「三玖、ちょっといいか」
夜。
本日は家庭教師もなく上杉とは学校で別れた。
その際にちょっとした助言をしたのだが、そこからどう動くのかは上杉次第だ。
食事を終え、分担されている家事をきちんと終わらせてから俺は三玖の部屋の扉を叩いた。
「六海?どうしたの?」
控えめに開かれた扉からひょっこりと姿を見せる三玖。
桜色のごとくほのかに赤く染まった肌に、ふんわりと届く優しい香りから風呂上がりだったことを察する。
「悪い、出たばっかだったか」
「ううん、大丈夫。それより何か用?」
さて、どう切り出すか。
俺がそう考えていると三玖の視線は俺が持つ手提げ袋に。
三玖からは中身こそ見えないだろうが、用件はこれだと察したのだろう。
何故か三玖の目が鋭く光った。
「もしかして六海も家庭教師の話?その話なら「いやゲームしよう」ーーーーえ?」
三玖にとってあまりに予想外の提案だったのか呆気に取られる。
その隙に一言断ってから三玖の部屋に侵入。
部屋から持ってきたゲーム機を袋から取り出し、準備を始める。
「人の部屋に勝手に入ってきて……もう」
責めるような口振りだが、決して追い出そうとはしてこない。
俺の目的は当然ゲームだけではないのだが、もしかしたら三玖も話したいことがあるのかもしれない。
「で、何のゲームをするの?」
「これ」
今日帰りに買ってきたばかりのゲームを手渡す。
発売したばかりで三玖もおそらく未プレイであるはずだ。
「……私、無双じゃなくて野望の方が好きなんだけど」
「いいじゃん。三玖とやるために三国じゃなくて戦国の方買ったんだし。いい妥協点だろ」
「……まあ、いいけど」
俺の隣に座り、コントローラを握る。
プレイは勿論協力プレイ。
お互い「ほー」「はー」やら新しいゲームに関する感嘆の声を漏らしながら進めてく。
「なあ、三玖」
幾つかのミッションをクリアしてから本題を切り出す。
お互いの視線はゲーム画面に向いたまま。
「一緒に家庭教師受けよう。って、やべえ!?死ぬ!?」
「こっちに回復アイテムがあるから。……やっぱりその話だったんだね」
「助かった。って、気付いてたのかよ。よく気付いたな?」
「うん。お姉ちゃんだもん」
「流行ってんのかそれ」
「?」
「いや、こっちの話」
ゲームが一段落し、二人とも一旦コントローラを置き向き合う。
何故か正座。
さて、どう切り出すか。
そう考えていると、意外にも三玖の方から話を切り出してきた。
「なんで六海がそんな必死なの。それに私がいくら勉強したって無駄だよ」
俺から目を逸らし、やや俯きながら卑屈な言葉を吐く。
いつの頃からか、三玖は自分を貶むような発言をするようになった。
そして俺はそんな三玖の発言が大嫌いだった。
「うん、無駄かも」
「なっ」
自分で無駄と言いつつもまるで否定することなく肯定されるのは予想していなかったのか、言葉に詰る三玖。
このままだと誤解されそうなので俺がそのまま続ける。
「ただ三玖が無駄なら俺ら全員無駄だろうさ」
「えっ?」
「逆を言えば三玖が出来れば俺らにも出来るかもしれないってことで……うん、そうだわ。むしろ三玖が頑張って俺らに出来るってこと証明してくれ」
「ちょ、ちょっとまって!」
珍しく大きな声を出す三玖だが、畳み掛けるなら今が好機と思い言葉を続ける。
「三本の矢」
「こ、今度はなに?」
「家庭教師にノリ気なの今は俺と四葉しかいねーんだわ。俺ら二人だと片方が何かあったとき心折れそうだから、三玖に助けて欲しい。三人なら折れないと思うし、六本なら尚更な」
これは嘘偽りない俺の本心である。
三玖はーー訂正。三玖も勉強は出来ないが、馬鹿ではない。
変に取り繕った言葉を並べたところで三玖には見抜かれてしまうだろう。
だから、この説得でも三玖が断る様なら本格的に俺には打つ手がない。
ないのだが、急に柔らかな優しい顔になった三玖がからかう様に言った。
「もしかして説得するために私に響きやすいその逸話を探してきたの?」
「……いや、それはそうだけどあくまで使いやすい話があったなと思い出しただけで別にわざわざ調べ直したりとかはしてねーし」
「でも知ってる?その話は史実じゃないらしいよ」
「えっ!?」
「ーーふふっ。相変わらず六海は可愛いね」
「ちょっ、子供扱いすんなって!」
何故か頭を撫でられる。
普段であればすぐに頭に乗せられた手を振り払うのだが、今だけはその手を振り払う気にはなれなかった。
いや、でも流石に高校生になって姉に頭を撫でられるのを受け入れるのはどうなんだと己の羞恥心と葛藤していると、三玖の口が開かれた。
「そこまで言うんだったらいいよ。私も受けてあげる」
「……えっ、いいの?」
自分で頼んだことだが、意外とあっさり了承され呆気に取られる。
「弟にそこまでお願いされたら断れないよ」
少々納得し難い理由だが、結果オーライである。
俺は内心ガッツポーズをする。
これで後半分だ。
この後、残りの半分も説得すると察した三玖が心配そうに俺に話しかけてくる。
「でも一花や五月はともかく二乃はどうするの?多分六海でも難しいよ?」
「一花は多分なんとかなると思ってるけど、五月?五月も二乃ぐらい難しいと思うんだけど」
「だって五月だもん」
答えになってない。
五月の上杉に対するあの態度を考えれば何を言っても無駄だと思うのだが。
まあ、今は可能性の高い姉から攻略していこう。
というわけで、次の相手は一花。
一花に関しては三玖が肯定派になったことで攻略の目処は立っている。
「ちなみに、三玖。上杉の事はどう思う?勿論男として」
「へっ!?きゅ、急に何の話?」
「ふむ。満更でもない、と」
「違うっ!」
またしても声を荒げる三玖。
こんな声を出す三玖は久々かもしれない。
それはさておき。
顔を赤くして必死に否定してる辺り、全くの脈なしではないのだろう。
三玖が上杉に好意的になるような出来事はなかったと思うんだが、もしかすると見た目が三玖の好み寄りだったのかもしれない。
……もしかして名前が好みだからとかないよな?
三玖はどっちかっていうと謙信より塩を送った相手の方が好みだったと思うし。
多分俺の助言を受けた上杉が何らかしらのアクションを起こしたのではないだろうか。
とにかく俺は部屋にいるであろう一花にメッセージを送る。
言葉に出して言う誰に聞かれるか分かったもんじゃないし。
『三玖も上杉の授業受けるって』
簡潔にそれだけ送ると直ぐに既読の表示が付き、返事も来た。
『へえー、意外だね。でもどうせ六海が何かしたんでしょ?私にも何かするつもりかなー?笑』
『話は変わるけど三玖と上杉ってお似合いじゃない?』
『( ´∀`)b』
なんて話の分かる姉だろうか。
このやり取りで一花には俺の意図が伝わっただろう。
これで一花は三玖なり上杉なりを茶化すために授業に参加はするはず。
そこから先は上杉次第だ。
「ねえ、今誰に何を送ったの?ねえ?」
「んじゃあ俺は二乃んとこ行ってくるわ。あっ、ゲームはテキトーにキャラ使えるようにしてくれ」
「六海っ!」
何か言われる前にさっさっと部屋から退散する。
この後、顔を合わす時にどうなるか分からないが、部屋から追い掛けてこないあたり問題はないだろう。
そのまま俺は三玖の隣の部屋に向かう。
さて、ここからが正念場だ。
俺は覚悟を決めて扉を叩く。
「誰よー?」
「俺」
「何か用?」
「話があるんだ。とりあえず部屋に入れてくれないか」
「ふーん……」
俺を上杉の回し者と疑っているのか、疑いの眼差しを向けながら部屋に入れてくれた。
二乃本人はそのまま自身のベッドに座り、俺には顎でクイッと正面の床に座るよう指示する。
長年の服従生活のせいで俺はほぼ条件反射的に座ってしまう。
悔しい。でも気持ちいいなんてことはない。
「で、話って?」
足を組み、こちらを見下す二乃。
我が姉ながら実に上から目線が似合う女王様気質の女性だ。
これでいて内面は誰よりもメルヘンなのだから女性とはわからないものである。
「単刀直入に言う。上杉の授業に参加してくれ。それなりに礼はするから」
「…………」
二乃に三玖の様な回りくどい説得は無意味。
俺が変な逸話を話したところで「は?」と言われるのが関の山だろう。
かと言って一花の様に上杉と姉達の誰かが言い感じじゃね?と伝えたところで「男の趣味悪すぎね。勝手にすれば?」とでも言うのではないだろうか。
「随分必死じゃない。そんなにようやく出来た男友達が大事なわけ?」
「そんなんじゃねーよ」
「まあ、いいわ。ほんとは死ぬほど受けたくないけど、アンタが何でも言うこと聞いてくれるっていうなら考えてあげなくないわ」
「いや待って。礼はすると言ったけど何でも言うことを聞くなんて一言も……」
無視。
俺の言葉なんて聞いていない二乃は自身の鞄の中から何かを取り出し、「はいこれ」と俺の手に渡してきた。
俺にとっては今まで縁のない物であったが、それでも名前だけは知っていた。
「ピアッサー?」
名前から察せられる通りピアスの穴を開けるための物だ。
姉達の中でピアスをしているのは一花だけであったが、二乃も興味があったらしい。
何度か一花に開けた時の痛みやらどんなデザインがあるのと訪ねていたので、遅かれ早かれかなと思っていたのだが、まさか実際にピアッサーの購入までに至っているとは思ったいなかった。
そしてそれを俺に渡してきた理由は一つしかないだろう。
「二乃、一人じゃ怖かったんだろ」
「う、うっさいわね!」
顔を真っ赤にして声を荒げる二乃だが、どうやら図星らしい。
家族でも言うのが恥ずかしかったのか聞いてもいないのに「だって身体に穴開けるのよ?」「一花は一人で簡単に開けたみたいだし」と一人喋る。
久々に二乃の可愛らしいところを見たかもしれない。
普段もこれぐらい可愛げがあればいいのだが、言えば羞恥から今度は怒りで真っ赤になるに違いのでここは黙っておく。
ただどんな無茶ぶりを言われるかと思っていたので、これは嬉しい誤算である。
こんなことでいいのなら俺は家庭教師の件がなくても協力するのだが、わざわざ自分から言う必要はない。
俺は手にあるピアッサーを興味深く見ながら二乃に訪ねる。
「で?ちなみにどっちの耳にあけるんだ。こういうのは変に躊躇うとどんどん怖くなるだろうし、覚悟決めろよ」
「なに言ってんの?それは六海のよ」
「…………いやいやいや!俺が開けたところで何の意味があんの!?感情とかならともかく肉体的な痛みまで分かち合うことは出来ないからな!?」
「わかってるわよそんなことっ!ただ一人で痛い思いをするのはイヤなの!」
「むちゃくちゃすぎる!?」
あまりの予想外の展開に今度は俺が声を荒げてしまう。
二乃は俺が動揺している隙を突いて俺の手からピアッサーを奪い、もう片方の手で俺の片腕を押さえにかかる。
「な、ちょっ、マジか!?どこに人の身体に穴開けるよう頼む奴がいんだ!?開けんなら一人でやれよ!」
「なによいいじゃない!姉が恥を忍んで頼み込んでるのよ!?それに男なら穴の一つや二つなんてことないでしょ!」
「んなわけあるか!?」
一進一退の攻防が繰り広げられる。
立っている二乃と座った態勢の俺。
悪い態勢で押さえ付けられはしたが、それでもその気になれば振りほどけるだろう。
ただそうした場合二乃を怪我させてしまう可能性があるため、迂闊に行動に移せない。
ただ二乃はそんな俺の配慮なんて知ったことではなく、どんどん力を込め身体ごと俺に迫ってくる。
お互いの顔が目と鼻の先というか鼻に至っては0になりそうな距離。
「いい加減覚悟決めなさいよ……!一瞬で終わらせるし、優しくしてあげるから安心しなさい……!」
「別の意味に聞こえるからやめろ……!」
仕方ない。
そう思い、更に力を込めようとしたところで二乃が足を滑らせ身体ごと俺に倒れこんできた。
「「あっ」」
俺と二乃の声が重なる。
それと同時に耳に一瞬鋭い痛みが走る。
その矢先に今度は後頭部に衝撃。
ガンッ、と大きな音が響く。
「いったぁ……。ご、ごめん、大丈夫?」
「っぅ……」
急にしおらしくなった二乃が倒れこんできたことに対して謝ってくるが、思わぬダブルパンチに俺は声が出せない。
「二乃?すごい音したんだけど大丈夫……って」
「あっ」
「えー……っと、禁断の愛的な?」
「違うわよっ!!」
先程倒れ混んだ時の音は余程響いたのか、隣の部屋の一花が部屋にやってきたようだ。
一花から見たら妹が弟を押し倒しているようにしか見えないだろう。
俺の身体に二乃の柔らかなモノーー六つ子において俺だけが持たないモノがこれでもかと押し付けられている。
これが漫画ならば所謂ラッキースケベなトラブルイベントなのだが、相手が姉なため劣情を催すことはない。というか催したら死ぬわ。
「あー……そういうことね。ほら、六海はこっちおいで」
「…………おう」
相変わらず察するのが早い一花は今回もこちらが事情を説明する前に見ただけでだいたい把握したようだ。
マシにはなったものの未だ鈍い痛みを続ける後頭部と、徐々に熱くなってきた気がする耳を押さえ一花の元に寄る。
「うん、綺麗に通ってるね。場所も大丈夫」
「…………」
「ほら、泣かないの。男の子でしょ」
「泣いてねーよ!」
俺の頭を優しく撫でながらピアッサーを使われた右耳の状態を見る一花。
ピアッサーを使う時の態勢が態勢なだけあって心配だったが、一花がそう言うのなら問題ないのだほう。
「……で?二乃は何か言うことがあんじゃねーの?」
「……ごめん。流石に今回は度が過ぎたわ」
「うっ……いや、もうやっちまったもんは仕方ないからいいけど、約束は守れよ」
「うん……」
やだ、誰この子。
俺の知ってる二乃じゃない。
今まで見たことないぐらい二乃がしおらしくなってて戸惑う。
今回ばかりは本人も言うようにやり過ぎた自覚があるらしい。
俺も二乃にここまでしおらしく謝られたなら流石に怒る気はなれない。
むしろ何故か俺が申し訳なくなってしまう辺り俺は本当に二乃には敵わないんだと痛感させられる。
「はい、ならこの話はもう終わり終わりっ!一花、今度俺に似合いそうなピアス一緒に選んでくれ」
俺はパンッと両手を叩き、話を終わらせる。
二乃を気遣ったものだと流石に露骨過ぎたのか、二人は一瞬ポカンとした表情を浮かべた後、すぐに笑みを浮かべる。
「しょうがないなー。じゃあお姉ちゃんが一緒に選んであげるとしますか」
「……もうっ。いい?その時はちゃんと私も呼ぶのよ」
「その前に二乃は穴開けないとな」
「うっ……」
うってかわって今度は顔を真っ青にする二乃。
どうやら俺の痛がってる姿を見て更に恐怖感が増したらしい。
あれ、それじゃあ俺ただの開け損じゃね?
「にしても結局全員でアイツの授業に参加することになるのね……」
「いや、実はまだ五月を説得出来てないんだ」
俺がそう言うと一花と二乃はきょとんとした顔をした後、二人で顔を合わせ溜め息。
「「五月ならちょろい」」
なんでさ。
◆◆◆
「お、おお……!」
数回目となる上杉による授業。
実際授業出来たのはまだ0だが、それを言うのは酷というものだろう。
家に上がった上杉は最悪のケースを想定していたのだろう。
だが、現実はまさかの五人参加。
二乃辺りは嫌という顔を全面に出しているが、上杉にとって参加してくれているだけ充分だろう。
「六海すごいよー!ほんとに皆を説得するなんて!」
この光景を見た瞬間、四葉も感激のあまり俺に勢いよく飛び付いてきた。
「うーん!さすが私の弟です」と然り気無く自分の評価が高い褒め方をしていたが、誰か一人忘れてるだろ。
「あれ、まだ説得してなかったの?」
「まだって……あんだけ上杉の事嫌ってる五月をどう説得すればいいんだよ。食べ物は駄目だったし」
「五月なら簡単だよ」
どいつもこいつも何なんだその謎の自信は。
俺の心の声を察したのか四葉が顔を寄せ、何故か耳打ち。
四葉から聞かされた言葉を何度も脳内でリピートさせるが、結果は一緒。
俺の返事は決まっていた。
「絶対に嫌だッ!!!」
「なんでー!?それだけだよ!?」
「嫌なもんは嫌なんだよ!」
俺達のやり取りを何事かと他のメンバーが視線を向ける。
その中でも上杉は話を聞いていたのか、真剣な眼差しで俺に近づいてくる。
「五月を説得する手段があるんだな?」
「な、ない。ないからそんなの」
「あるんだな?」
「い、いや。あると言えばあるんだけどそれは本当に使いたくない手段というか」
「ここまできたら全員揃えたい。お前も姉一人除け者にするのは心苦しいだろ?頼む。頼む!」
「わかった!わかったから近い!それと怖い!」
どんどん身体を詰め、とてつもない上杉の圧力に思わず屈してしまった。
助けを求め周りの姉達を見るが、全員「ほら、早く行ってきなよ」と言わんばかりの顔をしている。
どうやら姉達の謎の自信はこれだったようだ。
ただ、確かに上杉の言う通りで、俺達が5人まで揃って一人だけ除け者になんてしたくはないし、してはならない。
俺は覚悟を決める。
そして一応釘を刺しておく。
「絶対に2階には上がるなよ」
「鶴かお前は」
上手くねえよ。
そんで五月の扉の前。
俺は憂鬱げに扉を叩く。
「なんですか。何度も言いますが、いくら六海の頼みであっても私は参加しませんからね」
顔だけを覗かせた五月が突き放す様に言う。
それに対して俺は切りたくなかったジョーカーを切る。
やる以上は恥を捨てる。
「俺、五月姉(ねえ)が一緒じゃなきゃやだな……」
無反応。
やっぱ駄目じゃねえか。
と、思いきや数秒後勢いよく扉が開かれた。
「受けましょう」
その鼻のティッシュは何なんだマイシスター。
六海……姉弟内の変装は自分からは基本しない。頼まれれば渋々やる。チョロい。変装する時はやや個性を誇張する傾向がある。
一花……やるなら本格的にしよ!と頼んでもないのに自分の買い物ついでに六海の変装用の服も買ってくる。
二乃……変装中の六海の写真を弱味に一時期今以上に主導権を握っていたが、諸刃の剣であることに気付きこの件で弄るのはやめた。でも写真は消さない。
三玖……部屋で一人変装の練習をしている六海を見てソッと立ち去った。密かに芽生えさせてはいけない趣味を芽生えさせてしまったのではないかと危惧している。
四葉……「六海は男の子なのに本当女の子みたいだねー!可愛いよ!」と悪意のない言葉で一番六海の心を突き刺す。
五月……変装しようが何をしようが一発で見抜く自信があるとのこと。怖い。