さて、久しぶりに紅魔館2ndGへの道のりを歩いている銀時達。思い返してみたところ、実は彼ら自身もそう回数行っていないことに気付いていた。実際久しぶりの紅魔館2ndGの登場である。銀時達が幻想郷に行く機会の方が圧倒的に多いので、なかなかこの建物が使われないのだ。
ちなみに、銀時の右腕にはフランが。左腕にはこいしが抱き着いているハーレム陣営である。何とも羨ましくてけしからん状態であるのだが、歌舞伎町における銀時の評判が評判な為、その光景を見た通行人の内の何人かは真選組につき出そうとしてきている。銀時はそれを全力で避けている状態だ。
「銀さんはもう少し日頃の行いを正しくした方がいいと思います」
新八が冷静にそう言った。
「いやな? コイツらと一緒に居るだけで犯罪者にされかけてるんだけど? 銀さんそんなに危険そうな奴にみえる? こんなにも善良な一般市民もなかなかいねぇと思うけど?」
「寝言は寝て言うアル。どの口がそんなフザケタこと抜かしてやがるネ」
「神楽の言う通りね。悔い改めなさい、ロリコン」
「誰がロリコンだゴラァ!!」
霊夢の嫉妬(?)は今に始まった話ではない。しかし銀時は、霊夢が嫉妬していることにすら気付いていない。何故か肝心なところで突然鈍感になってしまう坂田銀時なのだった。
こいしとフランはそんなことお構いなしに銀時に抱き着いていて、時々スリスリとすり寄っている。
そんな二人の様子が、霊夢の嫉妬をさらに加速させている。
「まったく……なんでこんなチャランポランばかりモテるのかしら」
「ごもっともです……本当、銀さんモテ期が来ていてその内嫉妬で殺されないですかね」
「いちゃこらしてるニコ中マヨネーズよりはマシアル。時々幻想郷でアイツら見かけると、つば吐き捨てたくなるネ。かーっぺっ!!」
「ったく、瞳孔開きっぱなしの野郎は、今度は膀胱開きっぱなしになるってか?」
「何も上手くねぇし最低な発言してんじゃねえよ天パー!」
突然下ネタぶっこんでくる銀時に対して新八がツッコミを入れる。
いつもなら流してしまう所ではあるが、今回はこいしやフランが居る為、教育上悪いことでもある。
「ねぇねぇ、フランの別荘って大きいのー?」
「とっても大きいよ! 幻想郷にある紅魔館とそこまで変わらないくらい!」
「こいし、紅魔館も行ったことないから一度行ってみたいなぁ……」
「本当? 今度お姉様に聞いてみる!」
「ありがとー! お兄さんも一緒に行こうね?」
「俺もか?」
「ギン兄様もいつでも来てね! そして一緒に寝ようね?」
「ズルい! こいしも一緒に寝るー!」
「じゃあ三人で一緒寝よう!」
「待ってくれ? 俺その状況になったらテメェの姉貴とメイドに八つ裂きにされる自信あるんだけど?」
万が一同じ布団で寝る運命になったとしたら、銀時の命はその日限りで燃え尽きてしまうことだろう。それだけの危険を伴ってまで、二人と一緒に寝る自信はない。
こいしは寂しそうに、フランは涙目で、
「私達と一緒に寝るの……」
「いや?」
ダイレクトアタック!
美少女二人からの攻撃に、銀時の精神はすり減っていく。
「いや、あのな……?」
銀時が何か発言をしようとしたその時だった。
「銀さぁあああああああああああん!」
背後から迫りくる謎の女性の声。
その声は銀時を見つけるや否や、勢いよく飛んできた……ビルの上から。
「テメェはどっから現れやがった!!」
両腕は塞がれている為、銀時は迫りくる人影を――蹴り上げた。
蹴られた本人は少し前へ飛んで行き、建物の壁に激突する。
しかし、動じることなくすぐ立ち上がり、銀時の傍まで近寄ってきて。
「銀さんレーダーが感知したからつい来ちゃったの☆けど、両隣に居るメスブタは一体どういうことかしら?」
「テメェの方がメスブタだろうが。ついに目まで腐っちまったのか?」
「ああん♡銀さんのドエスボイスが身体に響くぅ!」
ここまでぶっ壊れキャラだったっけ?
と聞いてしまいそうなほど、ぶっ壊れているさっちゃんだった。
「さっちゃんさん……お気を確かに」
「お兄さん、この眼鏡の人はー?」
こいしはあやめと会うのは初めてなので、銀時の袖を引っ張って上目遣いに尋ねる。
銀時は指を差して一言。
「こいつは変態だ。近寄るんじゃねえぞ」
「アンタも大概じゃない」
霊夢が冷静にツッコミを入れた。
「ま、コイツは放っておいて先行くぞー」
「待ちなさい銀さん! 私の身体が疼いて仕方ないから、銀さんで慰めて――」
「全年齢対象バスタぁあああああああああああああああ!」
「ひゃあああああああああああ!!」
これ以上言うとタグが追加されかねないと判断した銀時が、全力でパンチを決めていた。
パンチされたあやめは、そのまま遥か彼方まで吹っ飛んだという――。
銀魂×東方project
銀色幻想狂想曲
第百五十二訓 変態は変態を呼び寄せる何かがある