とある師弟の成層圏   作:カツヲ武士
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水色妹スキー。とうとう真実を知る!

オリ設定!
オリ展開!

原作で在日米軍や自衛隊が動かなかった
理由の考察回っ!

嫌いな人は読み飛ばし!


第43話

これは・・・どういうことだ?

 

「アメリカとイスラエルが共同で軍用兵器と

して開発していたISが暴走?!」

 

ハワイ沖で第七艦隊がISの起動試験をする

予定だとは知っていたが、まさかここまで

堂々と軍用開発をしているとはな。

 

しかし問題なのはソコではない。日本を

始めとした世界各国がISを国防兵器として

利用している以上、より高性能な機体を

造ろうとするのは有る意味で当たり前。

 

問題はわざわざソレを我々に明かしてきた

ことだ。

 

別に軍用開発した等と馬鹿正直に言う必要が

無いだろう?『暴走したからリミッターが

外れていて出力は競技用の枠を越えている』

とでも言えば良い話ではないか。

 

わざわざアメリカとイスラエルがアラスカ

条約に違反したと、IS委員会の下部組織

で有る我々に伝える必要が有るのか?

 

もしかしたらこの担当員が知っているだけで、

他の委員会の人間は知らないと言うパターン

じゃ無いだろうな?

 

IS委員会の担当員とアメリカとイスラエル

からの要請が有る以上、普通はIS委員会も

承認していると考えるのが妥当だが・・・

どうにも信用出来ん。

 

このまま我々が要請に従った場合、条約違反を

黙認したと言う形で共犯にしようとしている?

 

・・・司馬監査員か他のIS委員会のメンバー

に報告すべきだな。

 

現地の織斑先生は、正式な命令系統からの

命令ではないと言うことで援助要請を

拒否したらしいが・・・これではな。

 

「このスペックは不味いですよ!すぐにでも

対応しないと大変なことになります!

織斑先生は何故援助要請を断ったの?!」

 

いやいや、むしろ勝手に承諾していたら

問題だったから。

 

確かに非常事態の際の指揮権は織斑先生に

有るが、その非常事態を判断するのは

妻と私であって織斑先生ではない。

 

更にIS学園がその戦力を使えるのは自衛

のタメだけ。

 

一度でも日本の為に動いたら他の国の

国防にも動かなければならなくなる。

 

暴走?ソレを主張してるのはアメリカ

と担当員だけだろう?

 

そもそも暴走と言うなら一直線に日本に

来ると言うのがおかしい。

 

いきなり進路を変更して南に行ったり、

北に行ったりするものだろうが。

 

速度だって、限界速度を出したり急に

減速したりするものだろう?

 

ソレが何故ここまで明確に進路と時間の

予測が出来ている?

 

何故ここまで予測が出来ていながら、

在日米軍が動かない?

 

更に要請内容が異常だ。

 

本来我々に援助を要請するなら、その内容は

『こちらで処理するから関わるな』と言う

モノか『在日米軍が処理に失敗したときの

為に、日本の自衛隊と共にスクランブル発進

の準備をしてくれ』と言うモノでなければ

おかしいだろう。

 

なのに存在自体が国際条約違反であり、

更に暴走した自国の最新兵器の処理を

国連所属の組織にさせるだと?

 

有り得んだろう。

 

フランスとドイツは無くなったが・・・

最低でもイギリス・中国・日本が直接関わる

上に更識を加えたらロシアも絡むんだぞ?

 

世界に対してどれだけ恥を晒し、借りを

作ることになると思っている?

 

いや、単純な貸し借りだけではないな。

 

死傷者や建物の損壊が有れば補填が必要

になるだろうし、世界の警察を自称する

アメリカが自分が国際条約違反をしたと

大声で吹聴してまわることになるんだぞ?

 

・・・いや、狙いはソレか?

 

女権団体には『織斑一夏とソレに懸想する

女の裏切り者を消せる』と囁き、男の権力者

たちには『ISの危険性を証明する機会』と

でも言えばいい。

 

更にIS関係者には『リミッター無しの軍用IS

と第三世代型の実戦データが取れる』とでも

囁くか?

 

その結果、我々が勝っても負けても

ISが危険なモノだとして規制に動けるよな。

 

コチラに死傷者が出れば尚良し。

 

危険なISのコアを減らせるし、IS学園の

戦力も減らせるな。

 

そうすれば今回のコレはただの暴走では

無くなるが・・・

 

しかしソレでもアメリカと言う国家の

威信に傷が付くぞ?

それともアメリカ国内の女権団体はソコまで

しなければならないほどヤバイのか?

あ、いや違うな。無論ソレもあるだろうが

一番は軍事産業だ。

 

そもそも連中が調子に乗るのはISの存在

が有るから。そのISが制御不能の危険物だと

して女権団体の勢いを落としつつ、抑止力

として他の軍事兵器への出資を考えている

としたらどうだ?

 

有り得なくはないな。ISがどんなに強力な

兵器でも所詮は世界に500も無いのだ。

 

造ろうと思えばいくらでも造れる戦車や

戦闘機、空母やイージス艦に比べたら

どれだけ小さな市場かは誰でもわかること。

 

アメリカだけではない。様々な国が国家の

産業保全や男性の軍人・技術者たちの為に

ISからの脱却を求めている。

 

現状ISと軍事産業が上手く行っているのは

冬林技研を有する中国のみだ。

 

だが中国が出来ていると言うことは、別の

国でも出来ると言うこと。

ソレゆえまずは多少国としての威信を落とし

てもISの評判を落としたいと言うのなら、

軍事産業関係者が幅を利かせる欧米社会では

十分に有り得る話だろう。

 

ISが普及しはじめて10年・・・我慢の

限界なのかもしれんな。

 

ソレを考えれば『競技用の機体を使った

学生に負ける』と言うのは中々の醜聞だが、

倒すのもISではなぁ。

 

アメリカだけでなくイスラエルの事情も

考えるべきか?

 

なにせ広域殲滅型のISを必要としているのは

アメリカよりイスラエルだろうからな。

 

ふむ。そう考えればイスラエルには実戦

データで、アメリカには抑止力の必要性を

訴えると言った方向で間違いはないか。

 

普通なら最新技術を導入した兵器の共同開発

などあり得んが、国内のユダヤ人にも配慮した

結果だろう。

 

そうなれば担当員が喚くのもわかる。

 

ユダヤ系か宗教系か、買収されたか・・・

どちらにせよ我々には得がない。

 

最悪は勝手に戦力を動かしたとしてISの

運用数と運用方法に制限が掛かるだろう。

 

そうなれば先程の担当員殿は責任を取って

辞任するだろうが仲間内では

『良くやった!』と称賛され、それなりの

立場を得るだろうな。

 

・・・舐めやがって。

 

日本の技術者が造ったモノを日本が独占

することを許さず、更に日本の税金でコアを

量産させ、その知識を学ぶ学園まで作らせて

おきながらコレかよ。

 

「十蔵さん!早く織斑先生に迎撃の指示を

出さなきゃ間に合わなくなりますよ」

 

うるせぇよ。もう少し現実を見ろ小娘が。

 

「間に合わないと言いますが、今の段階で

現地を自衛するには十分な戦力があります。

IS委員会からの正式な決議が有るまでは

警戒と防衛は指示しますが、迎撃の許可は

出せませんよ」

 

何をするにもまずは【勝手な戦力の運用】と

言う口実を潰す必要が有る。

 

織斑千冬の言うように正式な手順を踏んで

からの行動が求められているのだ。

 

「そんな、日本を見捨てると?!」

 

阿呆が。お前は対外的にロシアの国家代表で、

その専用機はロシアのモノだろうが。

 

何故率先して日本を守らねばならないのだ?

と言われたらどうする気だ。

 

「そもそも我々が動かなければ日本を

見捨てることになると言う論法がおかしい

のですよ。本来は在日米軍と自衛隊が当たる

べき事柄でしょう?

こちらに責任を押し付けられましてもねぇ」

 

それくらい気付けよ。

 

専用機の弊害だろうが、コイツらは自分達を

特別扱いしすぎだ。

こんな奴等に囲まれていたら織斑一夏とて

英雄症候群を発症するだろうさ。

・・・元々の資質もあるだろうがな。

 

「あ、いや、だけど自衛隊は第二世代型が

主流だし・・・」

 

だからなんだ?

 

「第三世代型をもつ一年生よりはマシですよ」

 

個の強さも有るだろうが、戦場に必要なのは

数と連携だ。

 

特に連携に関してはかなりの慣熟訓練が

必要になる。

弱いもの虐めをして調子に乗っていた

多少器用なだけのフランスのガキがやって

いたようなのは連携とは言わんのだ。

 

それなら代表候補生が何人居ても1対1が

4回いや、篠ノ乃箒が第四世代型を手に

入れたようだから5回か。

 

まぁ第四世代型と言っても使い手が未熟

なために、現状では第二世代型を使う

シャルロット・デュノアと互角程度で、

事故の確率を考えれば篠ノ之箒は使えない

とのことだったな。

 

技術的なことは良くわからんが、戦力の運用

を考えるなら篠ノ之箒は無しだろう。

 

ただでさえ貴重な第四世代型を事故で失う

わけには行かんし、篠ノ之束との繋がりが

明確になった以上はアレは自身が貴重品

なのだからな。

 

今は織斑一夏に執着しているから問題

無いが、今後を考えれば日本の所属にする

べきだろう。

 

あまり日本を優遇しているように見せるのは

不味いが、今回は問題なかろう。

 

元々日本人だし、代表候補生の座をチラつか

せれば二つ返事で承諾するだろうしな。

 

整備担当は倉持なんだろうが・・・未だに

織斑一夏の白式すら理解出来てない連中に

第四世代型を扱えるのか?

 

いっそ冬林技研に回した方が成果を挙げそう

では有るんだがな。

 

しかしアレだな。世代による出力の違いは

知らんが、第二世代型で第四世代型と戦える

デュノアが優秀なのか、第四世代型を使い

第二世代型に圧勝出来ない篠ノ之箒が未熟

なのか・・・これもぉわかんねぇな。

 

いや、この場合は素人を国家代表候補生

レベルと戦えるようにする技術が凄いと

言うことなんだろうか?

 

「いや、だけど篠ノ之箒さんには第四世代型

があるみたいだし・・・あ、本人が未熟

過ぎて使いこなせないか。

ソレに慣熟訓練もしてないから足手まとい

にしかならない?」

 

やはりISの操縦者としては第四世代型が

気になるか。

 

「そうですね。スペック上ならともかく、

実戦となれば彼女は戦力として信用する

訳には行きません」

 

素人・最新装備・訓練不足・初陣と言った。

事故が起こる条件のほぼ全てを満たしてる

からな。

あぁ、更に女の嫉妬や確執も有るか?

 

・・・後ろから撃たれて終わりだな。

 

「なら私が行きますよ!現地に向かう時間も

あるし、私ならこの銀の福音とも戦えます!」

 

戦えるとか戦えないじゃねーよ。

 

在日米軍と自衛隊が先に動くのがルール

だって話をしてるんだよ。

 

しかしこいつ、妙に焦れ込んでるようだが

『更識として日本の為に戦わねばならん』

とか考えているのか?

 

ん?いや、そうか。

 

「現地に居る妹さんなら問題有りませんよ」

 

この焦りは向こうに更識簪が居るからか。

 

「な、何でそんなことが断言出来るん

ですか?!今頃簪ちゃんは恐怖で震えてる

かも知れないんですよ!」

 

図星か。しかもソレを隠そうともしてないし。

コレが暗部の暗部として恐れられた更識の

当代楯無だとはな。

 

・・・サラシキハモウダメダナ

 

いやほんと。先代を呼びつけたいところ

だが先代は日本政府にしか従わんと

明言してるしなぁ。

 

「え?今、何か言いました?」

 

口に出てたか?いかんいかん。こんなのでも

現在IS学園が動かせる中では最高戦力なんだ。

 

下手に機嫌を損ねられても困る。

 

「いや、何も。まぁわかりやすく言うなら

現地には司馬監査員が居ますからね。

ある意味世界で一番安全な場所なんですよ」

 

幼少の頃から織斑千冬と戦えたと言う鬼才

だぞ?当代楯無など比較にならん強さが

あるだろうし、その気になれば李家の教頭が

動くのだろう?

 

素手でISを破壊した化物が織斑千冬の師を

はじめとした冬林技研の精鋭を率いるのだぞ?

 

そうなれば銀の福音だろうが何だろうが

終わりだ。

 

現在司馬監査員は避難行動を取っていない。

つまり緊急事態だと思っていないと言う

ことだろう。

 

ならばそのそばに居るのが一番安全だ。

 

織斑千冬はソレを理解したからこそ危険を

犯してまで迎撃すると言う選択肢を捨てた。

 

担任教師として、また学年主任として自らの

責任で守るべきモノを守ると決めたのだろう。

 

ソレで正解だ。世界一だからと言って世界を

守る必要など無いのだからな。

 

「た、確かにそうかもしれませんけど!

だけど、もしかしたらその司馬さんを守る

ための捨て石にされるかも知れないじゃ

ないですか?!」

 

最悪はそうなるだろうが・・・まさか

コイツ知らんのか?

 

更識には『李家に関わるな』と言う遺訓が

あるから調べてないのか?

それともコイツの妹に対する執着を知る

連中が情報を隠してる?

 

どちらにせよ情報を扱う人間としては

失格だな。

ここはさっさと現実を教えて頭を冷やした

方が良さそうだ。

 

「最後の最後ではそうなる可能性も

ありますが、基本的にはありえませんよ」

 

「そんな確証はどこにもっ!」

 

あ~やかましい。

真実を知って黙るが良いさ。

 

「何と言っても妹さんは李家の教頭の正式な

第一側室ですからね。

正妻が司馬監査員ですので、李家にしたら

妹さんこそ李家の正妻と言っても良い存在。

故に彼女も立派に保護対象なんですよ」

 

その辺の文化は日本人の大名とかと大して

変わらんから理解しやすいだろう?

 

更識にしてみたら雲上人に娘を嫁がせる

ことが出来たんだ。

先代辺りは喜んで祝杯を挙げただろうよ。

 

「へ?か、簪ちゃんが、そ、側室?!誰の?

李家の?!どう言うこと?私聞いてない?!」

 

どうした?笑えよ楯無?(愉悦)

 

しかし、やはり知らされていなかったか。

まぁソッチの都合は知らん。

 

更識家とこの件ついて連絡を取り合っていれば、

コイツはこれ以上口を出すことは無いだろう。

 

その間にコチラはコチラで動くとしよう。

 

 

――――――――――――――――――――

 

 

カクカクシカジカコクレンニムートンイトウ

 

 

――――――――――――――――――――

 

 

「と、まぁこんな感じでしてね。なんやかんや

で正式な迎撃命令が出るでしょう。

まぁ最初の罠を切り抜けたのは上出来ですよ」

 

「なるほど・・・」

 

あの担当員は、はじめから辞職まで織り込んで

私を動かそうとしていたのか。

 

更に女権団体と軍事産業。IS関係者と

イスラエルにとって必要なデータ取り。

 

一手に様々な事情が絡み合っているのだな。

 

「更に日本政府は篠ノ之箒が篠ノ之束から

第四世代型を受領したことを知りました

からね。他所に目を付けられる前に実績を

挙げさせて、代表候補生として囲う可能性も

有るでしょう」

 

確かに。楯無が知れば日本政府に報告が行く

だろうし政府も報告を受けたら動くだろう。

 

「それは確かに有りそうです」

 

さらに現在アイツは無所属だからな。

日本政府にしてみたら、ISコアに限りは

あっても国家代表候補生の数に限りなど無い。

 

称号を与えるだけで第四世代型を入手

出来るなら、即座にやるだろう。

 

今回の件に出動すれば、ソレを実戦経験の

実績として周囲を納得させることも出来る

だろうし。

 

他の候補生が騒いでも無意味。実戦経験の

有無と言うのはそれだけの説得力がある。

 

箒とて取り合えず肩書きだけでもオルコットや

デュノアと肩を並べる事が出来るからな。

断るようなことはしないだろう。

 

もしや束の狙いはソレも有るのか?

 

代表候補生となればその身分は日本政府に

保証されるし、専用機を持っていても特に

文句を言われるような問題でもない。

 

箒の未熟さを知るIS学園の生徒にしたら

面白くは無いだろうが、束がそんなものを

気にするとは思えんし・・・箒も気にする

ような性格はしてないな。

 

負け犬の遠吠えだとか、僻みとしか受け

取らんだろうよ。

 

そんなのが一夏に執着って言うのがなぁ~

 

「取り合えず、先の理由からIS委員会は貴女に

迎撃の命令を出すためにごり押しをしてくる

と言うことは理解出来たでしょう?」

 

うむ。やはり司馬監査員に報告と相談に

きて正解だった。

 

政治と言うモノに対する理解が深いし、

情報も豊富。

さらにその使い方と教え方が非常に上手い。

 

何せ私にすら政治を理解させるのだからな。

 

「そうですね。特に実績とデータと言う意味

であれば反対するような国は有りません」

 

イギリスなんてその最たるモノだろう。

 

もしもオルコットが出て成果を納めれば

ソレでよし。堕ちても悲劇のヒロインと

して問題児を片付ける事ができる。

 

国どころか、オルコットも自分の立場を

向上させるための実績になるからな。

 

デュノアは自分自身の身を立てるために

実績が欲しいだろうし、箒に関しては

一夏の目の前で活躍出来るチャンスとしか

思わんだろう。

 

その上で中国。と言うか冬林技研は?

 

「我々は取り合えず待機ですね。

別に手柄など要りませんし、何より未熟者と

同じ戦場に配備されたら銀の福音と一緒に

未熟者を撃ち殺してしまいそうですから」

 

そうなるよなぁ。唯一の救いは凰が向こうに

居ることだが・・・

 

「凰鈴音はよろしいのですか?その未熟者と

組ませる可能性も有りますが?」

 

いや、運用する側としてはブレがなくて

汎用性の高い強者と言うのは得難いモノ

だし、一夏の胃を守るためには是非とも

このまま協力させて欲しいのだが。

 

「彼女は冬林技研の所属である以前に

中国の国家代表候補生ですからね。

IS委員会における正式な決議の上での

出動ならば是非も無いでしょう」

 

なるほど。たとえ中国が反対してもIS委員会

において正式な決議が出たら、そうなるか。

 

「さて、私から貴女に渡せる情報は今の

ところはこの程度です。

そちらから何も質問がなければ、これから

来るであろう迎撃命令に備えて準備と段取り

を組んでおいたほうが良いでしょうね」

 

準備と段取りか。まずは最初にすべきは

一夏達に開示する情報の選別だな。

 

「私は職務上、貴女方IS学園が専用機持ちを

どう使うか監査させてもらいます。

ですが、あくまで監査。

無駄に犠牲を出すような運用方法でなければ

コチラから意見を言うことは有りません」

 

「・・・了解です」

 

それは【無駄】でなければ犠牲も許容する

と言うことか・・・いや、命令を出すのは

IS委員会で現場で指揮を取るのがIS学園の

教員である私だ。

 

責任は命令を出すモノに有るのだから

ソレが当然だろう。

 

それに、いざと言うときは司馬監査員と

更識簪・ラウラが出るのだ。

 

後ろが万全であると考えればありがたい

話だよな。

 

「そういえば、我々が破れた場合アメリカは

銀の福音をどうするつもりなのでしょう?」

 

在日米軍が動いている気配が無いんだよな。

 

ここで我々が抜かれたら、日本の国土に

被害が出る。

 

多少は織り込んでるはずだが、何かしらの

予防は有るはずだよな。

 

「燃料切れか自爆でしょうね」

 

燃料切れは・・・ありえるな。そもそも

ISの欠点はその燃費の悪さ。

 

三時間以上高速機動をした後で戦闘など

したらエネルギーが不足するのは明白。

残量を計算すればどれくらいで機能を

停止するかはわかるからな。

 

我々が削った後は、自衛隊と在日米軍の

IS部隊で遅滞戦を行えば勝てるか。

 

それでも負けそうなら自爆か・・・いやはや

束以外でも自爆するんだな。

 

「おや?何か驚くことが有りますか?

どんな兵器とて、事故が有ったときの

保険や相手への情報を渡さない為と言う

名目で重要な部分には自爆機構を組み込む

のが当たり前でしょうに」

 

「た、確かにそうですね」

 

うむ、言われてみればそうだ。自爆は

束の専売特許ではない。軍事的な常識なのだ。

むしろソッチが元ネタなんだよな。

 

そうなると、前回の乱入事件には束が

関わってない可能性も有るのか?

 

束の仕業と決めつけてしまっていたが、

悪いことをしてしまったな。

 

「そう言うことですので日本の為!とか

罪無き人たちを守るため!と言ったお題目

を生徒に押し付ける必要は有りません。

一度迎撃に出てから軽く当たって撤退する

くらいで丁度良いと思いますね」

 

なるほどなるほど。司馬監査員が出るとか

出ない以前の問題なのか。

 

政治を考えるなら、ここまで見越してから

動かねば足元を掬われることになると

言うわけだ。

 

そんな政治の世界で化物と呼ばれる理事長で

すら化物と呼ぶのが司馬監査員だからな。

 

味方とは言えんかも知れんが、近くに居る

だけでコレほど安心出来るヒトは中々居ない。

 

むぅ。一夏を受け入れてもらうためには

どうしたら良いのやら・・・

 

やはり凰とくっつけるしか無いか?

だがそんな扱いだと凰も面白くは無い

だろうし、一夏も肩身が狭いよなぁ。

 

「用が済んだのなら行きなさい。監査員と

監査対象が仲良く話をしているようでは

お互いに不正を疑われてしまいます」

 

おっと、今は緊急事態(仮)だった。

あまり余裕が有っても怪しまれるだろうし、

まずはコチラに集中しようか。

 

「確かにそうですね。それではこの辺で

シツレイします。情報の提供ありがとう

ございました」

 

司馬監査員は年下で学生だが、大学を卒業

してて冬林技研のお偉いさんでもある。

 

更に監査員なんだから、こっちが頭を

下げないと駄目なんだよな。

 

まぁこの人に頭を下げることには何の

抵抗も無いから良いのだが。

 

「えぇ。教師として、生徒の為に最大限

有効に活用してください」

 

「はい!ではシツレイします!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あ~緊張した。やはり私みたいな一般人が

あんな立場のヒトと直接話すとか無理なんだよ。

 

凰を通じて連絡を取ってる方が楽で良い。

今までも直接の接触は控えていたが、今後は

出来る限り接触を押さえるようにしよう。

 

ナニかシツレイな事をして一夏の受け入れに

反対されても困るしな!

 

 

 

・・・さてそれでは別室で待機している

一夏たちを呼び出すか。取り合えず

伝えるべき情報は、銀の福音のスペックと

予想進路・接触予想地点と時間で良いな。

 

でもって作戦区域に展開させるのは・・・

その際の戦法は・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

―――――――――――――――――――

 

 

 

「ハイハイ。そろそろ千冬さんが来るだろう

から、醜いガキの喧嘩はその辺にしときな

さいよー」

 

「「「・・・あぁ?!」」」

 

リン、済まない。俺のために憎まれ役を

買ってくれて本当に済まないっ!

 




さいきょーの更識楯無が動かなかった
理由はわかりませんけどね!

・・・そう言えば、のほほんさんが
かんちゃんのところに行かないで
クラスメイトと一緒に居たのは何故
でしょう?

後付け設定するならちゃんとしなさい。


ハワイ沖から補給なしで約三時間で日本近海
と言う速度を出して、更に戦闘行動まで
取れるなら燃費が悪いとは言えませんよね?

軍用開発だからって何でも出来ると
思うなよっ!ってお話

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