姉バカレコード in かすみけ!   作:ムーンナイト

38 / 42
 
前話はメガトンシリアスでお届けしましたが、今回はウルトラハッピーを目指して執筆しました。

夕空ちゃんの姉バカレコードを、どうぞお楽しみくださいっ!
 


サンとナナ ハロー、マイシスター!!

足元がガラガラと崩れるような感覚を覚えた次の瞬間。

 

〔ユーア、アサヒを見ていて〕

 

唐突に言われた言葉に反射的に頷いたら看護師さん達のところへ行ったメアリさん。

 

「私の血を輸血に使ってください」

 

・・・ほぇ?

 

「申し出は大変ありがたいのですが、血液型が…」

 

「同じです。Rh-B、7年前に私は彼女から輸血を受けました」

 

あーるえいちまいなす…え、ママ様とメアリさんそんなに珍しい血液型だったの?(驚き)

 

7年前に輸血?(疑問)

 

「本当ですか?!ではこちらに。念のため感染症などの検査もさせていただきます」

 

慌ただしく行ってしまった看護師さんとメアリさん。

 

血液型とか7年前とか疑問は色々あるけど、とりあえず1つ。

 

…日本語、喋れたんだぁ(衝撃の事実)

 

 

◆◇◆

 

 

メアリさん達が行ってしまってから少し。体感的に10分くらいかしら。

 

「ねぇね?」

 

しばらくキョロキョロしてた夜空ちゃんに声をかけられたわ。

 

「どうしたの?」

 

「めーりぃ、ないない?」

 

うん、言いたい事は分かるわよ。

 

誰でもいいから子ども3人が放置されてることに気付いて?(真顔)

 

しかも3歳以下、常識的に考えて危ないわよ(真剣)

 

「いまはママのためにがんばってくれてるから、ここでまっておこうね。よぞら」

 

「うん」

 

夜空ちゃんが聞き分けのいい子でよかったわぁ(しみじみ)

 

むむ、朝陽くんが起きたわね。

 

「あさひ、おはようございます。よくねむれた〜?」

 

「た〜?」

 

笑顔でリピートアフター夕空(ゆうあ)する夜空ちゃんの今の動きもんのすごく可愛かったのだけど(衝撃)

 

見た?ねぇ見た?(迫真)

 

「たぁ♪」

 

朝陽くんからも可愛い笑顔でバッチリいただきました。ありがとうございますお姉ちゃんは幸せぇ(ほわほわ)

 

むん?

 

「やはり、こちらに…はぁ」

 

美麗先生?!

 

確かに誰でもいいから気付いてほしいとは思ったけど、体の弱い美麗先生が若干息を切らせて来てくれるのは予想外だったわ…

 

あ、春雄さんも来てくれたみたい。

スッとさりげなく美麗先生を支えるのカッコいいわね(確信)

 

「みれいせんせい、だいじょうぶですか…?」

 

胸に手を置いて息を整えている美麗先生に質問。

夜空ちゃんも私の後ろに隠れながら心配そうにしてるわ。

 

「えぇ、わたくしの方が心配されてしまいましたわね」

 

「僕も驚いたよ…まさか病院で駆け出すとは・・」

 

ごめんなさい、さっきこの辺りを全力で駆け抜けました…(猛省)

 

「も、申し訳ございません…」

 

頬にかなり赤みがさした美麗先生、中々レアじゃないかしら?

 

 

◆◇◆

 

 

昨日美麗先生のお家でお世話になったナニーさんがお昼ごはんを届けてくれて、いったんお部屋に帰って早速食べたわ。

 

イギリスでは国家資格の職業として発展しているナニーは、簡単に言ってしまえばベビーシッターの上位互換…らしいの。

 

すっごく美味しかったぁ(ほわほわ)

 

でもやっぱりママ様やパパ様、メアリさんが作ってくれるごはんが1番好き!

 

春雄さんから弾丸海外旅行に行った時の思い出話をしてもらったり、夜空ちゃんが美麗先生のお膝の上にちょこんと乗って折り紙の作品を見せてもらったり…

 

美麗先生がその場で折って見せてくれる折り紙、クオリティーが高すぎてそれだけで芸術作品になってたわ(震え)

 

特にお花を折り紙で折るのが好きらしくて、カタバミや花菖蒲(はなしょうぶ)や黄色い菊、それにピンク色の薔薇をどんどん作って見せてくれたの。

 

作った折り紙のお花でブーケを完成させた頃、扉が開かれて…

 

「ぱぱぁ!」

 

夜空ちゃんが嬉しそうに言った通り、ママ様のそばにずっといたパパ様が戻ってきたわ!

 

「香澄!」

 

春雄さんが立ち上がって迎えてくれたのを見て1度頷いたパパ様。

 

「メアリが提供してくれた血とセンターから届いたもので、花純への輸血が始まったところだ。容態は安定している」

 

「そうでしたか…!」

 

よかっ…たあぁぁ…(脱力)

 

ホッとしたように喜びの表情を浮かべた美麗先生に続いて脱力ぅ…

 

はっ、赤ちゃんは!?

 

「生まれた子は少し元気がなくてな」

 

え…?大丈夫なの?

 

「だが長時間の出産で生まれてきた子にしてはかなり元気だそうだ。すぐに良くなる」

 

ふぅわぁあ…よかった、よかったわぁ…(感涙)

 

それと、もう1つ

 

「パパ、メアリさんは?」

 

まだ戻ってきてないもの。心配だわ。

 

「今は休んでるそうだ。ママのことを伝えに行こうか」

 

行く!(即答)

 

早速レッツg

 

「香澄、君も昨日からの長丁場だっただろう。少し休んでも誰も文句は言わない」

 

休憩ッ!

 

そうよね、パパ様もずっとママ様のそばについていたし休んでもらわないと。

 

春雄さんが言ってくれてよかったわ(感謝)

 

 

◆◇◆

 

 

シャワーを浴びて30分くらい休んだパパ様。

陣痛がまだ弱かった時にメアリさんと交代で仮眠を取っていたからそこまで休まなくていいんですって。

 

「夕空、メアリの所へ行くか?」

 

パパ様が大丈夫なら行きたいわぁ〜

 

夜空ちゃんと朝陽くんを美麗先生と春雄さんに任せて、看護師さんに教えてもらったお部屋までテクテクテクテク。

 

ここね!

 

そぉーっと扉を開けてぇー…

 

お邪魔してまーす…(小声)

 

縦長の小部屋の中には横になれる細長いベッドに椅子と机が1つずつ。

 

メアリさんはベッドに横になって寝ているみたい。

 

抜き足、さし足、メアリさん歩き…

 

じぃー。

寝顔も綺麗だわぁ〜(ほわほわ)

 

目が合った(石化)

 

・・・目が、合ってるわ。

 

私がちょっと瞬きした間にふわっと目を開けて微笑んでたの。

 

お部屋に入ってきた時から実は気付かれてた可能性が出てきたわね(遠い目)

 

…いつもより調子がよくなさそう。

 

〔メアリさん、だいじょうぶ?〕

 

看護師さんから聞いた話だと、ママ様にかなりの量の血をあげたみたい。

 

〔カスミは?〕

 

横になったままいつもよりゆっくりと話したメアリさん。

 

まず、大丈夫かどうか答えてくれるととっても嬉しいのだけど(迫真)

 

〔輸血を受けて快方へ向かっている。君のおかげだ、メアリ〕

 

それを聞いたメアリさんは深くて長い息を吐いたわ。

 

〔…あぁ、よかった〕

 

心の底から安堵(あんど)したような表情。

 

その横顔を見ていたら扉が静かにノックされて、チラリと顔を覗かせたのは看護師さん。

 

「香澄さん、書類の件でお話が」

 

パパ様がメアリさんを見て、それに対して微笑んで頷いたメアリさん。

 

私はここに残るわねパパ様!いってらっしゃい!(満面の笑み)

 

部屋を出るパパ様に手を振ってから改めてメアリさんに向き直ってと。

 

じいぃー・・・

 

〔ユーア?〕

 

〔メアリさん、ママを助けてくれてありがとう〕

 

私がそう言ったら今度はさっきとはまた違う少し放心したような表情になったわ。

 

今のメアリさんは、なんというか…

 

いつもより感情と表情筋が直結してる気がする(発見)

 

仰向けの状態からゆるーり持ち上げられた腕が反対側の腕に届く前にぃ、潜り込む!(超速)

 

成功!どやぁ

 

んふふ〜(満足)

 

〔あら、捕まえたわ〕

 

さりげなく壁際に寄った上で私を抱き寄せてベッドから落ちないようにしてくれたメアリさんをむぎゅぅ〜

 

〔メアリさんにつかまっちゃったぁ〕

 

大好きな人を失うこと、失いそうになること…すごく怖かったと思うの。

 

私が分娩室に突撃して抱き上げてくれた時もずっとママ様を見つめていたし、詳しくは分からないけど7年前にママ様から血をもらってる…

 

親友って言葉じゃ足りないくらいの深い絆で結ばれてるわよね。

 

だから、むぎゅぅ〜

大丈夫。ママ様は生きてるわ。

 

〔そう…そうね…〕

 

メアリさんがちょっと丸く縮めた体のへこんだ部分で同じ体勢をしてすっぽりおさまる…落ち着くわ…

 

鳩尾に頭をすりすりとしてるから表情は分からないけど、メアリさんもやっと涙が出たみたい。

 

でも幸せそうに笑ってもいる雰囲気だし、心ぽかぽかぁ(嬉しい)

 

 

◆◇◆

 

 

ママ様は容態が落ち着くまで分娩室にいないといけないんですって。

 

また今度と微笑む美麗先生と春雄さんにお礼を言って…

 

病院に泊まるメアリさんを除いて、1度お家に帰ったわ。

 

ママ様の産後入院に必要な物を明日は持っていくの!

 

ごはんを食べてお風呂に入って…

 

お風呂には4人で入ったんだけど、わちゃわちゃして私は楽しかったわ!

 

朝陽くんがすごーくお湯をバチャバチャして、それに影響されて夜空ちゃんも珍しくおおはしゃぎ。

そしてそれに私も便乗したわ(達成感)

 

…まぁパパ様はちょっと疲れてたわね(目逸らし)

 

髪の毛を乾かしてもらって…あ、そうだわ!

 

「パパ」

 

お風呂ではしゃいだせいか既にだいぶ夢の中な夜空ちゃんと朝陽くんを寝かせたパパ様に質問。聞きたいことがあったのよね。

 

「どうした?」

 

「あかちゃんのなまえはもうきまっているの?」

 

夜空ちゃんも朝陽くんも家に帰る前に会えていたから、初パターンなのよね。

 

「あぁ、明日会った時に発表しようと思ってな」

 

そうなのね!

 

「花純やメアリはもう知ってるが…」

 

え、そうなの?!

 

 

◆◇◆

 

 

ハロー、マイシスター!!

 

お姉ちゃんがやってきたわよぉ!!(テンションマックス)

 

もう夜のうちにママ様も妹ちゃんもお部屋に戻ってきてるらしいの。

 

うずうず、ワクワク…

 

〔入っていいわよ〕

 

メアリさんにオッケーをもらってお部屋の中へ。

 

「夕空、夜空、朝陽」

 

嬉しそうに名前を呼んでくれるママ様の腕の中に…

 

ほわぁあぁあぁいるぅ…!(感動)

 

かわいい、すごく可愛いの!

 

3人ともベッドに乗せてもらってママ様の腕の中にいる小さな妹を囲んだわ。

 

「名前は、真昼(まひる)

 

ママ様が愛おしそうに呼んだ名前。

 

「まる?」

 

夜空ちゃんがじいっと見つめながら繰り返した名前。

 

「まぁー!」

 

嬉しそうに朝陽くんが言った名前。

 

「昨日、急に日がさしたのを覚えてるか?」

 

もちろん覚えてるわ。すごく神秘的だったもの。

 

「真昼は丁度その時に生まれたんだ」

 

…そうだったのね。

 

 

「あの眩い光のような子になってほしくてな」

 

 

真昼…!私の、妹。

 

 

「まひる…」

 

 

10月28日、あなたが生まれた日。

 

 

「はじめまして」

 

 

絶対に忘れないわ。

 

 

「おねえちゃんよ」

 

 

生まれて来てくれて、ありがとう。




 
真昼ちゃん、ようやく会えました!

ここに来るまで短かったようで、長かったですね(しみじみ)
なお、原作突入はまだ先となる予定です。もう少しお付き合いをよろしくお願いします。

アイカツとは、と考えはじめてはいけないことに気が付きました。
姉バカしてばかりでアイドル要素が無かったなんて、気がつかなかったよ(衝撃)

それはさておき!

真昼ちゃんが生まれた香澄家はさらに賑やかになりますね。

夕空ちゃんの成長と一緒にこれからもこの物語を楽しんでいただけたら、本当に嬉しいです!!

それでは、また!

※次の更新はもう1つの物語を少し進めてからになる予定です。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。