銀色幻想狂想曲   作:風並将吾

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第二百三十三訓 無機物だってやる時はやる

「とりあえず今の所の救いは、上位陣が全員ここにいるってことかしらね……」

 

 霊夢は辺りを見渡しながらそう言った。確かに、今回の人気投票においてトップ4を獲得したメンバーは全員博麗神社にいる。銀時、フラン、こいし、新八の眼鏡。

 

「ちょっとォオオオオオオオ!? 新八君抜けてますけどォオオオオオオオ!?」

「何言ってんだよ新八。ちゃんと頭数に入ってたろ?」

「眼鏡しかカウントされてねぇよ!? 本人居ないもの扱いされてたよ!?」

 

 閑話休題。

 ともかく、現在この場にはランキング上位が揃っている。しかもほとんどが手練れの者である以上、そう簡単に襲い掛かったりすることもないだろう。いきなり上位の首をとりにいくというのは戦術的にはあまり好手とは言えないからだ。

 

「大丈夫だよ、ギン兄様。ギン兄様を狙う様な人が現れたら、フランが必ず守るから」

「お兄さんのことはこいしもお守りするー」

 

 銀時のすぐ側には、実は自分達も狙われる対象になってはいるものの、銀時を守ろうと躍起になっている二人がいた。差し詰め銀時セコムといった感じだろうか。この二人に守られているのならば大体の敵は退けられるであろう。

 

「あやや〜。相変わらずお熱いですなぁ〜」

「言いながら写真連写しないでくれる? その写真何に使うつもりなの?」

「もちろん! 明日の新聞のトップを飾る為ですよ♪ 坂田銀時、魅惑の疑惑! 知られざる三股の秘密に迫る!」

「何勝手に人をクソやろうな仕立て上げようとしてんだゴラァアアアアアアアアアアアアア!! これだからマスゴミはいけすかねぇんだこのヤロォオオオオオオオオ!!」

 

 銀時達の写真を撮り続ける文は本当に輝いている。まるで餌を得た猛獣の如き勢い。おそらくこの騒動のことですら記事に仕立て上げてしまうに違いない。

 

「にしても、人気投票で得た票を増やしたいって気持ちは分かるけど、まさか本気で実行する奴が現れるとは思わなかったぜ……」

 

 魔理沙はポツリと呟く。彼女は一票しか獲得していない為、票を増やしたい気持ちについては理解出来ている。しかし、他人の票を奪い取ることを実行しようとは思っていなかった。

 

「魔理沙はそうかもしれないわね。一応貴女は本編で異変が始まると必ず登場してるわけだし。たとえ票が入らずとも、東方における自機側として出番だけなら来るもの。だけど、他の人は果たしてそういくか分からない」

「出番欲しさにランキング上位に自分をねじ込もうとしてるアル。だから新八の眼鏡寄越すネ」

「なんか神楽ちゃんから飛び火してきたんですけどォオオオオオオオ!?」

 

 実際何故か新八の眼鏡は票が高い。作品に登場している以上は有効票となるわけだが、正直な所無機物が神をも凌駕する人気投票になろうとは誰が予想出来ただろうか。少なからず筆者は予想していたとはいえまさか本当になるとは思ってもいなかった。彼らにとっては余程ショッキングな出来事に違いない。

 

「眼鏡かけただけじゃテメェの票にゃならねぇぞ神楽。眼鏡の上にある数字ねじきれ」

「ちょっとォオオオオオオオ!? それじゃあただの泥棒ですからね!? ていうかさっきも似たようなことしようとしてましたよね!?」

 

 哀れ新八。

 彼の眼鏡に集められた票は狙われる運命にあるらしい。

 

「とりあえず、一旦ここに隠れておけば問題なさそうね。万が一チルノや美鈴みたいに狙われたとしても、これだけ強者が並んでいれば戦おうという気は失せるでしょう。いざとなれば私は夢想封印するわ」

「安心しな、霊夢。テメェは票すくねぇから狙われるのは割と後になるだろうな」

「今ここでアンタの票八つ裂きにしてもいいのよ? 天パーロリコン野郎」

「まだ引きずってんのそれ? 俺ロリコンじゃねえからな?」

 

 青筋浮かばせながら堂々と宣言する霊夢。

 銀時の言葉がそれだけ気に喰わなかったのかもしれない。

 

「私は引き続き情報を集めてきます。何か分かったことがあればすぐに飛んできますのでそのつもりでいてください!!」

 

 そんなわけで、嵐のように現れて、嵐の如きスピードで射命丸文は去って行ったのであった。

 

 

 

 

 

銀魂×東方project

 

 

 

銀色幻想狂想曲

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第二百三十三訓 無機物だってやる時はやる

 

 

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