銀色幻想狂想曲   作:風並将吾

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第二百三十五訓 頭ばかり気にしていて足元になかなか気付かない灯台下暗し

「別に今回は異変でもなんでもなく、犯人の目星も大体ついてきているんだよなぁ……」

 

 文が出て行った後、銀時はポツリと呟いた。

 

「第一、いろいろ視点移動して無理やりシリアスっぽく持ってきてるけどよ? 結局はあいつらの仕業だろ? とっとと解決編移行して年内営業終了しちまえばいいんだよ」

「ちょっとォオオオオオオオ!? なんでそんなにいきなりやる気なしモードなんですかァアアアアア!?」

 

 いつになくやる気のない銀時に対して、新八はツッコミを入れざるを得なかった。

 

「だってよ? 犯人探したところで説得出来るとは思えないぜ? 相手は人気を得ようと試みている獣……いわばゴリラだぞ?」

「ほとんどそれ決めつけてるじゃねぇかァアアアアア!!」

「けど確かに、マダオのサングラスと新八の眼鏡が上位に食い込んでくるのは許せないアル。新八、ちょっと眼鏡貸すネ。へし折るアル」

「簡単に人のものへし折ろうとするなァアアアアア!」

 

 外では割とシリアス展開(?)になっていても、中ではこうしてギャグ展開を続ける。真面目なシーンを連続させることが苦手なのかもしれない。

 

「調査するって出て行った文屋は戻ってこないし。私の勘が告げているわ……やられたわね」

「縁起でもないこというものじゃないぜ!?」

 

 ツッコミ魔理沙、健在。

 霊夢の呟きに対してもハイテンションで反応する。鍛え上げられたツッコミは伊達ではない。

 

「別にツッコミ鍛えた覚えはないぜ!?」

「なるほど。今回の順位に対して不安を覚えたから改革しようということね。同じツッコミ役の新八が上にきてるから、見習いたいということね」

「いや違うぜ!? 確かに順位下なのは気にしてるけど、そういった意図は含まれていないぜ!?」

「だとしたら無意識か……」

「呼んだー?」

「こいしのことじゃないぜ!?」

 

 無意識というワードでこいしが反応する辺り、かなり的確なタイミングであった。

 と、ここでフランがあることを尋ねる。

 

「ねぇねぇ、ギン兄様。頭の上のこれを取ると、一体どうなるの?」

 

 大凡の流れは理解していたが、根本的な問題がなんなのか少し聞きたかった様子。

 銀時はその質問な対して答える。

 

「これは俺達が得た票数だからな……得た票数が減れば順位は下がるし、増えれば順位は……上がる……あっ」

 

 ここまで言って、銀時は気付く。

 周りで聞いていた人達もまた、とある事実に辿り着く。

 そしてそれは、別段情報収集に拘らなくても、この場にいれば出来てしまっていたこと。

 

「なぁ、霊夢。今日の博麗神社は人気投票の結果発表の場ということになるよな?」

「……そうね。河童印のリアルタイム計数機も置かれているから、ああしてスムーズにランキングを出すことができたわね」

「ということは、その機械を使えば今のランキングを見ることが出来るのでは……?」

 

 新八の言葉は決定的となった。

 つまるところ……。

 

「「最初っからランキング確認すればよかったじゃん……」」

 

 主人公二人組は、疲れを一切隠す様子もなくそう言葉を揃えた。

 

「票数が変われば当然ランキングも変わる……確かにそのことに気付いてしまえば簡単でしたね……」

「要は突然上に来た奴が犯人ということアルな?」

「でかしたな、フラン。お前のおかげであっという間に事件解決出来そうだ」

「えへへ♪」

 

 銀時に頭を撫でられて、嬉しそうに目を細めるフラン。

 

「流石だぞーフランちゃん!」

 

 こいしもまた、フランに抱きついて嬉しそうにしている。友人の働きを心から嬉しがっているのだろう。ここでフランに嫉妬したりしない辺り、流石はこいしと言ったところである。

 

「ま、そうと決まりゃ分かり切ってる種明かしでもすっか」

 

 銀時は頭をボリボリと掻きながら、ランキング発表の準備に勤しむ。そしてある程度の準備が整い、変動しているであろうランキングを確認する。

 そこに書かれていたのは……。

 

 第四位

 志村新八、志村妙、柳生九兵衛、猿飛あやめ

 

「「やっぱあいつらじゃねぇかァアアアアア!! ってか思ったより順位あがってんじゃねぇかァアアアアア!!」」

 

 案の定といったところであった……。

 

 

 

 

 

 

銀魂×東方project

 

 

 

銀色幻想狂想曲

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第二百三十五訓 頭ばかり気にしていて足元になかなか気付かない灯台下暗し

 

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