マーレをペロロンしちゃお★   作:もこもこ@

11 / 21
山にいるから山賊。海に出るから海賊。
村にいるから村娘。旅に出たら旅娘……?


009 村娘が村を出たら娘になってしまうので村を出ない。

 

 わあ、モモンガさんつよーい。

 

 こちらでもユグドラシルと変わりなく強いモモンガさん。

 増援として、法国の六色聖典がカルネ村を襲ったが、ガゼフ・ストロノーフが襲われるのを見て戦力を確認。

 ガゼフが戦闘不能になったところでモモンガさんが入れ替わってけちょんけちょんにしてしまった。

 

 今回良かったのは、この世界の魔法が、ユグドラシルと同じ位階魔法だったことだ。

 武技というスキルに似た技こそ別にあるものの、ある程度同じルールでもって動いているこの世界。

 自分たちの基準である程度強さを把握できるのは助かる。

 

「強者で30前後って感じですか」

「ですね。でも、ドミニオンオーソリティーがこの世界での最高位天使だとしても、第七位階までは使える存在がいるって言うのは注意が必要ですね。俺らはともかく、プレアデスはなるべく戦闘は避けるように命令しないと」

「あー、そうですね。というか、プレアデスクラスだと30前後でもパーティー相手だときついでしょうし、強者と戦闘させられるのは守護者か傭兵くらいですね」

 

 とはいえ、タイマンなら英雄級でもプレアデスで相手ができるとわかったので、これなら念の為、隠れながらフォローのできるエイトエッジ・アサシンをセットに行動させれば外の活動に不安はなさそうだ。

 

「コレなら、いけそうですね」

「ですねー」

「リアル冒険者か……!」

 

 モモンガさんが村長に書いてもらった身元証明と推薦書を手に笑っている。

 そう、俺たちは冒険者になる予定なのである。

 身分証明、情報収集、地位づくり、金銭獲得と様々な利点がある。

 正直モモンガさんは息抜きの面が大きそうだ。

 

 どうやら、異世界生活に疲れを感じているらしい。

 そのへんは長年ユグドラシル生活でなれている俺との違いだろう。

 だから俺は別に冒険者にならなくてもいいといえばいいのだけど……

 

 異世界転移→襲われている村→村娘系ヒロインのピンチ→陰謀の法国→王国の戦士→戦士長からの冒険者のいざない[now!]という流れを考えるに冒険者にならずにはいられないというか、ここまでイベントの流れを組まれたらしょうがないよね―。この流れは俺も乗るしかないてなもんだ。

 

 パーティーはモモンガさん、俺、序盤ナビゲーター的なエンリとー、男女比的にプレアデスを一人だろうか? 村娘ヒロインとくればヒーラーポジだろうか。

 どこかでレベリングするべきか?

 30くらいならすぐだろうし。

 

「馬車も貸してくれることになったのはラッキーですね」

「ですね。まあ、色々あってお金が入り用になったからエ・ランテルに行きたいっていうのもあるみたいですけど」

 

 おかげで、ちょっと狭いがてくてく歩いていかなくていいのは助かる。

 ユグドラシルも広大ではあったが、さすがに現実の森や山ほどには広くない。

 

 それに、ユグドラシルなら森をさまよっても遺跡や洞窟が見つかったが、人もいないこのあたりをどうさまよったところで、財宝を発見することすらないだろう。

 森や山をさまよった挙げ句、モモンガさんと二人で日の出を見ながら、この光景こそが何よりもの財宝ですね、をやる気はまったくないのだ。

 

 

「ゴウン様。本当にありがとうございました」

「いえいえ。こうしていろいろ情報が得られて私としてもとても有益でしたとも」

「あの、マーレさん。村を救ってくれてありがとう」

「え、あ、うん?」

 

 眼の前には、荷の積まれた馬車を見送る村人たちと、村長。それにエンリとネムだ。

 あれ?

 まぶたをうるませながら、ありがとうとギュッと抱きしめてくれる彼女にドキッとしながらも、んん? と首をかしげる。

 

「どうしたんです? ペロロンチーノさん」

「え、あ、うん。アインズさん、エンリがついて来ないんですけど。コレって仲間になる展開じゃないですか?」

「……はあ?」

 

 不思議そうにこてりと首をかしげるモモンガさん。

 萌キャラっぽいですが、やるべきはあなたじゃないですよ!

 

「いや、普通ついてきません?」

「……うーん? 襲撃で家族なくして、妹と二人で生きていかねばいけない中、どこともしれない旅に妹置いてついていくわけないですよ。普通」

 

 ――そんな現実的なツッコミされても!!!

 

 ぬぐううう。

 確かにそうかもしれない。

 現実はエロゲーじゃないのかぁ! ないよなあ、そうだよねえ。

 

 ていうか、てことは、リアルファンタジーで保護者なしの姉妹とかやばいんじゃ?

 リアルでもそうだったが、まだ働いていない子供は保護者なしに生きていけない。

 

 村人たちのおもちゃ……はエロゲーに引っ張られすぎだとしても、お金持ってる相手と結婚の強要とか、爺の後妻とかにされてしまうかもしれない。

 村人も減ってるからちょうどいいとか言う理由で!

 

 許せん! 攻略するかはさておき、攻略する前に奪われるのは駄目だ。ユルセン。

 俺はタブラさんみたいなNTR(寝取られ)バットエンド派ではなく、NTR(寝取り)ハッピーエンド派なのである。

 一家と繋がりのあるらしいゲス薬師に媚薬責めされ、ネムの事はいいのかと脅されるエンリを想像して義憤に狩られる。

 

「エンリ! これ、あげる。姉妹だけで生活するのって大変だと思うから」

「これは……笛?」

「うん。ゴブリン将軍の角笛。何匹かゴブリンが呼ばれて命令を聞いてくれるから、これ使えば狩りでも農業でもなんでもやれるでしょ? 姉妹だけじゃ大変だろうしさ」

「いいの?」

「いいって。助けたのに、不幸になられちゃ名が廃るってな。あと、これ」

 

 部屋の収納棚に適当に突っ込んでおいた、低レベルマジックアイテムを押し付ける。正直ゴブリンファイターレベルでも今回の兵士相手なら十分できそうだし、こんなんで、バットエンドを回避できるなら安いものだ。

 

 ダメ押しの一発に、エンリの手をとると、左手の薬指に剛力の指輪(STRアップ中)をはめる。

 派手すぎないルビーがキラリと光る。

 村娘なら力仕事はいくらでもあるだろうという判断と、ゴブリンが敵対したとしても殴り倒せるようにだ。

 ついでに、知らない男に取られるのを防止するのにも役立つに違いない。

 

「あ、ありがとう。すごい、きれいね……」

「赤、エンリに似合うと思うよ。大切にしてね。外しちゃヤだよ」

「う、うん」

 

 うつむく彼女の表情は、頬を赤く染めていて、パーフェクトコミュニケーションのマークが浮かんでいた。ヤッタゼ!

 

「……手が早いですね。ペロロンチーノさん」

「ふっ。ハーレムルートを解禁するにはしっかりとしたフラグ立てが必要なんですよ。エロゲーが俺に教えてくれました」

「はあ。まあいいですけど、刺されて死んだりしないでくださいよ……」

「刺されても死ななさそうなのがファンタジーのいいところだと思います」

「じゃあ爆発してください」

 

 そんな会話を続けながらも、村人Aに引かれながら馬車はエ・ランテルへ向かってゆくのだった。

 

 

 

 




エンリは拠点育成系のヒロイン。
カルネ村を成長させていくとイベントが自動的に発生するため、そのまま攻略、
エンディングまで行くことが多く、二週目からは
あえてンフィーレアとイベントを進め、フラグを折っておっておかないと
他のヒロインの攻略に差し支えるため、NTR気分を味わうことになるとかならないとか。

嘘です\(^o^)/

中々更新できずすみません。期待するのは?

  • ダイジェストでもいいので完結
  • 別に書いているのが終わったらしっかり更新
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。