是非ご覧になってみてください!!
混乱のあまり、銀時達が反応出来ないままでいる状態が続く。そんな中で痺れを切らして最初に銀時達に絡んできたのが、
「もー新八さん! せっかく私がきたっていうのにノリ悪いじゃないですかっ! 私、新八さんに会いたくて会いたくて震えていたっていうのに、なんで新八さんがそんなにキョトンとしているんですかぁ!」
リグルだった。
彼女は普段、そんなにテンション高い存在ではない。むしろどこか引っ込み思案で恥ずかしがり屋で、新八と手を繋ぐだけでも相当の勇気が必要な少女だった筈だ。そんな彼女が今、物凄くニコニコしながら新八に抱き着いている。それはもう今が最上級の幸せなのではないかと思われる程、満面の笑みを浮かべて。
「え、えぇええええええええええええええええ!?」
これには新八も驚きだ。
驚きというよりも、まさかの展開にドギマギしているといった様子だ。
何せ彼は、作中屈指の●貞……。
「ってちょっと待てェエエエエエエエエエ! 何不名誉なことを地の文で書こうとしてんだゴラァアアアア!」
「落ち着くんだぜ新八! 一体何のことなんだぜ!?」
暴れそうになる新八にツッコミを入れた魔理沙。
しかし、そんな彼女を許さないのが……。
「……新八さんに近づかないでください。新八さんは私のものなんです。私だけの新八さんに話しかけないで下さい……!!!!」
「ひぃいいいいいいい! なんか性格反転し過ぎて愛が重くなっているぜ!?」
その威力、あの魔理沙を怯ませる程……!
「いいぞリグルー! もっとやれー!」
「は、囃し立てるのはよくないぞ、ミスティア……お、怒られちゃったら、どうするんだ……?」
「怯える必要はないよチルノちゃん! だってリグルちゃんは今! 自分の愛を手に入れようとしているの!! 私達が応援しないで誰が応援するっていうのよ!!」
「そーなのだー! それに私だって、銀さんとイチャイチャらぶちゅっちゅしたのだー!」
「あれェエエエエエエエエエエエエ!? ルーミアってこんなキャラだっけェエエエエエエ!?」
会議を始めるバカルテットwith大妖精。
そんな中で突如として頭角を現したルーミアに対して、思わず銀時がツッコミを入れてしまっていた。
一応ルーミアは食いしん坊キャラの筈。そんな彼女は今、一言も『おなかすいた』と言っていない。
彼女の中で、銀時と食事のバランスが逆転しているのかもしれない……もともとそこまで大差なかったとは思われるが。
「駄目……ギン兄様は、渡さない……っ」
そんなルーミアの気配を感じ取ったのか、フランの腕の力が強まる。銀時を絶対に離さないという意思表示が周囲にも伝わってくるほどだ。
今この場で繰り広げられようとしていること、それは――坂田銀時という一人のチャランポランを巡った、女と女の戦い――所謂、修羅場。
「銀さんは貴女だけのものではないのだー! ルーミアだって、銀さんに抱き着いてスリスリしてもふもふしてちゅーしてふにふにしてイチャイチャしたいのだ!!」
「とんでもない欲望がダダ漏れになっているけれど大丈夫なのこれ。え、ていうかこれ、本当に全年齢にして平気なの? そろそろ運営からお叱りこない? 連載休止処分とかあり得ない?」
「ちょっと霊夢!? メタ過ぎる発言はそこまでにするんだぜ!? 大体霊夢まで暴走しちまったら、誰がこの場を収めるっていうんだぜ!?」
「魔理沙、君に決めた!」
「マサラタウンにさよならバイバイしてないぜ!?」
「俺はコイツと旅に出る」
「うるせぇアル」
「銀さんまで暴走しないで欲しいぜ!? ああもうまともな人がほとんどいないぜ!?」
この場で唯一といっても過言ではない。
今一番まともなのは、霧雨魔理沙だ。
彼女こそ、このカオス状況を覆すキーウーマン……にはなれないかもしれない。
「新八さ~ん。私達もたくさんイチャイチャしましょうね~」
「り、リグルちゃん!? そそそそ、そんなに抱き着いちゃったら、い、色んな所が当たって、僕のキャノン砲が火を噴いちゃうよ!?」
「気持ち悪いネ。近づくなヨ変態」
「変態ってなんだァアアアアアアアアアアア!!」
「ふえぇ……私どうしたらいいのか分からないよぅ……」
「とりあえず私と一緒に侍さんを倒そうよチルノちゃん!」
「大ちゃんの言う通り! 歌っている場合じゃないわ! みんなで力を合わせれば、天然パーマなんてイチコロよ☆」
「ギン兄様は……絶対に渡さない。ギン兄様は私と一緒に添い遂げるんだから……っ」
「銀さんを返すのだー!」
……もうこの場が収まる気配はなさそうだ。
銀魂×東方project
銀色幻想狂想曲
第百九十訓 やはりある程度欲望を解放しなければいざという時にとんでもないことになるのかもしれない