エム×ゼロ 規格外の魔法使い(仮題)   作:九澄清矢

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今回の話はちょっと長いですが、どうぞご覧ください。


第10話:課題

「あ、八代こっちだよー。課題どうだった?」

 

少々探して八代が桃瀬たちを見つけると、桃瀬も気づいてこちらに手を振ってくる。

 

「ああ、無事合格したよ」

 

「凄いね!おめでとう、八代くん!」

 

「まあ、あんだけ魔法勉強してるし課題にマッチしてる魔法が入ってるんだったら問題ないだろうな」

 

「それでも凄いわよ。やっぱり八代は頼りになりそうね」

 

八代が合格の報告をするとそれぞれから称賛の言葉をもらう。

 

「それで、みんなはどうなんだ?なんか手伝えそうなことがあれば手伝うが」

 

「んとねー、あたしは石を変身させちゃえば大丈夫そうかなーって思ってね」

 

「変身?もしかして桃は『HENGE』を使えるのか?」

 

「お、当ったり!さすが八代だね!まあアタシの場合は何に変身させるかなんだけど・・・」

 

八代が答えると桃瀬は指を指しながら嬉しそうにそう言う。

HENGE・・・。

対象にしたものを任意のものに変身させることができる魔法である。

 

「ふむ・・・。なら軽いものがいいと思うぞ。磁力でくっつけるのもアリってことなら持っても問題ないはずだからな。持続時間を考えるなら軽いものを持ってたほうがその分魔法の発動に集中できると思うからな。イメージしやすいし鉛筆で良いんじゃねぇか?」

 

「あ、そっか!持ってるだけでその石は浮いてるってことになるもんね!あれ、じゃあ私課題楽勝じゃん♪ありがとー、八代!」

 

「おう、桃は大丈夫そうだな。他は何を使えるんだ?」

 

八代がアドバイスすると桃瀬は納得しながら嬉しそうにそう言う。

 

「私は『書家の魂(しょかのたましい)』って魔法が使えるわ。この巨大な毛筆で漢字を1文字書くと、その漢字の意味する現象を実現させることができるのよ」

 

「なるほどね。となると出雲の場合は書く漢字が重要だな」

 

「そうなのよね。だから書くなら『浮』なんだろうなって思ってるんだけど、字の維持がちょっと難しくってね」

 

出雲は自分の魔法は理解できているが、どのようにその魔法を活用すればいいかわからず悩んでいるようだった。

書家の魂・・・。

魔法の発動と同時にプレートより巨大な毛筆が出現し、特定の漢字を1文字書くと、その漢字が意味する現象を実現させることができる魔法である。

 

「んー、多分出雲の場合、石が浮いているイメージが想像できないと維持が難しいんだと思うな。というか、この魔法って汎用性高すぎるから想像次第でどうとでもできると思うんだよ」

 

「例えば?」

 

「試したことがないからできるかどうかはわからないけど、俺なら石に『小』って書いて石自体を小さくしちゃうとかかな。桃の変身よりは難しいかもしれないけど小石くらいに形状変化できちゃえば桃と同じで持つだけでいいし、そこら辺の小石くらい小さくって感じなら誰でもイメージできるだろ?」

 

「なるほどね!ありがと、八代くん!ちょっと試してみるわね!」

 

出雲の方向性も決まり、さっそく試すために少し離れて『書家の魂』の練習を始めた。

 

「八代、私は今のところ『チェンジシール』って魔法しか使えないんだけど、どうしたらいいと思う?」

 

「氷川さんは『チェンジシール』かぁ。うーん・・・」

 

氷川の困った言葉に八代も悩みながら考え込む。

チェンジシール・・・。

あらかじめ用意した2枚1組のシールを用いて、魔法の発動と同時に貼った物同士の位置を交換することができる魔法である。

 

「凄い魔法ではあるんだけど、位置の交換だから浮かせるとなると今回の課題ではちょっと難しそうだね・・・」

 

「だよね。この場合、あたしは新しい魔法インストールしたほうが良さそうね」

 

「そうだね、そのほうが良さそうだ。あ、ならインストールするなら魔法は『位置固定(ポジション・コントロール)』がいいと思うよ。『チェンジシール』と組み合わせると面白そうだしね。その魔法なら俺が借りてきてある魔術書に入ってると思うから、それ使ってインストールするといいよ」

 

「へぇ~、ありがと八代。さっそく確認してみるよ」

 

八代が魔術書を渡すと、氷川は魔法をインストールするために木の木陰に向かって歩いていった。

位置固定・・・。

指定したい座標をイメージして、対象物を視認した状態でその座標にプレートを翳して発動させることで、対象物をその座標に固定させることができる魔法である。

限定的であり、座標がしっかりイメージが出来ていないと発動が困難な魔法なのだが、勉強面で優秀である氷川であれば問題ないと思い八代はその魔法を教えたのであった。

 

「よし、みんな頑張れよ!」

 

「おい、おかしいだろ!俺も同じ班だろうが!」

 

「あ、悪い。ついな」

 

「こ、このやろう・・・」

 

協力してもらう立場のため、自分に対して酷いだろと言いながら、孝司は八代にそう言う。

 

「はいはい、孝司は何ができるんですかねー?」

 

「はぁ、まあいいや。俺は今んとこ風を起こす魔法『ウインド・ブロウ』が使えるんだ」

 

「なんだ、じゃあ簡単じゃん。イメージ的には岩を持ち上げるように風を発生させて、その風を維持させればいいんだし」

 

「やっぱそうなるかねー。ただ俺持続させるのが苦手でさ、30秒維持できるかどうか不安なんだよね」

 

八代がやりかたを教えるが、孝司は苦笑しながらそう言う。

 

「んー、そうだなぁ・・・。孝司の場合、風ってものをイメージができないから持続が難しいんじゃないかな」

 

「風なんだから目に見えないし、イメージできなくて当然じゃね?」

 

何を当たり前なことを言ってるんだと言わんばかりに孝司は首を傾げながら八代にそう言う。

 

「目に見えなくてもイメージはできるだろ?それに竜巻は視認できるんだから、普通の風はこんなもんかなって想像できるし。もっと言っちゃえばアニメやゲームでの風のイメージでもいいんだぜ」

 

「そんなんでいいのか?ぶっちゃけそんなんで変わるとは思えないんだけど」

 

「いいからちょっとやってみろよ。俺たちが使ってるこの魔法ってものはイメージができていればいるほど、しっかりその形を作ってくれるもんなんだよ。自分のイメージが固まってなきゃ、最悪想像と違った効果しか出ないぞ」

 

「んー、まあやってみるか。ちょっと練習してくるわ」

 

八代のアドバイスに半信半疑になりながらも、孝司は練習のため壁のほうに向かって歩いていった。

 

「すごいねー、八代は。みんなにアドバイスできるんだから」

 

「ん?なんだ桃か。お、その鉛筆が石ってわけか」

 

「ピンポーン!いやー、こんな簡単でいいのかねぇって感じだよ」

 

桃瀬が練習がてら石を鉛筆に変化させて、くるくる回しながら八代に近づいてきていた。

 

「やっぱいっぱい魔法のこと勉強してたんだねー。『HENGE』のことも知ってたし」

 

「みんなが使ってる魔法は大体が初期段階の魔法だからな。そこらへんは俺の場合ローテーション組んで1度使ってるし、あとはその魔法をどう使うのか考えるだけで済むわけだよ。『HENGE』!」

 

八代はそう言いながら自分のプレートを取り出して、手ごろな石を見つけて桃瀬と同じように鉛筆に変える。

 

「ありゃりゃ、八代も『HENGE』使えたんだ。ならさっきの説明も納得だわ」

 

「と言っても、俺は桃みたいに『HENGE』を何回も使ってるわけじゃないから変身の質が悪いんだよ。持続時間もお前に比べれば全然長く続かないしな」

 

八代はそう言いながら自分が変身させた鉛筆を桃に見せる。

桃瀬が見ると、その鉛筆はデコボコしていたり、若干鉛筆としては重く感じられるものだった。

桃瀬からそれを受け取ると、八代はポイっと投げて魔法を解除して石に戻してしまった。

練度が違うとここまで変わるのかと見比べながら、この時八代は自分に合った専用の魔法が現状ないことに焦りを感じていた。

 

「俺もみんなみたいに自分に合った魔法を見つけていかないとなって思ってる。まあまだ1年なんだし、今はそれでもいいのかもしれないけどな」

 

「きっと見つけられるよ、八代なら!いっぱい勉強してるし、学年上がればもっとすごい魔法も使えるようになるんだからさ!」

 

苦笑しながら八代が言うと、桃瀬はえへへと笑顔のまま八代に言う。

 

「・・・そうだな。サンキュー、桃」

 

「どういたしまして♪じゃあ、みんなの練習を冷やかしに、もとい見学しに行こう!」

 

「おいおい・・・、まぁいいか」

 

桃瀬に手を引っ張られながら、八代と桃瀬は練習しているほかのメンバーたちのもとへ向かう。

 

 

 

 

 

 

 

「さて、授業時間も残り半分になりそうだし、そろそろ柊先生に見せに行こうか」

 

「え?まだ半分もあるんなら、もう少し練習すればいいんじゃないの?」

 

八代がそういうと、桃瀬はまだ時間があることに対して疑問に思いながらそう問いただす。

 

「桃、ちょっと考えてみなさい。この授業は柊先生に見せて合格印をもらうわけよね?」

 

「うん、そうだけど」

 

「じゃあ、それぞれの班が柊先生に見せに行った場合、1班を見るだけでどれだけかかると思う?」

 

「どれだけって・・・あ」

 

「なるほど、30秒持続しているところを見せるということは、1人あたり必ず30秒以上はかかるわけだね」

 

氷川と桃瀬の会話に孝司が納得しながらそう言う。

 

現在が授業中であり、ほかの班もいることを考えると時間が遅くなればなるほど、順番待ちになるということだ。

そのため、順番次第では見せる機会が1回しかなくなってしまい、万が一失敗してしまった場合、最悪授業中に合格印をもらえないということになってしまうのだ。

 

「まあ今のみんなを見ている限り失敗することはないと思うけど、余裕持たせたほうがいいだろ?」

 

「そうだね!じゃあちょっと早いけどみんなで柊先生に見せに行こう!」

 

「そうね、私も自分の魔法確認できたし、いつでも行けるわ」

 

「二人とも凄いわね。私はちょっと不安だなー。形状変化が成功すれば問題ないと思うんだけど」

 

「出雲、さっき出来てたんだから自信持てよ。俺のほうがシンプルなのに難しいんだぜ?」

 

各自それぞれの思いを口にしながら、八代の班である2班は柊先生のところへ向かうのであった。

 

 

 

 

 

「む?2班か。課題を見せに来たのか?」

 

「そうでーす!早速なんですけど課題見てもらっても大丈夫ですか?」

 

「ああ、丁度3班が終わったところだ」

 

「あれ、八代たちじゃん。お前たちも課題見せに来たのか?」

 

柊先生の元に着くと、3班である津川がこちらに歩いてきていた。

 

「よお、津川。お前らも見せに来てたのか」

 

「ああ、ついさっき終わったよ。でも悔しいぜ、八代はもう終わってるんだろ?1番乗りじゃん!」

 

「こんなものは自分に合った魔法があるかないかだからな。ただ運が良かっただけだし、そんな大したことじゃねーよ」

 

「そうだけど、俺が2番目だったんだよ!それならやっぱ1番取りたいじゃん!だから悔しいんだよ!」

 

見るからに悔しさを露わにしながら言う津川に八代は苦笑しながら答える。

 

「はいはい、津川くん落ち着いて。桃ちゃんたちも来てたんだね!私たちは終わったし、ほかのみんなは帰っちゃったけど、わたし応援するね!」

 

「委員長、ありがとう。頑張るよ」

 

「あたしたち頑張っちゃうよー♪」

 

「ありがと、まあ頑張ってみるわよ!」

 

下田が津川を鎮めながら激励をくれたので、女性陣3人も嬉しそうにそう答える。

 

「よし、始めようか。では先に誰がやるんだ?」

 

「じゃあ、1番手はユッキーで!!」

 

「俺かよ!?・・・まあ最後よりは早く終わらせられるしいいけどさ」

 

桃瀬のGOサインに愚痴りながらも孝司は用意された石に向かって歩いていく。

 

「雪比良か。いつでもいいぞ」

 

「んじゃ、やりますか。『ウインド・ブロウ』!!」

 

孝司が石付近の地面に向かってプレートを投げ、プレートが地面に吸い込まれると、石の下から風が舞い上がる。

 

「ほう、風で石を巻き上げたか。だが、持続時間はどうかな?」

 

柊先生は分析しながら、孝司の魔法を見守る。

 

「イメージ・・・イメージ・・・。風が舞い上がる・・・イメージ・・・」

 

「(・・・ふむ)28・・・29・・・30!よし、合格!」

 

「っし!!」

 

合格の言葉が聞こえ、30秒継続したのを確認して孝司は風の魔法を解除する。

 

----ゴトンッ!!

 

「石の置きかたは減点な」

 

「あ、やべっ!?」

 

合格という言葉で手を緩めた孝司に対し、柊先生は容赦ない言葉を投げつける。

 

「あー、俺らも最初の皆口がそれやったわ」

 

「おい、津川!そういうことはやる前に教えてくれよ!」

 

「ユッキー、あんたの犠牲無駄にしないからね!」

 

「おのれ桃!!謀ったな!」

 

「結果的にそうなっただけだよー」

 

ギャーギャー言いながら孝司は合格印をもらい、出雲の番となる。

 

「ふむ、次は出雲か。始めていいぞ」

 

「はい、ではいきます!『書家の魂』!!」

 

出雲が魔法を唱えると大きな筆が出現する。

 

「ほう、その魔法でどうするかだが・・・」

 

「『小』!!」

 

----サササッ

 

----ヒュインッ!!

 

「・・・なるほど、形状変化か。面白い使い方をする」

 

事の次第を見ていた柊先生はフッと小さく笑う。

出雲が書いた石が5センチくらいの小石くらいに変化し、それを出雲は掌に乗せて静止させる。

 

「ええっ、それありなのかよ!?」

 

「ありだぞ?磁力で磁石に石をくっつけるのも、人が持った磁石にくっつけるんだ。操作系で何かをコントロールして石を掴むのと同じと思えばいい」

 

「なるほど、発想次第ということですね」

 

津川の発言に柊先生が答えると、委員長が納得したように頷く。

 

「まあ、30秒たったし問題ないな。合格!」

 

「ありがとうございます!石を置いて魔法解除っと」

 

「くそー、ホントに俺だけ減点じゃねーか!」

 

「ごめんね、孝司くん。助かったわ♪」

 

合格後に出雲は石を置いて魔法解除したので、石も元に戻る。

そのため、先ほど孝司のような失敗にはならなかった。

 

「さてと、次は誰だ?」

 

「・・・じゃあ、あたしがいきます」

 

「氷川さん、頑張って!」

 

氷川が手を挙げて前に進んでいき、その姿を見て八代は応援の言葉を口にする

 

「氷川か。そのシールは?」

 

「すみません、私の場合ちょっと準備が必要なんで」

 

2枚1組のシールのうち1枚を石に貼り、もう1枚を小石に貼る。

 

「なるほど、『チェンジシール』か。だがその魔法は入れ替えるだけで、浮いたことにはならないぞ?」

 

「そうですね、おっしゃる通りです」

 

「・・・何か考えがあるわけか。いいだろう、やってみなさい」

 

「はい、『チェンジ』!」

 

----ヒュンッ!!

 

柊先生の了承も得たところで、氷川は石を上部に投げ、自身の魔法を発動させる。

 

----ヒュインッ!!

 

魔法の発動後、小石が石と入れ替わり、先ほど投げたものより大きなものが落ちてきているということになる。

 

「お、おい氷川!?」

 

「大丈夫です、『位置固定』!!」

 

----ブゥンッ!

 

「おおー、すげえ!ピクリとも動いてないぜあの石!」

 

ピタッと氷川の上部で石が完全に停止し、その光景を見て津川が感嘆の言葉を出す。

 

「・・・なるほど、『位置固定』か。しかも2つの魔法を続けて発動させたわけだな」

 

「流石先生。その通りです」

 

「発動の流れもスムーズだったし、よくできている。しかし、よくもまあこんな魔法を思いつくわけだ」

 

「八代に教えてもらったんですけどね」

 

柊先生も称賛の言葉を口にしたので、氷川も満足げにそう答える。

大体の魔法は対象のものにプレートを挿入することによって発動するが、一部の魔法は唱えるだけで発動する魔法も存在する。

今回のように『チェンジシール』は『チェンジ』と発言するだけで発動させることができ、『位置固定』はプレートを使いこそすれど、対象物を視認しながら翳して唱えるだけで発動するので、事実上どちらも発言するだけで発動させることができる魔法なのだ。

そのため、氷川は魔法の発動タイミングを自身の発言によりコントロールすることとなる。

そのタイミングや魔法の発動手順がスムーズであり、柊先生も感心しながら氷川の魔法を見守るのであった。

 

「29・・・30!よし、合格だ!」

 

「ありがとうございます。『チェンジ』」

 

「・・・やっぱそうだよね」

 

「いい加減人の失敗を願うのはやめろ、孝司」

 

柊先生の合格宣言後、氷川は再度入れ替えを行い、落っこちてきた小石をキャッチする。

その光景にがっくりと肩を落とす孝司を見て八代は呆れながらそう言う。

 

「最後は桃瀬か。準備はいいか?」

 

「大丈夫です!さっさと終わらせてくるね!」

 

「頑張れよ、桃!期待してるぜ!」

 

「アハハ、大丈夫だよユッキー♪ちゃんと静かに降ろしてくるからさ!」

 

「こんちくしょー!!」

 

孝司にトドメをさして桃瀬が柊先生のもとへ行く。

 

「いつでも始めていいぞ」

 

「了解ですー!んじゃ、『HENGE』!!」

 

柊先生が開始の合図をし、桃瀬はプレートを投げて石を鉛筆に変える。

 

「なるほど、物質変化か。鉛筆もちゃんとしたものになってるわけだし、内容も問題ないな」

 

柊先生が桃瀬の魔法の内容を確認しながらそう言う。

 

「なぁ、なんかあれズルくない?あれなら何でも変化させて終わりじゃん!」

 

「ズルじゃないよ!ちゃんと自分の魔法でできることを考えた結果だもん!」

 

「考えたの八代だけどな」

 

「ちょっとユッキー!余計な事言わないの!」

 

津川の発言に桃瀬が答えるが、孝司の言葉にあたふたしながらそう言う。

 

「28・・・29・・・30!よし、合格だ!これで2班も全員合格だな」

 

「やったー!ありがとうございました!減点は1人だけいたけどね♪」

 

「ぐはぁっ!?」

 

「死体蹴りもほどほどにな、桃」

 

合格後に桃瀬も出雲と同様に石を置いて魔法解除したので、石も本来の姿に戻った。

それを確認して桃瀬がニヤニヤしながら孝司に言うと、吐血をしながら倒れてしまったので八代が苦笑しながら桃瀬にそう言う。

 

「さて、合格者は次の授業まで自由時間だ。それまでは教室に戻ってもいいし、ほかの班を見に行っても構わんが、今回の授業は班毎の評価でもあるため助言等は控えること。いいな?」

 

『わかりました!』

 

こうして、2班は無事全員合格し、幸先のいいスタートをきった八代たちであった。

また、九澄を含めた6班も無事全員合格したが、ちょっとした苦労があったため後日C組の中で話題になるのであった。




前回同様で現在少々忙しい日々が続いているため、次の更新は3週間後の8/12(月)とします。余裕があればそれより前に更新も検討中です。
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