無口な瑞鶴さん   作:榊 樹

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第2話:営倉での同居人・失った自尊心

暫くするとエロピンクが憲兵さん方を引き連れて戻って来た。

 

 

「移動しますので付いて来て下さい。」

 

 

うぃっす・・・どうでもええんやけど何で私の四方を憲兵さんで囲むん?これって物凄い警戒されてるって事でいいのか?脱走とかしなくてマジで良かった~。敵対意識見せた瞬間、問答無用でモルモットとかだったろうなぁ。

 

少し前の私、マジgj

 

 

 

 

はい、そんなこんなで着きました。営倉です。

 

・・・・・・。

 

 

「処遇が決まるまではここで過ごして下さい。決まり次第、またこちらに来ますので、それでは」

 

 

俺の心情なんかまるで気付かずに淡々と語るエロピンク。彼女はそう言うと、私を牢に入れて鍵を閉め、憲兵さんと一緒に出て行った。

 

 

 

・・・・・・もう少し他の場所は無かったのだろうか?

営倉って・・・営倉ってお前・・・。まぁ、屋外よりはましと思えばいいか。幸いにも設備は綺麗だしね。このまま突っ立っとる訳にもいかないし、壁際にでも腰掛けるか。

 

よっこらせっと。壁冷てぇ。

 

 

 

あー暇だー。あれから少し経ったけど予想以上に暇だ。何か暇潰せることとかないかなぁ〜。部屋の中を見回してみたが、一組の布団とトイレ(洋式)、鏡に洗面台しか無かった。 まぁ、営倉だしな。物がある方がおかしいか。

 

それでも、する事も無いのでもう少し見回してみると、真横に顔を向けた時、つまり、私が座っている隣に何か居た。

 

 

「<●><●>」

 

 

・・・・・・・・・ハッ、あまりの驚きに意識が飛んでた。誰も居らんと思ってたからね。そりゃ驚くよ。その上、瞬きせずに底の見えないような虚ろな目でこちらをガン見してるんだよ?叫ばなかった事を褒めて欲しいくらいだ。あ、私そもそも叫べないじゃん。

ズイ (ง˘ω˘)วズイ

 

 

「<●><●>」

 

 

・・・どうしようぅ。めっさ見てはるんですけど。こっちも目線合わせたまま気を失ってたからいつ外せばいいかタイミングが掴めない。もしかして、馴れ馴れしく隣に座ったから怒っちゃったのかな?

 

いや、ちゃうねん。わざとやないねん。気付かなかっただけなんよ。この何も無い空間で気付かない方がおかしいとか言われたら何も言い返せないけどね。

 

 

 

「<●><●>」

 

 

うぅ〜、何か言ってぇ。流石にその目で見続けられるのは堪えるよ〜。

 

 

 

「<●><●>」

 

 

 

うん、進展無さそうだし、こっちから視線を外そう。もしかしたら、あちらさんもタイミングを逃して困ってるかもしれんしな。うん、きっとそうだ。

 

 

「<●><●>」

 

 

 

・・・横から凄まじい程、視線を感じる。 何なんだよぉ、もぉ。何考えてんのかさっぱり分かんないよぉ。というか、なんで私は気付かなかったんだ。普通こんな空間に人が居たら気付くだろ。どんだけ間抜けなんだよ。それとも、精神的に割と参ってたのかな?そのせいで視野狭窄に陥ってたりとか。う〜ん、分からん。

 

「<●><●>」

 

 

誰かー!誰でもいいからこの娘を何とかしてぇー!!

 

 

 

 

あれから、瞬き一つせずにずーーーーーっと見られ続けて、流石に堪えてきたので動かずに出来る瞑想で気を紛らわして、新たな扉を開きそうな気がしてきた頃、食事が運ばれて来た。どうでもいいが、瞑想で気を紛らわすってのもおかしな話だな。

 

こちらを見てた娘も見るのを止め、食事を一緒に受け取り、私の隣に腰を下ろした。

 

 

「<●><●>」

 

 

そして案の定、こちらをまた見てきた。

 

なんでや!?なんで態々隣に座るの!?いや、私が言えた事じゃないんだけどさぁ!別の所に座るのも嫌な感じがして元の位置に座った私も悪いとは思うよ!百歩譲って隣に座るのは分かるよ。貴女も元の位置に戻っただけなんでしょうね。

 

だからって、食事の時くらいこちらを見る必要無いでしょ!?なに!?なんなの!?私の顔に何か付いてるの!?それとも何か?単なる嫌がらせか?それなら喜べや。その嫌がらせは大変よく効いております。だからもう止めて下さいお願いします。

 

 

長ったらしく心の中で鬱憤を晴らしてスッキリしたので合掌をして食べ始める。隣に居る娘はこの際、無視しよう。そうしなければ、私の心が持ちそうにも無い。いや、マジで。

 

そうして、料理を口に運ぼうとした時、横から金属が壊れる?音が聞こえた。

 

何事かと思いスプーンを降ろして横を見ると、さっきから私を見ていた娘・・・これ面倒だな。目が虚ろだから虚ちゃんでいいか。虚ちゃんが持つ部分より先が無くなっているスプーンを持っていた。

 

 

状況から察するに、持ったら折れたって事?・・・えぇ、どんな馬鹿力なのぉ。

 

呆然としていると虚ちゃんは持っていた持ち手を置いて、右手を伸ばして素手で食べようとしていた。私は咄嗟にその手を掴み、阻止する。掴まれて困惑したのだろうか、虚ちゃんは動きを止めてこちらを見ていた。

 

 

いやいやいや、流石にそれはアカンで。汚いとかそういうんじゃなくて、絵面がアカン。牢屋で目に生気が宿ってない少女が壊れた食器を横に置いて素手で食べようとしてるんだよ?

 

なんか、もう見てるこっちが辛いよ。仕方無いから私の使って。

 

掴んでいた手を離して、自分のスプーンを差し出した。すると虚ちゃんがそれを数秒見詰めた後、手を伸ばしスプーンを手に取った。こちらが手を離すと虚ちゃんの親指と人差し指に挟まれているスプーンの持ち手が一気に凹み、スプーンが二つに分かれた。

 

 

oh・・・そう来たか。力の制御ができてない感じだな。うーん、一応、壊れたスプーンは短くなっただけでまだ使えん事も無いんだけど、これを渡しても更に短くなるだけだろうしな。

 

と言うか、食べるのを止めるっていう選択肢は無いのかな?さっき気付いたんだけど、この料理、尋常じゃないくらい悪臭がするんたよなぁ。鼻が曲がるような臭い?っていうのかな。その表現がピッタリ合うような臭いだった。

 

 

はぁ、でもさっきの反応を見るにその選択肢は無さそうだな。仕方無い、食べさせるか。

 

 

落ちたスプーンを取り上げて立ち上がり、洗面台へと歩いてそれを洗う。この隙に虚ちゃんが食べ始めないかと危惧したが、チラッと様子を見るにその心配は無さそう。スプーンを振って軽く水をきって、掛けてあったタオルで拭く。

 

 

元の場所に戻り、大人しく待っていた虚ちゃんを軽く撫でて料理を掬って虚ちゃんの口に運ぶ。スプーンに乗っている料理と私の顔を交互に見た虚ちゃんは少し逡巡した後に口を開いて料理を食べ始めた。

 

 

良かった。流石にスプーンを噛み千切るなんてことは無かったか。

 

その後も食べる速さを見て、スプーンを運ぶ速さを調整しながら食べさせ続けてついに完食した。

 

 

さて、次は私の番か。

 

 

 

 

はぁ、はぁ、や、やっと、食べ、終わっ、た。ゴクゴクゴクぷっはぁー。あー水が上手い!

 

拷問のような食事を終わらせ、水のありがたみを感じてると隣の娘も水を飲み終わって食事が終了した。

地獄のような食事時間だった。何故かって?・・・不味すぎるんだよ。いや、不味いでは表現が生温いか?まぁいいや。それでな、どんな感じだったかと言うと、見た目は普通に美味しそうなんだよ。でも、やっぱり臭い。ゴミ処理場とか比じゃないくらいには臭い。食べてる時も飲み込んでからも当分続くとかイカレてるよ。

 

次に味。

これは・・・あれだな。表現のしようがない。新しい味覚が開拓されるような味やな。悪い方向で。意識が飛ばなかった私を褒めてやりたい。

 

そして、食感。

グチャグチャしてたり、ぶにぶにしてたり、めっちゃ硬かったり、様々。それが一品ごとじゃなくて、一つの品にその要素が詰め込まれてる。これ、一種の才能だろ。下手したらどこぞの一流シェフが作る料理を真似るよりも難しいんじゃないかな?この味で、あの見た目は天災の領域に踏み込んでるんじゃないかと思うよ。ただでさえ不味いのに、見た目とのギャップが凄過ぎて、余計不味く感じるしな。

 

んで、最後に水。

これは、うん。普通だった。普通の水道水の水だった。ギャップもクソもなかった。強いて言うならコップ1杯ってのが不満な所。でも、他が不味過ぎたせいで、何倍も美味しく感じる。砂漠の中でオアシスを見つけた時のような気分を味わった。できればそんな気分、知りたくなかったがな。

 

料理に関してはこんな所だな。うん、料理への不満は以上で終わり。更に問題なのが隣の娘だよ。この娘が更なる地獄へと私を導くんだ。

 

 

虚ちゃんが咀嚼中に自分のを食べてたんだけど、当の虚ちゃんが食べながらずっーーーーと1度も目を逸らさずに底の見えない虚ろな瞳をこちらに向けてくるんだよ。

だから、吐くとかの痴態を晒すこともせずに、完食しなければならなくなった。

 

まぁ、食べさせた手前、そんな事をする気はなかったけどね。でも、不味過ぎて強引に意識を引っ張り戻される事があった。つまり、意識を失いかけたってこと。・・・気を失わなかったの十中八九、不味過ぎるのが原因だ。・・・・・・はぁ、身体、持つかなぁ。

 

 

 

 

その後は、虚ちゃんに見られながら瞑想をして、2度目の食事を何とか食べ終わり、また瞑想をしていると暫くして電気が消えたので、恐らく就寝時間となったのだろう。

 

しかし、ここで問題が発生した。布団が一組しか無い。多分、この部屋自体が1人用なんだろうな。そこに私を突っ込んだのは纏めた方が楽だと思ったからとかか?だとしても、布団をもう一枚くらい追加してくれてもいいと思うんだがね・・・・・・ん?

 

 

グダグダと文句を垂れてると虚ちゃんが立ち上がり、布団を敷いて、中に入った。

 

 

・・・まぁ、いいですけどね。私の方が新参ですし。

と言うか、あの寝具、見た感じかなり悪そうなんだけど、寝難くないのかな?敷布団はペラッペラだし、毛布は毛が抜けてタオルケットより薄いんじゃないかってくらい透け透けになってるし、枕に至っては平安時代とかで殿様が使うような硬いヤツみたいだし。

 

うーん、無いよりはマシか?まぁ、私は壁に背を預けて寝ますか。横になるのもいいんだが、床はかなり硬いから肩凝りそうなんだよね。んじゃ、おやすみ。

 

 

 

 

ん?

 

膝に何か違和感を感じて、目が覚めた。一瞬で覚醒して膝に重みがある事に気付いて、そちらに目を向けてみると、布団に入って寝てた筈の虚ちゃんが私の膝を枕にして寝てた。所謂、膝枕と言うやつだ。余談だが、私は女座りをしている。これ超楽。

 

 

夢か?と思ったが、完全に覚醒した思考がそれを否定する。布団があった方に目を向けてみれば、綺麗に畳まれている布団が目に入ってきた。

 

・・・あぁ、やっぱり寝難かったのかな?まぁ、ここは牢屋みたいな所だからな。見た目通り、寝具がクソったれでもおかしくはないか。だからと言って、私の膝が気持ちいいとは思えんが、この娘がいいならそれでいいか。でもあの寝具たちよりは寝心地が少しくらいはいい自身があるぞ。しっかり堪能したまえ。

 

 

「すぅ・・・すぅ・・・」

 

 

それにしても、あれだな。起きてる時は、怖い印象を受けたが、こうして見ると歳相応の寝顔だな。艦娘の場合は歳と言うよりも容姿か?無表情な所は変わってないけど。

 

風邪を引かないように気休め程度だが、私の上着を掛けておくか。私自身が上は晒しだけになるが、まぁ、この娘が風邪を引かないならそれに越した事はないか。

 

 

「・・・クイ・・・・二・・・・・イ」

 

 

ん?何か寝言を言ってる?

 

 

「ニクイ・・・ニクイ・・・ニクイ・・・」

 

 

 

・・・・・・闇深すぎだろ。本当に何があったんだ?そして、どんな夢を見てるんだ?えーと、確か落ち着かせるには頭を撫でるのが効果的なんだっけ?

 

 

なでなで

 

 

「ニク・・・イ・・・・・・すぅ・・・すぅ・・・」

 

 

お?合ってたようだ。気持ち良さそうに寝息立て始めた。・・・ふふっ、本当に可愛らしいな。起きてる時もこんな感じだったら良いのになぁ。・・・・・・ふむ、膝を貸してるんだ。少しくらい弄っても問題は無いだろう。

 

 

寝ている虚ちゃんの髪は私よりも短いがそれでも綺麗な黒髪だった。ストレートのままでも十分可愛かったが、せっかく綺麗なんだし、弄るべきだと思うんよ。早速結ぼうと思ったけど、周囲にも手持ちにも結ぶものが無い事に気付き、凹んだ。しかし、私の髪を見て思いついた。

 

 

あ、私のは2つあるから片方要らないじゃん、ってね。

思い立ったが吉日。早速、片方を解いて、その紐で結んであげる。いろいろ試した結果、三つ編みにして肩から前に出す結び方に収まった。私は、ハチマキ風にしてみた・・・かった。紐の長さが足りなかった。

無念。

 

故に、私も三つ編みにした。お揃いである。ちょっと嬉しい。しかし、本当にこの娘の髪は撫で心地が良いな。

 

 

ふう、さて、満足したし寝直すか。

 

 

完全に覚醒していた状態でも、寝ようとすればすぐに睡魔が襲ってきた。この身体、どんだけ寝付きがいいんだよ、と思いながら手を止め、膝の娘の頭に乗せたまま、意識が暗闇へと沈んでいった。

 

 

その後、何度も寝言に起こされて、殆ど寝れなかった。夜泣きに苦労する主婦の方々の気持ちが少し分かった気がする。

 

 

 

 

目蓋越しに光が差しているのを感じ、目を開け、ボーっとする暇もなく意識が覚醒した。光源が電気だと確認して、恐らく起床時間となったのだろうと推測する。

 

 

昨日、起こった転生?憑依?という現実離れした経験をした事を思い出し、そこから順々に昨日の出来事を思い出していき、夜中に膝枕をしたのを思い出した。

 

 

あの時は違和感を感じて目を覚ました程の重みなのだが、現状それが全く無い。不思議に思い膝を見てみるときちんと頭を膝に乗せて、すぅすぅと寝息を立てながら寝ていた。

 

 

しかし、何も感じない。感じないと言うよりも、脚の感覚が全くない。・・・あぁ、脚に血が通ってないのか。

 

理解すると同時に、尿意が私を襲ってきた。

 

 

朝に出るのは健康で大変よろしいとは思うが、今はやめて欲しかった。いや、マジで。できれば、脚の感覚が戻って麻痺が治まってからにして欲しかった。漏らせって言ってるようなものじゃん。まぁ、そんなお下品な事は致しませんがね。

 

 

さて、考え事をしている間にも時間は刻一刻と過ぎていっている訳で。つまり、今この瞬間にもかなり不味い事になっているんですよ。

 

 

と、取り敢えず、虚ちゃんを起こさないように退けるか。もし起きたら、無いとは思うが万が一、排泄中でもガン見してくる恐れがある。・・・無いと願いたい。切実に。

 

 

掛けていた服を取って丸めて、そっと頭を持ち上げ、感覚がギリギリある腰付近の太股の筋肉だけで未だに感覚が戻らない脚を動かし、持ち上げていた頭の下に丸めた服を差し込み、床にそっと降ろす。

 

少しの間、観察したが起きた様子は無し。その事実にホッと一息付くと、便意が更に襲ってきた。それに耐えながらも、壁を使ってなんとか立ち上がり、寝ている虚ちゃんを起こさないように意識を全身に張り巡らせて慎重に壁伝いに歩く。

 

幸い、脚は感覚が無いだけでまだ、痺れて無かったので、脚の動きを見ながら歩く事が出来た。この娘が壁際で寝てくれてて良かった。ギリギリ跨がずに迂回して行けたからな。

そのまま、便意と戦いながらなんとかトイレまで到着したが、ここで脚が痺れだしてきた。痺れた箇所が太股の真ん中辺りから下全てなので、スカートを降ろそうにも、掠るだけで脚全体が痺れて、素早く降ろすことができずに、また慎重に降ろさなくてはいけなくなった。

 

ゆっくりと、スカートを降ろしたが、やはり掠らずに降ろすのは無理があり、何度か痺れによる痛みに襲われるハメになった。スカートを降ろしてから、一仕事終えた気分の私は更に難関なのが、より密着している下着である事に気付き、軽く絶望した。

 

 

それでも、麻痺が治るまで待つことも出来そうにないので、観念して下着に手を掛けようと腰辺りを見てみると、紐パンだった。

 

 

紐パンだった。

 

 

 

・・・・・・なんてもの履いてるんだ私は。緊急事態なのにマジで数秒頭が真っ白になったよ。再起動してからはその事実に頭が追いついて、ただ今絶賛赤面中だよ。ってかこの体、赤面とかはするんだな。表情筋は全く動かんくせに。

 

そんな事よりも、何で紐パン?上が晒だよ?晒に紐パンって、マニアック過ぎるだろ!?責めてそこは褌だろ!?・・・・・・いや、褌は無いわ。幾ら何でも今の時代に褌は無いわ。どうかしてたわ、私。しかし、あれか?晒の和と紐パンの西洋で和洋折衷ってか?喧しいわ!うっ!?ぼ、ボケてる場合じゃなかった。急がなくては。

 

それにしても、今回ばかりは紐パンで助かったかも知れんな。なんせ、腰の紐を解けばいいだけなんだからな。これが、不幸中の幸いってやつだろうか?

 

 

・・・・・・よしっ、解くぞ。

 

 

シュルシュル

 

室内に響く衣擦れの音。

 

・・・・・・これ、超恥ずかしいな。

 

 

 

ま、まぁいい。

これでやっとできる。

 

 

よっこいしょ。

ヴッ!?痺れてる所が便座に当たった。

 

 

しかし、もう安心。

これで、・・・ん?

 

チラッ

 

 

「<●><●>」

 

 

 

えっ!?何時から見てたの!?って、あ、ちょ、ちょっと待っ、あっ、いやっ///

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

営倉で日の出と同時に、チョロチョロと水の音がただただ虚しく響き渡った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

モウオヨメニイケナイ

 


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