第百七十六訓 家から出ない引き篭もりでも仕事をする人はいる
毎度おなじみBGオンリー。それはある意味で、ポロリ篇が始まる合図ともなる。ただし、今回のBGオンリーについては万事屋ではなく……。
「で、なんで今日はこっちに集まって来てるのよ?」
霊夢がポツリと呟く。
そう、今回のBGオンリーは博麗神社よりお送り致します。やることは今までと全然変わらないわけだから、別にテコ入れでもなんでもない。意味あるのかないのかは不明だが、とりあえず始まることとなる。メンバーは、いつもの万事屋三人をはじめとして、霊夢や魔理沙、射命丸もいた。
「いいじゃねえかよ。たまにはこっちでBGオンリーやったって。何処でやっても別に変わりやしねぇだろ?」
「特にこの作品なんて小説アル。場所の描写がされてなければ、大富豪のお家や国の施設にいた所で御構いなしネ」
「それはいろんな意味でお構いあるからね!?」
「けど、賑やかなのは嫌いじゃないぜ? 私も、銀さん達と話すのは楽しいからな!」
「あやや? これはもしかして熱愛……」
「おいマスゴミ。すぐ変な方向に持っていこうとすんなよ?」
「こう言う時の瞬発力は毎度高いわね……流石は少年誌屈指の主人公。別の雑誌に移り、それでもなお終わらなかったからアプリでの連載に切り替えた事だけはあるわね」
「そこ関係ないですからね!?」
「確かに、終わらせようとして終わらなかったことは認めるアル。けど、それは色々諸々大人の事情ネ。きっと私達では掴めない何かがあったに違いないアル」
「これは何としても記事にしなければいけませんね……記者魂が燃えてきました!」
「やめておけ。どうせロクなことが起こりゃしねぇよ。上層部にもみ消されて終了だ」
「何処の上層部がもみ消しに走るんですか!? 結局はあのゴリラが連載終わらせられなかっただけでしょうが!?」
「取材といえば、そういえば坂田さんは幻想郷に広まっている新聞が、実はもう一つあると言うことをご存知ですか?」
ここで文が、今回の議題とも言える単語を出してくる。内容は、幻想郷二つ目の新聞について。
「は? 文々。新聞以外に新聞があるってのか?」
当然、銀時は疑問の声をあげる。
ただしそれは彼に限った事ではなく、その場にいた霊夢や魔理沙も同じような反応を取っていた。
「私達はあんたが作ってる新聞しか知らないわよ?」
「まさか、文屋に同業者がいるのか? それはびっくりだぜ!」
「まぁ、本人の取材方法とかが全然サッパリだから、人気が出なくても当然といえば当然なんですがね……」
文は一部の新聞を取り出す。
そこに書かれているのは、いつもの『文々。新聞』ではなく……。
「花果子念報? なんだそりゃ、案山子が念力使いながら書いてんのか?」
銀時が言う。
それに対して文は、
「姫海棠はたて、という女の子が書いている新聞なんです。この新聞には少し特徴がありまして……」
新聞を開きながら、とある部分を指差す。
そこにあったのは一枚の写真。写し出されているのは、銀時と白蓮が戦っている場面。
「は? いつの間にこんな写真が?」
「でも、あの時いたのって射命丸さんだけですよね? この写真は射命丸さんが?」
新八の問いに対して、文は首を横に振りながら、
「いえ、この写真を撮ったのは私ではありません。姫海棠はたて本人です」
「「「「「は?」」」」」
五人分の声が重なる。
その場にいない人物に、魔界での戦いの様子を撮影することなど不可能だ。これは一体どういうからくりで撮られた物なのだろうか。
彼らがそんなことを考えていると、種明かしと言わんばかりに文が言った。
「これは、はたてが念写したものです。彼女の能力は、『念写をする程度の能力』なんですよ」
「ハーミッ●・パー●ルじゃねえか!」
「アンタも無理に中の人ネタ使わんでええわ!!」
とある作品のスタ●ド名が登場したが、構わずスルーすることとする。
「しかし、念写で写真を撮影するってことは、外に出なくても情報を得られるってことじゃない。なんて便利な能力なのよ」
「そこがある意味で最大の欠点なんです。写真だけは外に出なくても撮れてしまうので、つまり何が起きてしまうのかと言いますと……」
そこまで文が前提を置いたことにより、銀時達はなんとなく感づいていた。
恐らく、姫海棠はたてという人物は……。
「はたては、引き篭もりなのよ」
銀魂×東方project
銀色幻想狂想曲
第百七十六訓 家から出ない引き篭もりでも仕事をする人はいる