見づらい、等ありましたらコメントお願いします。
気を付けているつもりですが、誤字脱字多いと思うのでよかったらこっそり教えていただけたら助かります。
「あ――は、あ」
寝苦しさで目が覚めた。密閉された一室に籠る熱気は酷く蒸し暑く、寝巻代わりにしているタンクトップが洗濯した後みたいに汗で重くなり気持ちが悪くなっていた。
金縛りにでもなったかのように起き上がることすら出来ず、目を見開いてる。そんな乾いた瞳で右往左往、見慣れた天井は変わらずシミだらけの汚らしい星空。
サイドテーブルに置いてある三日月から貰った置時計は長針が真上に、短針は大体百五十度。つまり五時になるかならないか、過ぎたか過ぎてないか。そんな時間だった。
気持ちを落ち着かせるため、深く深呼吸を一回、二回、三回。肺は痛いくらい伸縮する。ズキリ、ズキリと病む頭は熱を帯びていくばかりだけど、
それにしても、酷く懐かしい悪夢を見ていた気がする。けど昨日は随分アルコールを入れていたおかげか、覚えているのは『懐かしかった』ということだけで、
半身を起こして伸びと欠伸のコンビネーション。ぼさぼさの頭を掻いてしばらく呆、とする。
この動作。言うなれば車にキーを刺す事と変わらなく、余熱で少しだけ温めただけ。、まだアクセルを踏むには早い。
「まあ思い出さないに越したことはないし、思い出さないのが吉だろ」
のそのそと緩慢な動作で布団から這い出る。ポンコツな頭を働かせ部屋を出ようと、回らない頭を使いドアノブを回す。
と、
「あ、やっと起きた。この寝坊助め」
ドアを開けてすぐ、『正規空母 瑞鶴』が周囲に艦載機を飛ばしていた。そこまでして漸くエンジンがかかる。そうだ。誰かに起こされないと、このおんぼろエンジンには火が入らないんだった。
「せっかく提督さんを起こしに何回も行ったのに、ぜんっぜん。起きないんだもん。そんなにだらしないなら、明日から電子音に頼ってよね」
口を尖らせながら、そっぽ向かれる。顔を背けた際に揺れる二房。一つアクションを取る度、ツインテールの先が艦載機と一緒に元気に踊ってる様は彼女の性格を表してることだろう。
その行動の一つ一つが、まるで幼馴染のようでフィクションは強いけど、どこか懐かしい。
「いや、悪い。なんだか昔の夢を見てたみたいでさ、起きるのが遅れた」
取り繕うため慌てて言い訳をするが、彼女は呆れたように腰に手を当てる。それ寝ぼけてただけでしょ、とこちらを睨んだ半眼はもう怒気を出産した後のようで。目尻は下がって柔らかいものになっていた。
ほっと一安心。
「それじゃ早く食堂に来てよ。そろそろご飯できるから。今日は私が作ったんだから沢山食べてよね」
「え?」
そんな時間じゃない筈。壁にかかった古時計に目をやる。時刻は――――七時?
これには流石に間抜けすぎて軽い眩暈が起こる。布団でぼんやりしてたら二時間経ってた、なんて寝ぼけてたレベルじゃない。もう病気の類だ。
「――悪い。何回、起こしに来た?」
「三回」
「……
自分の寝ぼけ具合に頭を痛める。このまま炒めてしまった方がいいかもしれない。
瑞鶴が笑う。
「別に気にしてないけどね。それにしても朝から多いわねー。その謝る癖、治したら?」
なんて言うと軽い足取りで駆けていく。ボロの床をよくもまあ、あんな進み方が出来たもんだな。感心しながら朝の支度を始めた。
◇
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