――戦争は変わった。
いや、世界が変わったというべきか。ほんの二十数年前までは目に見えぬところで摩擦を起こしながらも平穏が保たれていた。それがもはや見る影もない。今、世界は国と国とが生存をかけて貪りあう大戦の只中にある。
北蘭島事件、それが現状を作り出した発端だ。
汚染された大地は人を拒み、数多の死者を生み、そして平穏の裏にあった摩擦を顕在化させた。自国の存亡を懸け、あらゆる権益で国が対立しあった。猶予などどこにも残されていなかったのだ。
だからこそ、この戦争が起きるのは必然だったのだろう。譲歩のしようのない状況で決定的な対立が行き着く先は武力の行使に他ならない。対話は放棄され、生き残りをかけた戦いが始まった。
抑止など追い込まれた人々にはあまりに無力だった。前世紀にはあれだけ躊躇った決断がいとも容易く踏み切られる。核兵器が応酬され、また数多の人命を奪い去った。
崩壊液と核による二重の汚染で、もはや人類の生存可能域は限られたものになりつつある。戦争は他国を屈服させるものから、自国のグリーンゾーンを如何に確保するかに変わった。核は無用の長物と化し、領有権を巡っての前時代的な地上戦が横行している。
そして、その戦いで銃を突きつけあっているのは人間ではない。戦場の兵士はその多くが人を模した自律人形に置き換わりつつある。
もとは崩壊液汚染による人口減少、労働力の不足を補うために実用化された技術だ。戦中においてそれらは当たり前のように軍事に転用され、戦術人形というカテゴリを生み出して凄惨な戦闘行為を代行している。
人形の味方、人形の敵、人形の銃、人形の屍。数を減らして血を流すことを厭うようになった人類に代わり、戦場には人形たちが氾濫している。多くの兵士にとって戦争は血と血で洗うものから盤上のシミュレーションと化した。
――戦争は変わった。だが、争いの終わりはまだ兆しも見えていない。
2050年現在、第三次世界大戦は戦火を増している。壊れかけた世界で人類は飽くなき闘争を続けていた。
「それで、大佐。今回はどんな厄介ごとを持ってきたんだ?」
「まあ、そう言うなニコライ。まずは一服しようじゃないか」
呆れの色を滲ませた声に返されたのは場の雰囲気を濁そうとするものだった。ここで変に突っかかっても仕方がない。ニコライと呼ばれた彼は、身にした軍服のポケットから煙草を取り出す。それに大佐と呼んだ男がライターで火をつけ、自分も懐から出した一本を同じくする。
男二人で紫煙を燻らせる。前時代に比べて、煙草一本も随分と高価になってしまった。危険の対価として物質的には恵まれている立場だが、こんな世の中ではいつ手に入らなくなるかも分からない。自然と煙を味わう時間が長くなるのが近頃の愛煙家の共通項である。
ロシア首都、モスクワ。その軍事施設のブリーフィングルームでのことだった。共に軍服を纏う彼らは言わずもがなロシア軍人である。
ダークブロンドの髪に薄く生やした髭、それに蒼い瞳の男――ニコライはいわゆる工作員だ。敵地に潜入しての情報収集、撹乱、破壊工作。諜報と戦闘のプロフェッショナル。人形が担えない高度な判断能力を必要とする特殊作戦に従事している。
目の前で同じく煙草を吹かす初老の男――大佐は直属の上司。戦地では孤独な自分を通信越しに支えてくれる頼れる作戦指揮官、そして年の離れた友人でもあった。
今日、ここに呼び出しを受けたニコライは違和感を覚えていた。作戦の通達にしては落ち着きすぎている。各地で戦線を抱えるロシアにおいて、彼の能力が必要とされる場面は多々ある。最近は状況が膠着しているが、以前は輸送機の中で作戦内容を伝えられることもあった。
どうも普段とは様子が違う。厄介ごとの臭いがした。煙草の煙を吸いながら胸の内では疑問が渦を巻く。残念ながら心当たるものは無い。
大佐が吸い口近くまで灰になった煙草を灰皿に押し付ける。彼はおもむろに切り出した。
「ニコライ、I.O.Pは知っているな?」
「ああ、CSDシリーズ*3の」
世情に通じているものなら誰でも知っている名だろう。自律人形のパイオニア企業だ。どうにも最近は企業戦略を誤ったようで、東欧系の鉄血工造にシェアを奪われていると聞くが。
「上層部からの命令だ。君にはI.O.Pの開発している新型戦術人形の性能実証試験に参加してもらうことになる」
「新型の実証試験……? 流れが読めないな。そんなものに俺みたいな軍人が何の役に立つ」
「当然の疑問だな。順を追って説明しよう」
戦術人形は文字通りに戦闘に特化した人形だ。当初は民生用モデルからの転用だったが、近頃は生体部品を排した軍用モデルが戦場の主流である。それの試験に参加しろと言われてもまるで想像が及ばない。
まさか射撃テストの的になれとでも言われるのか。面白くもない冗談を飲み込み、大佐へ説明の続きを促す。
「君も知っていると思うが、この頃I.O.Pは業績が低迷している。そこで彼らはロシアの研究チームより優秀な科学者を招聘、新型人形の開発に着手したというわけだ」
大佐によると、新型戦術人形は従来よりも高度な作戦能力を付与することを目標としているそうだ。現行機が担っているのはあくまで前線における正面戦闘。後方の指揮官からの指示に従い、火線が交錯する戦場を制するのが役割だ。隠密行動などは高度な自己判断力が問われるため、AIの問題で人形には適していない。そこに一石を投じるのが新型なのだという。
より高度なAI、より洗練された戦闘技術、より柔軟な運用を可能とする汎用性。詳細は分からないが、招聘された科学者の技術力はその見通しを立てられるほどに優れたものらしい。既にロシア軍上層部にプレゼンを掛けられるくらいには。
「大したもんだ。俺もいずれはお払い箱になるかもしれんな」
戦場の兵士が人形に置き換わる中、ニコライが現場に出続けているのは人形が達成困難な任務だからである。そこに潜入工作の類も可能な新型人形が現れれば、自分も他の兵士と同じように取って代わられるのかもしれない。
思うところがないと言えば嘘になる。戦場の兵士が生身の人間から血の通わない人形に代わっていくにつれ、そこからは生の気配が消えていった。意思のない人形同士が銃火を交え、屍を積み上げていく。戦場からは何時しか死の気配も薄れていた。
戦争の機械化、それが時代の流れだ。自分の立つ場所にも流れが及びつつあるに過ぎない。ニコライは感傷を短くなった煙草と一緒くたに灰皿へと押しつける。
「どうかな、いずれにせよ後方からの指揮は必要なようだが……ともあれ上層部は新型に投資する価値があると見たようだ。先々の優先配備を条件に開発協力を受諾、こうして我々に命令が下されたということになる」
「経緯は分かった。それで、その実証試験というのは具体的に何なんだ?」
背景は大まかながら理解したが、結局のところ自分にお鉢が回ってきた理由を聞いていない。専ら単独潜入を請け負っている身。そんな自分にいったい何を求めているというのだろうか。
「君には新型の試験機が貸与される。訓練、任務への帯同を通じて特殊作戦で運用可能であることを実証するのが試験の目的だ」
「何だって?」
思わず棘のある声が出ていた。ニコライはプロとしての矜持がある。任務に不安要素を持ち込むような趣味はない。訓練だけならともかく、任務への帯同は簡単には頷けなかった。
「繊細な任務で不用意な真似はしたくないのは分かる。だが、これは決定事項だ。まずは訓練で帯同可能か見極めてくれ」
「……本当にその新型は潜入任務もこなせるのか? 俺には想像がつかん」
ニコライの中で戦術人形と言えば、無骨な装甲で全身を覆った機械型のタイプだ。機動性を重視した生体パーツのタイプも知っているが、いずれにしても自分の任務に同行させるイメージは欠片も湧かない。
軍人であるからには命令は絶対だ。実証試験に参加しろというのなら断りようはない。得体の知れない人形も受け入れよう。
しかし、任務の妨げになるのならその限りではない。作戦目標を達成して無事に帰還するまでが自分の役目だ。敵に発見されるリスクは極力排さなければならない。その新型人形がどれほどか分からないからには、胸の内の猜疑心を拭うことは出来なかった。
「その辺りは実際に会って確かめればいいだろう。少なくとも、君のイメージからはかけ離れていると思うがな」
大佐の思わせぶりな言葉にどういうことかと問い掛けようとする。途端、ブリーフィングルームの外よりノックが響いた。
「来たようだな――入ってくれ」
促されて入室してきたのは三人の人影。ラフな格好の上に白衣を羽織った若い女、上背のある厳めしい顔つきの軍人、もう一人は陰になってよく見えないが小柄な少女に見えた。
軍人は護衛だったのだろう。立ち居振る舞いに隙が無い。部屋を見渡し、最後にニコライを一瞥すると踵を返す。
「……私は外で待機している。話が終わったら声を掛けてくれ」
「はい、どうも。帰りもよろしく」
若い女に言付け、軍人は退室していく。護衛対象はこの女か。
見れば見るほどに珍妙に思える。顔立ちから年齢は二十代に入って間もないくらい。目元に浮かぶ隈や部屋着のまま出てきたかのような格好には女っ気の欠片もない。極めつけには頭にくっついている猫のような耳だ。無駄にリアリティがある。
「紹介しよう。先ほど話した新型を開発している科学者の一人、ペルシカリア女史だ」
「初めまして……あなたが噂のエージェント? I.O.Pのペルシカよ。テストではお世話になるから、よろしく」
「……ニコライだ。よろしく頼む」
大佐から紹介されたペルシカと軽く握手を交わす。線が細い。典型的な研究に没頭しがちなタイプに伺えた。他人ながら健康状態が心配になってしまう。
外見からして変人の類なのかもしれないが、優秀な科学者であるのには間違いないのだろう。護衛がついているのがいい証拠だ。この若さでその頭脳の有用さを示している。
「……いいね。強い眼をしている。あなたならいい結果を残してくれそう」
「微力を尽くさせてもらおう。それで、後ろの彼女は?」
人の目を覗きこんでくるペルシカの独特なペースに呑まれないよう、話を別の方向へと向ける。ああ、と彼女もニコライから視線を外した。
「この子があなたに預かってもらう人形よ……ほら、挨拶しなさい」
ペルシカが脇に避ける。そうして全貌が見えるようになった姿に、ニコライは呆気にとられる羽目になった。
大佐はニコライの想像とはかけ離れているだろうと言っていた。確かにその言葉に間違いはなかった。あまりにかけ離れすぎていて、つかの間言葉を失うくらいには。
初等教育の子供くらいの背丈、カウボーイハットに乗馬用の拍車がついたブーツ。見事なまでのウェスタンスタイルで決めた目の前の少女は、自分が知る戦術人形とは似ても似つかない。天真爛漫な少女そのものの笑顔で彼女は声をあげた。
「初めまして! 第二世代型戦術人形初号試験機、コルトSAAよ。お近づきの印にコーラはいかが?」
「…………いただこう」
全てが想像の斜め上で頭痛さえも感じられる。ニコライは差し出されたコーラ瓶を黙って受け取る他になかった。
これが彼らの出会い。工作員と人形、奇妙な巡り合わせの結果として珍妙な二人組が生まれることになった一幕。
世界は荒れ果て、混乱に満ちている。終わりの見えない戦争は人の気持ちを暗がらせる。だが、この出会いは鬱屈とした世界の中で鮮烈に、掛け替えのない記憶としてニコライの心に刻まれていた。
――――――――――
プシッ、と炭酸の抜ける音で目が覚めた。暗い部屋だ。眠気を払うように首を振り、そこで思い出す。執務の合間に仮眠を取っていたところだった。
「珍しいね。いつもなら部屋に入る音で起きるのに」
暗がりから声がする。コーラを煽ったブロンドの少女が、夜の窓明かりに照らされて笑みを浮かべていた。
「昔の夢を見ていた……お前と出会った時のだ」
「そりゃ懐かしいや。もう十年も前じゃない」
人形の彼女にも歳月による変化は現れている。トレードマークのカウボーイハットはそのままに、ダスターコートと右目を覆う眼帯が特徴として加わった。見目通りの無垢な少女のような笑顔は、酸いも甘いも知った大人びたものに変わって久しい。
それはニコライも同じこと。髪には白髪が混じるようになり、盛りを過ぎたことによる体力の低下は自分も歳を食ったことを実感させられる。まだまだ引退するつもりはないが。
十年という月日は様々なものを変えた。第三次世界大戦は停戦を迎え、残された荒廃した大地で人間は今もしぶとく生きている。より感情豊かになった自律人形はもはや人間と見分けがつかなくなり、自然とその生活に溶け込んでいる。ニコライとSAAもかつてから立場を変えることになった。
それでも争いは消えることはない。依然としてE.L.I.Dの脅威に人々は晒されており、各国も停戦下で互いを警戒し合う状況。昨今では鉄血工造の人形が人類に反旗を翻している。
儘ならない世の中だ。嫌な気分を誤魔化すように煙草に火をつける。ずい、とSAAがデスクの向こうから身を乗り出してきた。
「ん」
真新しい煙草を咥えて突き出してくる。火をくれ、ということらしい。仕方なくこちらの煙草を近付けてやる。やがて暗い執務室に二つの明かりが灯った。
戦争がひとまずの終わりを迎えたことで物流は少なからず安定した。慢性的な資源不足には変わりないので、煙草もコーラも配給制だが。この部隊は優遇されている方なので文句は言わない。
昔の夢を見て感傷的な気分になっていた。吐いた煙と一緒に出た言葉は、我ながらセンチメンタルなものだった。
「SAA、お前には随分と世話になるな」
「どうしたの、急に」
「思い返してみれば長い付き合いだ。少しは労わんと罰が当たる」
実証試験限りの付き合いになると思っていた戦術人形。それが十年来の仲になるとは互いに思いもよらなかったことだろう。共に大戦を駆け抜け、軍を抜けた後も自分についてきてくれた。ペルシカの元に戻る選択もあっただろうに、傍にいることを選んでくれたことには感謝しかない。
何の因果かPMCの一部隊を率いることになった今では、彼女は全幅の信頼を置く副官にして戦友だ。礼の一つでも言っておかなければいけない気持ちにもなる。
「何言っているんだか。歳とってボケちゃった?」
酷い言い草だ。こちらは真面目に言ったというのに。
ところが、言葉とは裏腹にSAAの目は真摯な色を宿していた。こちらが文句を挟む間もなく彼女は続ける。
「あたしは礼なんて必要ないくらい、もう色々なものを貰っている。技術だけじゃない。戦術人形としてではなく、一人の戦士として戦う心をあなたはくれたんだから」
右目の眼帯に手が触れる。その下に眼球はない。大戦時の負傷によるものだが、修復できるそれを彼女はそのままにしている。この傷は、自分が自分であることを選んだ証だからと。
「その精神はお前が手にしたものだ。誰かから与えられたものじゃない」
「そうかもしれないけど、あたしが今ここにいるのは間違いなくニコライのおかげだよ。それを感謝しちゃいけない理由なんてないでしょ?」
反論は思い浮かばなかった。する必要もなかっただろう。よく口が回るようになったものだ。自然と口元が弧を描く。
「では、お互いさまということにしておこう」
「それがいいね。さっきの火のお礼にコーラを一口いかが?」
「いただこう」
放ってよこされた瓶に残されたコーラを一口に煽る。よく冷えている。炭酸が口の中で弾け、眠気と一緒に感傷的なものを吹き飛ばした。
過去を振り返るのはこれくらいにしておこう。空になった瓶をダストボックスに片付け、煙草を灰皿に押し付ける。仕事の時間だ。
「鉄血の部隊を尾行していたガバメントたちからの連絡だろう。どうだった?」
「ビンゴ。後方に廃棄された工場を利用した補給基地を見つけたって。道理で勢いが減らないわけだよ」
ここのところ、この地区では鉄血が勢力を増している。グリフィンも拡大を防ぐべく応戦しているが、後から湧いて出てくるような戦力に手を焼かされていた。
何か絡繰りがあるとみて偵察を放ってみれば案の定だ。前線のすぐ後ろに万全の補給体制が築かれていては厄介極まりない。このまま周辺を拠点化されては容易に手出しできなくなってしまう。
「クルーガーからの任務は前線膠着の原因排除までだ。手早く片付けるとしよう」
「了解。誰連れていく?」
「ガバメントたちはそのまま周辺を偵察させろ。バックアップにグローザたちを連れていく――俺も出るとしよう」
きょとんとした様子で目を瞬かせるSAA。暫くして意を得た彼女はニヤリと笑みを浮かべる。
「大丈夫? ブランクあるんじゃないの」
「年寄り扱いするな。まだまだ引退するには早い」
体力に衰えはあっても、技術を錆び付かせたつもりは毛頭ない。普段は後方からの指揮に専念しているが、たまには現場で指揮を執るのも悪くはないだろう。部下の成長を直接見るいい機会だ。
昔を思い出して血が騒いだというのもある。結局は戦うことにしか能がないのは自覚するところ。自分の手で銃を持つ方が性に合っていた。
「じゃあ久しぶりにコンビで行こうか《グリフォン》」
これまた随分と懐かしいコードネームを持ち出してきた。どうやら彼女も興が乗ってきたらしい。鉄血を相手に名を隠す意味がどれほどあるか分からないが、悪い響きではなかった。
互いに不敵な笑みを浮かべ合う。二人の間ではそれだけで十分。ニコライは装備の確認に、SAAは部隊の招集へとそれぞれ向かう。出撃の時間だ。
――戦争は変わった。
戦乱が一時の終息を見せようと、また新たな火種が戦火となって世界に広がっている。国家間の生存闘争は、国家の衰退を契機に細分化された地域の生き残りを懸けたものに変わった。崩壊液災害、資源を巡る暗闘、一度破綻してしまった世界に安寧を取り戻すのは不可能に近い。
そして今、人は鉄血という新たな敵と対峙している。目的も何も分からない、ただ暴力をもって拡大せんとする人形の軍勢。やらなければやられる。それだけを理由に新たな戦いに身を投じていた。
2061年現在、人は未だに争いを止められずにいる。崩壊液と放射線に侵された世界で戦火は絶えず燃え続けていた。
……だが、求め続けなければ手に入るものも手に入らない。
この混沌とした世の中で平和を手にするのは難しい。もしかしたら、このまま争いの中で死に絶えていくのが定めなのかもしれない。それが世界を破壊した人の業だと言われてもおかしくはないだろう。
それでも彼らは平和を、秩序と安寧を取り戻そうと求め続けている。唯々諾々と悲惨な最期を迎える道理などない。戦乱を超え、今ここに生きる意味。それを求め続けている。
平和の為に銃を撃つ。矛盾した行為だ。だが、この荒れ果てた世界では戦わなければ明日の命も危うい。進み続けるしかないのだ。たとえ道の先に求める答えが無かろうと、自由と安息への願いを胸に抱いて。
彼らはグリフィン本部直属特殊部隊『Peace Maker』。
この壊れかけの世界で平和を求め、今日も彼らは引き金を引く。