理由は数あれど、転生した主人公たちに降りかかる災難。
そんな時に、悪魔から契約を結ぼうと持ち掛けられる。


さて、あなたならこの契約を飲みますか?






唐突に思いついたので、その場のノリで書き切った。
そのため、色々とガバガバな世界観です。お許しを。
読んでいて、「ああこれ駄目なタイプの書き方だわ」と思ったのなら即座にブラウザバックすることをお勧めします。

1 / 1
一時間クオリティです。ですので世界観はガバガバです。
字数が4000弱しかありません。
あと、ほとんど会話はありません。
ついでに言うと、作者は文才が無いので、そういった作品に抵抗のある方はきれいに180°ターンを決めてください。
では、本文です。


聖剣を手に入れた子供

「すまんのお。実は間違って君を殺してしもうたんじゃ」

 

白髪のおじいさんに言われたこの言葉から僕の第二の人生は幕を開けた。

 

手違いで殺したお詫びに。と、絶対に壊れることのない聖剣と、それを扱うに足りる体を手に入れて、異世界へと転生を果たした。

 

最初は何にもない草原で右往左往しながら、ようやっと見つけた町で冒険者になり、依頼をこなしていった。

 

冒険者ギルドの規定で最初はお使いクエストのようなものしか受けることは出来なかったが、それらをこなしていくうちに冒険者としてのランクも上がっていき、今では上から三番目のランクにまで登り詰めた。

 

その間に、ドラゴンやクリーチャーとの死闘や、仲間たちとの運命的な出会い、そして別れ。様々なこともあったが、今では良い思い出として残っている。

 

町の人からは、このままいけば最高ランクである、オリハルコン級も目ではない。と言われている。僕としてはうれしいのだが、聖剣の力に頼ってしまっていることも考えると、あまり喜ばしいことでもないのかもしれない。

 

だから、オリハルコン級になるために、それに見合うために自身も強くなりたいと願って、更に色々なクエストをこなすことにした。

 

町を襲ったオーガの群れだって退治した。付近を荒らして回るガーゴイルだって倒した。果てには"神龍"とも呼ばれる怒り狂った龍とも戦って勝った。

 

そうやって戦っていくうちに大分戦闘能力は上がってきていたと思う。

 

準備は念入りにし、仲間との連携を忘れず、戦術を用いて立ち回って。

 

そうやってみんなと一緒に戦ってきて、きっと、オリハルコン級に見合うだけの実力はつけられたのではないかと思う。

 

実際、世間では僕のことを勇者や英雄だと言ってくれる人々も増え、ギルドでも僕のことをオリハルコン級に引き上げようとしてくれている。

 

僕はそれがとても嬉しかった。

 

前世では他人から認められるようことはほとんど無かったし、ましてやスポットライトを浴びる。なんてことはあり得ないことだった。

 

褒められて、持ち上げられて。そうして自身は英雄になれるのだと期待に胸を膨らませていた。

 

――――そんなだからこそ、僕は自身の弱点に気づけていなかった。

 

いや、実際は気づいていたのだけれども、優越感と幸福感がソレを認識から除外させていた。

 

聖剣を持って僕は強かった。

 

聖剣を扱える力を持って、僕は強かった。

 

でも、聖剣に見合うだけの心が育っていなかった。

 

"誰かに褒められたい"

 

"誰かの上に立ちたい"

 

"自分こそが英雄なのだと思いたい"

 

子供の心でずっとそう思いながら強がって、強くなっていった。そして、誰よりも強くなってしまった。

 

そうして生まれてしまった驕りが、怠慢が、今の僕に反映されてしまった。

 

今僕は、血を流し、うつぶせに倒れている。それももう助かる気配がないぐらいには血が流れているし、瞼がとても重い。

 

しかし、なぜだかは知らないが、意識だけはハッキリしている。死ぬ間際に意識があるというのは少し辛いものだと思う。

 

体が重い。全身に激痛が走っている。指も動かせない。息をすることだけで精一杯だ。

 

どうやら案内人がくれた水の中に致死量の毒が入っていたらしい。限界まで踏みとどまることのできた僕が聖剣の力をすべて使い切り、何とか仲間は治療できた。

 

代わりに聖剣は力を失って単なる剣になってしまったが、彼女たちを助けられたならそれだけでも十分に良かった。

 

彼女たちは自分たちではどうしようもできないので、助けを呼んでくるように頼んでおいた。僕を運んで町まで行ったほうが早いが、何を使ったのかは分からないが、あのレベルの毒は聖剣の力でギリギリ治すことができるほどの強力さだったので、無意味だろうと思ったからだ。

 

一応、最後の望みをかけて助けを待とうにもここは人里離れた辺境の地。お願い通り仲間が助けを呼んできてくれるかもしれないが、おそらくもう間に合わないだろう。

 

ああ、どうして僕はあの時調子に乗って情報が曖昧なクエストを受けてしまったんだろう。依頼主は不明で高額報酬なんて危ないに決まっているじゃないか。

 

今悔やんだところで後の祭りであることに変わりはないけれど、それでも悔やまずにはいられない。

 

でも、もっと辛かったのは、この件の黒幕は王様だったということ。

 

どうやら僕の活躍ぶりを聞いて自身の権威が危ないと感じて命令を出したらしい。僕に致死毒入りの水を飲ませた下っ端の人が冥土の土産として教えてくれた。

 

僕のやってきたことは誰かを怖がらせていたらしい。それが一番辛かった。ただただ皆に認められて、"君は勇者なのだ"と褒めてほしかった。ただそれだけだったのに。

 

・・・ふと思えば、こんな浅はかで、幼い考えだったからこうなってしまったのかもしれない。

 

もし少し先の未来を考えられていたら、王様に目をつけられることだってなかったのかもしれない。

 

そう考えるとなんだか納得がいった。なるほど。確かに今までの行動を振り返ってみると愚かだった。と。

 

精神が育っていないなんて、英雄になるには不十分過ぎた。

 

死ぬ間際になってようやっと気づけるなんて遅いが、でも、知ることができてよかったとも思う。来世というものがあるならきっと、こんなバカな生き方はしないのだろう。

 

どうしようか、そろそろ限界が近いらしい。体にあった痛みを感じない。血が流れている感覚もない。音も聞こえない。瞼が落ちてくる。

 

死ぬというのは怖いんだな。

 

・・・そういえば、神様に殺されてしまったときは僕はどう死んだんだっけ。なぜかそこだけ思い出せない。脳がストップでもかけているのだろうか?だったら無理に思い出す気はないんだけど。

 

薄れていく視界の中、何かの影が見えた。しかしあの影は人ではなく、間違いないくとても厄介な奴の影だった。

 

あいつの名前は"オブセッシャン"。生物の死体を乗っ取るゴーストだ。

 

このままだとあいつに僕の体が乗っ取られてしまう。それは不味い。仮にも僕の体は相当な力をつけている。それを人間の敵であるアイツに使われてしまったらここら一帯、いや、世界の危機になる。それだけは避けないといけない。

 

でも、もう聖剣を持つ力も、ましてや立つ力も残っていない。どうすることも出来ない。

 

ごめん、皆。本当に、ごめん。

 

瞼が完全に閉じる。それと同時に意識が薄れ始めてきた。

 

――――聖剣を扱いし汝に問う。汝、悪魔との契約を求めるか?

 

どこからか声が聞こえた。もう聴覚は無いはずなのに、僕を嘲笑うかのような、まるで楽しんでいるかのような声が頭に響く。

 

悪魔?契約?なんのことだかさっぱりわからないが、僕の体を仲間が見つけるまで守ってくれるのなら喜んで悪魔に魂を売ろう。

 

――――契約内容を確認した。では、契約を。

 

どうやら考えていることが向こうに伝わるらしい。なら好都合だ。

 

契約の前に、契約内容は守るんだろうな?

 

――――勿論だ。我々悪魔が契約を破ることはない。

 

そうか。ならいいや。僕の魂ぐらいなら持って行ってくれ。それでこの世界の誰かが助かるなら安いものだ。それに、もうみんなに迷惑をかけたくない。

 

僕は契約をするために、もう残りかすぐらいしかない最後の力を振り絞って、言葉を発した。

 

「…契約、しよ、う。名も知らぬ、悪魔の、人」

 

――――承知した。では――――

 

最後の力を振り絞ったおかげか、少しだけ瞼が開いた。

 

すると僕とオブセッシャンとの間に空間が生まれ(・・・・・・)、そして割れた(・・・)のが見えた。

 

そこから出てきたのは人の形をして、頭に二本の捻じれた角をはやした黒いナニカ。そいつは禍々しい雰囲気を纏って、振り返って僕のことを一瞥すると、そのままオブセッシャンを闇に消した。

 

それを見て僕は少し安心した。これなら、平気だろう。

 

ならそろそろ寝ようかな。

 

ああ、たのしかった―――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「っ!あそこよ!」

 

戦士らしき装備を纏った女が一点を指さし声を上げる。

 

女が指をさした先には、彼女たちを自らの命を犠牲にして助けた男と、悪魔のごときナニカが居た。

 

ナニカは駆けつけてきた人間たちを見るや否や姿を消し、どこかへと去っていった。

 

大勢の者が男を殺したと思われる先ほどの生物を探そうと必死になる中、仲間の一人が男に駆け寄ると、彼は安心しきったかのように安らかに眠っていた。

 

そしてそばには力を失った聖剣と、何かの紙が落ちていた。

 

その紙には、契約内容と、その報酬が書かれていた。

 

それを見た仲間は周りの者に、その内容を伝え、先ほどのナニカは男を守っていたのかもおしれない。という旨を伝えた。

 

それを聞いた人間は半信半疑ながら、男の亡骸を運ぶのが最優先とばかりに、慎重に、男の遺体を持ち上げ、町まで運んで行った。

 

男の死を理解した仲間たちは泣き崩れ、しばらくそこに残っていたという。

 

 

 

 

 

しばらくして、男は町の危機を幾度となく救った英雄として、町の人々に語り継がれ、事件の全貌が暴かれたことにより王は処刑され、新たな王とともに、国は新たなる時代を築こうとしていた。

 

余談だが、仲間たちもそれぞれの道を見つけ、新しい人生を始めたらしく、彼ら彼女らは新人冒険者たちの憧れの的になっていたとか。

 

人々は、町に建てられた男の銅像とともに、生活をしていきましたとさ。

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――

 

『             契約書

 

    契約主:巴田 辰巳(ともえだ たつみ)

 

   契約内容:仲間の到着まで契約主の体を守護する。

   報酬内容:"聖剣<デュランダル>"の能力、"【不壊】"。

 

   契約状況:      完了

                             』




多分続きません。
気が乗れば書くかもしれませんが。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。