──それは、暗闇の中の道標。

「──お前は、今日でクビだ」

今日も今日とて変わらぬ日々を送る、そのはずだった。自身の上司である呉鎮守府の提督から急に言い渡されたその言葉。それがきっかけで、ずっと動かずにいた自身の心が動き出すことになるとは、ついぞ知らず。陽炎型駆逐艦二番艦、不知火はとある泊地へと赴いた。

こちらは前作、たった一つの小さな願いの前日譚にあたる、駆逐艦不知火、陽炎をメインとしたお話になります。単体でもお読みになることが可能な構成になっていますので、安心してお読みください。

また、以下の要素が含まれますので、読まれる前に確認のうえ、お楽しみいただけたら幸いです。

・独自設定、オリジナル提督等の要素あり。一部不快な人物がいますが最後に天誅が下ります
・前作よりも激しい殴り合い、戦闘描写があります
・メインキャラは誰も死にませんが、轟沈のある世界観です
・話の主軸はかげぬいであり、瑞加賀と提督×金剛はほんのり程度です

なお、Pixivに投稿したものと同じものになります。

  前編()
  後編()
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