「まぁまぁあるわよ。精々楽しむことね」

「なんで若干キレ気味なんだよテメェ」

「五月蠅いわね。キレてないわよ」

「どう考えてもキレてんじゃねえか……」

 

 その理由は銀時にあるのだが、当の本人は知る由もない。

 

「とりあえず一枚目から見ていきましょうよ」

「そうアルな」

「そうしようー」

 

 新八、神楽、こいしの三人からの言葉もあって、一枚ずつ見ていくことにする。

 最初の手紙は魔理沙からだった。

 

『暑中見舞い ところで暑中見舞いって何すりゃいいんだ? 暑い中見舞いするのか? 熱中症?』

 

「こいつ暑中見舞いの意味全然分かってねぇじゃねえか!!」

 

 銀時は思わずツッコミを入れていた。

 ちなみに霊夢は軽く頭を抱えている。

 

「まぁ、確かに最近暑中見舞い送ることの方が少ないですから……知らない人が出てきてもおかしくないですって」

「そりゃなぁ。年賀状ですら送らなくなってんだから、暑中見舞いなんて尚更だよなぁ」

 

 そんな中、二通目。

 

『たまには紅魔館2ndGにも顔出しなさいよ。美味しい料理作って待ってるわ。咲夜が。 レミリア』

 

「いやまぁ、分かっちゃいるけど他力本願かよ」

「咲夜さんの料理は美味しいですからね」

「たくさん食べられるアル!」

「それに、レミリアが料理している所なんて想像つかないわよ」

 

 言いたい放題である。

 

「んで、次は……」

 

 次の手紙を読み始める銀時。

 

『この前綺麗に落とし穴に鈴仙が落ちたので、その時の写真を暑中見舞いとして送るよ! きしししし』

 

 写真には、綺麗に落とし穴に落ちて足だけ犬●家の一族みたいになっている鈴仙の姿が写し出されていた。

 

「何芸術的な一枚撮ってんだあの兎ィイイイイイイイイイイイイイイ!!」

 

 銀時は手紙を見ながら叫んでいた。

 

「おぉ、綺麗にハマってるなー。凄い写真だー」

 

 こいしが少し感心していた。

 

「いや、こいしちゃん。これ感心する写真じゃないからね? むしろこれ、てゐさん後で何言われるか分からない奴ですよね」

「細かいこと気にしちゃ駄目よ……あら、これ幻想郷からじゃないわね」

「あ? 何か別の手紙でも混じってたのか?」

 

 霊夢の呟きを聞いた後で、銀時が手紙を捲ると。

 

『異変の度にスタンバってました』

 

「テメェは何毎度毎度スタンバイしてんだコノヤロォオオオオオオオオオオオオオオオ!!」

 

 手紙を叩きつけて叫んだ銀時。

 

「年賀状の時もそうでしたが、毎回スタンバイしてますねこの人……」

「けど、肝心な所で出番逃すネ。前回だって宴で出番あると思いきや、一人温泉でポツンと寂しい思いしただけアル。可哀想ネ」

「あの時のことは思い出したくねぇ……って、おい。新八。テメェ何目逸らしてやがる」

「さ、次行きましょうか!!」

「逃げたわね……」

 

 閑話休題。

 次の手紙は――。

 

『私達、結婚しました! この度入籍しましたのでご報告させてもらいます♪ 輝夜』

 

 写真→明らかにコラだと思われる銀時と輝夜のツーショット写真。

 

「あのクソアマァアアアアアアアアア!! 何変な手紙ねつ造してんだコノヤロォオオオオオオオオオオ!!」

「これ、完全にやってることさっちゃんさんと変わらないですよ……」

「何してんのよ永遠亭のお姫様は……」

 

 霊夢がポツリと呟いた。

 

「それに対してお祝いのメッセージも来てるアル」

「は? マジで? 誰から?」

 

『今まで世話になった。末永くお幸せに!!  月詠』

 

「お前また勘違いしてんのかよ!!」

 

 こういう時、月詠は純粋らしい。

 

「ところで、結婚報告してきてるの輝夜さんだけじゃないみたいですよ……?」

 

 新八が一枚の手紙を差し出す。

 そこに書かれていたのは、

 

『この度入籍しました! 皆より一歩出だしが遅かったですが、最後には私が勝ちましたよ! 早苗』

 

 写真→銀時と早苗が抱き合っているイラスト。

 

「いや最早写真じゃねえし誰が描いたんだよこの少女漫画みてぇなイラストをよ!!!」

「こういう時謎に暴走するわね……あの巫女、銀時のこととなると暴走しかしないわね」

「なかなか愉快なことをするものだなー」

 

 こいしは特に気にしていない様子。

 というのも、目の前で銀時が否定しているのだから、心配する必要もないのだ。

 だが、真偽を確かめられない人物達からしてみたらどうだろうか。

 

『二股とは恐れいったのー。頑張って子宝に恵まれたらいいなぁ~、金時! 坂本』

 

「誰が二股だコノヤロォオオオオオオオオオオオオ!!」

 

 何故坂本の所に手紙がいっているのかは最大の謎だ。

 他にも。

 

『銀時。次会った時には、たくさんの花を用意して待ってるわね? 幽香』

 

「何に使う花なんですかね……」

「お供え物じゃないかしら……」

「縁起でもねぇこと抜かしてんじゃねえぞ!!」

 

 本気度が窺える一文である。

 さらには。

 

『こいしや私を差し置いて結婚するなんて……分かっていますよね? さとり』

 

「おいこいし。テメェ今すぐ帰って姉貴の誤解をといてきてくれよ」

「え~。お兄さんも一緒に行こうよ~」

「遊びにいくわけじゃねえんだよ!! このままだと俺命の危機なの!!」

「命の危機と言えば……」

 

 そう言いながら、新八が一枚の手紙を差し出す。

 そこに書かれていたのは――。

 

『イマ、アイニイキマス。 フラン』

 

「……え? 今? 今っていつ? ジャストナウ?」

 

 軽く現実逃避をしている銀時。

 しかし現実は時として残酷で――。

 

「ギン兄様ァアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」

 

 悪魔の妹(フランドール)が乱入してきたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

銀魂×東方project

 

銀色幻想狂想曲

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第百五十訓 手紙の文面は注意深く考えた方が身の為だ

 

 

 

 

 




そういえば銀魂原作のオマージュは、愛染香位しかやってないよなぁって思って作った話ですが、なんだか予想以上にカオスな展開になりそうな予感しかしません()
所で、これ、記念すべき第150話なんですよ?
150話目なのに何をしているんでしょうか……。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。