とある師弟の成層圏   作:カツヲ武士
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オリ主が操るオリ機体が出てこない
じゃないかって?

こまけぇことは気にすんな!

オリ設定!
オリ展開!

嫌いな人は読み飛ばし!



第26話

ラウラさんはドイツの特殊部隊の隊長でしょ?

ソレが移籍?そんなこと出来るの?

 

「そうだ、ドイツの緊急ニュースを見て

知っている者もいるだろうが、アイツ

の上司もソレに関与していたようでな。

本国もかなりの混乱が予想されるのだが、

学生であるアイツは当然無関係だ。

よって当分は友好国である中国に本社を

持つ冬林技研への移籍と言う形で避難

・・・とは少し違うが、まぁ保護

される事となった」

 

ドイツの緊急ニュース?そう言えば彼女も

さっき「知らないのか?」って感じの事を

言ってたけど、一体何があったの?!

 

「それで各種手続きの為に、今週一杯アイツ

は休みとなる。来週の試合も辞退となった」

 

「「「はぁ?」」」

 

辞退って。いや、それはそうか。

 

「出向ではなく移籍だからな。当然IS

コアはドイツへ返却することになる。

いずれ専用機は与えられるだろうが

慣熟訓練も終わっていない者にISの展開

許可を出すことは無い。と言うのが

彼らの基本方針だ」

 

・・・なるほど、ソレは当然のことだよね。

ラウラさんだって慣熟訓練が終わってない

機体で試合しようと思わないだろうし。

 

そもそもあの感じだと一夏への執着も

無くなってるみたいだから、試合をする

理由も無くなったって感じだけど。

 

けど冬林技研が彼女に用意する専用機か。

当然第三世代機だと思うけど、その機体

情報はかなり重要度が高いよね?

 

まぁ技術は基本の積み重ねだから、第三世代

の基礎が出来て無いウチにはあんまり意味が

無いと思うんだけどね。

 

お父さん・・・社長は一体僕に何を調べ

させたいんだろう?

一夏の遺伝子情報と白式のデータが欲しい

のはわかるけど、白式の何が知りたいのか

わからないと正直どうしようも無いんだけど。

 

「慣熟訓練?千冬姉、俺はセシリアとの

試合前にそんなの・・・アダッ!」

 

「織斑先生だ。そしてお前の場合は例外中

の例外。本来兵器を使うものは慣熟訓練を

欠かすべきではないのだ」

 

・・・一夏、君は馬鹿だな。

 

「いや例外もなにも、そもそも一週間って

期間決めたのも千冬姉・・・アベシッ!」

 

なんで懲りないんだろうねぇ。

同じことは2回やったら馬鹿なんだよ?

 

それともコレは姉弟の数少ないコミュニ

ケーションなのかな?

そう考えれば、しつこく織斑先生を姉と

呼ぶのもわかる気がするけど・・・

 

一夏。ソレは甘えだし、特別扱いをして

貰ってるって思われちゃうよ?

 

「織斑先生だ。あの時はすまなかったと

思っている。今後あのようなことは無い

だろうが、何が起こるかわからんのが

世の中と言うモノだ。日々の訓練は怠るなよ」

 

「・・・は?」

 

あ、条件反射でツッコミ入れたら織斑先生

からの謝罪が入ってフリーズした。

・・・謝罪するなら出席簿で叩かなきゃ

良いのに。

 

あぁ、ソレはソレなのかな?

 

「アイツが欠場するとはいえ月末の試合

は予定通り行うことになっているから

アリーナを使った放課後の鍛錬は今までと

変わらず行っても構わん。

あぁ、それと2組の凰鈴音は不参加だ。

当然技術者の司馬もな」

 

「えっ!?」

 

箒が驚いてるけど、気持ちはわかるよ。

 

優勝したら一夏と付き合えるのに、

試合に出ないなんておかしいよね?

 

「え?あ、いや、うん。ソレはそうか」

 

一夏も何かおかしいけど、凰さんが出ない

ことに何か心当たりでも有るのかな?

 

ソレにシバさんか。中国の英雄・司馬仲達

の名前を継いだ天才って話だったけど、

彼女はあくまで技術者であり経営者であり

指揮官だもんね。

 

自分が戦う必要なんか無いから試合には

出ない。まぁ当たり前の話だよね。

 

もし他の意図があったとしても、彼女

には絶対に関わるなって沢山の人に

言われてるから、探ろうとも思わない

けどさ。

 

ソレを言ったら凰さんも間接的に関わって

くるから、本当は彼女との接触も危険

なんだよね。

 

一夏の幼馴染だから、一夏を通じて軽く会話

するくらいはしょうがないと思うけどさ。

 

アッチも僕とは関わろうとして来ないから、

やりやすいと言えばやりやすいんだけど。

 

けどコレってどうなるの?僕と一夏の

専用機コンビに勝てる人って居ないん

じゃないかな?

 

公平さを考えるなら一夏とは別のコンビ

を組むべきだと思うんだけど・・・

 

ソレはソレで問題が起こるのか。今の僕は

男だし、女の子に過剰なスキンシップを

取られたら正体がバレちゃう。

 

余計なことは言わないでおこう・・・

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

「お初にお目にかかります!この度

冬林技研に所属することとなりました

ラウラ・ボーデヴィッヒと申します!」

 

ふむ、めっちゃ緊張してるが、無理も無い。

アッチは新入り少尉なのに対し、こっちは

上司の上司。階級も大佐だからな。

 

「冬林技研副所長、李文優だ。少尉から

すれば上官の上官ではあるが、司馬少佐

から命奪崩壊拳の洗礼を受けたのなら

間接的な弟子と認めても良いだろう。

故に親しみを込めて教頭と呼ぶことを許可

しようじゃないか。あぁ、無論大佐殿でも

良いし副所長でも構わんよ」

 

「はっ!で、では教頭殿と呼ばせて頂きます!」

 

うむ。親しみも何も無いが、上官が最初に

出した提案はもはや命令だからな。

軍人として染まっていない簪や凰ならアレ

だが、コイツにはまだ厳しいか。

 

「うんソレで良い。まず少尉の待遇に

ついての説明だが、現在の少尉の地位は

あくまで冬林技研所属の少尉であり、

細かく言えば予備役少尉に近いモノとなる。

ただ基本的にIS学園は士官学校に準じる

扱いとなっているので、卒業後には

正式な少尉として任官されることになる

ので、今後はそのつもりで学ぶように」

 

「はっ!」

 

この辺が面倒でなぁ。それでも俺と弟子が

保証人だから、誰にも文句を言わせる気

は無いが、アホは何処にでも居るからな。

 

「住む場所は、更識簪や凰鈴音が部屋を

借りている建物と同じ建物で部屋は簪の

隣になる。防諜の関係上拒否は許されん。

それと、不在の場合の掃除に関しては

望むか望まないかを指定できる」

 

「なるほど」

 

なにせ週のほとんどが不在だからな。

寝室だけ立ち入り禁止にして掃除

とかも出来るから、私物に関しても

特にプライバシーの侵害を心配する

必要は無いんだが、この辺は信用の

問題だ。

時間をかけてゆっくりやって行けば

いいだろう。

 

「少尉には学生寮があるから、週末や

長期休暇の際に帰ってくるホテルのような

感じだと思ってくれればいいだろうな。

細かい間取りや設備はこの資料を見るように」

 

「はっ!ありがとうございます!」

 

流石に好きな場所に住ませるわけにも

行かんからな。纏めた方が楽だし。

だがそもそもコイツにしてみたら個室が

あるだけで十分なんじゃないか?

 

「あとは、給料や各種保険についてだな。

細かくは書類を見て貰うが、目立つ手当

としては少尉としての役職手当・専用機の

搭乗者手当と弟子の護衛手当。まぁコレ

は危険手当とも言うが」

 

「なるほど!危険手当ですか!」

 

あぁうん。そこに反応するか。そこはかとなく

嬉しそうだし、やはりコイツは軍人だな。

 

「そうだ。つまり学園における少尉の

仕事は、一般常識の取得と司馬仲達少佐

及び更識簪特尉の護衛になる」

 

「・・・はっ!」

 

ん?今の間はなんだ?アレか?

弟子だけを護衛すれば良いと思ってたか?

 

「何か疑問があるなら質問を許可する

ので言ってみろ」

 

イチイチ許可するのも面倒だが、これも

軍人教育の弊害・・・とも言えんか。

話を進めるならこの形が楽ではあるんだ。

 

「はっ!それでは質問させて頂きます!

護衛対象のお二人は教頭殿の正妻殿と

側室殿と言う意味での護衛なのしょうか?」

 

・・・あぁ、そういう事か。プライベート

の護衛なのか、軍務での護衛なのかって事

だな。コレは同じようで違うからちゃんと

確認しようとするのは正しい。

 

「ソコまで公私混同する気は無いぞ。

司馬少佐は正式な監査員だし簪特尉は

現地協力者と言う立場だ。

現在は簪特尉が護衛も兼ねてるが、本来

ならば彼女も護衛対象なんだよ」

 

ソレを言えば国家代表候補生の凰鈴音も

同じ立場ではあるんだが・・・

アレは守られるより、守ってた方が結果的

にプラスになるだろうさ。

 

「なるほど!失礼しました!」

 

「構わんよ。今後も疑問に思ったことは

聞くようにすると言い。少尉は軍人でも

あるが、学生でもある。そして本来我々

大人が庇護すべき子供なのだからな」

 

普通なら護衛任務なんか与える必要も

無いんだが、これまで軍人として教育

されてきた少尉に今更「何もするな」

だの「民間人として暮らせ」なんて言った

ところで何も出来んだろう。

 

まずは段階を踏んで、学生で子供と言う立場

を経験させていこうじゃないか。

 

「は、はっ!ありがとうございます!」

 

うむ。軍人としてはともかくマトモな子供

扱いをされたことが無いからリアクション

に困ったな?

 

親の愛も教師の愛も知らずに育てられたんだ、

情操教育を重点的に行うべきだな。

 

とりあえず頭を撫でてやろうじゃないか。

 

「きょ、教頭殿?!何故私は頭を撫でられ

てるのでしょうか?!」

 

「ふっ、子供だからさ」

 

「???」

 

子供が甘やかされたり甘えたり出来ない

社会ってのは嫌だねぇ。

 

そんな余裕のない国や地域があるのも

知ってるが、少なくともコイツは軍人と

して国民の生活と安全を守ってたんだ。

 

少しくらいは子供扱いしてやっても

良いだろう。

 

 

 

さて、情操教育といえばペットだが、

ウチに何か良いの居たか?

 

犬とか猫は平日留守にする少尉の立場

では飼育出来ないし、ハムスターとかも

・・・帰ってきたら死んでるよなぁ。

 

AMI〇Aはまだ完成してないし、ここは

あえて生命力が強い爬虫類とかはどうだ?

 

もしくは熱帯魚とか。

 

水槽にタイマーで動く自動餌やり装置

とか付ければ、帰ってきたら死んでるって

ことも無いだろう?

 

うむ。それ系が良いかもしれん。

水槽と生命力を強化した魚類を渡して

コイツに育てさせてみるか。

 

最初は任務だろうが、それでも生き物を

生かすと言うことを知ってくれれば良い。

 

その上で敵を殺すことが出来る心の

強さを持ってくれれば、正式に弟子の

護衛になれるかもしれん。

 

武術は活殺自在が基本。活かすべき時に

活かせず、殺すべき時に殺せないような

半端者はアイツの周りにはいらん。

 

その辺の教育もしていこうかね。

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

ふむ・・・これはまた中々の数値ですね。

 

母体としてはソコソコ優秀。本人は今までの

境遇や環境が災いし、性交や婚姻・後継など

については特に考えたことも無いと。

 

つまり刷り込みし放題と言う訳ですね。

 

コレはドイツの研究者が次世代を残したり、

己の性的欲求をぶつけやすいようにした

結果でしょうかね?

 

実際兎のところの子兎の仲間も廃棄

される前に似たような扱いを受けて居た

ようですし・・・

 

しかし親が居ないので、柵という意味では

完全にフリーですが、その反面特尉のよう

な地元の特殊な血統と言うブランドによる

周囲の説得は不可能。

 

少尉が良いなら自分の子の方が!と言って

くる連中に対しての説得力に欠きますね。

 

まぁそんなの捻り潰せば良いだけですが、

組織運営の観点から言うとあまり良いこと

ではありません。

 

それに師の子を授かると言う名誉を、

自分の子に与えたいと言う親の気持ちも

わかります。

 

生まれた子に継がせる分家などいくら

でもあるのですから、師がもう少し積極的

になってくれると良いのですが・・・

 

この辺は奥を取り仕切る私の腕の見せ所

と言ったところなのでしょうね。

 

「司馬少佐、ラウラさんの身体情報をみて

何かお考えのようですけど?」

 

「えぇ、少尉の母体としての能力を確認

してましてね」

 

あの目が遺伝にどのように関わるかも

気になりますよね。

 

武において目に頼るのは良いことでは

ありませんが・・・使えるものは何でも

使うと言う観点から見れば、生まれつき

使える武器があると言うことになります。

 

コレは腐らせるには勿体無いですよね

 

「母体として・・・確かに大佐殿は特に

急いで子供を作ろうとはしてませんが、

コレって名家としてはあんまり良い事

では無いですもんね」

 

流石は更識の家で教育を受けただけの

事はありますね。

コレで准尉のように、自分一人が!と

言った独占欲を出すようなら面倒な

事になってますよ。

 

まぁ本人も側室であることは認めて

ますし、自分の子に李家を継がせよう

とも思ってませんからね。

 

「そうですね。正妻である私に遠慮して

いるのでしょうけど、私の子は司馬家で

育てることになるので別に私の子が最初

である必要はないのですけど・・・」

 

とは言え私をないがしろにする気は無いと

言うのを、態度で示しているからこそ

司馬家も師に忠誠を誓っているのです。

 

師に対して恐れ多い事ですが、アレらは

あくまで私の一族。私を立てるのもあり

ますが、結局は私の後ろ盾のつもりなの

でしょうかね。

 

そんなことしなくても、今も昔も

師はちゃんと私を大事にしてくれて

いると言うのに・・・

 

だいたい姉上達が残した言い伝えが少し

大げさなんですよ。

 

自分の幸せを省みることが無かったとか、

国の為に己の幸せを捨てたとか。

 

師の教えと寵愛を受け、子を産んで真名を

預かって、そして最期を看取って。

その遺志を託せる子や友が居たのです。

 

アノ時代の他の人間と比べても、私は十分

幸せだったと思うんですけどねぇ。

 

「うーん。大佐殿が少佐を気遣ってる

のは確かでしょうけど、今は自分の子

の教育よりも司馬家と李家の人間の

再教育に忙しいって言うのもあると

思いますよ?

特に李家に関しては、練度が低すぎる

って嘆いてましたし」

 

「あぁ、それもありましたね」

 

失伝した技が多すぎますからねぇ。

まさか命奪崩壊拳すらまともに継承

出来ていなかったとは思って無かった

と言ってましたし。

 

機械に頼って気を軽んじた結果が

コレですからね。

 

となると教育体制が整うまでは師の

子供はお預けですか?

 

そもそも子が居ない今の私では、正式に

奥を纏めることは出来ません。

また学生の私に子を産ませたとなると

師の対外的な評価も落ちてしまいます。

 

・・・IS学園など来なければ普通に

16で婚姻して子を産めて、そのまま

師と共に居れたモノをっ!

 

まぁそうなれば特尉も引き抜けません

でしたから、コレに関してはまぁ

シカタナイの精神で諦めてやりますが、

これ以上の邪魔を許す気はありません。

 

「そ、それに私も、もう少し大佐殿と

こう言う関係で居たいって言うのも

ありますし」

 

「・・・なるほど」

 

確かに。今の関係は正式な妻や側室では

なく、言うなれば恋人関係ですからね。

 

子が出来てしまえばどうしても子や

家に配慮しなくてはいけませんが、

今はその辺も自由ですし。

 

ふむ。今しか体験できないことを無理に

投げ捨てる必要もありませんか。

 

もう少し現状を楽しむ余裕と言うのが

有った方が、師にも余計な気を使わせず

に済みますよね。

 

「ですから私としても誰かが大佐殿の

子を産むことになっても特に文句はない

です。それがラウラさんであっても」

 

あぁ、そもそもが母体の話でしたね。

 

第一側室である特尉が認めるなら特に

問題は無いでしょう。

私としても寝取り云々でないと言うので

あれば問題ないですし。

 

母体として問題が無い以上少尉も立派な

候補の一人です。

もしも少尉から許可を求められたら快く

許可を出そうではありませんか。

 

まぁ表に出せない情報が多すぎるので

兎と同じ妾扱いになりますが・・・

 

「週末に会ったら、いえいきなりだとアレ

ですから近日中に少尉の意向を確認して

みましょう。彼女にも確固たる後ろ盾は

有った方が良いですからね」

 

「ですね。今のままではいつ切り捨て

られるか分かりませんし、子が出来れば

その心配もかなり軽減されますよね」

 

立場的には特尉も似たようなモノですが

特尉は立派なHENTAIですからねぇ。

普通に技術者としても己の立ち位置を

確保しつつあるからこその余裕ですか。

 

ふむ。週末は私一人ですし、少尉にも

師のお相手をさせるには都合が良いかも

しれません。

 

無理強いはしませんがね。少尉が嫌だと

言うならソレまでです。師の寵愛を受け

たいと言う者はいくらでも居ますから。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

「こ、コレが私の専用機ですか!」

 

凄い!シュヴァルツェア・レーゲンと

比べて5倍以上のエネルギーゲインがある!

 

「そのスペックは宇宙空間で使用した

場合でリミッターを全解除した場合の

モノだ。大気圏内で今の少尉の能力だと

かなり制限されたモノになる」

 

「そ、それでも私が使っていたドイツの

シュヴァルツェア・レーゲンとは比べ物に

なりませんよ!」

 

流石世界がISの有用性に気付く前に

篠ノ之束の技術を認め特許取得し、

技術を研究しつつ篠ノ之束にまできっちり

特許料を支払わせた冬林技研!

 

ドイツの科学力など歯牙にも掛けない性能差だ!

 

「ソレはそうだ。第五世代型は伊達じゃない」

 

「だ、第五世代?!」

 

ど、どう言うことだ?!現在世界各国で

試行錯誤して第三世代型を造ってるのに、

ココではもう第四世代すら超えて第五世代

まで製造していると言うのか?!

 

「軍事機密になるから、他所での口外を

禁じるが、ココなら問題ない。

そもそも第三世代型と第四世代型は武装

やシステムに関するものでな」

 

「は、はぁ」

 

「第三世代で強化されたイメージインター

フェースは、思考に体が追いつかない者の

為の補助システムだ。

特殊兵装に関しても、実際の火器兵装とは

違い衝撃砲やらBT兵器やらAICやらと言った

兵装。言うなれば思考を使った小細工を

機体に積み込んだモノと言える」

 

「な、なるほど」

 

技術的なことは良く分からんが、まぁ

なんとなくわかる。

コレが無いと我々や教官のように身体を

徹底的に鍛えた者で無いと、マトモな機体

操作が出来ないんだよな。

 

故に教官はIS戦闘の強さを分ける明暗は

理解度にあると言う持論を持っていた。

 

第三世代型はソレをより強化したモノ

だと言う事だろう。

 

「第四世代は即時万能対応機。コレはまぁ

分かりやすく言うならパッケージか?

装甲に流動性を持たせると共にエネルギー

を攻撃や防御・速度に流用できるように

するシステムだな」

 

「?」

 

よ、良くわかりません!

 

「あ~例としては織斑一夏の雪片弐型だ。

アレの単一仕様能力はデータを見れば

分かるように、己のエネルギーを使って

攻撃力を上乗せすると言うモノだ。

同じ要領で防御力の増幅や、推進力

の強化も出来るようにし、状況に応じた

体型を取らせるのがこの世代だ。

展開装甲と呼ばれるエネルギーによって

形状を変える特殊装甲を使用することで

攻撃特化仕様とか推進力特化仕様と言った

仕様変更を、その場で出来るという利点を持つ」

 

「な、なるほど。パッケージとは

そういうことですか!」

 

なんとなくだが分かった、確かに画期的な

システムかもしれんが・・・

 

「ですがソレだとエネルギーがいくら

有っても足りないのでは?」

 

どう考えても短期決戦用の機体だ。

 

まぁモンド・グロッソのような一対一の

戦闘に限定すればソレなりに使えるか?

 

いや、無理だな。アレは別に連戦では無い。

一試合一試合きちんと時間を取るから

相手にあわせて兵装を換装する時間は

十分あるし・・・多種多様な敵に囲まれた

場合でも継戦能力が無いから、すぐに

エネルギー切れで落ちることになる。

コレはよほど特殊な状況下で無いと使う

ことは無いんじゃないか?

 

「その通り、流石訓練を受けた軍人だ」

 

頭を、頭を撫でないで下さい!

嫌とかじゃなく・・・何と言いますか、

リアクションが取れないんです!

 

「それらの欠点を無くすための基幹

機能に改良を加えたのがウチで言う

第五世代だよ」

 

「改良・・・ですか?」

 

燃費の向上でしょうか?まぁ部品1つ、

武装一つ減らすだけでも随分違うと

言うのは聞いたことがあるが・・・

 

「わかりやすいぞ?『エネルギーが

足りなければ、他から持ってくれば

良いじゃないか』という理屈から生まれた

技術だからな」

 

「他から?」

 

ハイブリッド車のようにガソリンと

バッテリーを分けるみたいな形にしたのか?

まぁ確かにISのエネルギーについては

元が電力なのか何なのか良く分かって無い

らしいが・・・

 

「うむ。コアが一つと誰が決めた?

飛行機のエンジンは一つか?」

 

「あ、まさか・・!」

 

そうだ!考えればわかることだった!

ただISコアが希少で1つも持たない国や

企業があるし、複数ある国だって部隊間

の派閥争いや企業間の争いで1つも余剰

が無いからこそ出来なかっただけで!

 

「ついでに言えば、いまだにISコアの

限界を引き出せて無いから、ソコまで

考えるゆとりが無いと言うのもあるがな」

 

「そ、そうですか!」

 

それはそうだ!ようやく第三世代機を試作

している段階で、第四世代の欠点を改良

しようなどと思う者は居ないっ!

 

「宇宙空間で使うのが燃費悪いなんて

自殺行為だしな。そんなわけで我々が

掲げた第五世代のコンセプトは

『複合コアシステム搭載型』となる」

 

「ふ、複合コア搭載型っ!」

 

シュヴァルツェア・レーゲンの数倍の

出力を誇るのも当然だ!特殊兵装や

火器管制を一つのコアに纏めたなら

残りは全てエネルギーに回せるんだからな!

 

「そうだ。そして展開装甲を使ってはいるが、

やはり万能機よりも特化型にした方が無駄が

少ないと言うことで、少尉の機体は万能型

ではなく、強行偵察型として開発されている」

 

「強行偵察型・・・」

 

確かに「なんでもできる」よりも何かに

特化した方が無駄は省けるが・・・

 

「まぁ性能差があるから、偵察ついでに

そのまま強襲して任務が終わる可能性の

方が高いんだがな」

 

いや、ソレ冗談じゃないですよね?!

 

「機体名はヴォルフガング」

 

「ヴォルフガング、狼の道ですか?」

 

私が使うからドイツ語にしてくれた

んでしょうか?

 

「俺のACが月狼だからな。その前に道を

造るのが少尉とこの機体の仕事だ」

 

「・・っ!ハイ!」

 

こんな新入りの、戦うしか知らない私に

ココまでの機体と信頼を預けて貰えるとはっ!

 

「パーソナルカラーは黒を基調にした

メタリックブルーだ。少佐が黒と銀。

特尉が黒と金だから、まぁお揃いだな」

 

「ありがとうございます!」

 

司馬少佐殿や簪特尉と一緒と言うことは

私を飼い殺しではなく、きちんと扱うと

言う教頭殿からのメッセージ!

 

内部だけでなく、外部にも示すことで

政治的にも私の安全を守ると言う意思

表示でもあるんだ!

 

「複合コアにしたことによる演算能力の

向上と、少尉の目と基礎能力があれば

ハイパーセンサーのリミッター解除も

そうそう難しいモノではなくなるだろう」

 

「なるほど。容量が空けばその分を他に

回せるでしょうし、ソレをエネルギー

だけに限定する必要も無いですからね!」

 

補助機能が強化されるのか。猶更強行偵察

に向いた機体だし、私の能力をフルに

活かせると言う事でもある!

 

「そういう事だ。当然使いこなすには

少尉の基礎能力が必要になるので、

機体の慣熟訓練とは別にそちらを向上

させる鍛錬も受けてもらう。食事・睡眠・

休憩時間は与えるが、それは決して無駄な

時間ではない。成長に必要なモノと判断して

スケジュールを消化するように」

 

「はっ!」

 

時間が無いと焦って詰め込んでも、碌な

事にならないのはドイツで経験済みです!

 

 

「うむ。よく動き・よく学び・よく遊び・

よく食べて・よく休む。これぞ〇天老師が

提唱した鍛練の極意よな」

 

「はっ!誠に素晴らしい教えだと思います!」

 

理に適った教えなことは確かだ。

 

「そうだろうそうだろう!まずは一週間と

言う短い期間だが、少尉の成長を期待

しているぞ」

 

「はっ!教頭殿の期待を裏切らぬよう

精進致します!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

知らないことは聞くようにとは

言われたが・・・流石にこの流れで

「武〇老師殿が誰かわかりません」

とかは、言わない方が良いよな?




ようやく出てきたオリ機体。
作者は魚座である!

弟子は子供は多ければ多いほど良いよね。
と考えているもよう。もちろん単純な
種馬にする気はありません。
将来出来るであろう(弟子の中では
確定事項)奥の勢力的に、自分の手の
モノを多く抱えておきたいって感じです。

世代について・・・無論オリ設定です!


だけど第四世代の紅椿が絢爛舞踏ありきの
機体だし、白式もアレでしたしね。
フランスがご都合主義でアレだったから

第四世代の欠陥を埋めるためには複合コア
か、ソレに準じる補助システムの開発しか
無いと思うんです。ってお話

副所長陣営はコアに困ってませんから、
当然開発しますよねぇ

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