銀色幻想狂想曲   作:風並将吾

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第二百四十二訓 迷いの竹林にいる人達はキャラも迷っている

 人里のカオスさを何とか乗り切った二人が次に訪れたのは迷いの竹林。この先に控えているのは永遠亭。ここに住む人たちは能力の関係で実は回避出来ている人もいるのではないかという期待は込められているものの、既にてゐが犠牲になってしまっていることが判明しているのでなんとも言えない状況である。薬を売りに出ている鈴仙ならともかく、基本的に竹林にいることが多いてゐが引っかかっているのだ。影響は確実に永遠亭に及んでいることだろう。

 結果、二人が見たものがどんな光景となっているのかというと……。

 

「って、なんじゃこりャアアアアアアア!? 何かの要塞みたいになってるゥウウウウウウ!?」

 

 何処かに戦争でも仕掛けるのかと思われる程巨大な要塞が誕生していた。しかもご丁寧に看板が立てられており、そこに書かれている文字を妖夢は読む。

 

「ダイマックス永遠亭……」

「無理に最近のトレンド打ち込まんでええわ!! 確かに謎にデカくなってるけど、ここには剣も盾も存在しないですから!!」

「あら、誰かと思えば新八さんですか」

 

 そこに、聞き覚えのある声が飛び込んでくる。

 

「てゐと共に幻想郷悪戯計画を遂行するからお嫁に下さいと姫様や私に伝えてきたときには何事かと思いましたが、もう新しい女の子を連れているのですね……勃ちながら立ち上がる決意をしたあの時の固い意志は何処へ行ったのですか? それとも硬いのはあそこだけですか?」

「ちょっとォオオオオオオオ!? 新八さんなんかとんでもねぇ奴認定されてるんけどォオオオオオオオ!? ていうか新八さんの新八さんがある意味心配になってくるからやめてもらっていいですか!?」

 

 新八は混乱している! 

 わけもわからず自分を攻撃しそうになった! 

 

「まぁいいでしょう……お仕置きは私の方で済ませてしまいましょう……覚悟はよろしいですね? 私のこの……ライ●セーバーで貴方を狙い撃ちです」

「なんで永琳さんがそんな物持ってんだァアアアアア!!」

「貴女の武器は弓でしたよね!? 実は剣士だったのですか!?」

「アンタも変なところで興奮すんな!!」

 

 突然、光る剣を構え始めた永琳。

 先ほどから話していたのは彼女であり、やはり何処かネジが緩んでしまっている様子だった。

 

「本当はてゐがどうなったとか、年がら年中ニート姫がどうなろうが、座薬放つ兎が何してようが関係ないんですよ。いい加減『えーりん! えーりん!』って言われながら薬を作り続けるだけの毎日に飽きてきたんですよ。私だって少しはぶっ飛んだことしてみたいなって憧れてたんですよ。だけどこの作品だと出番少ないどころか、いざ登場したと思ったら真面目路線貫くばかりですか? 原作や設定に忠実だーなんて抜かしておきながら穴だらけなのは見え見えですし? つーか作者ポケットのモンスターでホルなんちゃらとかいう兎の厳選している暇あったら小説のネタをブラッシュアップしろ? てか私の出番増やせ?」

「なんかもう色々面倒くさい人に成り果ててるんですけどこの人!?」

「危険です! これ以上喋らせるのは危険な気がします!」

 

 これには新八も妖夢も引きつった表情を見せるレベル。今の永琳の思考回路は、ある意味ここに住む姫様のだらけた時のそれに近くなっている気がしなくもない。共に住んでいる期間が長引くと、やはり影響を受けることがあるのだろうか? 

 

「永琳様ぁあああああああ!! 私の弾幕が座薬であると言われるのが嫌だとぉおおおお!! ナズェ分からないのですかぁあああああああああ!!」

 

 そこに飛び込んできたのは、何処ぞの世紀末アニメの下っ端役みたいにボロボロな服を着ている鈴仙だった。ご丁寧にサングラスまでかけており、兎の耳が無ければ何者なのかが判別出来ないレベル。

 

「「誰だアンタァアアアアアアアアアアアアアアア!!」」

 

 当然、これにツッコミを入れない訳がない。最早指摘してくださいと言わんばかりのキャラ変っぷり。ここに住む人達は果たして何を望めばこうなってしまうというのだろうか。

 

「すまない、鈴仙。つい本音がポロリしてしまった……ポロリしていいのは新八さんの新八だけだったな」

「いやそれもポロリしちゃダメですけど!? 今ここでさせちゃったら警察飛んできちゃいますけど!?」

 

 訳のわからなさで言ったら、どうやら永遠亭についてもさほど変わらないらしい。ここまで変化してしまっているということは、次にはどんな爆弾が飛んでくることやら……。

 

「ちょっと待ってちょっと待っておにいさん! 私をさし置き何してる!? 何これあれこれさぞ愉快!」

 

 なんかお笑い芸人のネタとラップを混ぜながら、水着姿の輝夜が現れた。

 

「なんで水着なんですか!?」

 

 これには妖夢も真面目なツッコミに戻るレベル。竹林の中にある建物であるというのに、何故彼女は水着なのか。普段着ている着物は果たして何処へ消えてしまったのやら。それらの疑問を解決させるかの如き一言を発する。

 

「部屋からほとんど出ないなら、着物着なくてもいいってことに気付いただけよ」

「「部屋から出ろや!!」」

 

 ツッコミ二人の気持ちが一致した瞬間である。

 

 

 

 

 

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第二百四十二訓 迷いの竹林にいる人達はキャラも迷っている

 

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