改めまして最新話です!
江戸は歌舞伎町。スナックお登勢の上に位置している万事屋銀ちゃんには、ただいまもれなくぐうたら空気が流れ込んでいた。ただ単に暇なのである。仕事もなければ予定もなく、そして金もない。何処かへ出かけようにもそんな気力もない。故に今回もBGオンリーからはじまる。いつも通りの展開だ。
「なんか始まり方が随分と仰々しくねぇか?」
「最近作者が迷走している証拠アル。こういう風にテコ入れをする時は大抵何かしらマンネリ化してるかネタが浮かばなくて軌道修正しようとしている時ネ。アニメでもテコ入れ回あったのを思い出すアル」
「結構ギリギリを攻めてましたからね……恐らく二次創作で同じことをしたら一発で検閲に引っかかってしまいますよ……」
「なんだ新八? 随分と弱気な発言だなぁ。そんなんじゃ、ぱっつぁんキングダムを作り出すことは出来ないぞ?」
「ぱっつぁんキングダムってなんだよ!? やたら適当なこと抜かしてますよね!?」
「世の中適当なくらいがちょうどいいんだぞ? 適当なのが適当なんていう名言も生まれるくらいだからな?」
「そんな名言聞いたことねぇよ! どこの世界で生まれた言葉だよ!?」
「でも、新八が王様とか一日も保たずに八時間で潰れてしまいそうな気がするアル」
「半日ももってねぇじゃねえか!? 未練も何もないけど流石にそれは酷くない!?」
「まぁそれはそれとして……暇だな」
「暇アル」
「暇ですね」
「なんかこう、そろそろなんか依頼でもこねぇかな……」
「こういう場合、依頼が来るよりも誰かが遊びに来る方が確率高いですよ?」
「そうアルな。導入部分が終わるか、ただ単なるギャグ回が始まるかの二択しかないネ。BGオンリーだけで終わらせる作者ではなかったはずアル」
先読みされているようで誠に遺憾である。
「なんでサラッと会話に参加してるんですか!?」
五月蝿いダメガネ。
「ダメガネってなんだよ!? ていうかこれ最早よくある作者とキャラの掛け合いみたいになってるじゃないですか!?」
「何言ってんだよ新八。ゴリラはそこに居ないだろ?」
「この小説にゴリラ関係してねぇから!!」
随分と話がずれ始めている三人。このままでは少しまずいので、軌道修正の為誰かしらが入ってくる展開が待ち受けている。
そしてその期待される展開の通りに、何者かが、居間の襖を開けた──。
「そろそろ出番かと思ってスタンバッテました」
「「「おかえりはあちらです」」」
桂を相手に万事屋三人の心が一致した瞬間である。
「なんでテメェが現れてくんだよ、ヅラァ」
「ヅラじゃない、桂だ。暑中見舞いでも言ったではないか。異変の度にスタンバッテましたと」
確かに、前回送られてきた暑中見舞いにおいて、桂はスタンバッテた旨をなぜか送りつけている。余談ではあるが、あの後同じような手紙が十枚程見つかったとか、見つからなかったとか。
『俺もいるぞ!』
相変わらず何考えてるのか分からない表情(着ぐるみ?)で、プラカードを掲げるエリザベス。このコンビは毎度何を考えているのか分からないと評判だった。
「とは言われましても、今は異変とかそういったことは連絡来てないですよ?」
新八の言う通り、今のところ何の連絡も入っていない。故にまだ異変発生とはいかないのだ。
「おかしいな。そろそろだと思ったのだが……」
「お前自分で異変起こしてるわけじゃあるまいな?」
「そんなわけあるか。俺はただ出番が欲しいだけだ」
『もっと出演させろ!』
「それただの私念じゃないですか!!」
どうやら桂やエリザベスもまた、出番が欲しいことに変わりないようだ。
ただ、今回ばかりは彼らも運が良かったのかもしれない。
何故ならば……。
「銀時、宝探しに行くわよ!!」
「銀時さん! 子宝作りに行きましょう!!」
金のマークを宿した霊夢に、ハートマークを宿した早苗。
ある意味今回の問題児コンビがタイミングよく訪れたのだから。
「って、子宝作りってなにすんだよ!?」
本日も銀時のツッコミが炸裂しているようだ。
銀魂×東方project
銀色幻想狂想曲
第百五十六訓 スタンバイしていればいつかは報われる