五等分の気持ち   作:るーーー

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今回は一花の気持ちです!!


【第1話】一花の気持ち

律くんに対するこの気持ちに気づいてしまった。

 

 

私は

 

 

律くんが好きだ。

 

 

だけど、そんな気持ちに気づいたところで彼は超がつくほどの鈍感だから意味が無い。

 

アピールしなきゃってことだよね。

 

一花「律くん・・・いつもここ通るのにまだ来ない。。一緒に登校したかったんだけどなぁ。」

私、中野一花は今日も朝早くから新作のフラペチーノを口実に律くんを待ち伏せしていた。

 

携帯を見ながら呑気にフラペチーノを飲んでいると私の大好きな声が耳元に響いた。

 

律「よぉ、一花。」

 

一花「っ!?り、律くん!?」

嘘・・・。まさかほんとに会えるなんて。

どうしよう、にやけてしまう。

 

律「なんだよそんなニヤニヤして。俺の顔になんか付いてる?」

 

一花「う、ううん。なんでもないっ。」

ふぅ、もう大変だよお姉さん。

 

・・・なんでこんなに好きになっちゃったんだろう。

 

最初はたかが幼なじみで恋愛対象じゃなかったし、家庭教師でも勉強なんて嫌いだしどうでもいいと思っていた。

 

でも林間学校の日。君が私の心にブザーを鳴らして初めて気づいた自分の気持ち。

 

あの日から私は、いやきっとずっと前から君に恋をしていた。

 

恋愛に疎くて、他人に無関心な上に特に女の子に興味が無くて、天下一品の毒舌家で・・・

 

寝てる時にそっとほっぺにキスしても全然気づかなくて。

 

そんな無防備な彼に胸が苦しくなって。

 

律「一花?さっきからどうしたんだよ。

どっかしんどいのか?」

 

一花「・・・だ、大丈夫だよ。

辛いよ。しんどいよ、律くん。

 

こんな気持ちは

 

生まれて初めてだよ。

 

 

律「(・・・やっぱり今日の一花少し変だよなぁ。。)」

 

一花「・・・さっ!早く学校行こ!!」

辛いけど。しんどいけど。

このままでいい。

 

このまま・・・友達として、幼なじみとして。

 

 

隣を歩けるだけでも十分幸せだから。

 

 

ー放課後ー

放課後、それは誰もがもうすぐ家に帰れるとテンションが上がっている頃だろう。

 

だけど私は今怒っている。

 

だって!!律くん、物凄いモテるんだもん!

律くんがモテるなんて今に始まったことじゃないけど、やっぱり嫉妬してしまう。

 

「律〜、一緒に帰ろ!!」

 

「だめ!律は、今から私と一緒にデートするの!!」

 

「り、律くん!あとで校舎裏に来てくれませんか!?」

そんな風に戯れている女の子達をよそに律くんは面倒くさそうな顔を浮かべる。

 

そんな顔に少しホッとしてしまうがそれは心のどこかに留めておくとして。

 

 

今日は二乃は買い物があるって言ってたし、三玖はバイト、四葉は日直で先生の手伝い、五月ちゃんは帰りに友達とパフェ食べに行くらしいし。

 

最近仕事も忙しくなってきて明日の放課後もまた打ち合わせだから。

 

今日しかない。

今日なら律くんと二人きりで帰れるのだ。

 

でも、あの女の子達の様子だと無理矢理にでも連れて行かれそうだなぁ。

 

トホホ・・・。今日に限ってついてないなぁ。

 

男子「な、中野さん!!」

仕方ない、と諦めて帰ろうとするとドアの手前で隣の席の男の子に呼び止められた。

 

一花「ど、どうしたの?」

なんて声を掛けながら男の子の様子を見ていると尋常でない汗の量だった。

 

男子「あ、あの!よかったら、あとで校舎裏に来てくれませんか!?ずっ、ずっと待ってますから!」

顔を真っ赤にしながらそう言って、軽く会釈するとそのまま走り去っていってしまった。

 

これは・・・またか。

 

そう、私は毎回こうやって校舎裏に呼び出されては告白を受けている。

 

正直、もう飽きてしまった。

なぜなら私には本命がいるから。

 

律くん以外の人の告白なんて嬉しくないのだ。

 

 

相当律くんにゾッコンだな、なんて思いながら校舎裏に向かう。

 

一花「待たせてごめ「好きです!!」・・・!?」

あ、危なかったぁ。もう少しで告白現場に乱入するところだった。

 

春の季節・・・確かに今日は特に告白日和だよね。

ってそう言えば誰が告白されているんだろう?

 

女優志望でも仮にも女子高生。勉強だけでない、恋愛にも興味が湧く歳なのだ。

 

それに自分の告白ならともかく人の告白なんて滅多に聞いたことがないからか胸がドキドキする。

 

 

サーッ

静寂の中、木々の音がやけに響く。

 

 

「・・・悪い。俺、今は誰とも付き合う気ない。」

どこか申し訳なさそうで、でもハッキリと告げた。

凛々しくて、いつまでも聴いていたいと思わせる居心地のいい声。

 

 

その声は。

風で散っていく桜に囲まれるその背中は。

 

 

私の大好きな人だった。

 

嘘・・・。なんで律くんがここに?

まぁでもそりゃそうだよね。

 

律くん、モテるもん。

でも・・・これまでに何回も見てきたくせになんでこんなに胸が締め付けられるの?

 

ガサッ

律「うおっ!?って一花?」

 

たぶんそれは・・・その答えは。

 

私がもっと律くんを好きになってしまったから。

 

 

律くんはモテる。そんな律くんならタイプの女の子だって見つかるかもしれない。

 

私みたいにめんどくさがり屋で、部屋も汚くて、特別料理が得意なわけでもない。

 

こんな私と律くんとでは一体どうしたらお似合いという言葉が出てくるのだろう。

 

だから、諦めた方がいい。

・・・そう何度も考えて考えて、頭では分かっているのに。上手くいかない。

 

声を聞く度に、顔を合わせる度に、どんどん律くんを好きになっていく。

 

律「・・・・・・一花。もしかしてなんかされたのか?」

 

一花「・・・へ?」

 

律「いや今日ずっと元気無さそうだったから。

あ。あれか?また誰かに告白されたとか?お前モテるもんな。誰かと付き合ったりしねーの?」

!!あぁ・・・そっか。

元々私は幼なじみとしてしか見られてないんだ。

 

一刻でもここから逃げ出したい。

いつもなら聞くだけで胸が高鳴る律くんの声も今は聞きたくなかった。

 

一花「『モテる』なんて律くんにだけは言われたくないよ。」

ぎこちない笑顔を浮かべそれだけ言うとダッシュで逃げた。

 

・・・そうだ。そうだよ。

最初から分かり切ってたことじゃん。

 

なのに。分かってたのに。

・・・苦しい。

 

 

男子「ーーーーー中野さん?」

ふと声をかけられ、一瞬姉妹の誰かだと思ったがこの時間帯。周りには誰も居なかったためその声は私に向けられていると分かった。

 

一花「あ・・・。」

しまった。すっかり忘れていた。

 

男子「す、すいません。俺、先生に呼び止められちゃって。今から向かおうとした所なんです。」

 

一花「そ、そうなんだ。」

そのことをすっかり忘れてもう帰ろうとしてた、なんて言えない。

 

男子「ちょうど誰も居ないですし。今ここで言います。」

スゥッと息を整えると真剣な目つきになった男の子。

 

男子「好きです。」

 

一花「・・・ごめんね。私、好きな人がいるの。」

 

男子「はい、知ってました。中野さんが俺に興味すら無くてただのクラスメイトにしか思ってなかったこと。」

 

一花「ならなんで、告白しようと思ったの?」

なにを偉そうに言ってるんだろう。

でも知りたい。興味すら持たれてない相手にどうして告白しようと思ったのか。

 

男子「・・・このままじゃ一生近付けないと思ったんです。俺は本当に中野さんが好きだから。意識してもらいたかった。それに、自分を変えたかったから。今までなにも出来なかった自分を。でも今日告白して自分でアクションを起こせて変われた。

俺はそれだけで十分なんです。」

!・・・私とは全然違う。

関係が壊れるのを恐れていつまでも踏み出せない私とは大違いだ。

 

男子「だから中野さんも、我慢なんかしなくてもいいんですよ。それともずっと友達のままがいいんですか?・・・違いますよね。だから自分でアクションを起こして見てください。そしたらきっと、変わります。」

 

一花「そう・・・かな。」

 

男子「中野さんが惚れた人は告白されただけで態度を変えてしまうような最低な人なんですか?」

 

一花「違う。それは絶対!そんな人じゃない!」

律くんはいつだって優しいから。

無愛想なくせして相手を傷つけないように気を使って。私はそんな律くんだから、好きなんだ。

 

男子「・・・本当に。その人にゾッコンなんですね。

頑張ってください。応援してますね。」タッ

男の子はそれだけ言うと走っていってしまった。

・・・なんであんなに優しいんだろう。

フラれても笑顔なんて。なにが彼をあんなにも強くしたんだろう。

 

また話してみたいな。

今度はただのクラスメイトじゃなくて・・・友達として。

 

 

律「!い、一花!!」

 

一花「あ、律くん。」

 

律「お前っ、バカ!急に走り出すから!ハァッ心配しただろ!!」

心配・・・してくれたんだ。

息を切らしながら汗もこんなに垂らして。

 

・・・あれ。こんなこと前にもあったような。

 

確かあれは・・・。

 

〜回想〜

あの夏の日。ちょうど五年前。

その日は姉妹5人と律くんで近くの森を探検していた。

 

五年前といえば小学六年生。

この頃の私たち5姉妹はほぼ同じ性格で同じ容姿をしていた。

 

だけど。私は長女でありたかった。

みんなを引っ張っていくんだって。

 

・・・でも。当然、同い年の子達をまとめるのは難しくて。

 

みんな自分たちで森に入ったのは初めてだからか、テンションが上がっていた。

結果、迷子になってしまったんだ。

 

 

一人じゃ怖くて。誰か居ないかってずっと探していた時。

 

律「一花っ!やっと見つけた!!」

キミが見つけてくれた。

 

一花「律・・・くん?」

 

律「もう大丈夫だからな。俺についてこい。」

 

一花「ううん。私、長女だから。大丈夫なの。

他の子達探しに行ってあげて。」

嘘・・・一人にしないで。怖いよ。

 

律「・・・だったらなんでこんな震えてんだよ。」

 

一花「!!!」

 

律「いいか、お前は確かに長女だ。だけど、誰も人に頼らないのが長女なんて言ってない。・・・・・・だから俺を頼れ。もし辛くなったり一人じゃ寂しかったら俺がお前の傍に居てやる。俺とは兄弟でもなんでもねぇから変に大人ぶんじゃねぇよ。・・・さっ、早く行くぞ。」

 

あの時・・・だ。きっと。

キミが私の心を動かしてくれたのは。

 

 

あの時も、こんな風に汗だくになって私を見つけてくれた。

 

 

あぁ、もう。本当にこの人は。

 

 

 

『ずっと友達のままがいいんですか?』

 

『このままじゃ一生近付けない』

 

『一花だけ我慢しないで、しないことしてほしいかな!』

 

 

 

本当は恋人として隣を歩きたい。

幼なじみなんかじゃ嫌。

5つ子・・・じゃなくて私だけを見て欲しい。

 

 

 

 

 

 

 

 

一花「律くん。私ね・・・・・・・・・キミが好きなの。」

 

それは桜が舞う瞬間だった。




あぁぁ一花可愛すぎる!!
男の子も凄くいい子ですよね。こんな子になりたい笑

かなり長くなっちゃいましたが。。

でも読んでると一花の切実な想いが伝わりますよね。
つい夢中になって3000文字超えて書いてしまった。。許してくださいいい

次は二乃の気持ちです!相変わらず駄作ですが、次回も楽しみにしていてください!!
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