銀色幻想狂想曲   作:風並将吾

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第百七十四訓 異変が起きた後思わぬ所で被害を受ける人もいるよね

「はぁ…………」

 

 酒を飲みながらため息をついている一人の少女。少女の名前は村紗水蜜。その隣では、一輪が村紗を宥めている様子だった。

 

「元気出してください、ムラサさん。結果としては喜ばしいことなんですから……」

「わかってはいるんです。分かってはいるんですけど……どうしても納得出来なくて……」

「あの、どうかされたんですか?」

 

 そこに話しかけに行ったのは、新八と神楽だった。宴が始まってから、基本的に色んな人とコミニュケーションを取ってきた二人だったが、その中でも今の村紗は目立っている。盛り上がっている中で一人だけ盛り下がっているのだから目立って当然ではあるのだが。

 

「この寺が、私達の船を基にして作られたのは知ってますよね?」

「そうアルな。宝船から寺にジョブチェンジとか物凄いアル」

 

 ダウンしている村紗の代わりに、一輪が説明をする。

 

「宝船と噂されていた船が寺に改修されたことにより、確かに信仰面で言えば申し分ないことになりました。ただ……それはつまり、私達は船を手放したのと同じであるということを意味しているんです」

「船が寺になっちゃったんですから、それはそうですよね……?」

「そう。そしてムラサさんはその船の船長でした……どういうことかと言いますと……」

 

 そこまで言われて、二人は気付いてしまう。

 そう、船長というのは船があって初めて成立する職業。そんな船がなくなってしまっあとしたら……? 

 

「「もしかして、ニート……?」」

「やめて!! その単語だけは突きつけないで!!」

 

 二人からのある意味容赦ない言葉に、村紗が沈没した瞬間だった。

 村紗水蜜、一身上の都合によりしばらく仕事なしの状態となってしまったのだった。

 

 

「ギントキ。なんだか随分久しぶりに会った気がするな」

 

 小傘が逃走した後、銀時とフランの二人はしばらく酒と食事を堪能していたのだが、そんな時にレミリアがやってきた。後ろには何時もの通りに咲夜が控えている。毎度お馴染みの光景だ。

 

「お姉様!」

「よぅ、シスコン吸血鬼。相変わらず元気でやってるか?」

「随分な挨拶だな。元気にフランの可愛さを堪能しているさ」

「お前本当ブレねぇよな……つかメイド長も本当ブレねぇな!?」

 

 レミリアがドヤ顔で語っている後ろでは、咲夜が鼻血をポタポタと垂らしている光景があった。久しぶりに登場した割にはなんともカオスな光景である。

 

「お見苦しい光景を見せてしまいました。私の心配は要りません」

「いや心配はしてねぇよ?」

 

 能力によって時を止めたのか、いつの間にか咲夜の鼻血は止まっていた。何食わぬ顔で銀時達に対面する咲夜なのであった。

 

「今回は宝探しに行ったらしいな。なんとも面白そうなことをしているではないか」

「ギン兄様ったら本当にずるい……フランも行ってみたかったのに……」

 

 吸血鬼姉妹が銀時に対してそう言う。

 とくにレミリアにとって、幻想郷で起こる異変関係は大抵彼女の退屈を忘れさせてくれるほどのものなのだ。そんな異変関連の話について、彼女が聞きたくないわけがない。

 

「ま、今回は命を落とすようなことはなかったと霊夢や魔理沙からは聞いた。どれだけ楽しい宝探しだったのかも文屋から聞いている」

「マスゴミからの情報だから捏造されてる可能性あるぞ?」

「真偽の程を霊夢や魔理沙より確認しておりますので、その辺りは問題ないかと」

「きっちり疑われてんじゃねぇか!」

 

 咲夜が真剣な表情で宣言する辺り、毎度射命丸文が書く記事について疑われていることが分かる。大体間違ってはいないのだが、脚色が入る段階で面白記事と化するのが要因だろう。

 

「とりあえず、今回の異変についてギントキからも聞かせてもらえないか? 特に、最後はどうやって戦ったのかを知りたい」

「戦闘に関しては、直接戦った人でないと伺えないこともありますから、是非とも」

「私も気になる! ギン兄様、聞かせてよ!」

「…………」

 

 三人からの期待の眼差しを受ける銀時。

 しばらくして彼は、頭をガシガシと掻きながら、

 

「しゃーねぇな……わーったよ。少しだけだからな?」

 

 優しい笑顔を浮かべながら、今回の一件について語り出したという。

 

 

 

 

 

 

銀魂×東方project

銀色幻想狂想曲

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第百七十四訓 異変が起きた後思わぬ所で被害を受ける人もいるよね

 

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