心の軌跡Ⅱ~重なる標~   作:迷えるウリボー

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48話 爽やかな陽射し③

 

 

「百日戦役当時、私は中佐として医療大隊に所属していました」

 それは、ともすれば孫に語りかけるような穏やかな空気の中始まった。

「進駐する帝国軍は貴族将校が率いており、平民である私が所属する部隊とそれまで連携作戦に従事したことはありませんでしたが……リベール王国進行作戦、その規模の大きさから、多くの衛生兵が召集されたのです」

 ベアトリクス教官の昔語り。トールズ士官学院の保健医だが、カイトにとってはまた別の存在でもある。

「カイトさんは戦役当時、五歳ほどのご年齢でしょうか。故郷はどちらに?」

「リベール南方のルーアンです。開戦当時もそこにいました」

 フィーからベアトリクスのことを聞き、カイトは思う所があって、百日戦役当時のことを聞きに来たのだ。

「そうですか……私はハーケン門方面隊所属でした。そこに設営された野戦病院の病院長をしていたのです」

「あれ、でもベアトリクス教官は死人返し(リヴァイバー)と呼ばれていたと……」

 それを教えてくれたのはフィーだ。どんな激戦地にも現れ敵味方問わず実力で押さえつけてから重傷者を治療した、という武勇伝を聞いたが。病院長という立場の人間が一体どうして激戦地に現れるのか。

 ベアトリクスは困ったように笑った。

「あらあら、お恥ずかしい。軍務は果たしていましたが、副長に任せて戦地に赴いていたのです」

「……とことん規格外デスネ」

 声が裏返る。ちょっとこの学院おかしい人が多すぎやしないか。

 ともあれ、カイトがいたルーアンに行くことはなかったらしい。ベアトリクスの活動場所はハーケン門にボース市、ロレント市の範囲だったという。

 百日戦役の序盤は帝国軍の電撃侵攻により王都とレイストン要塞以外の全ての場所が占領されたので、その意味では後方部隊と言えるかもしれない。

 だが、とカイトには気になることがあった。その活動範囲の中に、カイトの既知の出来事が起こっているからだ。

「ハーケン門には王国軍兵士も、王国民もいたと聞いています。彼らの治療も……?」

「……はい。私は威信にかけて救護をしましたが、それでも救えない命も多くありました」

 ハーケン門は現在のそれとは様相が違う、簡易的な門だったと聞く。そこには、カイトがかつて聞いた一人の少年がいた。

 百日戦役は帝国にとっては侵攻作戦であり、リベール王国にとっては防衛戦争だった。だが両国の規模の違いから、王国にとっては全面戦争と同じだった。負ければ全てを奪われる以上、国も軍も国民も総出の抵抗劇だ。帝国側・王国側双方に犠牲者は出た。

 カイトとベアトリクスは言葉を重ねる。電撃侵攻の序盤、帝国軍が王国のほぼ全土を掌握した中盤、そしてカシウスの秘策により飛行艇作戦で王国軍が趨勢を巻き返した終盤。

 そして、ベアトリクスは殊更に瞳を細めて言った。

「今でも忘れることができません。ロレント市で我が国の軍が犯した愚行を。それによって破壊された時計塔と、巻き込まれた女性を」

 覚えがあった。忘れるはずのない。それは、カイトが共に旅してきた太陽の娘の母親のこと。

 その愚行を働いたのはベアトリクスの部隊とは関係ない貴族将校の師団であり、やはり直接の関係はなかったが、それでもカイトが何も感じないわけではない。

「すみません、レグメントさん……私は、救える人たちを救えなかった」

「謝らないでください、ベアトリクス教官」

 だが、カイトに怒りはない。

「あの戦争に思うところがないとは言いません。けど、今更良い悪いだけで語れるものではないと思います。良い悪い以上のものを見極めるために、オレはここにいますから」

 戦争から十二年がたった。オリビエと繰り広げた子供のような喧嘩を再び繰り広げようとは思わない。

「今のオレにとって、帝国とトールズは成長させてくれる拠点で、ベアトリクス教官は自分やフィーに優しくしてくれる頼れる教官ですから」

 それが、今のカイトにとっての真実だ。

「……リベール出身である貴方にそう言われると、それこそ私が救われるというものですね」

「きっと、教官に救われた人もたくさんいるはずですからね」

 カイトは一生徒として、一リベール人として、ベアトリクスの話を聞きたいと思った。自分が知らなかった故郷の姿を。

 ベアトリクスは、百日戦役で多くの犠牲者が出て、自分の力に限界を感じたのだという。そして数年前に退役したのだと。

 それまで第一線にいたというのも恐ろしい事実だが、やはり戦争はともかくそこに生きる人々は、必ずしも善悪の一言で語れるものではない。それぞれが、戦争に向かう理由がある。

 この人のもとでなら、遊撃士であったエオリアとはまた違う、戦場における命のあり方を学べる。そう思った。

「ベアトリクス教官、フィーから『少し忙しくなった』という話を聞いたんですが」

「ええ。新学期、こうして新たなクラスも設立されましたから」

 カイトは改めて聞いてみた。

「……オレに、保健室の手伝いをさせてもらうことはできませんか?」

「保健室の業務を、ですか?」

 カイトは恥ずかしげに頭をかいた。

「その、クラブを色々見学してみたんですけど、どれもしっくりこなくて」

 運動系、文化系。それぞれ楽しそうだと思いつつ、そこに決めるには至らなかった。せっかくの学院生活、自分が興味を向けて活動できる何かがしたいと思った。同時に、遊撃士である以上何かしら貢献できる活動がいいとも思っていた。

「医療の話も興味はありますし、実は知人に難病を患っている子がいるんです」

 そもそもエオリアからは医療技術の指南を受けていたが、そこに強い興味を感じるようになったのはアルスと関わるようになってからだ。普通の病院などでは治すこともできず、今尚特異な環境で苦しんでいるはずのあの少年。

 クロスベルを出てからも文通は欠かさないつもりだ。それ以上に医療に携わることが、彼との関係を繋げる一つになると思った。

 ベアトリクスは微笑んだ。

「わかりました、レグメントさん。是非、貴方の力を貸してください」

 

 

────

 

 

 カイト・レグメント。トールズ士官学院での授業外活動として、保健医業務の補佐を行うことになった。

 ベアトリクスに代わり授業日や自由行動日に保健室での待機を行い、許可された簡単な処置や事務仕事をこなす。そして、ベアトリクスが許す範囲で医療技術の指南を受けることになった。

 サラはその報告を聞き少し意外そうな顔をしていたが、「ま、いいんじゃない?」と楽観的な様子で返すのみ。Ⅶ組においてリィンとカイトがクラブでない活動をすることになり、「アンタたちも本当似てるわね」と飽きられた際には、サラの面前で二人して笑ってしまったものである。

 いずれにせよ、最初の自由行動日は有意義に過ごすことができた。クラブ活動決めに難航していた同盟として、カイトとリィンはエリオットたちとともにその日の夕食を喫茶《キルシェ》で一日を称えあった。

 ちなみに、リィンは学院長から旧校舎の調査を頼まれたのだという。Ⅶ組の特別オリエンテーリングの際も旧校舎の地下迷宮に驚いたものだが、それは学院も管理しかねるものだったとか。エリオット、ガイウスとともに迷宮のさらに奥を踏破したリィンだが、迷宮の構造は不思議なことに完全に変わっていた。更にはまだ続きがあるらしく継続調査をすることになったという。

 カイトは、鍛錬も兼ねて必要に応じて、「オレも呼んでくれ」とリィンに告げるのだった。

 そして、忙しく日々は過ぎ去る。

 四月二十一日。武術教練特別科目、実技テスト。

 カイトたちⅦ組はグラウンドに集まっていた。

「──それじゃあ予告通り実技テストを始めましょう」

 サラはしたり顔で待機する生徒たちに告げた。

 今までサラが受け持っていた武術教練は、個人の戦闘技術を主眼としたものだった。基礎的なCQC(近接戦闘術)、突撃銃に拳銃や警棒など基本武器の扱いに、生徒一人一人の得物の取り扱いの指南。それはやはり『授業』と呼んで差し支えないものだ。

 だが、とサラ。

「今日のテストは単純な戦闘力を測るものじゃないわ。『状況に応じた適切な行動』を取れるかを見るためのものよ」

 それはつまり、個人の技術ではなく戦闘における戦術の観点まで視点が広がることを意味する。単に敵を圧倒すれば評価点が高くなるわけではないのだ。

 面白そう、めんどくさい、と口々に語るⅦ組一同。カイトはまだ静観している。

「それでは、これより四月の実技テストを開始する。班分けは以上よ」

 第一組。リィン、エリオット、ガイウス。

 第二組、カイト、ラウラ、フィー。

 第三組、アリサ、ユーシス、マキアス、エマ。

 明かされる班分けに言葉を失う一同。もう例の二人の顔が見れないその他八名である。

 どこ吹く風で、サラは言った。

「リィン、エリオット、ガイウス。まずは前に出なさい」

「……はい!」

「い、いきなりかぁ……」

「承知」

 それぞれ──エリオットがまだ弱気だが──勢いよく答える第一組。

「ふふ、よろしい。それじゃ、呼ぶわよ」

 サラは笑った。そうして軽快に指を鳴らす。一同の前に現れたのは、カイトの記憶を刺激する敵性存在だった。

 空中に波紋を描いて出現した、陶器のような柔らかな質感を想起させるフォルム。小型の人形兵器と似ているが、機械の外見とは似つかず、一つ目のような黒の球体でこちらを観察してくる。

 それは中枢塔でワイスマンが使役していた《戦術殻》によく似ていた。

 驚く生徒たち。だが、カイトの驚きは他の面々とはまた別のものだった。第一組の三人を差し置いて、カイトは大声を出す。

「サ、サラ教官っ! これは……!?」

 なぜ、人形兵器がここにあるのか。

「んー、とある筋から押し付けられちゃったものでね。あんまり使いたくないんだけど、色々設定できて便利なのよ」

 そういえば、結社には十三工房なる技術ネットワークがあるという。オリビエは鉄血宰相と結社が繋がっている可能性を示唆した。そうして巡り巡って、すでにトールズすら根を張られているのか。

 リィンたちを置き去りにして顔面を蒼白させるカイトに、サラは笑った。

「大丈夫よカイト。怪しいのはわかるけど、私が保証するから」

「……」

「大丈夫だから」

「わ、わかりました」

 カイトは再度、静観することにした。頭が回らなくなりそうだ。

 そんなカイトをほうっておいて、他の面々は戦術殻に集中する。実際第一組は戦闘直前だし、カイトと同じくラウラも戦闘を見ようと集中していてフィーは生欠伸、第三組の四人はそもそも組み合わせに絶句している状況である。

 気を取り直してサラは説明を再開した。

「そいつは作り物の動くカカシみたいなもんよ。強めに設定してるけど決して勝てない相手じゃないわ。例えば──ARCUSの戦術リンクを活用すればね」

 この実技テストは、個人の戦闘力ではなく戦闘における各種の課題をこなすもの。すなわち、ARCUSの試験運用だ。

 リィンたち三人が、それぞれ得物を構える。

「それでは──始め!」

 リィンたちの戦闘は始まった。課題は、『連携による連続攻撃を利用して敵を倒す』こと。やはりARCUSの戦術リンク──戦闘における意思疎通が必要な場面だ。

 サラが言っていた通り、戦術殻はリィンたち三人が若干苦戦する程度の機動力に調整されていた。先頭慣れしているリィンとガイウスを牽制しつつ、執拗にエリオットを狙う形だ。

 だが、三人は自由行動日に旧校舎地下の迷宮を踏破し、ARCUSの戦術リンクを試していた。

 元々温厚で他人に合わせるのが上手い三人だけあって、満点と言えるほどの連携を取れていた。ARCUSの戦術リンクは基本的に一対一で行うもので、複数人で同時に繋げるのは高等技術だと、サラは言っていた。戦術リンクへの慣れや使用者間の素の連携、そして信頼関係が大切なのだと。

 そんな状況で、リィンたち三人はまだ基本的なリンクだけだが、うまくリンクを切り替えて戦い抜いた。サラの評価も上々だ。

「うんうん、悪くないわね! それじゃあ第二組、前へ」

 カイト、ラウラ、フィーが前へ出る。

「カイト。そなたとの共闘は初めてだな。胸を借りるぞ」

「さっきみたいに変に慌てないでね」

「おう、もう大丈夫だ。リィンたちぐらいとは言わなくても、落ち着いてリンクを繋げていこう」

 戦闘開始。学年最強クラスと言われるラウラに、年齢にそぐわない戦闘力を見せるフィー、そしてカイトの組み合わせだ。戦術殻の設定はさきほどよりも強くなっており、相応に激しい戦闘となる。だがカイトが後衛として戦況を把握しつつ、フィーが素早い動きで撹乱し、ラウラが手堅い一撃を加える。その即席の戦略は上手くはまった。

 戦術リンクも思ったよりも上手くつなげることができた。素性をお互い知っているラウラとカイト、三週間でもそれなりに話すようになったフィーとカイトがリンクも繋げることはできたが、驚いたのはラウラとフィーが寸分の狂いもなくリンクを繋げ、完璧な連携をもって戦術殻を屠ったことである。

 素早い動きで敵を翻弄するフィー、重たい一撃で敵を粉砕するラウラ。共に前衛を担う二人は互いの弱点をカバーしていて、戦闘後には共にハイタッチをしてカイトが少し寂しくなる程度の連携が出来ていた。

「あら、これは思わぬ収穫じゃない。……では第三組、前へ!」

 アリサ、ユーシス、マキアス、エマが前へ出る。問題の四人だった。

「貴方たち、ちゃんと連携しなさいよ!」

「フン……どこぞの輩が余計なヘマをしなければな」

「そ、それは一体誰のことを言っているんだ!?」

「……」

 無言のエマの心労が心配なリィンたちとカイトたちだった。サラは気にすることなく号令をかけた。鬼畜の所業だった。

 戦術殻の難易度は、リィンたちよりも若干弱めに設定されているらしい。人数は多いが戦闘に慣れているのがユーシスだけという配慮だろう。恐らくユーシスとマキアスの件はまったく考慮されていない。

 戦闘内容は厳しいものだった。ユーシスが前衛で戦いつつ、その後ろでアリサが矢を放つ。だがまともにリンクをこなせるのがエマ‐他の三人、程度で、必然的にエマとアリサとのリンクのみになる。ユーシスとマキアスに至ってはリンクを繋げる素振りすら見せず、おかげでマキアスは得物の散弾銃を有効に使えなかった。戦闘が終わる頃には、四人全員が疲弊しているという状況だ。

「うーん、最初はこのくらいかしら……精進しなさいよ~?」

 サラの談である。恐らくこの瞬間だけは、四人全員同じ感情がサラに向いていただろう。

 小休止を挟む。カイトはフィーと双銃の扱いについて話し合っていた。リィンとガイウスは戦闘の評価を話している。ラウラはそんなリィンを一瞥し、話しかけてきたアリサに受け答える。

 エマとエリオットは魔導杖の使用感について話し合い、それぞれの理由から疲労感を分かち合った。ユーシスとマキアスは終始無言だった。

 やがて戻ってきたサラが集合を促す。彼女はプリントを持っていた。

「さて、実技テストはここまでよ。ここからはかなり重要な伝達事項があるわ。君たちⅦ組ならではの特別なカリキュラムのね」

 その言葉に、Ⅶ組は注目した。サラは笑う。

「ふふ、さすがにみんな気になってみたいね。それじゃあ説明させてもらうわ」

 喉を鳴らし、張り切って告げる。

「Ⅶ組に課せられた特別カリキュラム……それはズバリ、《特別実習》よ!」

 それは初めて耳にする響きだった。

「君たちには、これから毎月、指定された期間中、指定された実習先に向かってもらう。そこで用意された課題をこなす……まさに特別(スペシャル)な実習ってわけねっ」

 驚き、辟易、それぞれの感情を呈する一同の中で、カイトはまた別の思いを巡らせる。

(そうか、オリビエさんが狙っていたのはこれだったのか)

 オリビエはカイトをⅦ組へ誘った。それは純粋にオリビエがカイトを頼ったということだが、オリビエは交換条件も提示していた。それは影の国で話した時は詳細をぼかされていたが、『異変の時の旅路よりもさらに帝国のことを知れるだろう』と言っていたのだ。

 遊撃士としてその言葉を噛み砕くなら、やはり現地に行くことでしかないとは予想していた。だが学院でそれを果たすにはどんなことをするのかと考えて、そのまま現地に向かう事になるとは。

「学院に入ったばかりなのに、いきなり他の場所へ……!?」

 驚くエリオットをよそに、カイトは笑みを浮かべる。

「……楽しくなってきたな」

 マキアス、アリサ、ユーシスから侮蔑の視線を送られる。少し納得がいかなかった。

 リィンが口を開く。

「……その口ぶりだと、一から十まで教官がついてくるというわけでもなさそうですね?」

「ええ、その通りよ。といっても、最初の実習だし少しだけ現地で質問には答えてあげるけどね」

「……ふむ、修行ならばむしろ望むところではあるが」

 ラウラはカイトと同じく望むところらしいが、それでも不可解なことも多いらしく腕を組んでいる。

 少し偉そうにユーシスは問うた。

「それで、バレスタイン教官。結局、俺たちにどこへ行けと言うんだ?」

「オーケー、話を進めましょ」

 サラは二本指を立てた。

「向かう場所は二ヶ所よ。君たちにはA班、B班に分かれてもらう。さ、各自受け取りなさい」

 差し出されたのはさきほどのプリントだ。

 それを読み込む。

 

『4月特別実習』

・A班:交易町ケルディック

 班分:リィン

    アリサ

    ラウラ

    エリオット

    ガイウス

 

・B班:紡績町パルム

 班分:カイト

    ユーシス

    マキアス

    フィー

    エマ

 

 交易町ケルディック。これはカイトも知っていた。トリスタから大陸横断鉄道で東に進んだ先にある町だ。カイトも何度か立ち寄ったことがある。

 紡績町パルムは訪れたことはなかったが、故郷リベールに近い帝国南部の町なので名前だけは知っていた。

 だが、絶句すべきは実習地よりも何よりも。

 アリサは絶叫した。

「えええっ!?」

「ほう……興味深い組み合わせだ」

 ラウラは感情を表さずに言う。

「B班のこ、この顔ぶれは……」とマキアスが呻く。

「……有り得んな」とユーシスが憎まれ口も忘れて呟いた。

 全ての元凶であるサラは、どこまでも平然と、面白そうに言うのみ。

「リィン、カイト」

『は、はいっ』

 状況についていけない二人の声が重なる。

「貴方たちには、今回だけ暫定リーダーを勤めてもらうわ。本当の最初だけ、行くべきところを提示してあげる」

 そして二人以外の生徒たちを一瞥し、ウィンク。

「班員はリーダーの指示に従う……とまではいかないけど、耳は傾けること。いいわね?」

 帝国全土を股にかけた特別実習。特科クラスⅦ組の波乱に満ちた日々が幕を上げる。

「日時は今週末、二日間の実習よ。鉄道を使って実習地に向かうこと。各自、それまで英気を養っておきなさい!」

 

 







カイト:部活動なし、保健室補佐業務(保健委員)
特別実習、開始。今回カイトはB班にぶち込まれました。


次回、49話「初めての実習~紡績町パルム~」
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