エム×ゼロ 規格外の魔法使い(仮題)   作:九澄清矢

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投稿が遅くなってすみません!
お盆中に投稿予約設定をする予定が忘れてしまいました・・・。
今回はオリキャラしか登場しません。
これらのオリキャラ設定も、後ほどあげようと思います。


第11話:帰宅

[ご乗車いただきありがとうございました。次は○○~、次は○○です。お降りのかたは・・・]

 

「ふぅ、やっと着くか」

 

電車の中で首が疲れたのか、八代は首をポキポキ鳴らしながら、電車から下車する準備を始める。

現在八代は地元である熊本まできていた。

以前から母親から帰ってきてほしいと何度か連絡がきていたのである。

現在はちょっとした連休であるため、八代はこの期間に一度実家へ帰ることにしたのであった。

 

 

 

電車を降り、駅の改札口を抜けると、八代は携帯電話を取り出す。

 

「さてと、駅着いたら連絡しろって言ってたけど・・・」

 

「八代ー、こっちだよ」

 

「あ、秋姉じゃん!久しぶり!」

 

家に電話を掛けようとしたところで、自分を呼ぶ声が聞こえたため声のほうを向くと、姉である「冬木 秋穂」が八代に向かって手を振っていた。

髪は水色でやや長髪、瞳は普通の黒色をしており、顔立ちも年上のため八代より落ち着いていて大人びた印象の女性である。

そんな秋穂を見つけ、八代は荷物を持ちながら小走りで向かう。

 

「久しぶりだね、八代。遠いところ帰ってきてくれてありがとうね。っていっても1ヵ月ちょっとだし、そんなでもないか」

 

「そうだな、まだそんだけしか経ってないし、メールとかで連絡とかしてるから、あんまり久しぶりって感じはしないかな」

 

「だよね。あ、私車できてるから、駐車場一緒に来てくれる?」

 

「わかった、正直助かるよ。秋姉と父さん以外車乗れないし、歩いてもいいなぁって思ってたんだけど、家まで歩くにしてもちょっと距離あるからねぇ」

 

そう言いながら八代と秋穂は駅前の駐車場まで歩いていく。

 

「そういえば父さんはどうしたの?一緒に帰ってくると思ってたんだけど」

 

「ああ、父さんね。なんでも急な仕事が入っちゃって、こっちに来られるのは夜くらいになっちゃいそうだってさ」

 

「そうなんだ。・・・まあタイミングが良いのか悪いのか」

 

「ん?なんか言った?」

 

「ううん、なんでもない」

 

駐車場に着き、秋穂の車に八代の荷物をトランクに入れて、二人はそれぞれ車に乗りながらシートベルトを締める。

そのまま八代は秋穂と一緒に他愛無い話をしながら、実家である冬木家へと向かっていくのであった。

 

 

 

 

 

「さてと・・・。八代、着いたよ」

 

「・・・zzzz」

 

「・・・まったく、かわいい寝顔ね」

 

秋穂が車を止めて八代に言うと、寝息が聞こえてきた。

隣を見てみると、飛行機や電車の疲れが出たのか、八代は助手席で寝てしまっていたのだった。

その姿を見ながら秋穂はクスッと微笑みながら再度肩を揺らす。

 

「ほーらー、八代起きて」

 

「・・・んんー。・・・ふぁぁぁ。あれ、俺寝ちゃってたのか」

 

「おはよ、八代。家着いたんだからさっさと降りなさい」

 

「うん、ありがとう秋姉」

 

起きた八代にそう言いながら、秋穂はトランクの荷物を出して八代に渡す。

 

「そういえば、母さんと陽菜は家にいるの?」

 

八代は荷物を運びながら、家にいるであろう母の「冬木 海松」と妹である「冬木 陽菜」について聞く。

 

「いるわよ。もうお昼だし、二人で一緒に昼食作ってくれてるわ」

 

「そうなんだ。二人とも元気かなぁー」

 

「・・・んー」

 

「え、なにその反応・・・」

 

玄関まで辿り着いたにも関わらず、秋穂が微妙な反応をしたため、八代は玄関の扉を開けるのをためらう。

 

「いや、家入ってからのほうがわかるかなって思ってね。特に母さんが激しいから・・・」

 

「激しいってなんだよ・・・」

 

わけがわからんと八代は首を傾げながらドアノブを回す。

 

----ガチャッ

 

「ただいm」

 

----ドドドドドドドドドッ!!

 

「やっくn」

 

----バタンッ

 

----ドガッ!!

 

「ふぎゃっ!!」

 

----シーン・・・

 

「・・・・・・」

 

ただいまと言い終わる前に廊下を駆けてくる音が聞こえ、身の危険を感じた八代は反射的に玄関の扉を閉めた。

その結果、何かがぶつかった音と声が聞こえ、気絶したのかしばらく静かになった。

 

「あんた、容赦ないわね・・・;」

 

「・・・いや、つい・・・な」

 

----ガチャッ

 

「母さん大丈夫?」

 

----ガシィッ!!

 

「酷いよやっくん!お母さん苛めて楽しい?!でもお帰り!」

 

「うん、わかったから一旦離れて落ち着こう」

 

再度玄関を開けると小さい女の子が八代の腰に張り付いてきて、嬉しそうにそう言う。

そう、この小さな女の子こそ、八代の親である「冬木 海松」本人であった。

髪は茶髪で長髪、スカイブルーのような綺麗な青い瞳をしている。

ただ、身長が140㎝しかなく、顔立ちも童顔のため幼い顔つきをした女性である。

 

「やだー!せっかくやっくんが帰ってきたんだから、やっくん成分を摂取しないとお母さん死んじゃう!」

 

「そんな成分ありません!いいから離れなさい!」

 

「母さん、八代飛行機とかで疲れてるんだから離してあげなよ」

 

「うー、わかったよー。でもご飯食べたらまた抱き着くからね!絶対だからね!」

 

八代と秋穂の言葉に渋々頷きながら海松は八代を話す。

 

「はぁ~、やっと離れた。じゃあ秋姉、俺荷物置いてくるけど、俺の部屋ってまだそのままだよね?」

 

「うん、2階で場所もそのままだよ。荷物置いたら昼食にするから、早く降りてきてね」

 

「りょーかーい」

 

自分の荷物を持ちながら、八代は階段を上がり、自分の部屋へ入ろうとドアノブを回す。

 

「ふぅ・・・」

 

----ガチャッ

 

----ドドドドドドドドドッ!!

 

「お兄ちy」

 

----バタンッ

 

----ドガッ!!

 

「ふぎゃっ!!」

 

----シーン・・・

 

ドアを開けると部屋の中からこちらに駆けてくる音が聞こえ、再度身の危険を感じた八代は反射的に部屋の扉を閉めた。

その結果、何かがぶつかった音と声が聞こえ、気絶したのかしばらく静かになった。

 

「なんなんだよ、どいつもこいつも!同じこと2回も起こったよ!しかも反応出来ちゃったよ俺!てか普通に再会する気ないのかよーーーー!」

 

再度起きたほとんど同じ出来事に八代は叫ぶが、その叫び声は廊下を空しく響かせるだけなのであった。

 

 

 

 

 

「ご馳走様でした。美味しかったよ母さん」

 

「ありがとやっくん!やっぱり男の子だから私たちより食べるねー。でもいっぱい食べてもらえて嬉しいよ♪」

 

「今日は朝少ししか食べなかったから、お腹空いてたんだよ。だから大満足!」

 

昼食を終え、八代はくつろぐために海松にそう言って自分の食器を流しに入れる。

 

「お兄ちゃん、今回はいつまで居られるの?」

 

「んー、連休中だけど明後日くらいに帰ろうかなって思ってるよ」

 

「えー、短いよ!!もっと長くいればいいのにー!」

 

「そうだよやっくん!なんでそんなにすぐ帰っちゃうのよ!」

 

八代は自分のスケジュールを確認しながら言うと、海松と妹である陽菜が不満そうにそう言う。

「冬木 陽菜」。先ほど八代の部屋に居座り突撃してきた小さな女の子である。

八代に似せているのか髪は短髪で茶色であり、母親と同様綺麗な青い瞳をしている。

こちらも母親と同様身長が122㎝と小さめで、顔立ちも童顔のため幼い顔つきをしている。

ちなみに秋穂は巧に似たのか身長は154㎝とこの中では高めであり、この家で発生する高いところの作業は彼女が受け持っているのであった。

 

「まあ飛行機の関係もあるし、通常通り学校もあるわけだから仕方ないんだよ。夏休みは帰ってくるようにするから我慢してよ」

 

「ぶー、しかたないなぁ。でもやっぱりお兄ちゃんがいないと寂しいんだよ~!」

 

「わかった、わかったからあまり強く抱き着くんじゃありません」

 

ソファーでくつろぐ八代に陽菜は抱き着きながらそう言う。

 

「学校と言えば、あんた聖凪高校に決めた時男の子のこと話してたじゃない?その子とは会えたの?」

 

「ああ、大賀のことか。ちゃんと会えたよ。色んな意味で凄い再会だったけどね」

 

「凄い再会?」

 

八代が苦笑しながら言うと、秋穂が首を傾げながら聞いてくる。

 

「実は大賀の奴、再会してた時は聖凪の受験落ちてたんだよ」

 

「え、じゃあなんでその子は聖凪高校にいたの?」

 

「それがさ、あいつ他の高校通ってたみたいなんだけど、その高校が合わなかったらしくてね。その学校辞めたみたいなんだけど、そのついでに暇だったからうちの学校に直談判しに来てたんだって」

 

「・・・バカじゃない?」

 

「俺もそう思うよ秋姉。で、その光景を俺が偶々目撃して再会したんだけど、その後どういうわけか編入試験受けさせてもらえることになって、そこで受かっちゃったわけ」

 

「へぇー、凄いじゃんその子!編入試験って難しいって聞くし、実は優秀だったんじゃない!?」

 

「(実際は柊先生が勘違いで敷地内に大賀を招き入れちゃって、それが校則違反だってことに気づいてあたふたしていたところに、大賀がその高校の生徒だったら収まるってことだから編入させられただけなんだけどね)」

 

家族の面々は面白そうに聞いている中、事実を知っている八代としては微妙な表情をしながら話を続ける。

また、魔法に関する内容は校内を抜けた際、都合よく改ざんされているのだった。

 

「まあだから今ではあいつと一緒に学校行ってるし、ほかの奴らとも楽しく学校生活を送っているよ」

 

「そうだったんだねー。でも楽しく通っているって聞けて、お母さん安心よ♪」

 

「そだね。そういえばあの家は父さんと一緒に暮らしてるんでしょ?大丈夫なの?」

 

学園生活の話を聞けて嬉しそうにする海松に対し、秋穂は現状の暮らしについて八代に尋ねる。

 

「ああ、問題ないよ。そもそも父さんはあまり家に帰れないって聞いてるから、家のことは俺が全部やってるんだ。けど好きにしていいって言われてるし、好き放題出来て嬉しいくらいだよ」

 

「いいなぁー、実質一人暮らしじゃん!陽菜も今度お兄ちゃんの家行ってみたい!」

 

「来るのはいいけど、陽菜はまだ子供なんだから母さん・・・だけじゃ不安だから秋姉と一緒じゃないとダメだからな」

 

「もー、お兄ちゃん子ども扱いしないでよ!」

 

「ねぇ、なんでお母さん一人じゃダメなの!?」

 

「てか言っとくけど、八代もまだまだ子供だからね?」

 

こうして八代は冬木家との団らんを楽しみながら、休日を過ごしていくのであった。

 

 

 

 

 

「・・・あれ、もう終わり!?僕まだ熊本着いてないんだけど!?」

 

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