才能の渇望者   作:祀綺

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適度な感覚とか、適度な温度、適度ってだいたいどれくらいなのでしょうか?ちょっと今気になりました。

それでは、どうぞ!



託された思い──輪廻は巡る──

◆北の某所に存在する村◆

 

一つの巨大な影が村を横切る。

多くの叫声が響き渡り、その声に乗るかのように激しい無数の金属音と何かが焼かれた様な、とてもいい匂いと言えない異臭が広がる。その中において、村の外れの家屋の裏に灰髪の男性が、小さい金髪の少女を背負っている、大人びた灰髪の少年に話しかけていた。

 

「グレイ……おいで」

 

「…………」

 

グレイと呼ばれた少年は、少女を背負いながら男性に近づいた。

 

「グレイ、お前はアイズを連れて逃げろ。お前の()()ならそれが可能だ。オラリオに行ってロキ様かフレイヤ様に会え、その後はお前達が決めるんだ」

 

「父さんは、どうするんだ?……行くのか?」

 

グレイがそう言うと、グレイと同じ髪色の父親……レオは微笑みグレイの頭に手を置いた。

 

「あぁ行くさ、今は団員達が抑えているけどどうなるか分からない。多くの第一級冒険者が必要だ。それ程に『隻眼の竜』は強い。まさか本当に片目の復讐に来るとはね…………巨大な割に心は小さいみたいだ」

 

レオは軽く微笑みながらグレイの頭を撫で、巫山戯る様に……又自分に言い聞かせる様に話していた。

 

「…………アイズは任せろ。これでも俺、アイズの兄みたいな物だから……だから……っ………」

 

グレイは泣くのを我慢していた。それは当然と言えるものだろう。まだグレイは12歳の子供なのだ。大人びているとはいえ、今から自分の親が、死ぬ確率が高い戦いに身を投じるのだ。泣かないという方が無理難題だろう。

 

「お前は小さい頃から、大人びていたけどやっぱ子供だな。心配するな…………それより、もう行け。……最後にこれを…………誰にも渡すな。必要になったらお前が、自分のすべき事の為に使え」

 

そう言ってレオは、厳重に封がされている3つの素材をグレイに渡した。グレイはその素材を見て即座に悟っただろう。その素材の本来の持ち主を……その素材は、3つとも元は巨大な何かの素材だろうか、大きく鋭く、尚且つ素材であっても放つ存在感、そして素材なのに()()()()()()()()()()()を感じる、並のモンスターのドロップ品では無いことは即分かる程だ。

グレイには、小さい頃から教えられ話され続けたからこそ、素材であっても戦慄した。この()()()()()()()()()()()()()()。その素材を手に持ちながら見上げれば、父親は既に背を向けていた。まるで表情を見られないように、そしてもう顔を合わせたくない様に。

 

「こ、これって…………もしかして……」

 

「グレイ……お前が思った通りだ。それは、ゼウス・ファミリアと俺達ヘラ・ファミリアが総力を持って成した偉業。その喜ばしくも、忌まわしき断片……持っていけ、それは主神含めた皆からの贈り物(願い)だ。…………約束だ、その子を頼んだ……グレイ」

 

(頼んだぞグレイ……きっとこの先……どんな困難が訪れようともアイズとお前なら大丈夫。それにグレイ……お前は、この俺()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()の息子……この先何があっても諦めるな)

 

「さぁ!!!!クソッたれな英雄共の尻拭いといくか!!!!……元気でな」

 

レオは、最後に一言言うと、直ぐに村の中心に向かって走って行ってしまった。

 

勝てるかも分からない。だけれども挑まなくてはいけない。

 

何故なら、自分の後ろには自分も含めた多くの願いを託した存在が居るのだから。

 

「……分かった、アイズは任せてくれ…………俺が必ず守る」

 

『グォオオオオオ───!!!!』

 

グレイは、後ろから聞こえる多くの人達の叫びと『隻眼の竜』の叫びを背に、託された思いと共に頂点に到れる(グレイだけが扱える)魔法を使った。

それはグレイが産まれた数ヶ月後、突如グレイの手に現れた刃物を使った魔法。そしてその後、気づけば刃物の名や魔法名、詠唱も違和感も感じず頭に入っていた。

 

 

 

 

「『(われ)は花弁を散らす(まわ)り者なり、(われ)輪廻(りんね)(さかのぼ)り呼び醒ます者なり』

 

─────リィンカーネーション(輪廻を巡る者)───

 

この詠唱で手元に《輪廻の枝》が出現する。この魔法は、少々特殊な魔法だ。短文詠唱の後に超短文詠唱を唱えるのだが、その詠唱によって5つの才能……形態に変化する。姿形は勿論、その場で武器が出る物もある。その中で、()()()()()()()()()()()

 

 

「『(われ)が選択するは武の覇王なり』」

 

詠唱と同時に輪廻の枝で首を掻っ切る。

 

選んだのは

 

 

 

 

 

 

 

───自らを覇王と称した武の頂点

 

 

 

 

『項羽』

 

──才能

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

万象儀(ばんしょうぎ)

 

 

 

 

 

 

 

 

万象(ありとあらゆるもの)を闘気で支配し、武器にする才能》

 

それが項羽の才能『万象儀』の能力。

更に、能力に合わせ姿が変わる。

 

両目とも瞳が赤く強膜は黒、右眼にもう一つの瞳が出現し重瞳とかす。服は黒くハイネックで腕の部分が肘まで袖が捲られ、肋骨の下までしか無い裾の服を前を開け着ている、その下は自身の能力で覆っている為、何も着ておらず、肌は目の下まで黒くなっている。

 

両手首に包帯、腰に赤い布を巻き上と同じく色は黒、左右側面が空き、前後に黒の布を腰から足首の上まで垂らしている。

黒のズボンの様な物を履き、膝下から足首まで黒の布を巻いていて黒の靴を履いている。上下共々服が殆ど黒く、白の部分は裾や袖位しか無い。

 

それが、項羽の才能を使う際の姿だ。この魔法は、一つの力を使ってる間は他が使えないが、今は使う必要が無い為大丈夫だろう。

 

「……ん……お……父さん…………お……母……さん……」

 

「……アイズ、大丈夫だからな」

 

次の瞬間グレイ達の体が、黒い瘴気の様な物で包まれた。瘴気が晴れた時には既に二人の姿は無くなっていた。

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

──オラリオの北門手前──

 

ドサッ…………

 

「はぁ……はぁ……着い………た……」

 

項羽の『万象儀』の応用の転移の連続使用により、冒険者で言う所の精神疲弊(マインドダウン)になりかけている俺は、門手前で近くに居た虫を、()()()()()魔法を解いた。この魔法は、凄まじく燃費が悪く特に項羽ともう一人は長く持たない。

それでも、ここまで来れれば充分だ。後は、背中のアイズをロキファミリアに預けるだけ…………後少しだけ持ってくれよ、そう思いながら俺はアイズを背負い歩を進めた。

 

門を通り北のメインストリートを歩いているが、他の人にすれ違う度に様々な目線を向けられる。確かに小さい子供が更に小さい子供を、ボロボロで背負っていれば気になるのも仕方ないだろう、だが今の俺にはそんな事を気にする余裕は無かった。

 

北のメインストリートから道を一つ外れると、街路の脇にその面妖な建物は現れる。その建物は、多くの塔が集まった様な形をしている。中心の塔を囲む様に建てられたそれは、横に増築出来ないなら縦にすればいいという考えの元、増築がされた結果、新人は必ず迷う場所となっている。

そんなロキ・ファミリアの本拠地(ホーム)の入り口にある門に一人のエルフが立っていた。俺はその人を見た途端、緊張が解けたせいか急激に意識が薄れ始めた。途切れ途切れだが名前を呼ぶと、その人はしっかり反応してくれた。

 

「………リ……リヴェ……リ……ア」

 

「ん?誰……グレイ!?アイズ!?どうした!!」

 

リヴェリアが此方に何か言いながら走ってくるのを最後に、俺は意識を手放しゆっくりと暗闇に沈んでいった。

 

「お…!……しっか……ろ!…………か!居………!」

 

(………約束………ま……ず……一つは……守れた……な………)

 

 




はい、主人公の名前と魔法が分かりました。リリの変身魔法の様な物ですね(こんな変身魔法……実際あったらやばいわ)
主人公のグレイ君、前世の記憶はございません。あるのはこの世界での記憶のみです。なのでどうして、こんな事知ってるんだ?てかこの魔法の選択時の人誰?みたいな事はありましたが、もういいやっと片付けてます。

(すいません!本当にすいません!文が雑で本当にすいません!頑張ってますが上手くいきません!すいません!今後頑張ります!もう一つの作品も頑張ります!すいません!そして、投稿予定時間15分も過ぎてすいません!調整してたら過ぎました、すいません!)
これが今の作者の心の声です…………

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それでは、読んで頂きありがとうございます!
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