心の軌跡Ⅱ~重なる標~   作:迷えるウリボー

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42話 長い一日①

 

 

「ルバーチェの構成員が釈放されたぁ!?」

 少年遊撃士カイト・レグメントの怒号が響き、同席していた人々は例に漏れず顔をしかめることになった。きっと、東通りの住民たちは穏やかでない単語に眉をひそめているかもしれない。

 協会支部のテーブルから逃れられない受付ミシェルは、クロスベル支部では数少ない感情爆発型の遊撃士に辟易している。

「だから、重要情報だから落ち着いて聞きなさいって言ったじゃないの」

「いや、でも、だからといってマフィアがそのまま出所するなんて予想外ですよ! ありえないですって!」

 マフィア《ルバーチェ商会》、その構成員の逮捕。発端は数週間前に遡る。クロスベル市外で繰り広げられた魔獣被害の事件だ。その真犯人であるルバーチェ構成員が、特務支援課に犯行を暴かれ捕らえられたのだ。

 それはカイトや他の関係者に様々な前向きの感情を与えたのだが、あろう事かその犯人が罪を償うこともなく釈放されるとは。

 カイトが「ありえない」というのは、彼が治安のいいリベール王国でその半生を過ごしてきたからだった。リベールでも汚職がまったくないわけではないが、そもそも猟兵運用が禁止されていたり遊撃士と王国軍の関係性が良好だったりと、明確な犯罪者がそのまま野に放たれることはまずない。

 だが、クロスベルではそれが有り得る。

「ルバーチェはクロスベル最大のマフィア組織。政界にも治安維持組織にも、いたるところで癒着が進んでいる。だから不思議じゃないわ」

「……そうですか」

「納得がいかないって顔ね。私もよ。アリオスも、他の遊撃士も思いは同じ。今回に限っては人的被害もでているしね」

 だからこそ、遊撃士はできることをするしかないのだ。それがクロスベルにおける正義の味方ができることだ。

 ミシェルはカイトに聞いた。それは、アリオスたちもカイトに長く投げかけていた疑問でもある。

「貴方がクロスベルに来た初日、私は言ったわ。『貴方が感じた違和感を多少なりとも落としどころに持っていけたら、クロスベルの遊撃士としては一人前だ』って。その意味では、まだ貴方は半人前よ」

「……その通りです」

「怒るでも嘆くでもない、起きてしまった事実に対して筋の通ったアクションを取れること。……どうかしら? カイト」

「……」

 沈黙を経てカイトは動き出す。行うべき依頼を見て急ぐ必要がないのを確認した。

「ちょっと出てきます」

「どこへ?」

「特務支援課分室ビルまで」

「わかったわ。時々は戻って、依頼の有無を確認してらっしゃいな」

 それはミシェルの許可のようにも感じた。カイトがクロスベルの遊撃士として一人前になるための、最後のひと押し。最近のカイトの様子を見ているミシェルだからだろう。遊撃士がともすれば依頼を放って動くのを許すのは。

 カイトはまだ新人だ。だからこそ成長のためクロスベルのみならず、大陸全体を考える遊撃士のために考える少年のために、あえて好きにさせる。これは正遊撃士としての特権でもあった。

 目指すは特務支援課。クロスベルの闇を確かめるために。

 特務支援課分室ビルは中央広場区画に存在する。元々はクロスベル通信社が入っていたビルらしいのだが、今通信社は港湾区にあった。

 そのため築幾年が経つ分室ビルは、逆に真新しいよりは市民に親しみが持てるようになっていると感じる。

 カイトも前々から眺めてはいたが、彼らの職場にこうして赴くのは初めてだった。

「失礼するよ、ロイド……って、あれ?」

 少しだけ横暴にビルの扉を開くと、特務支援課の四人はいた。確かにいて応接間にソファに座っていたのだが、先客がいた。

 紫髪というとアリスとアルスを思い出すのだが、彼彼女らよりは褪せた髪色。カイトやロイドと同年代だろうか。中性的で幼げなカイトと迫るくらい垢抜けない少女の顔立ち。

 だが、その発育は随分とアンバランスなものだった。それこそ、失礼な思考だがセシルに迫るほど。身長はカイトとさほど変わらないのに。

 そんな少女が、身軽な服装でソファに座っている。

「あれ、カイトさん。お疲れ様です」

 ティオが最初に反応した。その声で少女が、ランディが、順々に反応してくる。

「おお、カイト。顔はちょくちょく合わせてたが、ここに来るのは珍しいな?」

「ええ。ちょっと思う所があって。でもお邪魔だったかな?」

 カイトは少女を見て言った。少女もカイトをまじまじと見ている。

 話の腰を折ってしまったらしい。ロイドが立ち上がり、再会を喜んでくれる。なんせ、四人とは病院で話したきりだったのだ。

「カイト、訪ねてきてくれて嬉しいよ。今日はどうしたんだ?」

「ちょっと聞きたいことがあったんだ。でも、後にしたほうがいいかな?」

 見るに、支援要請の相談だろうか。今まで色々な場所で散々場を荒らしておいてなんだが、部外者が立ち入っていいものではないだろう。

「ああ、そうだな。空いたらENIGMAで連絡するから待っててくれるか? 西通りのモルジュなら休める場所もあるし……」

 依頼者に対する見解はロイドも同様なのだが、ロイドがそう言い切る前に少女が立ち上がった。

「あの……もしかして、カイト・レグメントさん、ですか?」

「え? いや、はい、そうだけど」

 まさか見ず知らずの少女から声をかけられるとは、それも自分の名前を知られているとは思わなかった。

「リーシャ・マオといいます。いつもお世話になっています、カイトさん」

「どうも初めまして……って、お世話になってる?」

「なっおまカイト! リーシャちゃんと仲良くしてんのかよっ!?」

 ランディの恨めしそうな言葉には無視を決め込んだ一同だった。ティオが一発頭を叩くほどである。

「カイトさんが私のことを知らないのは無理もありません。単に、旧市街での生活をご助力いただいただけですから」

「……もしかしてリーシャさん、旧市街に住んでいらっしゃるの?」

 エリィの言葉にリーシャは首を縦に振った。

「特務支援課のみなさんのこの間の活躍もそうですけど、カイトさんが旧市街に来てくれたおかげで、少し過ごしやすくなりましたので」

 リーシャ・マオは歓楽街の劇団アルカンシェルに所属する新人アーティストだ。経歴一年未満の浅さながら、その才能をアルカンシェルのトップスター、イリア・プラティエに見込まれ、近々開催される公演の準主役に抜擢されたのだという。

 そんな経歴を持つ彼女は、実はクロスベル市民ではない。元々カルバード共和国から旅行でクロスベルに訪れ、そのまま劇団入りしたのだという。

 それはカイトがクロスベルに訪れるよりも少し前のことだった。彼女はカイトと同じアパルトメントに居を構えており、リーシャはカイトがワジやヴァルドら不良とやり合う姿を目撃していたらしい。

 リーシャはその容姿もあって、治安の悪い旧市街では注目の的だった。カイトが彼らに対して一定の抑止力が働いていたのだ。

 加えて、クロスベルにおいて遊撃士は人気が高い。カイトも近隣の住民には名を知られている。その延長でリーシャもカイトを知っていたのだろう。

「そっか……お役に立てたのなら幸いだ」

 想像もしないところで縁ができる。つくづく不思議な地だった。

「それはそれとして、リーシャさんはどうして支援課に? 多分支援要請なんだろうけど」

「はい。事情があって相談しているんですけど……そうだ、ロイドさんっ」

 両手を合わせ、リーシャは可愛らしげにロイドを見た。

「今回の相談、『遊撃士の方は遠慮したい』と言いましたが……」

「もしかして……」

 ロイドの額がひくつく。それは、事情を知らないカイトにはわからなかったが、天然な彼女の、ある種の物怖じしない言動に起因することだった。

「今回の件、カイトさんにも一緒に相談をできないでしょうか?」

 

 

────

 

 

「イリア・プラティエへの脅迫状か」

 カイトと支援課の五人は、特務支援課分室ビルを後にする。そして目的の場所に歩く傍ら、お互い状況を説明することになった。

 まずはリーシャ関係の事についてだ。端的に言えば、クロスベルの大スターである《炎の舞姫》イリアに脅迫状が送られたのである。イリア本人は脅迫状についてそれほど危機感を感じていないようだが、リーシャをはじめとした劇団員がそんな奔放にするわけもいかず、こうして特務支援課を頼ったのだそうだ。

 遊撃士協会でなく、また警察の中でも特務支援課に依頼を出した理由だが、アルカンシェルは近々新しい舞台公演をお披露目するらしい。その大事な期間に事を大きくしたくないのだという。警察のしかも捜査一課だと物々しい雰囲気になるだろうし、かといって遊撃士は遊撃士でクロスベルで有名すぎる。アリオスを筆頭とした精鋭たちがぞろぞろと劇団に出入りすれば、それはそれで噂が広まるかもしれない。

『その点、特務支援課(みなさん)ならそこまで話題にはならないだろうって』

 これがリーシャの談である。特務支援課にとっては喜ぶべきか悲しむべきか微妙なところだった。

「ははっ、いいじゃんいいじゃん。市民の安全を第一に考え、様々な要望に答える……まさに支援する課じゃないか」

「ま、日陰者としての役割はわかっているつもりさ」

「でもカイトさん。笑っていますけど、カイトさんもリーシャさんにとっては『話題にならない人』第二号になりますけど」

「うぐっ……それは言わないでくれよ、ティオ」

 結局リーシャが突然の来訪者であるカイトを推したのは、彼女が話した旧市街での出来事が関係している。加えて遊撃士でありながらそれほど有名でない、というのも絡んでいたようだ。ティオの言うとおり、アリオスの日陰者というわけだ。

「でも、カイト君も遊撃士としてグレイスさんからインタビューを受けてなかったかしら?」

「いや、それも断ったんだけどね。あの人しつこくて……」

 クロスベルに来て日が浅い。達人と比べればそれほど実力もない。あまり有名でもない。立場の違いこそあれ、それほど違わない五人だった。

 ともあれ、カイトはリーシャの願いを聞き届けた。理由は色々ある。ただ、すぐに公にできないところが少し心苦しかったが。

「個人的にはミシェルさんやアリオスさんに相談したいんだけど……」

 ただ、無理やり行動はできない。クローゼやナイアルたちを助けるために、アリシア女王の依頼を受けた時とは違うのだ。

 現実的に、イリアは有名人である。リーシャの談ではただの悪戯の可能性もあるとのことだった。だから、まだ重大事件として扱うことはできなかった。

 どちらにしても、カイトとロイドたちはリーシャの依頼を受けることを決めた。ならばやることは一つだ。だから、カイトたちは今劇団アルカンシェルに向かって歩を進めていた。

「ところで、カイト君。貴方はどうして支援課に来たの?」

 エリィが尋ねる。カイト自身、リーシャとの邂逅で忘れかけていた。

「この間の魔獣の被害事件。あれについて聞きたかったんだ」

 事件解決までの顛末や、事件の真相は遊撃士の情報網で知っている。聞きたいのは、実行犯であるルバーチェ構成員が釈放されたことについてだ。

 カイトに問われ、四人は苦々しく頷いた。

「俺たちはできることをした。できることはしたと思う」

「けど……警察も裁判所も、警備隊にも癒着がある。結局は裁くことはできなかったの」

 起きたこと、それ自体はカイトがミシェルから聞いたことと変わりない。だが事件に直接関わった彼ら自身から聞いたことで、その悔しさは生々しさを覚える。

 クロスベルに存在する闇はまだまだ底を見せないのだ。自分たちのような新参者など、簡単にひねり潰せるほどに。

 それでも、あがいていくしかない。それが自分だちにできるただ一つのことだからだ。

 心持ちを無理やりに切り替えて一同はアルカンシェルに到着した。

「劇団アルカンシェルか。歓楽街にはそれなりに来てたけど、中に入るのは初めてだな。

実際、イリア・プラティエさんって有名なの?」

「おいおいカイト……クロスベルにいながらそんなことを言うなんて、お前はイリア・プラティエを知らない側だな?」

 先ほどティオに頭を叩かれたランディが、今度はカイトの脳天に撃墜をかました。

「いてっ!」

「はいはい、二人共喧嘩しないの」

「かなり立派な建物ですね。結構、新しそうな雰囲気ですけど」

「築二十年、だったかな。そんなに古い建物じゃないはずだ」

 ティオの感想とロイドの説明の通り、歓楽街のほぼ中央に位置する劇団アルカンシェル。人と文化、そして富が集う交易都市クロスベルという場所ならではの発展を見せつけるような、煌びやかで先鋭的な装飾だった。

 中に入ると、ロビーにも関わらず迫力ある音楽が聞こえてくる。どうやら件のイリア・プラティエが稽古中のようで、支配人バルサモは丁寧に対応してくれた。

 彼の案内に従い舞台会場へと脚を運ぶ。扉を開けると同時に鼓膜を震わせる壮大な序曲。視界に入るのは煌々とした光に照らされる舞台と、そして金髪の舞姫が扇情的に生きる姿だった。

「こ、これは……」

「……すげぇ」

 跳ねる、駆ける、止まる、跳ねる、見上げる、見下げる、振り向く、向かう。

 宙返り、後方捻り、スピン。おおよそ『技』と呼べるあらゆる動作、日常で何気なく使うはずのあらゆる挙動、それらが一体となって、舞台という名の生き物を形作るかのように。

 今、炎の舞姫は躍動していた。

 特務支援課もカイトも、クロスベル出身か否かに関係なく見惚れてしまう。視界にはリーシャと劇団長らしき男性も入っていたが、そんなことは些細なことに過ぎなかった。

 やがて。夢のような数十秒は終りを告げる。武術の時と同じように最後の型で残心を続ける。

 最初、拍手は誰から始めたのか分からなかった。たった五人だけだが、気持ちを抑えきれなかった。

「あら……?」

 その音に、ようやく残心を説いたイリアはごにんに気付いた。それは最初から見学していたリーシャたちも同様だった。

「あ、みなさん」

 カイトたちは告げるべき言葉も忘れて、この場の支配者となった舞姫を、ただただ見上げるのみだ。

 カイトは、思い描いたことをそのまま言葉に出す。この場では、最大限の賞賛だった。

「ここって……夢じゃないよね?」

 ロイドは「すみません、お邪魔してしまって。その……なんて言ったらいいか……」と二の句が告げずにいた。

 ティオは「……あ、あの……す、すごかったです……!」なんて年頃の少女のようだった。

 そのままナンパに走りそうなランディも「ああ……ちょっと魂抜かれかけたぜ」と呆然としていた。

 エリィだけが辛うじて、「素晴らしいものを見せていただきました」と淑やかに伝える。

 突然の観客たち。彼らの嘘偽りのない感想に、イリアは涼しげに笑う。

「ありがと、みんな。まあ完成にはまだ程遠いんだけどね」

 カイトたちは驚きに駆られる。練習中の一幕、それでさえここまで夢見のようなのに。

 イリアは下方のリーシャを見た。

「このシーンはあくまで冒頭の、《太陽の姫》だけのシーン。これに《月の姫》が加わることで何倍にも相乗効果が生まれる。最後のクライマックスは今の数十倍はすごいと思うわよ~?」

 恐ろしくも楽しみなその事実。カイトたちはただただ聞き入るばかりだ。

「リーシャ、彼らがさっき言ってた?」

「はい。特務支援課の方々と、遊撃士のカイトさんです」

「ふーん……遊撃士君はだれ?」

 イリアは優雅に舞台から飛び降り、一同の前に着地する。

「オレです。初めまして、イリア・プラティエさん」

「初めまして。……なるほど、まあいいかしら」

 恐らくは『目立たない遊撃士』として見定められたのか、余り嬉しくないカイトだった。

「ってことは君たちが特務支援課か。確かに全然警察っぽくないわね」

 嬉しくない発言そのニ、である。

「でも事情聴取とかするんでしょ? たかが悪戯ごときにそこまで付き合いたくないのよ。公演前にテンション下がることはしたくないしね~」

 事前にリーシャが言ったとおりだ。すこぶる乗り気でない。舞台の上とのギャップがあるというより、公私ともに相当な女傑のようだった。

 当のイリアが調査に乗り気でない。それは遊撃士としても、依頼を受けるかどうかの話として微妙なところだ。カイトは進言した。

「イリアさん、でも彼らは特務支援課です。普通の警察とは違う、色々と面白い奴らだと思いますよ?」

「へぇ?」

「カ、カイト?」

 どうしたものかと考えるロイドをよそにカイトは続けた。

「彼らは犯罪だけ、市民の安全だけを考える人たちじゃない。『様々な要請に答える』……困っていることにだって寄り添うことができる」

「うん、それで?」

「今の練習だけで、貴女はオレたちをファンにしちゃいました。そんな大事なプレ舞台を一緒に守る……そんなお手伝いを、させてもらえませんか? 他ならない、オレたちに」

 少し小恥ずかしくなるような台詞だったが、同時に嘘偽りのない本心でもあった。自分が支える籠手として活動していくため、そうありたい信念でもあった。

 支援課たちもリーシャたちも固唾を飲んで見守る。そんななか、ある意味口説かれたような形となったイリアは、さっきとは違う柔らかな笑みを浮かべていた。

「ふう、負けたわ。遊撃士ってみんな同じようなこと考えてるの?」

「どうでしょう……国によっても違うと思いますし。これはオレが正直に思ってることですけど」

「ふーん、そうなの。ま、いいわ。カイト君も、特務支援課の君たちもね。名前、教えてもらえる?」

 そんなわけで、認められたカイト。同じく特務支援課も順々に自己紹介をするのだが。

 全員の名前を聞き届けたあと、イリアはおもむろにロイドにずいっと顔を近づけたのだ。

「君が、ロイド君?」

「ええ、まあ」

 近い。近すぎる。

(あ、なーんか既視感……)

 カイトのぼやきは当たっていた。

「フルネームは?」

「その、ロイド・バニングスですけど」

「あはは、やっぱり!」

 イリアがロイドに抱きついた。それはもう、盛大に胸部と胸部が密着するくらいに。

 しかも肌も顕な舞台衣装でだ。

「!!!???」

 混乱する特務支援課リーダー。いや、その場のほぼ全員が目を剥いた。

「いやー、世間は狭いわねぇ! まさか噂の弟くんと会えるなんて! 聞いていたイメージとホントそっくりじゃないの!?」

「あ、あの、ひょっとして……セ、セシル姉の知り合いだ、だったりします!?」

 ひとしきりイリアはロイドを楽しんでから解放した。

 驚きだったり羨望だったり嫉妬だったり。そんな視線がイリアを除くその場の全員から向けられて、ロイドはもう何を言っていいのかもわからなくなる。

「改めて自己紹介するわね。セシルの十年来の親友にして、劇団アルカンシェルの看板を背負う、イリア・プラティエよ」

 明朗快活なその自己紹介を、いったいこの場の誰が記憶したかは、定かではない。

 









零の軌跡第二章、「金の太陽、銀の月」開始!
今回は『リーシャの』願いもあり、積極的にロイドたちに同行しているカイトです。
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