さて、宴に集まったメンバーはまだまだ沢山いる。その中でも現在身体をうずうずとさせているのが。
「…………早苗?」
諏訪子が思わず冷や汗を流しながら名前を呼んでしまうような、東風谷早苗だった。隣にいる神奈子もまた、早苗の様子に困っている様子である。
「諏訪子様、神奈子様。私はもう我慢出来ません。ここ最近全然銀時さんに触れられなかっただけでなく、本編でもろくに出番がもらえず、実は私達も登場する予定だった華陀陰謀篇では作者の思いつきで慧音さんと妹紅さんが登場したことにより私達の活躍が丸々カットされました。信仰に関わるのもそうですし、なにより私が銀時さんとあんなことやそんなこと、アンアンアンとっても大好きなことも出来なくなってしまって私は今欲求不満なんです」
「最早信仰関係ないよね!? 後半の方早苗の欲望だだ漏れだよ!?」
諏訪子のような神にまでツッコミをやらせてしまうとは、恐るべし早苗の欲望の深さ……!
「思うところがないわけではないけれど、多分私や早苗、諏訪子が出たらわりとすぐに人里はどうにかなったかもしれないね」
神奈子の言う通り、神様が二柱に、現人神である早苗がいるのだ。もしこのメンバーが異変解決に乗り出していたとしたら、ぶっちゃけ人里の話はすぐに解決出来てしまったかもしれない。ギリギリの拮抗を保たせる為には仕方ないことだったのだ。つまり誰も悪くない。QED。
「所々地の文におかしなところが見えた気がするなぁ……」
「諏訪子様、その辺りを気にしていたら負けですよ。何せこの小説は常識が通用しません。だからこそキャラ投票やっていると眼鏡やサングラスも投票されるんです」
「いや一体なんの話!?」
「誰が想像つきますか!? これだけ銀時さんのことを愛している私や、諏訪子様や神奈子様のような素晴らしきお方が、よりにもよって無機物に負けているだなんて!? しかも三人合わせてやっと一票差ですよ!? ありえなくないですか!?」
「眼鏡地味に強いね!? けどなんのことかさっぱりだよ!?」
気になる方は、現在の人気キャラ投票の結果を足してみていただきたい。
「どうしよう……早苗が壊れた……いや、ある意味正常なのか……? そうか、これは早苗が成長した証ということなのだな」
「流されないでよ神奈子!?」
神をここまでツッコミ役に転じさせたり、思考停止に陥らせる辺り、東風谷早苗という少女はなかなかにやり手なのかもしれない……ど天然な常識破りなだけである可能性も否定出来ないが。
「とにかく! 納得出来ないので私は銀時さんと愛の契りを交わしてきます」
「「何処からそんな話になった!?」」
突拍子のないことを宣言し出した早苗に、二柱の神が声を揃えてツッコミなされた。
「銀時さん成分がなくなってしまうと、私は欲求不満になります。それを治めるためには、もう交わるしかないじゃないですか。まぐわいです。愛の儀式です。絡み合います。襲います」
「堂々と襲う宣言したね!?」
「それ最早『そういう人間』の思考となんら変わらないからな!? もっと自分の身を大切にしてくれ!?」
諏訪子と神奈子が総出で止めにかかっているというのに、停車する気配を微塵もみせない所か、むしろどんどん加速しているようにすら思える超暴走特急こと坂田銀時行き電車東風谷早苗号。彼女の有り余る愛を受け止め切れる人物は果たして現れるのだろうか。というか銀時はこの超暴走特急を受け止め切ることが出来るのだろうか。
「銀時さん! 私と一緒に愛の契りを……っ!」
「テメェまで変に暴走してんじゃねえよコノヤロォオオオオオオオオオオオオ!!」
「きゃーっ!」
受け止めるどころか、早苗をぶん投げだ銀時だった。
ある意味、正しい対処法である……。
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