書きたい欲を我慢出来なかったムーンナイトによる、姉バカ物語、始まります!
ーピッ──ピッ────ピッ
聞き慣れた機械音が、段々とゆっくりになっていく。
世界から、光がなくなっていく。
世界から、音が消えていく。
思っていたよりも、最期はゆるやかだった。
結局あんまり行けなかった大学、卒業したかったな。
友達ももっと作りたかった。
世界を旅してみたかった。アメリカとか、フランスとかも良いわね。
自由の女神、万里の長城とかの建造物を見てみたかった。
イタリアのピッツァ、ベルギーのワッフル、イギリスのアフタヌーンティーも、本場の味というものを1度は堪能したかった。
1度くらい思いっきり走ってみたかった。
砂浜とか、徒競走とか、マラソンとか。
なんでもいいけど、鬼ごっこで鬼が勝ちを確信して近付いて来たその瞬間にダッシュして、脱兎の如く逃げおおせてみたりしたかった。でドヤ顔したかったわ。
お腹がはち切れそうになるまで好きなものを食べてみたかった。…はち切れたら怖いから実際にはやらないけど。
後悔ばかりの人生じゃなかった。
でも、もう少し身体が強かったら。もし体が弱くなかったら。
そんな事を考えちゃう。
もしも。もしも生まれ変わるなら。
次は、もっと丈夫な身体で、健康な身体になりたい。
私は貰ってばかりだった。だから、届けてあげられる人になりたい。
◆◇◆
ふんふふ〜ん♪
ぷっかぷか〜♪
あったかい〜な〜♪
あの後、なんか雲の上的な所に行って気付いたら今温水の中にいるっぽいわ。
…ドウイウコトダッテバヨ?(混乱)
ちょっと急展開すぎて、え、ドウイウコトダッテバヨ?(2回目)
ぷっかぷかソング(音程不詳)で現実逃避してたけど、ココドコッ⁈
折角、せっかく良いカンジで締めたのに!──届けてあげられる人になりたい(キリッ)ってしたのに!
よし、おこちつう。違うおつちこう。
全然周り見えないし、とりあえず手を動かして探ってみよう。
とぉーう
ふむふむ、なるほど。
分からん。
あ、でもなんで意識があるの?
そもそもなぜに水中?
・・・よく分からないことはとりあえずほっておく。うん、それが1番。
むぅ…?
ふよふよ動かしてた手の先に何かサワーッとした感触があった。ちょっと、もっかい…
さわぁ
おおぉう。
何かあった。壁?壁なの?
ちょっと分かんないけど、なんだかこの空間は好きです。
◆◇◆
テレレレレレレレーン
みみが きこえるように なった !
具体的にはざあざあいう音とか、ドクンドクンいう音とかが聞こえる。
落ち着くわぁ…
◆◇◆
突然だけど、最近お気に入りがあるの。
まず、前発見した壁みたいなやつに手を押し付ける!
にゅう…
そうすると、なんか外からさわさわされる。
くすぐったいけど好き。
でまた場所を変えて…
にゅう…
さわさわされる。好き。
優しくさわさわされる時と、ちょっと恐る恐るふにってされる時があるみたい。
◆◇◆
ふわぁ
あくびが出た。その事にびっくりした。ねむねむ…
◆◇◆
にゅう…
『──ふふっ』
さわさわされる。す・・・なん?
◆◇◆
最近よく話しかけられるようになった。聞こえた最初はちょっとパニック気味になったけど、今は楽しみになってるわ。
歌とかも歌ってくれる優しくてあったかな声。
ねむねむして、声が聞こえたらにゅうってして、のんびりライフここに極まれり。どやぁ。
◆◇◆
最近ここ、狭くなった?
優しい声とかが聞き取りやすくなったのは良かったけど。
『早く会いたい。ね、そうでしょう?』
え、会えるの?
さわさわされながら凄いことを言われた。
嬉しかったから、とりあえずむにゅむにゅってしておいた。
ガマン出来なかった。(正座)
反省は若干していますが、後悔はしていません。
こちらはシリアスさんお断りを目指したいと思っています。なのでタグにも入れました。
『little Angel story〜1人の少女の物語〜』の方も書きながらこの物語も続けていくので、更新速度はゆっくりかもしれませんが、よろしくお願いします。
あ、例のごとく見切り発車です。