柚子を助けに融合次元に侵入した遊矢。
数の暴力にさらされて逃げ延びた先の研究室にいたのは、融合の新たな境地を見つけんとする異端の魔女、パチュリー・ノーレッジであった。




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遊戯王ARC-Vと東方Projectからパチュリーもどき(姿、カードのみ)のクロスオーバーです。
以下の要素を含みます。

・オリカ、オリジナルシステムあり
・中途半端なアニメ表現
・使いたかった特殊タグ




「いたぞ、あそこだ!とらえろ!」

「ハァッ、ハッ・・・しつこいぞ!こうも大人数だとキリがない!」

 

(さかき)遊矢(ゆうや)は走っていた。幼馴染である(ひいらぎ)柚子(ゆず)を取り戻すために。

ここは融合次元。敵の本拠地であり、『アカデミア』とも呼ばれている。その名の通りデュエル戦士たちを育成するための場であることから、たくさんの強敵とデュエルしてきた遊矢であればそうそう負けることはないにしても、数が多すぎる。

1対3、1対5を何度やっても敵の数が減るどころか、その間に増援がくる始末。いたずらに体力と時間を消耗してもしょうがないので、アクションデュエルで鍛えたデュエル筋肉(マッスル)に任せて敵を振り切ろうとしていた。

 

「げっ、行き止まり!」

 

しかし、建物内の逃走劇も闇雲に続ければいずれは袋小路に追い詰められるもの。長い廊下を走り回ったその先は壁になっていた。

 

(まて、遊矢!突き当りの左に扉がある!イチかバチか飛び込んでみるんだ!)

「わかった!ありがと、ユート!」

 

はたから見れば独り言をしているように見えるが、遊矢が会話したのはユート。もともとはエクシーズ次元からやってきた遊矢と瓜二つの顔をしていた人間であった。しかし今はエクシーズモンスターを託して遊矢と一体化し、別人格として彼のサポートをしている。

内から響く声に従って遊矢は扉を開けて部屋の中に滑り込み、すぐさま扉をしめた。ドンドンと扉を叩く音がするが、中に入ってくる様子はない。どうやら最初から扉は半開きの状態になっており、遊矢が思い切り閉めたことでオートロックが作動したようだ。

 

『閉じ込められた!』(罠か・・・)という毒電波が二人に同時に流れてきたものの、ひとまず窮地は脱した。それに、内側から開くためにパスワードが必要とは考えにくい。ここで一度休憩しようと息をつき、あらためて部屋の中を見渡した。

 

 

 

本。

本。

本だらけ。

 

 

 

壁は本棚でできており、柱が本でできているのではないかと思うほどにうず高く高い天井まで積み上げられていた。

幸いにも床と天井は本でできていなかったようで安心したが、いつしかその木と木の切れ込みから本棚がせり上がってくるのではないかと思ってしまうほどであった。

 

「なんだ、ここ・・・」

(資料室ではないか?攻略に有用な情報があるかもしれんが、さすがに量が多いな・・・なんにしても、ここには血の気の多い連中はいないだろう)

 

事実、融合次元に来てから・・・どころか、エンタメデュエリストとして日々観客の前であることを意識する遊矢にとって、この部屋の静寂は生まれて初めて感じるものであった。

舞網市の図書館どころか、自宅のベッドで寝る前の静けさよりも、寂しさを感じた。

その正体は、日常にある非日常感。人が本を読むために作られた図書館でありながら、人を拒絶しているかのような雰囲気が、遊矢の足を踏みとどまらせた。

 

「・・・誰?」

「・・・あ、あぁ、誰かいたのか」

 

そんな空気だからか、『人がいるはずがない』とすら思い込んでいた遊矢は反応が遅れてしまった。もっとも、声の主もまた影が薄く、声の大きい友人に囲まれて生きてきた遊矢にとっては、そのか細い声が自分にかけられた声であると認識できなかったせいでもあるが。

 

第一印象は病弱な女の子、だろうか。紫の髪を長く伸ばし、袖口から見える手首は分厚い本を持っているとは思えないほど細い。アカデミア生徒の服を着ていなければデュエリストと認識すらできなかっただろう。

 

「オレは遊矢。榊遊矢だ。ここってどこかわかる?アカデミアの資料室?」

「ここは私の研究室。アカデミアに役立つものを研究するのが私の役割よ。この本はそのための資料、私の知識となったもの」

 

たしかに研究職らしく、制服の上から白衣を着ている。

 

「ていうか、ここに情報入ってきてないの?ここのやつらオレの顔をみるたびにデュエル挑んでくるんだけど」

「情報は来ている。私は研究者。積極的に倒せという指令は来てない。だから問題ない」

「そ、そうなんだ。じゃあそのよしみで見逃してくれないかなーって思うんだけど」

「命令は受けてないし、構わない。でも」

 

ずい、と顔を近づけてくる。遊矢も健康的な男子だ、柚子がいるとはいっても女の子に近寄られれば恥ずかしくなる・・・と思いきや、遊矢が感じたのは古い本特有の木とホコリの匂い。なんだかなぁ・・・と思いながらも話を続けさせる。

 

「私はわたしの興味で、あなたをもっと知りたい。私はあなたのファンなのよ」

「オレが?えへへ、オレのファンかぁ・・・」

「ペンデュラムモンスター、それは魔法とモンスターの()()。私のテーマに変革をもたらすかもしれない」

「オレのファンかぁ・・・」

「そんなカードを生み出したデュエリストを知りたい。だからデュエルをする」

 

パチンと指を鳴らすと、部屋を小さく区切っていた本棚が天井に格納される。

 

「その場限りの言葉と違い、本は思考で言葉を選んだ上に成り立つ」

「でもデュエルは思考の上、人の本質をそれ以上に映し出す」

 

デュエルをするために十分な空間が確保される。

アクションデュエルには若干手狭であるが、それは遊矢にとって負ける言い訳にはならない。

 

『アクションデュエル、スタンバイ』

 

遊矢はデュエルディスクを起動し、スタンダード次元出身のデュエリストの武器、アクションデュエルフィールドを展開する。二人の中空にはミラーボールのようにカードの集合体が球体となり輝く。さらに青みがかったガラスがソリッドビジョンとして実際に上に乗れる床として実体化する。

 

携帯できるデュエルディスクに余計な機能をつけるとメモリがパンクすることから簡素な表現となっており、「エンタメじゃない」と遊矢も満足していなかった。

それが、「無骨ね」とつぶやいたパチュリーの手によってハッキングされ、その上から本と紙のテクスチャが貼られることで研究室の雰囲気にあったそれになる(もっとも、本物の本を足蹴にすれば彼女はありとあらゆる言葉を使って罵倒するだろう)。

 

「わかった。オレだってペンデュラムだけのデュエリストじゃない。エンタメデュエリストとして君のために、オレの本当のファンになってもらうためにデュエルをする!」

 

相手を知るため。

かたや相手に知ってもらうため。

これ以上なく自然な流れでデュエルが始まる。

 

「オレのファンになってくれる、君の名は?」

「パチュリー・ノーレッジ」

 

 

「「決闘(デュエル)」!」

 

LP
遊矢4000
パチュリー4000

 

 

--------

 

 

「報告します!榊遊矢の捕縛に失敗しました!」

「地の利はこちらにあるのだぞ、追い詰められなかったのか?」

 

オベリスクブルーの生徒が彼らの首魁、赤馬(あかば)零王(れお)に事態を伝えた。結論を簡潔に報告するように教育したのは彼だが、言葉を選ばないのもどうなのかと思ってきた。

 

「オベリスクブルーは確実に対象を袋小路に追い詰めました。しかし対象は096研究室に侵入、内側からロックを掛けられました」

「普段の施錠を怠ったか。ふむ、096は・・・パチュリー・ノーレッジの研究室だな」

「研究員に捕縛命令は出していません。今すぐデュエル命令を出します」

「その必要はない。たった今その研究室でデュエル反応が検出された」

 

モニターを操作し、096研究室監視カメラを起動すると、二人のデュエリストが対峙する様子が見られた。

 

「おお、あの『落第者』がデュエルですか」

 

彼は入学当初のパチュリーを受け持った担任だ。

 

「落第者、とは?」

「彼女は入学3日目にして全ての授業を欠席。さらに実技に関しては初めから辞退している。いわく、『実技の点数で評価する相手と関わり合いにもなりたくない』と言っていました」

「フォローはしたのか?」

「はい。しかし図書館にこもる彼女に話をしても、読書する顔を上げることすらありませんでした。以降、私は彼女をいなかった者として扱いました。てっきり退学になったものかと思いました」

 

「いささか情報が古いのではないかね?彼女は独学で我が校の実技以外の全てのカリキュラムを消化した。デュエル戦士には素行不良、必修単位の関係でなれずとも、研究者としては優秀だったから我が研究室に入ってもらったよ」

 

彼はアカデミア研究室長。図書館に入り浸り、全ての本を読破せんとする彼女に興味を持ち、全カリキュラムの課題テストの合格(他者に文句を言わせないため)を条件に博士課程の道を示した。

当初は本さえ読めればそれでいいと難色を示したが、更なる知識を得られるうえに研究しているだけで食べていけるとメリットをあげれば、彼女は教師なしにわずか1年で3年分の課題を、選択科目を網羅した上で解いてみせた。

 

「なるほど、そのような功績が・・・しかしずいぶんと貴方の研究室と遠い位置に構えていますね。彼女のことを高く評価していたようですが、まさかその才能に嫉妬したとでも?」

「嫉妬だと?ふん、ありえんな。むしろ追放したのだよ、彼女の研究の異端さ故にな」

「ほぅ」

 

追放までされた研究内容に興味を示したのか、零王は静かに彼女の研究論文を取り出した。

 

「私の研究室のテーマは『新たなる融合』。融合召喚は初め、「融合」魔法カードを用いて、融合モンスターカードに名称を指定されたモンスターを素材にして行われた。その後、数々のデュエリストの右手によってこの融合召喚は変化を遂げてきた」

 

「融合」以外の魔法カードを使って。

時に代用モンスターと。

素材を墓地から除外して。

5体ものモンスターと。

時に相手のモンスターと。

デッキから墓地に送って。

融合魔法カードすら使わずに。

デッキテーマ内で。

属性、種族を指定して。

通常モンスター同士で。

シンクロ・エクシーズとも。

 

「あらゆる組み合わせが試された。融合ではないと指さされようとも。もっと次を、自由な発想で。だから子どもたちにそれをさせた。固定観念に囚われた大人にできないことを」

「その結果があれか。まさにあれこそ君が忌み嫌う『融合ではない』と指す者ではないか!」

「確かに『新たなる融合』を探せと言ったが、『融合召喚』を捨ててもいいとは言ってない!」

 

「やめよ」

 

零王はヒートアップした水掛け論を制した。

 

「議論は大いに結構。論文は読ませてもらった。して、彼女はこれを実現させたのか?」

「・・・いえ、私は彼女の研究にもはや関与していません。最低限の予算は出していますが、進捗状況は管理していません」

「ふっ、ならばこのデュエルで見定めようではないか。もしこれが本当であるならば、『異端の魔女』はアクションデュエルに対する答えになるやもしれぬ」

 

 

--------

 

 

「レディース・アーンド・ジェントルメーン!」

「・・・あなた、多重人格者?」

(ッ!? オレの存在に気付かれた!?)

 

ファンになってほしい相手に気の抜けたエンタメはできないと気合を入れてオープニングコールをキメた遊矢。

紳士淑女は一人ずつしかいないのに複数形はおかしいだろうと思い、瞬時に多重人格者説を唱えたパチュリー。

遊矢が内なる自分と会話する様を見せなかったのに、存在を看破されたと危機感を持ったユート。

驚かせちゃったかな?とのんきに思いながらも彼の口上は続く。

 

「カメラの前の皆さま、榊遊矢のエンタメデュエルショーにようこそ!今宵のゲストは暗き図書館に住まう深窓の令嬢、パチュリー・ノーレッジさんです!」

「・・・」

 

監視カメラが拍手を返すはずもなく、スタジオに観客はいない。テレビであれば拍手のSEが鳴るところだろうが、あいにくカメラの向こうは腕組みをしながら行く末を見張っている。

突如ゲストとなった彼女の目は彼の動きに目を奪われている・・・ように見えて、その動きを観察しているだけだ。論理的に意味はあるのか、あれこそがペンデュラムの秘訣なのか・・・今の彼女には理解できなかったらしく、今は動きを記憶に留めることに集中しているようだ。

 

「それでは先手は私が頂戴します!私は手札からEM(エンタメイト)ドクロバット・ジョーカーを召喚!効果でEM(エンタメイト)リザードローを手札に加える!そしてリザードローとEM(エンタメイト)オッドアイズ・ユニコーンをペンデュラムスケールにセッティング!」

「ペンデュラムスケールは6と8。なるほどね」

 

遊矢の思うそれとは違えど彼女はいっぱしのファンである。もちろんペンデュラムのことも予習済みだ。

 

「これでレベル7のモンスターがペンデュラム召喚できます・・・ですが、ここでリザードローの効果!このカードを破壊して1枚ドローします!」

 

ドクロバットのサーチをドローに変換しつつエクストラにモンスターを貯める、EM(エンタメイト)の基本だ。

 

「改めましてEM(エンタメイト)パートナーガをセッティング!このカードのスケールは3なので、先程のリザードローは特殊召喚できませんが、これでレベル4から7のモンスターが同時に召喚可能!」

 

ソリッドビジョンにそれぞれ3と8と書かれた光の柱が浮かび上がり、その間からゲートが開かれる。

 

揺れろ、魂のペンデュラム!

天空に描け光のアーク!

ペンデュラム召喚!

 

ゲートから放出されたのは2つの光。

 

「レベル4、EM(エンタメイト)ウィップ・バイパー!」

 

EM(エンタメイト)ウィップ・バイパー
✪✪✪✪
自分・相手メインフェイズに一度

対象の攻守を入れ替える

ATK/1700 DEF/900

 

初期から遊矢を支えてきた紫色の蛇。ペンデュラムモンスターではないものの、相手ターンにも使える攻守変動効果を持っている。

 

「雄々しくも美しく輝く二色の(まなこ)!レベル7、オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン!」

 

オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン
✪✪✪✪✪✪✪
このカードがレベル5以上の

モンスターに与える

戦闘ダメージは2倍になる

ATK/2500 DEF/2000

 

「これでターンエンド!さあ、ゲストのターンです!一体どのような奇術(マジック)を見せてくれるのでしょうか!」

 

遊矢LP4000
手札1

 

モンスターゾーン

EM(エンタメイト)ドクロバット・ジョーカーATK/1800
EM(エンタメイト)ウィップ・バイパーATK/1700
オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンATK/2500

 

魔法・罠ゾーン

EM(エンタメイト)パートナーガPS/4
EM(エンタメイト)オッドアイズ・ユニコーンPS/8

 

「マジック、ねぇ。なら、私の魔法(マジック)を見せましょう。私のターン、ドロー」

 

パチュリー・ノーレッジは相手を知るためにデュエルをする。デュエルは会話と同じだ。相手がこう話したから、自分はこう返す。初めは一方的な制圧(話題)になることもある。そこで付き合わないという選択肢を取ればそこで話は終わりなのだ。だから今は自分の返答をするとき。

 

「私は手札から魔法カード『魔法融合』を発動」

「おっと、いきなりエースモンスター登場でしょうか?」

 

通常の『融合』とは違い、背景の青色が緑色に描かれている。

 

「手札の『賢者の石 金』『賢者の石 土』を素材に融合を行う。丈夫さと豊かさを示す金の石よ、基礎と不動を示す土の石よ、賢者の意志によりて新たな魔導の境地へ至らん!」

 

賢者の石から光属性と地属性の要素が取り出され、混ざり合った一筋の光が地に落ちる。

 

「『土金符「エメラルドメガロポリス」』を融合」

「な、なんだ!?」

 

落ちた光から緑色の巨大な結晶が生え、周囲に広がっていく。最終的に辺りはエメラルドの都市区画のようになった。

 

「なんて巨大なモンスターだ!攻撃力は・・・表示されないだって!?」

 

土金符「エメラルドメガロポリス」
ERROR!

 

デュエルディスクには簡易的に相手のモンスターの情報を取得する機能がある。スタンダード次元で作られたデュエルディスクにはモンスターの名前、レベル、ステータスが表示される。

しかし、遊矢はいくらデュエルディスクを見ても相手のカードの名前しか表示されていない事実に、遊矢は故障を疑った。

 

(よく見ろ遊矢、これはモンスターじゃない!フィールド魔法だ!)

「まさか魔法カードを融合したっていうのか!?」

 

融合魔法カードによってフィールドに出されたカードはモンスターとして認識するロジックになっており、モンスター用の情報を取得しようとした結果、存在しない箇所を参照しようとしてエラーになっていた。

 

「そう、モンスターを素材にしてエクストラデッキから効果を適用する魔法。もちろんただの魔法カードとは一味ちがうわよ。さあ、バトル!」

「モンスターがいない状態でバトルだって?」

「ここでバトルフェイズ開始時にエメラルドメガロポリスの効果発動。自分フィールドのモンスターをすべて破壊し、相手モンスターと同じステータスを持つエメラルドトークンを特殊召喚する」

 

土金符「エメラルドメガロポリス」
融合・フィールド魔法
地属性1体+光属性モンスター1体
バトルフェイズ開始時に発動できる

自分フィールドのモンスターを全て破壊し

相手と同じステータスのエメラルドトークンを生み出す

 

パチュリーのモンスターカードゾーンに3つの結晶が現れ、遊矢のモンスターの姿を写す。すると次の瞬間カットが入り、同じ姿形のエメラルド像が作られる。魔力で作られた結晶はオーラを纏い、ひとりでに動き出した。

 

エメラルドトークンATK/1700
エメラルドトークンATK/1800
エメラルドトークンATK/2500

 

「くっ!」

 

ウィップ・バイパーの効果はメインフェイズしか使えず、バトルフェイズ中に出てきたモンスターには対応できない。ペンデュラム効果はいずれも自分ターンにのみ発動できるものだ。このターンの攻撃は同じステータスのモンスター同士の戦闘となるため致命の一撃になりえないが、遊矢は被害を最小限に抑えるために対抗手段、アクションカードを探しに行った。

 

「あった、本の中!」

 

テクスチャが貼られ、分厚い本の形状になった空中床。その中にしおりのようにカードが挟まっているのを見た。

バンと上から手を叩きつけるとその反動で本が開いたので、中からカードを取り出す。

 

「攻撃力2500のトークンでオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンを攻撃」

「全体強化魔法か? なら・・・!」

 

普通なら一番弱いモンスターは攻撃せず、一番強いモンスターは二番目を、二番目は三番目を攻撃させる盤面である。そこをあえて同士討ちさせる攻撃宣言なら、攻撃の瞬間に全員の攻撃力を増加させる効果を発動するはずだ。

 

「速攻魔法発動、『魔法活性』。モンスター1体を素材にエクストラデッキから融合魔法カードの効果を適用する」

「残念だったね、オレが拾ったアクションマジックは『ディアーナの鏡』!攻撃力を上げるカードならそれを吸収する!」

 

ディアーナの鏡
Aマジック
相手が「モンスターの攻撃力を上げる」

効果のカードを発動した場合

その効果はこのカードのプレイヤーが

発動したことになる

 

まさに一発逆転の手。相手のカード効果を利用して自身の力にすることができる

 

「何を勘違いしているの?」

「え?」

「私は今、「モンスターを融合する」効果を発動しただけよ。このカードに対して何もしないの?」

 

確かに今は「融合を行う」宣言をしただけで、『ディアーナの鏡』の条件、「モンスターの攻撃または防御力を上げる効果のカード」は発動されていない。

 

「なら効果処理、私は手札の『賢者の石 火』を素材にエクストラデッキから『火符「アグニシャイン」』の効果を適用する。火符「アグニシャイン」の効果で私の全てのモンスターの攻撃力は500アップする」

 

エメラルドトークンATK/1700→2200
エメラルドトークンATK/1800→2300
エメラルドトークンATK/2500→3000

 

「ぐっ!」LP4000→3500

 

「続けて2体のトークンで攻撃」

「ぐあぁああ!」LP3500→3000→2500

 

オッドアイズに続いて残りのモンスターも戦闘破壊された。

 

「な、なんで・・・」

「まだ理解出来ないの?ならわかりやすく説明してあげる。融合魔法カードは融合モンスターの特殊召喚を行うタイミングで、特殊召喚の代わりに融合魔法カードに書かれた効果を適用するの。融合の効果が適用されるまでどんな効果になるかは私しだい。そして効果の適用自体はチェーンを組まない」

(カウンター無効の必殺魔法ということか・・・!)

「そんな・・・それじゃあアクションマジックは無意味ってことか!?」

 

 

パチュリーLP4000

 

手札
不明

 

モンスター
エメラルドトークンATK/2200
エメラルドトークンATK/2300
エメラルドトークンATK/3000

 

魔法・罠カード
土金符「エメラルドメガロポリス」

 

--------

 

遊矢LP2500

 

手札
ディアーナの鏡
不明

 

モンスター

 

魔法・罠カード
EM(エンタメイト)パートナーガPS/4
EM(エンタメイト)オッドアイズ・ユニコーンPS/8

 

 




・研究職
アカデミアはデュエル戦士育成施設とはいえ、次元跳躍装置や飛行用のカイトを作ったり管理するなら、専門職があるはず。
個人的に兵器開発部門よりカード開発部門のほうがエリートのイメージ。

・096研究室
069(むきゅー)研究室と迷ったが、096(96点満点)研究室にした。

・異端の魔女
どんな手段をとったとしても、最終的にモンスターという目標にたどり着かなければ融合召喚じゃない。
教授は目標をおろそかにして手段で終わってしまっているのが気に食わなかった。

・融合魔法
「融合」魔法カードではなく、「融合魔法」カード。
エクストラデッキにもモンスター以外のカードを搭載してもいいはずという発想から生まれた(なお、アニメを考えると地味になるため実現しない模様)。
もし本当に実装されるなら、処理が面倒なのでチェーンに乗る効果になると思う。

・特殊タグ
某所で表をTRPG風キャラクターシートに使用しているのを見て、「これカード効果の説明に使えんじゃね?」と思ったのが始まり。

・カード効果がマンガ表記
表現が多少ガバってもバレへんやろ
OCG表記だと文字数が多く、話のテンポが損なわれることを危惧して、この表記にしました。

・オッドアイズがアニメ版
戦闘ダメージ2倍はLP4000だと扱いづらい。

・アクションマジック変化
「回避」嫌いな人向けに
パチュリーがテクスチャハックの時に同時に仕込んだ。
「ディアーナの鏡」は墓地から属性モンスターを除外して特殊召喚する「精霊」シリーズ「光の精霊 ディアーナ」から。
他のアクションマジックも全て「精霊」シリーズに基づく。

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