ペロロンチーノはかつて、ユグドラシルでは敵対者を畏怖させていたガチビルドプレイヤーの一人であり、爆撃の翼王やら、頭のおかしい鳥頭と呼ばれていた。
弓に特化したキャラメイクをしており、神器級装備のゲイ=ボウを使うことで、最長二キロからの攻撃すら容易だった。
認識外からの攻撃には不意打ちボーナスが乗り、2倍のダメージ。ヘッドショットを成功させれば3倍ダメージと合計6倍のダメージが打ち返せない距離から正確に撃たれるのである。
長距離探知のシーフ職と、物理攻撃に強い盾職が合わせて防御に回れねば防げず、防御の態勢に入ればいつまでも近づけない。
敵対者には恐ろしく厄介な相手であった。
反面、薄暗く、直線距離の稼げないダンジョン内では一気に弱るのだが、それも仲間とフォローし合った。
そんな彼の超長距離からのスナイプは、スキルの力ではなく、本人の能力である。そしてその力はマーレになった今も生きている。
「《エクステンドマジック/魔法持続時間延長化》」
魔法の持続時間が延長され、長時間、効果を発生するようになった。
「《ライフエッセンス/生命探知》」
どこに生命体がいるのかが探知される。
LV差から、村人と騎士を判別できる。
「《マジック・アロー/魔法の矢》」
延長化されたマジックアローは、その飛距離を大きく伸ばした。
それこそ、森から村を直接狙えるくらいに。
そして、LV100の力から放たれる魔法は木々を貫き、兜ごと撃ち抜くだろう。
一度に8個現れる光の弓が森を勢いよく飛んでゆく。
8個消えた生命反応。
同じようにまた魔法の弓を撃ち……一分もかからず、村を襲った兵士は1人を除いて全滅した。
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「ふう、もう、村は大丈夫だぜ」
キリッと告げたつもりだが、見た目は可愛らしい少女のものである。
カッコはついていなかった。
「ありがとう!」
感極まった、とばかりにエンリはギュッとマーレを抱きしめた。
ふにゅんとする一部と、太陽の香りのする衣服、肌から香る甘い香りにクラリとした。
(この場合、エンリは年下なのだろうか、歳上なのだろうか)
高校生になっているかなっていないかの彼女はエロゲーでは年下キャラである。
しかし、今の自分は子供だ。となれば年上キャラ……といっても、74歳からすると年下キャラ……ロリなのだろうか?
もしかして、自分ってショタジジイキャラ? エルフや吸血鬼をロリババア扱いすることってあるけど、いざ自分がなってみると『いや、本当に子供なんだけど』ってなるな。
エンリはロリなのかロリではないのか。うーむ。
マーレの頭は哲学の輪に囚われていた。
優しく撫でられ、抱きしめられるのが心地よく、鼻が小さくハスハスと動いたまま。
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「おとうさん、おかあさん大丈夫かなぁ」
ネムのその言葉にハッとなる二人。
そういえば、今は村が襲われたばかりである。
抱きしめられ、そっと頭を撫でられていたら時間を忘れていた。
情報収集用に一人生かしていたのだし、そいつをなんとかしないと。
「あ、あの、村に来てもらえますか?」
「あぁ。一緒に行こう」
その言葉にもう危険はないからと返して、先頭を歩く……のだが、いつの間にか、エンリと手をつないで歩いていた。
右手をマーレが、左手をネムが握っている。
いったい、いつの間にこうなってしまったのだろうか。
しかし、差し出された手をいつの間にか握っていたのだから仕方がない。
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『ペロロンチーノさん、大丈夫ですか?』
モモンガさんから伝言が入る。
きっと鏡を見ながらそわそわし続けてたんだろうなーと思う。
凄まじく心配そうで、微笑んでしまいそうだ。
『あ、はい。モモンガさん。めっちゃ雑魚でした。LV10くらいですかね? 弱すぎてよくわからないですけど』
『そうですか……ちょっと一安心ですね。安全そうなら私も行っていいですか? アルベドと一緒に行きますし』
(それってデート? モモンガさんやるなあ)
『見た目はどうすることにしたんです?』
モモンガさんはちょくちょく課金していたし、何でも願いをかなえるシューティングスターももっていた。低レベルであることを考えると、幻影でも十分だ。
今回の、村を救う的なことを考えると、たっち・みーさんよりの……全身鎧とかがありえそうだ。
戦士になるパーフェクト・ウォリアーとか覚えてたはずだし。
『適当に仮面とガントレットでなんとかするつもりです。戦士もいいかなーと思ったんですけど、アルベドとかぶるしなーって』
予想は外れてしまった。
ゲームでは肌を隠す程度ではごまかせないが、リアルになったせいか、異形種かそうでないかは見た目と行動で判断されることになりそうだし、十分か。
エルフもダークエルフも人間種だが、国や場所によっては人間の敵対種の可能性があるし、精霊系の異形種は祀られて異形種でも受け入れられているかもしれない。
(足がかりを得られたのは結果的には良かったかもなー)
『一旦、村に行くことになりましたので、そこで村長あたりと話して、それから来てもらっていいですか?』
『了解です。じゃあまたメッセージください』
村にはいいイメージをもってもらえるようにしよう。
胸の内でそう決心すると村に向かった。
戦闘シーンって難しいですね!(戦ってない)
オバマスの花見イベントは実にオバマスらしくていいイベントでしたね!
この調子で頼むぞ!
中々更新できずすみません。期待するのは?
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ダイジェストでもいいので完結
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別に書いているのが終わったらしっかり更新