銀色幻想狂想曲   作:風並将吾

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と言うわけで、これから数話はポロリ篇です!
多分今後何回かあると思うので、その壱とつけております。


ポロリ篇その壱
第十九訓 他人の家を訪れる時はインターホンを押せ


 真選組による坂田銀時逮捕未遂から一夜明けて、四日ぶりの平穏を取り戻した万事屋は、相変わらずぐうたらする一日を過ごしていた。銀時は相変わらずいちご牛乳飲みながらジャンプを読み、神楽はソファに寝転んで酢こんぶを食べ、新八はソファに座ってお茶を飲んでいる。

 

「それにしても銀さん、この数日でそんな摩訶不思議体験してたなんて凄いですね。幻想郷かぁ……僕も行ってみたいなぁ」

「新八は女にうつつを抜かしたいだけネ。そんな貧弱な根性でいるから、いつまで経っても彼女出来ないアル」

「それとこれとは話は別だろ!? 彼女の有無まで絡めようとするな!?」

「分かってねぇなぁ新八ぃ。一応八雲の説明によりゃあ、居間の押入れと幻想郷を繋いでくれたみてぇだけど、そうそう行くところじゃねえよ? 妖怪大戦争始まっちまうぞ?」

「あぁ、だから銀ちゃん昨日襖から出てきたアルか。一体何事かと思ったネ」

「一応八雲さんからは聞いていたので、いつ帰ってきてもいいように万全の体制を整えていたんですが……」

「おい万全の体制って真選組の馬鹿ども引き連れて、俺を豚箱に送ることじゃねぇだろうな?」

「その通りネ」

「ざっけんなよ!? 俺は無実だっつってんだろコノヤロウ!!」

 

 どうやら昨日は洒落になっていなかったようで、あと少しでしばらく獄中ライフを送る羽目になっていたかもしれなかったとのこと。本人が与り知らぬところで勝手に罪が確定し、勝手に牢屋にぶち込まれそうになったら、それは抗議の一つや二つすることになっても不思議ではないだろう。

 

「まぁ、なんかありゃいやでも行くことになるだろうから、そん時まで我慢しとけ。向こうにもマスゴミがいるから、何されるか分かったもんじゃねえし」

「嫌に怨念篭ってますね……どんだけその方のこと嫌いなんですか」

「誤解を招くような写真撮られた挙句、その日の新聞に大々的に取り上げられて、危うく残機一つ落としそうになった」

「あんたの命はいつから残機制になったんだよ!? ていうかどんだけ素早く記事書いてんだよ!! その日の内に撮ったやつをすぐ新聞にするとか、各地の新聞社がマジ泣きするレベルだぞ!?」

「無駄に素早さだけはあるからな……」

 

 いつ如何なる時もすばしっこい、射命丸文のことを思い出しながら、銀時は呟く。

 そんな風に幻想郷での思い出話をしていたら、その関係者が来るフラグになるというもので。

 

「ごきげんよう、坂田さん、万事屋の皆さん」

 

 何食わぬ顔で襖を開け、押入れから八雲紫が現れた。

 

「てめぇ! コイツらに変なこと教えやがったな!! おかげで昨日は豚箱に入れられるところだったじゃねえか!!」

「……え、本当に通報したのこの人達。流石の私も予想外でしたわ」

 

 少なくとも冗談だと考えていた紫は、まさか本当にこの二人が通報するとは考えていなかったらしく、珍しく目を大きく見開いていた。

 銀時はそんな彼女の様子を見て、いつも感じている胡散臭さはないことから、それが本当のことであると考えた。

 

「こんにちは八雲さん」

「おぉ、よく来たネ年齢詐欺ババア」

「表出るかクソガキ」

「おいちょっと。今まで見てこなかった素が出てんぞ。つかなんで神楽はそんなに辛辣なんだ?」

 

 相変わらず遠慮ない神楽と、敵意剥き出しの紫。この二人はもしかしたら相性最悪なのかもしれない。

 

「で? 今日は一体何の用だ?」

 

 ひとまず二人の喧嘩を止めるためにも、八雲紫が突然来訪しに来た理由を尋ねる銀時。

 すると紫は、

 

「今日は、貴方にどうしても会いたいっていう子を連れて来ましたの。まだ一日しか経ってないのに、隣に貴方がいないだけでものすごく寂しいって聞かなくて、私のところへ相談へ……恐らく、貴方ならもう誰なのか検討ついているのではないかと」

「まぁ……なんとなくイメージ湧いた。ったくしゃーねぇなぁ……」

 

 気恥ずかしそうに頭をボリボリと掻きながら、訪れるだろう人物のことを想像していゆ銀時。

 

「それと。流石に一人で連れてくるわけには行かなかったので、他の方々も一緒ですわ。今の内におもてなしの準備はしておいた方がよろしいかもしれませんわね、志村さん」

「え? 僕ですか?」

 

 名指しされた新八は目を丸くする。

 

「お前以外にだれがいるネ。とっとと準備してこいメガネ」

「なんで神楽ちゃんが偉そうなんだよ……ちなみに、何人くらいいらっしゃるんですか?」

「四人ですわ」

「あぁ……部下どもは留守番ってわけな」

 

 紫から人数を聞いて、何となく納得出来てしまう銀時なのであった。

 

「凄いですね! いきなり幻想郷の人達に四人も会えるなんて!」

 

 まだ見ぬ来訪者に目を輝かせる新八。そのままお茶を準備する為に台所へと向かう。

 

「うふふ。嬉しそうで何よりですわ。あの方達も貴方に会えて嬉しいと思いますし」

「なんとなく嫌な予感もすっけどな……」

 

 万事屋に人が来る時には、大抵何かしらの騒動が起きる。もしかしたら今回も例にもれないのではないだろうか。いや、何も起きないはずがないのだ。何せ相手は幻想郷の住人。しかも前回の異変を引き起こした張本人も混じっている。癖が強い者が多い中、果たしてどんな出来事が起きるのだろうか。

 

「今日、私は案内役を務めに来ただけだから、後のところは任せますわ。それでは……」

「おう、早く帰れBBA」

「やっぱ話し合うか? おん? チャイナ娘今すぐ存分に『O☆HA☆NA☆SHI』してやろうか?」

「こんな所で喧嘩勃発させようとしないでください!! なんか万事屋一瞬にして潰れそうだから!! 神楽ちゃんも刺激しないで!!」

 

 もし神楽と紫がこの場で暴れようものなら、建物崩壊で済むのだろうか。むしろ歌舞伎町が崩壊してしまうのではないだろうかと銀時は心の奥底で思っていた。

 一方で新八も必死に止める。このままでは出会いが訪れる前に永遠の眠りに就くことになりそうだったから……。

 そもそも紫の言う『O☆HA☆NA☆SHI』はただの話し合いで終わるわけがない。

 

「とりあえず今度こそ行きますわ。それでは……」

 

 自身の外郭が崩壊してしまうことを自覚したからだろう。そそくさと紫はその場を後にした。入れ違いで入ってきたのは……。

 

「ギン兄様ー!!」

 

 標的を見つけ、狙いを定め、全力で駆け出して飛び付いてきたのは、吸血鬼の少女であり、紅魔館の主人の妹ーーフランだった。その勢いは、銀時の身体にダイレクトアタックを仕掛けて、後方数センチ飛ぶ程のもの。詰まる所、鳩尾ダイナミックエントリー。

 

「あぶべびばっ!!」

 

 銀時に大ダメージが与えられる。とはいえ、この程度の攻撃ならば何度か食らったことあるが、もしもう少し下に当たっていたとすれば、今頃生死を彷徨うこととなっていただろう。

 

「まったく、フランは相変わらず遠慮ないな……一応ここはもう外の世界だというのに」

「無理もありませんよ、御嬢様。妹様はこの日をずっと待ち望んでいたのですから」

「本当、フランはギントキに夢中みたいね……それにしても……こことおい……むきゅー……」

 

 後から追いつく形で、温かい眼差しを向けるレミリアと、冷静に言葉を返す咲夜、そして疲れで目を回しているパチュリーが入ってきた。

 

 

銀魂×東方project

 

 

銀色幻想狂想曲

 

 

 

 

第十九訓 他人の家を訪れる時はインターホンを押せ

 

 




今回は紅魔館メンバーが歌舞伎町に遊びに来ましたー。
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