電光戦姫シンフォギアSSSS   作:東風乃扇

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憎・悪

 コンピュータ―ワールドを経由して、俺達は現場に駆けつける。

 街中で暴れるのは、前回と同じヤドカリ状態の怪獣、そして多くの分体達。

 こちらが現れた事に気付くや否や、分体達が我先にと襲いかかって来る。

 

『「2人は他の装者達が来るまで、小型を頼む。』」

 

「わかった!そっちも気を付けろよ!」

 

「来ます!」

 

 戦いが始まると同時にパワードゼノンも到着し、横から分体の1つを斬りすてた。

 

『待たせたか?』

 

『「良いタイミングだ!』」

 

 敵に囲まれないよう、背中を預けながら戦い始める。

 

──

 

 少しすると、この世界の装者達も合流し、戦闘に参加する。

 前回と異なり、本体はこちらと距離を取り、警戒しつつ分体をけしかけてくる。

 

『「やはり、簡単にはいかないか。』」

 

『そうだな。』

 

 小型との戦いに区切りがついたのか、奏とセレナがそれぞれアシストウェポンとなってやってきた。

 

『今回は直接支援に回る!』

 

『行きましょう!』

 

 キャリバー(セレナ)を手に取り、スカイヴイッター()の援護を受けつつ、分体を蹴散らしていく。

 しかし、敵の数は中々減らず、思うように近づけない。

 

『キャリバーさん!お願いします!』

 

『なるほど、良いだろう。』

 

 セレナがキャリバーを呼ぶ、それに答えるようにパワードゼノンがキャリバーをこちらに投げる。

 両方のキャリバーがサイズを調整し、片手で持てるサイズになると、互いの柄が繋がり、2つの刃を持つ剣となる。

 

『『電撃双刃剣!ツイングリッドマンキャリバー!!』』

 

 合体したキャリバーを手に取り、一気に振るう。

 

『「はあぁぁぁっ!』」

 

 合体した事により出力が上がったキャリバーから、大量の電撃が放たれ、周辺の敵を一掃する。

 

『やるじゃねぇか!』

 

『こちらも負けてられないね。』

 

『行くぞ!』

 

 こちらに負けじとパワードゼノンも奮起する。

 

──

 

 新たな力、ツイングリッドマンキャリバーで分体を凪払い、本体へ一気に近づく。

 

『2人とも!決めるぞ!』

 

『はい!』

 

『あぁっ!』

 

『ツイン!』『グリッドオォ!』『キャリバアァ!』「エエェェンド!!」

 

 両方の刃に大量のエネルギーを纏わせ、グリッドマンも出力が許す限り加速して飛び込みながら、斬りかかる。

 一撃目が入りそのままの勢いで回転し逆の刃を敵に突き刺す。

 

\グギィヤアァァァッ!?/

 

 今までに無いダメージが入り、敵が大きく仰け反り叫ぶ。

 だが、反撃する為に多くの触手をこちらに叩きつけてくる。

 

『まだ生きている!?』

 

『なんと言う生命力!』

 

『「まだだ!』」

 

 敵の攻撃を無視ししつつキャリバーの接続を解除し、両手に握り構える。

 

『「クロス!エンド!』」

 

 Xの切り傷が入り、そのまま倒れて行く怪獣。

 一際大きな爆発が起こる。

 

『終わったか?』

 

『「そのようだな。』」

 

 スカイヴィッター()の一言に言葉を返しつつ、周りを警戒する。

 先程まで周りを囲んで居た多くの分体も力を失い、塵となって霧散していく。

 

『諸君!敵の反応は消えた!我々の勝利だ!』

 

 弦十郎さんから通信が入り、全員の緊張が解かれる。

 

『「フィクサービーム!』」

 

 キャリバーを手放し、戦いで壊れた街と疲れた装者たちに向かってフィクサービームを使う。

 

──

 

 戦闘が終わり、一通りのメディカルチェックを受けた後、全員で報告と会議を行う。

 

「確かに敵の本体を倒したが、その大元である人間、そして産み出した存在を掴めていないか。」

 

『あぁ、キャロルから今回の敵の解析情報がもう少しで来る予定だ。』

 

 ついに怪獣の本体を倒す事に成功したが、カーンデジファー、そしてその怪獣を作るために利用されただろう人間を確認出来ていない。まだ戦いは終わらない。

 そんな話しているとキャロルから通信が入る。

 

「キャロル、解析が終わったのか?」

 

『あぁ、今回の敵は一筋縄では行かなそうだ。』

 

 モニターに映るキャロルの顔が微かに歪む。

 

『だが、今までの情報から奴の莫大なエネルギー源を突き止める事が出来た。』

 

「それは朗報だな。やったなキャロル。」

 

『すでに倒した敵とはいえ、情報は多いことに越したことはない。』

 

 今後同じようなタイプの敵が来たときに対処のしやすさが変わるからな。情報は常に拾うべきだ。

 俺とグリッドマンは明るく返す。

 

『人1人から得るにしてはあまりにも多くの負の感情と言うエネルギー、その理由はこれだ。』

 

 そう言ってキャロルは1つの画像をスクリーンに映す。

 

「これは……。」

 

 そこに表示されたのは、ありふれたいくつかの個人ブログやお悩み相談サイト。

 

「これが何になんだよ?」

 

「文面や画面に問題は無さそうに見えるが?」

 

 表示されたものを見て、クリス、翼が答える。

 確かに2人の言う通り特別、異常は見られない。

 

『そう、奴は何も特別な事はしていなかった。ただ集めただけなんだ。』

 

「まさかっ!」

 

 キャロルの言葉から予測し、感づいた瞬間に奏が声を上げる。

 

『そのまさかだ。奴はネット上にある人々の書き込み等に宿る言霊から……人々の負の感情をかき集めていたんだ。』

 

「それじゃあ、負の感情の供給源を止めることは……。」

 

「そんなことは不可能だな。現代社会の停止を意味する。」

 

 セレナの言葉に続くように弦十郎さんが声を上げる。

 不特定多数の書き込みを止める事など現代社会では不可能だ。

 止める事=ネットの停止を意味すると言っても過言ではない。

 

「効率としてはどうなのかしら?いくら不特定多数からと言っても限度はあるのでしょう?」

 

「確かに、その分を上回れば!」

 

「無くなるデスか!?」

 

 マリア、調、切歌の言葉にキャロルは少し難しい顔をする。

 

『オレがかつて行った思い出の回収に比べれば100分の1にも満たないだろうがな。不特定多数の怒り、悩み、不安。それらを集めているんだ。1人辺りの効率は悪いが、分母が大きすぎる。』

 

 会社や学校に置ける人間関係のストレス、トラブルから産まれる負の感情を集める、これは確かに一筋縄ではいかなそうだ。

 

『カーンデジファー、多くの人間から集めるとはな……。どんなに善良な人間でも、わずかな闇はある。それを全て集めて力にする。恐ろしい計画だ。』

 

 グリッドマンも警戒を強める。

 

『今後も怪獣が出てくる時はエネルギー量で負けていると前提して動くべきだな。』

 

「下手すると、何らかの方法でそのエネルギーを溜め込んでる可能性も有るのか。」

 

「ネットに関して全体的な警戒をこちらも強めていこう。君達の方でも何か手伝える事があったら言ってくれ。」

 

──

 

──

 

 薄暗くゴミが散乱する部屋で、1人の男がキーボードを叩いている。

 

「あーあ、やられちゃったなぁ……。」

 

『まぁアレはチュートリアル、お試し版だ。貴様の力を世界に見せつけるのはこれからだぞ。』

 

「あぁ…わかってるさ魔王!オレの才能とアンタの力があれば世界は思いのままさ!」

 

 男は画面に映る黒い影と共に高く笑い声を上げる。

予定ではGXのシナリオやってオリジナルに行くんですが、XVまでやった方が良いですか?(キャロル関係の話が色々変更されると思う)

  • GXからオリジナル
  • XVまでやってからオリジナル
  • GXからオリジナルの後、AXZ、XV
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