「それでも本当に行くのかい、ギル?」
「貴様がなんと言おうとも
「死ぬ事が、か。…………君がそこまで覚悟を魅せると言うなら僕はもう留めない。だが、これだけは言っておくよ。君は何れ知る事となる。君が、神と人の袂を頒った時、何を失い何を得たのか。」
俺は、俺にとっては友であり、俺が導こうとしたこの傲慢で賢い王に問うた。それは長く険しく、やがて至るだろう極地を目の当たりにしてしまう。そんな旅になると言った。
しかし、この王は傲慢だ。故に、留まる事はない。
だから、この傲慢な王の成した偉業が何を意味したのか、そのヒントを与えておいた。
しかし、この王は聡明だ。だから、この問いの答えに既に至っているだろう。しかし、この王は答えない。この王は俺に知らしめようとしている。人間に限界はない。だから……死の克服もできると。
だからこそ、
「済まないね、俺の妹があんなので。お陰で君を手放すこととなった。これはその詫びだよ。それに、この剣は君を担い手として選んだ。君が持つことに意味がある。それでも不安なら、君の蔵の奥底に仕舞えばいいさ。この剣自身も感じてる。己は1つ間違えば災禍に見舞われると……」
「そうか。否、そうだな。ならば、旅の第一のお供として共に行こうではないか、なぁ、乖離剣エアよ。」
「それじゃあさよならだ。俺は常に君を見守ってるよ。メソポタミアを築きしウルクの王ギルガメッシュ。」
「あぁ、貴様も伸び伸びと眺めて居ればいい。太陽神シャマシュ。」
この傲慢な王は乖離剣エアを蔵の底に仕舞うと二本一対の黄金の剣を此方に渡してきた。
「貴様がエアを渡すと言うなら我は此奴を貴様に渡す。此奴なら貴様の強大すぎる権能を戒めてくれるだろうよ。肌身離さず持っているがいい。ではな。」
この愚王め、俺の魂胆に気づいたな?
神造兵装を2つとも押し付けようと乖離剣エアを渡したのだが、ちゃっかり終末剣エンキを渡して走り去りやがった。
「はぁ、でも俺は知ってるんだよ。君が不死を諦めることは。君は王であって探索家ではない。
俺は
「うん、様になったかな。俺も俺で成すことを成すか。」
そう言い残して俺は此処を立ち去った。
この物語は、俺にとっては物珍しく、楽しい日々を送るものだ。