金剛型三番艦──榛名。
敬愛する金剛お姉様が筆頭の金剛姉妹が一人、榛名。それが私の名前です。周囲からは紅茶好きでそれぞれに個性がある姉妹だと思われているようです。
ですが、榛名は元々、姉妹の中でも目立たない方で、特筆すべき点がありませんでした。
そんな榛名を前任が着任する前の当時の提督や、金剛お姉様を始め多くの艦娘たちが、私が来たことを大喜びで迎えてくれました。……今でも、あの華々しい記憶は鮮明に残っています。
ですが。着任当時の榛名には、周囲から寄せられてくる『期待』というものを重く受け止めてしまい、ただひたすらにいつか失望されるのではと。独りで勝手に恐れを抱いていました。
人と接している時は明るく努めていましたが、部屋に戻れば言いようの無い焦燥感に駆られ続ける毎日。金剛お姉様達に置いて行かれるのではないかという、漠然とした恐怖が私を襲いました。
榛名には得意なことが何もありません。
金剛お姉様みたいに皆さんの前に表立ち、より良い未来へと牽引出来る訳でもなく。
比叡お姉様みたいに沢山の敵を撃破出来る訳でもなく。
かと言って、霧島みたいに『艦隊の頭脳』とも呼ばれ、臨機応変に的確な指示が出せるほどに、頭が良い訳でもありません。寧ろ優秀な姉妹たちの中で、従来の控えめな性格も相まって、少々遠慮し、萎縮してしまっている節があるということを、自覚し、それに情けなくも甘んじてしまっていたのです。
そうです。端的に言い変えるとするなら、周囲が評価してくれていた自分の能力を、私自身が一番疑っていたんです。
だから榛名は、榛名なりに考えた結果、いつも金剛お姉様を目標にして、努力して来ました。
演習する時は金剛お姉様の動きを細部まで観察し、自分の戦い方に上手く織り交ぜていき。ある時には、比叡お姉様のように積極的に前へ出て、空母たちの盾になり。またある時には、霧島のように的確とは言わずとも、常に戦場を俯瞰的に見ることで、誰が一番危険な状態であるか。そして、どの敵が狙い目なのかを見つけるようにしてきました。
勿論、実戦で試していた初めの内は、失敗続きでした。しかし、その度に姉妹たちの中でも特に金剛お姉様が激励してくれました。
──good! challengeして失敗することは悪くないネ! 榛名のフォローはワタシに任せて下サイ!
こちらも釣られて笑ってしまうようなあの爛漫な笑顔に心は救われて。
どの戦闘においても好戦積を残してきたあの頼もしい背中に、榛名は安心出来ました。
失敗をし続けて、金剛お姉様を始め、沢山の艦娘たちに助けられながら。榛名はついに、それぞれのことをこなせるようになりました。金剛姉妹の中ではオールラウンダーとしての地位を確立するくらいには成長して、出撃する機会も多くなりました。
やっと一人前になり、成長出来た自分に自信を持てるようになれた榛名に、当時の提督を始め、多くの艦娘たち。そして、お姉様たちが讃えてくれました。
比叡お姉様からは『榛名って本当に努力家だよね』と褒められました。
霧島からは『あとは少し抜けているところを治せれば、妹としても安心ですね』と素直になれないところを抜きにしても、最大限の賛辞を送ってくれました。
──そして、金剛お姉様からは『……榛名は本当に、自慢の妹デス』と、頭を撫でられました。
……榛名はそんなお姉様たちからの言葉につい号泣してしまった話は、今でも笑い話としてあることに納得いきませんが。
その時の榛名は心の底から横須賀鎮守府に来て本当に良かったと思えました。
しかし、そんな時に。当時の提督が円満退職して次の提督が着任してきました。遠藤提督です。
第一印象としては、小太りな印象を受ける平凡な中年の男でした。話し方はおっとりとしていて、そこまで悪くなかった記憶があります。
──一ヶ月後までは、好印象でした。
ある日から彼は豹変しました。それまで穏やかな人柄だったのに、傲慢な暴君のそれへと変貌してしまったのです。それまで、私たちが出撃で失敗したとしても、『大事に至らなくて本当に良かったよ』と生きて帰ってきたことに真っ先に喜んでくれるような、お優しい方でした。ですが、人が変わったように変貌してしまった彼はそれまでの真逆の対応を取り始めました。
それは、作戦に失敗した艦隊の旗艦の娘を残らせて、罰を行い始めたのです。最初のうちは、耳を塞ぎたくなるような、こちらの尊厳をひたすらに否定するような暴言を殴りつけるだけで終わっていたのですが、段々と過激になっていき、ついには暴力まで振るい始めました。
執務室に旗艦の娘だけを残して、一方外で待たされていた艦隊の娘たちは、見せしめとばかりに、部屋の中から響く痛々しい殴打音と共に、悲痛とも形容し難い悲鳴を聞かされていました。
……そう。榛名は、聞かされていました。
金剛お姉様が旗艦とする艦隊に入れられることが多かった榛名は……金剛お姉様の悲鳴を聞かされていたのです。
ですが、金剛お姉様の悲鳴はたまに聞こえてくる程度でした。……恐らく、金剛お姉様は自分が暴力されている状況でも、聞かされている私たちのことを思って、暴力を必死に耐えて、声を上げるのを徹底して我慢されていたのだと思います。
そんな打たれ強い金剛お姉様がいけ好かないのか提督は特に痛めつけました。時には2時間にも及ぶ暴力を振るっていたこともあり、ですがその時も金剛お姉様は口を噛み締めて声を上げることを拒み続けました。
──……一方、榛名は必死に反抗してくれている金剛お姉様のことを陰ながら見ていることしか出来なかったんです。
提督の命令に逆らえない。私だけでなく、他の娘たちも同じように謎の力に抗うことが出来なかったんです。
彼の目を見ると頭が朦朧としてきて、知らぬ間に命令に従ってしまっていることが、殆どでした。
執務室前で何をしようとも出来なかった情けない自分への怒りと、金剛お姉様への罪悪に打ちひしがれそうな榛名に、金剛お姉様はいつものようにボロボロになりながら『……大丈夫ネ』と笑いかけてくれました。その笑顔はぎこちなく作ったものでなく、本当に心から思っているような澄み切ったものでした。
榛名はそんな金剛お姉様に謝ることしか出来ませんでした。一人前に成長して、良い気になっていたその頃の自分からしたら、姉の一人も守ることが出来ない残酷すぎる現実はとても正気を保っていられるようなものではありませんでした。
食料も充分に与えてはくれず、娯楽品も要らないと売り払われ、入渠も満足に出来ていない不完全な状態で、死ぬかもしれない戦場へ出撃していく日々。当然、犠牲者は少なくありませんでした。特に駆逐艦の娘が……どんどんと轟沈していきました。せめて一緒の艦隊になった娘は護ろうと私が敵の砲弾を一身に引き受けましたが、力及ばず目の前で轟沈させてしまいました。
敵の砲弾によりひしゃげてしまったあの小さな手に、助けようと手を差し伸ばしても……救えなかったのです。
……少なくとも、今の復興された横須賀鎮守府の状態であれば、絶対にあの娘達が沈んでいくようなことは起こり得ませんでした。
遠藤元提督のように、過酷で過密な出撃のローテーションを毎日の如く繰り返していたあの当時と比べて……今は本当に変わりました。
暴虐の限りを尽くしていた遠藤提督が忽然と鎮守府から姿を消して、私たちが喜びと安堵に浸っている当時の荒廃し切っていた横須賀鎮守府に着任してきた西野提督によって、着々と復興されて、私たちは今こうして、万全な状態で戦えています。彼に私たちは救われました。
前任のような戦艦や空母などの主力艦だけで構成した明らかに均等が取れていない艦隊だったり、邪魔とばかりに駆逐艦だけで構成した艦隊だったりではなく。西野提督は本当にバランス良く、艦隊のローテーションを組んでくれました。
西野提督は戦艦や空母のような主力艦ではなく、駆逐艦と軽巡に重きを置く、珍しいタイプの提督でした。それまで不遇だった駆逐艦の娘たちに自信を与えてくれるように、特に駆逐艦の使い方が物凄く上手く、雷撃戦においてとても効果を発揮しました。例えば、駆逐艦が雷撃により、敵の機動力を削いだところに私たちのような戦艦を始め、重巡が斉射して仕留めるといった盤石な作戦の他には、駆逐艦による先制雷撃に敵が当たるように戦艦や重巡の砲撃で仕向けるといった奇想天外な作戦まで、全て西野提督が考えたものです。まだとある理由で他の鎮守府との演習をしたことはありませんが、間違いなく全国でもトップクラスの指揮力を持つお方だと思いました。
……そんな、明らかに前任とは比較にならないほどの優秀な提督なはずなのに、私たちと彼との関係はとてもではありませんが上手く行っておりません。
理由は西野提督へ、多くの艦娘たちが無視をしたり、陰口を吐いたりして、従おうとしなかったからです。
その実態の半数以上の艦娘たちが単純に軍人に対する恐怖が先行して中々話しかけることが出来なかったというのもありますが、軍人に対する憎悪が過激な一部の艦娘たちによる提督への一方的な弾劾を見ても、介入はせずとも、助けようとはしなかったという事実があります。つまり、殆どの艦娘たちが西野提督を助けようとはしなかったのです。虐めを軽く超えるような、一種の差別。迫害に似た何かが彼へ水面下で行われていたのです。
……それに、その過激派の艦娘たちの中に、金剛お姉様がいました。金剛お姉様が軍人にどれほどまでの怒りや憎悪を抱いているのかは、散々目にしてきました。
自分も密かに前任をいつ殺してもおかしくないくらいには憎悪を抱いていました。
なので、金剛お姉様を始め、過激派の艦娘たちが西野提督へ暴力を振るっている最初のうちは私も清々する感覚を覚えながら、黙認していました。
しかし、金剛お姉様や比叡お姉様に殴られてもなお、怒りを露にすることもせず、ただ謝って立ち去っていく西野提督の態度を見ている内に、榛名は初めてお姉様たちがしていることに疑問を抱いたのです。
そしてある日、榛名はいつものように袋叩きにされて執務室に戻っていく西野提督の後をつけてみました。
好奇心と、そして無意識のうちに募らせていた罪悪感も相まって、彼が何故部下である艦娘たちにここまでされてまで提督を続けていられるのかを探りに行きました。
彼が入って行った執務室の扉の近くまで行き、着任当初から秘書艦兼監視役として任されていた大和さんとの会話に耳を傾けました。
『──て、提督! どうされたんですか!』
『ああ。いや、運動してたら転んだ』
『嘘を吐かないで下さい! 誰にやられたんですか!』
『……それは、言えない』
『ど、どうしてっ』
『……教えると真っ先に大和がそいつらに向かって叱りつけに行くだろう。一時は沈静化すると思うが、エスカレートするのは目に見えてる。あと、お前とやつらの関係を考えるとそれは得策じゃない。お前はこの鎮守府の中でも高い発言力と発信力がある。そんなお前が表立ってあいつらを弾劾でもすれば、これまで静かだった艦娘たちもそれに賛同して、もしかしたら今度は俺に暴力を加えているそいつらが忌避されてしまう状況に陥る場合がある。それはなんとかして避けたい』
『人の心配をしてる場合ですか! このままではいずれあなたは耐えきれなくなり……死んでしまいます!』
『……安心してくれ。俺は死なないし死ねない。元帥から頼まれたんだ。横須賀鎮守府を救ってくれと。俺は命の恩人の道義に従うし、何より……俺自身が、彼女たちを救わなければならないと思っている』
『……あなたは救おうとしてる人たちに暴力を振るわれて、今まさに身体も心もボロボロな状態なんですよ?』
『それは彼女たちだって同じで、俺が特別な訳じゃない。……それこそ、あいつらは、今まさに大本営からも見捨てられそうになっている。だからこうしてる時間も惜しい。明日の提督会議での書類を作成しないとな。大和手伝ってくれるか。ここの艦娘たちは……決して見捨てて良い奴らじゃない』
『……もうっ。なぜそこまでして、他人を救おうと思えるんですか』
『──救わなくちゃいけないからだろ。例え俺の手を振り払ったとしても、前に向いて進められるくらいにはな。でも多くの艦娘たちが、俺の手を振り払ってもなお、過去の自分と葛藤してしまっている。……正直、ここで何があったのかはざっくりとしたことしか把握出来てない。あいつらにどれほどのことを前任がしでかしたかも分からないが、それでも苦悩してる人たちの尊厳を守らなければ、提督云々の前に、一人の人間として失格だろ』
『…………はあ。しょうがない人ですね。但し、書類作成は治療してからです。早く座って下さい全くっ』
『……迷惑かけるな大和──』
そんな会話を聞き届けた榛名はしばらく呆然とせざるを得ませんでした。
──自分がしていたことは、間違いだったのか。
よくよく考えれば、榛名が提督へしていたことは、執務室前で金剛お姉様が暴力されているのを黙認していた時となんら変わりないことでした。いくら憎い軍人相手だからと言って、あそこまで一方的に暴力を振るっていたのは流石にやりすぎだと、榛名はここで初めて気付きました。
そして、誤解をしてしまっていたことも。
執務室での彼と大和との会話は明らかに演技ではなく、素でした。そして内容も、榛名が一方的に決めつけていたものを根底から覆すことばかりのもので、とても前任と同じ軍人とは思えませんでした。寧ろ、とても真摯に私たちと向き合おうとしてくれている、そんな誠実な印象を受けました。
その先も話を聞いている限り、先程の会話に嘘偽りがないことを示しているように、鎮守府の未来を憂いて、より良い方向へ進めるように建設的な会話をしていました。
聞けば聞くほどに、彼の本性──誠実な人柄が伝わってきました。普段からの印象に強く残っていた、あの胡散臭い愛想笑いを浮かべていた彼はすでに榛名の脳内から消え去り、そこにあるのは、どうすれば
そこで思ったのです。
──金剛お姉様を止めないと
敬愛しているからこそ、今やっている排他的な行動も無意味であり、逆効果であることを伝えなければならないと思いました。
これほどまでに真摯に鎮守府のことに向き合ってくれている提督をこのまま蔑ろにするのは間違っています。
私はこの真実を伝えようと直様、金剛お姉様の元に伝えに行くと
『榛名……これはあなたを守るためネ』
と、今にも消え入りそうな笑顔でそう言われてしまい、私はそれから中々言い出せずにいました。
榛名は金剛お姉様の他にも、排他派の艦娘たちに西野提督は前任とは違い、とても誠実な人だと伝えに周りましたが、聞き入れては貰えませんでした。
その頃にはもう、彼への募りに募った罪悪感で胸が一杯でした。
また、あの時の金剛お姉様と同じように、榛名は無力だと。
そうやって心が挫けそうになる時に、密かにまた執務室前まで行って、彼と大和さんの会話に耳を傾けに行くことが多くなりました。
やはり、最初に聞いたときと変わらず、二人は常に鎮守府のことを考えて話していました。殆どが事務的な内容でしたが、たまにやり取りされる雑談から、段々と彼の人柄も分かってきました。
……とても誠実なのは変わりませんが、たまにされる食べ物などの話をしている時は明らかに声を弾ませていたり。それでいて、会話の端々で感じられる不器用さに、時々聞いている榛名の方もクスッと笑ってしまいそうな、そんな素敵な人柄でした。
榛名はいつしか、執務室前で密かに耳を傾けて提督たちの会話を聞くことにより、心が救われていました。
当時の鎮守府はどこもかしこもギスギスした空気が流れており、みんなが暗い顔をしていました。何処か息苦しくもあった状況で、一番安らぎを覚えたのは、提督と大和さんとの何気ない会話でした。
殆どの会話が事務的ですが、大和さんの方から大体話題を作り、提督がそれに返していく構図でした。本当に何の取り留めのない会話に、当時の私の心は救われたのです。
その後も、私は任務に勤しみながら、排他派へ説得を続けました。このまま西野提督が辞めたりでもしたらまた、信用できない軍人に良いように利用されてしまうと。実際、西野提督がここに来たのは、それを未然防ぐためでもあったと、執務室の会話から分かっていました。
彼は着任する前から、既に横須賀鎮守府を救おうとしていたんです。
そのことを伝えても、排他派の艦娘たちはなおも聞き入れてくれませんでした。
当時の金剛お姉様も比叡お姉様も、あなたのためという一点張りでした。
このままでは本当に西野提督の精神が壊れてしまう。そう危惧した榛名は霧島へ真相を話して、協力を持ちかけました。
しかし、霧島も信じてくれませんでした。
路頭に迷った榛名はやはりまた、執務室前にいました。少しだけ会話を聞いて、また頑張ろうと。
そんな時でした。
『……そういえば最近、金剛姉妹と一緒に榛名さんを見ないですね』
驚きました。まさかここで榛名が話題に上がるなんて思いもしませんでしたから。
『ん? そうなのか?』
『はい……でも意外ですね。あの金剛姉妹でさえ、関係が拗れることもあるんですから』
『……俺のせいか?』
『……一因ではあるかと』
『確かに榛名は最近、俺が暴力されているところを見る時明らかに気まずそうにしてたな』
『では、榛名さんは金剛さんや比叡さんの提督に対しての行動に、良く思ってなさそうだと?』
『その線は有り得るかもしれない。榛名は金剛や比叡と違って、控えめな方だからな』
『……言われてみればそうですね。金剛姉妹の中でも特に控えめな方かと』
『……なあ、大和』
『はい?』
『……これから榛名のことを随所で気にかけてやってくれないか?』
『……はあ、それは構いませんけど。何故です?』
『普段から敬愛してる姉たちが間違いを犯してることを普段から見続けて、榛名は決して精神的に良い状態だとは思えない。俺も士官学校時代、普段から尊敬している先輩が、虐めに加担しているのを見た時はショックを受けたからな。それが肉親だったら尚更だ。榛名は本当に今、精神的に辛いことだと思う。出来れば俺が気にかけてあげられたら良いんだが、状況が状況だ。俺と接触した榛名が、今度はターゲットにされるかもしれないからな。これは、ここで最高練度であり中立の立場であるお前にしかできないことだ。頼めるか?』
『……分かりました。お受けしましょう。はあ……最近はお人好しの誰かさんに振り回される毎日で疲れますねっ』
『はは。悪い』
──傾けていた耳を離した時には、榛名は自然と涙を流してしまっていました。バレないように漏れ出しそうな声を潜めながら、その時の榛名の胸には提督の言葉が響き渡っていました。そして、疑問も浮かびます。
どうして榛名なんかを気にかけてくれるのか。
関与したことなんて一度や二度くらいで、こうして一方的に認識出来ているのは榛名の方だけだと思っていたのに、何故彼は自分を認識してくれているのだろうか。
そんな素朴な疑問を抱いた後、やはり罪悪感が募った後に、今度は途方もない嬉しさが込み上げてきました。
……榛名は提督に酷いことをしたのに。どうしてあなたは榛名のことを
思わず、執務室に飛び込んでしまいそうでした。ですが、榛名にはまだその資格がないと必死に自制して、その日は自室へ戻りました。
「……」
なんて自分勝手なんだろう。
最初は見捨てておいて、いざ彼の誠実な人柄に触れた途端に急に支持をしだした私は、なんて独善的で醜いエゴの塊なのだろうか。
そして何故、自分から見捨てた彼に、無意識の内に救いを求めにいっているのだろう。
酷い自己嫌悪に、榛名は襲われました。
今後、登場するとしたらどの艦娘が良い?(参考程度)
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球磨
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空母ヲ級
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ビスマルク(Bismarck)
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瑞鳳
-
俺