隻腕の提督が着任しました   作:F.ヴィンケル

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2章− 5 受け継ぐ思い 前編

艦娘になる前の長門は、大人しい少女であった。

彼女は本が何よりも好きで、自他共に認めるほどの本の虫であった。

当時高校を卒業した後は、そのまま地元の図書館に就職し、夢に見た本に囲まれた生活を送っていた。

しかし、そんな彼女の生活は一年も経たずに幕を閉じる事になる。

ある日、いつも通りに図書館に向かうバスの中で、急激な頭痛と目眩に襲われた彼女は、艦娘に目覚めてしまう。

その時に、頭を抱えて座り込んでしまった彼女を心配して集まった人々に、頭部の艤装が展開されたのを目撃されてしまい、目撃者が軍に連絡をしてしったのだ。

そのまま気を失った彼女は、駆けつけた軍人たちに軍病院へと搬送された。

彼女の悲劇はここから始まる。

診断の結果、彼女は艦娘の能力に目覚めていた。

軍から連絡があり駆けつけた両親は、彼女が艦娘となった事を大いに喜んだ。

喜んでしまったのだ。

艦娘になってしまったと言うことは軍配属になる。

表面上は任意となっている。

しかし、今この世界において、『艦娘になる』とは誇りであり名誉である。

それは幼い頃から義務教育で教育があるぐらいだ。

実際は、政府側の艦娘への抵抗を無くす一種の洗脳のような教育なのだ。

そのおかげで断ろうものなら世間から何を言われたものではない。

更に、彼女の悲劇はさらに加速する。

彼女が目覚めたのはよりにもよって戦艦。

しかも『長門』であった。

軍は大喜びし、大々的に長門復活を報道。

彼女の逃げ場は無くなっていった。

数日後、憂鬱な気持ちのまま軍隊の装甲車が迎えに来て、助手席に乗っている制服の女性自衛官が降りてきて、両親と長門に挨拶をする。

 

「申し訳ありませんが、本来は艦娘用の教育学校に向かってもらうのですが、戦果が激しい現状では教育する時間がありません。そのまま部隊配属になります。そこで直接講習になりますので。場所は佐世保になります。」

 

彼女に促されて車に乗った長門は、乗るや否やそう言われてしまい、内心酷く怯えてしまって返事が出来ずにいた。

また、長門の緊張を解そうと聞いてもいないのに『ゲリラ対策の為装甲車で迎えに来ました』と一般人からしたら思いジョークなのかただの報告なのかわからない事を伝えてくる。

長門は更に血の気が引いてしまい、ひたすら下を向いて震える事になる。

そんな事は御構い無しに、装甲車は佐世保鎮守府へと向かう。

一人思い沈黙の中、しばらくして目的地の佐世保鎮守府に着いたのか、車が止まりドアが開けられる。

 

(黄泉の船が終わり地獄へとたどり着いてしまった…)

 

絶望に打ちのめされた彼女は、軽く涙目になりながら、のそのそと重い体を引きずって車から出る。

そこで一人の艦娘と出会った。

 

「こんにちは」

 

おずおずと送迎の車から降りて、浮かない顔で下を向いていた長門に明るく声をかけてきた彼女。

 

「戦艦的には貴女がお姉ちゃんだけど、艦娘暦的には私がお姉ちゃんになるかな?」

 

その言葉を聞いて、長門は疑問に思い顔を上げると、そこには自分に負けず劣らずの長身の女性がいた。

短髪でやや中性向けの凛々しい顔つき。

かなりスタイルが良く、かなり引き締まっており、一切の無駄がないアスリートとの様な身体。

 

「長門型戦艦2番艦の陸奥よ」

 

控えめに言ってもかなり美人に分類される綺麗な顔。その顔には右頬から顎下に向かって傷があるのだが、それも含めて彼女の魅力を引き出していた。

 

「よろしくね」

 

そんな彼女に見惚れてしまい、彼女は差し出された右手に反応できず固まってしまった。

 

ーーーー

 

「君の姉妹艦が本日着任する。大変人見知りとの話だ。良ければで迎え頼まれるか?」

 

先日提督にそう言われた陸奥は、仁王立ちで門の前に立っていた。

連絡によれば、もう少しでこちらに着くとのことだ。

 

(長門ね。大丈夫かしら)

 

先日提督から聞いた話によると、本当にただの一般人。

武道やスポーツをやっていたわけでも無く、趣味は読書と言う大人しい性格。

艦娘に目覚めたからには多少は身体は強化されているとは思うが、はたしてそんな娘が軍隊でやっていけるのだろうか。

 

(無理、でしょうね)

 

陸奥は軽く溜息を吐く。

大人しいと言う事は、恐らくは己の意思で入隊に志願した者では無いだろう。

周りの目や言葉を気にして、断ることも出来ず入隊になってしまったたちだ。

上の人間も彼女の事を一通り調べているはずだから、それくらい知っているはずだ。

知っていて、知らないふりをして軍隊へ入隊させたのだろう。

実際にそういう艦娘は結構いた。

そして当たり前ながら、そういった子達の被弾率は高く、轟沈もかなり多いかった。

我ながらヘドが出る。

 

(しかも、それが長門か。責任重大だなぁ)

 

少し重い気持ちになり、再び陸奥は深い溜息を吐く。

ふと、門の開く音と警衛の声が聞こえてそちらに目をやると、丁度警衛所に一台の装甲車が到着した。

助手席の扉が開き、隊員が後ろのドアを開く。

後ろから降りてくる女性を見た瞬間、陸奥は落雷が落ちたかの如く衝撃を感じた。

原因は車から降りる彼女。

目が離せなかった。

お嬢様の様な綺麗な顔立ちに、腰まで伸びる綺麗な黒髪。

玉の様な色白の肌に細くて長い手足。

そして、前髪の間からちらりと覗いた宝石の様な綺麗な瞳。

何もかもが自分と正反対の彼女。

彼女は紛れもなくお姫様であった。

直感的に陸奥は思う。

 

(私が、私がこの娘を守らないと)

 

それは艦娘としての姉妹艦への家族愛なのか、はたまたただ単に一目惚れという不純な動機なのかはわからない。

どちらにしろ、陸奥はこの日固く決意をした。

 

(たとえ世界を敵に回しても、私はこの子の側にいる)

 

ーーーー

 

「ご、ごめんなさい…」

「まぁまぁ、気にしないで」

 

長門の失敗に陸奥は笑顔で返す。

あの日からもう10回目の出撃になるが、長門は未だにうまく戦えないでいた。

それどころか、完全に陸奥の足を引っ張ってしまっており、酷い時には中破までの損害を与えていた。

それでもいつも笑いなが許してくる陸奥に、長門は申し訳ない気持ちでいっぱいになる。

 

「何度も言ってるけど、一般人がいきなり戦場に叩き出されているのよ。むしろ、逃げ出さないのが凄いよ」

「そ、それは!!ただ、足が竦んでしまって…」

「それでもしっかり目を開けて、戦闘を見ているから凄いよ」

「う、うぅ…」

 

言えなかった。

戦っている陸奥がカッコよくて、目を瞑る事が出来ず、見つめていたのだと。

自分を守ってくれている陸奥が、まるで騎士のようで見ほれていたなど。

ただでさえも役に立てていないのに、そんな不純な動機、言えるわけがない。

 

「それにまだ2ヶ月だ。仕方のないことだよ」

 

そんな長門の気も知れずに頭を撫でる陸奥。

長門は耳まで真っ赤になり、俯いてしまう。

 

「はいはーい!長門さんと陸奥さんがまたイチャついてまーす!」

「む、村雨!じゃ邪魔しちゃ駄目だよ!」

「五月雨、その言い方は…」

「あう!す、すみません!!」

 

冷やかす村雨を止めようとした五月雨が、春雨に指摘されて頭を下げる。

長門は恥ずかしさにさらに縮こまり、陸奥は豪快に笑いながら駆逐艦たちの頭をわしゃわしゃと撫でた。

駆逐艦たちは「キャーッ」と黄色い声を上げながらその場から走っていなくなる。

黄色い声を上げてたのは村雨だけであったが。

 

「気を遣わせちゃったかな」

「どうだろうな。全く、生意気に」

 

苦笑いしながら駆逐艦たちが去っていた方向を眺める陸奥。

彼女は気が緩んでる時に、少し口調が男勝りになる。

長門はそれが少し嬉しかった。

自分達には気を許している証拠が。

 

ーーーー

 

「そういえば、来月こちらに剣鬼の娘さんが来るらしい」

「剣鬼の娘って、あの剣神と呼ばれている?」

「ああ、久しぶりに彼女と会う」

 

剣神。

現代柳生新陰流の師範代の娘の呼び名であった。

剣鬼と呼ばれる、現柳生新陰流師範代以上の実力をもち、柳生新陰流だけではなく、二天一流、鹿島神流、タイ捨流、北辰一刀流、馬庭念流、薬丸自顕流等、様々な流派を免許皆伝、その現代師範代を打ち負かしていると言う事だ。

まだ十代の少女が。

そして、何よりも一番の偉業が四年前の出来事。

 

「深海棲艦を斬ったって」

「ああ。凄かったぞ」

「え!?陸奥、見たの!?」

 

長門の驚きに、陸奥は笑いながら答える。

 

「当たり前だよ。あの事件は私の進水式の時だったからね」

 

陸奥は当時を思い出しながら、嬉しそうに長門に話した。

 

ーーーー

 

当時の陸奥の進水式。

いよいよ陸奥の紹介となり、控え室を出て会場に声援を受けながら入場した。

瞬間、大きな振動と爆発音がなり、会場全域に警報が鳴り響く。

突如深海棲艦が特攻を仕掛けてきた。

しかも戦艦クラスの深海棲艦が6隻もだ。

進水式は緊急中断、民間人を避難誘導し、警備の艦娘達で迎撃を行った。

戦艦クラスの特攻ともあり、集中砲火にも関わらず中々轟沈させる事が出来ずに、遂に会場へと一体の侵入を許してしまう。

その一隻は【鬼】であった。

戦艦5隻は【鬼】を守る為の盾役だったのだ。

【鬼】が侵入後、戦艦達は横隊に展開して海面入り口を堅めた。

【鬼】は、会場に入るや否や周りを見渡し、避難誘導中の陸奥を見つけると、水面を蹴り観客席に着地。

獰猛な笑みを浮かべて、凶悪な主砲を向けた。

実戦もまだ、ましてや殺し合い等やった事のない陸奥は、初めて自分に向けられた殺意に身体が固まる。

 

(あれはヤバイ!!)

 

頭では理解しながらも、体が動かない。

赤黒く禍々しい光を放ち始める敵の殺意に陸奥は直感的に死を覚悟した。

しかし、それは一筋の銀閂により阻まれた。

斬り飛ばされた砲身。

【鬼】の理解ができない顔。

その時、陸奥は彼女を見た。

その姿を見て身震いする。

あるはずのない彼女の姿を。

 

ーーーー

 

陸奥は幼い頃から空手を学んでいた。

武道に身を置く以上、彼女の存在は知っていたし、遠目ながら見た事もあった。

その時に見た、いや魅せられた彼女の剣舞。

まだ少女である彼女の剣さばきに、周りの人間は魅了された。

陸奥もその一人であった。

あまりにも繊細、しかしながらも大胆。

流れるような剣戟に感嘆していた。

しかし、それさえも凌駕する流星の如き太刀筋。

たった一線にも関わらず、あの目に焼き付いた剣舞よりも研ぎ澄まされた一太刀。

陸奥は彼女が本気で刀を降るところは初めて見た。

本来人の動体視力では見えなかったであろう、恐らく艦娘になれたから見えたのだろう。

それでもかろうじで見えた美しい剣筋。

目を見開く陸奥の瞳を、横顔の彼女の瞳が捉えた。

瞬間、陸奥は動いていた。

自分でも気づかずに、完全に無意識。

陸奥の拳は無防備な【鬼】の顔面を捉えて、爆裂音と共に吹き飛ばしていた。

【鬼】は錐揉みしながら、侵入してきた会場の海面入口近くの海面まで何度も水上をバウンドしながら吹き飛ばされ、倒れこむ。

 

「手助けは無用だったか」

 

ふと呟く彼女に、拳を振り抜いた形のままだった陸奥は視線を送ると、大きく息を吐いて姿勢を正す。

心は驚く程静かであった。

 

「いや、助かったわ。礼を言わせて」

「それには及ばんよ」

『陸奥、聴こえるか』

 

突如流れた通信機からの連絡に、陸奥は答える。

 

「こちら、陸奥。提督状況は?」

『ああ、もう少しで外の状況は終了する。10分ほど耐えれるか』

「ええ、大丈夫よ。こちらには剣神もいるしね」

『了解。無理はするなよ』

 

通信が終わり、陸奥は【鬼】に目線を向ける。

【鬼】はゆらりと立ち上がり、こちらを睨み返してくる。

先程の一撃が思った以上に聞いていた様だ。

顔の一部が腫れ上がっており、口から血が滴っていた。

しかし、その口元が不吉に釣り上がる。

 

「…っち」

 

陸奥は思わず舌打ちをした。

【鬼】の背中から現れたのは艦載機。

対してこちらはの主砲は祝砲用の空砲であり、対空装備も無し。

こちらが唯一得意の白兵戦も、制空権を完全にとられている以上接近は容易ではない。

しかし、10分も艦載機による防御は不可能だ。

 

「水上は、私では役に立たないな」

「え?」

「私は空を相手する。頭は貴殿に任せよう」

 

陸奥は最初彼女が何を言っているか理解できなかった。

 

(彼女は…奴を倒す気なのか…?)

 

「共闘、と言うのは初めてなのだが、貴殿となら大丈夫だろう」

 

彼女は何の問題もないと言う感じに刀に手をかける。

一体全体、どうやって刀一本で空の敵に対抗するのか不明だが、陸奥は気づけば笑っていた。

隣に彼女がいると言う安心感。

 

「まぁ、誰に喧嘩を売ったか解らせてやるか」

「貴殿はその喋り方の方が良いぞ」

「提督が煩いんだよ。模範となれってな」

「なるほどな。ちなみに残り残弾は?」

「無いわよ。あるのは空砲が三発」

「大丈夫なのか?」

「大丈夫」

 

ふとこちらに目線を向ける彼女に、陸奥は獰猛に笑いながら拳を合わせる。

 

「コイツで十分」

 

彼女はそんな陸奥を少し見つめると、再び正面を見据える。

その横顔は心なしか嬉しそうであった。

 

ーーーー

 

残りの艦載機を全て発艦させた装甲空母鬼は勝ちを確信していた。

主砲はやられたが、残りは素人同然の戦艦たった一隻。

隣に立つ自分の主砲を斬り落とした謎の人間は、こちらは水面にいるためにもはや脅威では無い。

自分は確実にここで沈むが、戦果としては御の字である。

視線の先にいる陸奥は武装を展開すると、海に着水する。

事前に密偵の情報で、陸奥が実弾を装備してない事を知っていた。

陸奥の行動に不信感を覚えつつも、最後の悪足掻きだと装甲空母鬼は判断した。

しかし、先程の人間の一件もある。

たとえ最後の足掻きだろうが、油断はしないと、しっかりと陸奥を見据える。

隣の人間が離れると、陸奥は案の定こちらに向かって航走を始めた。

自分との間には30機近くの艦載機があるのに、愚かだと内心嘲笑いつつも、慎重に観察する。

しかし、直ぐに驚きに目を見開く事になった。

 

陸奥の背後から、先程の人間が飛び出した。

 

正確には、助走をつけた人間が100m程の飛距離を跳び、そのまま陸奥の艤装を踏み台にして跳び上がった。

跳び上がった人間はあろうことか、近くにあった艦載機を斬りつけながら、また近くにある別の艦載機を踏み台に跳び、すれ違いざまにまた斬り落とす。

何よりも振った刀が全く見えなかった。

【鬼】から見たら、常に刀は腰の鞘に入ったまで、気づけば斬られている。

 

ーー理解不能ーー

 

一番理解できないのは、自分がその光景を美しいと思ってしまったことだ。

 

「隙だらけだ」

「!?」

 

完全に思考が停止して、その光景を唖然として見ていた装甲空母鬼は、突如至近距離で発せられた声に顔を向ける。

瞬間、腹部への衝撃に身体がくの字に曲がる。

 

「カッハァガァ!?」

「歯ぁ食いしばれ」

 

息を吐き出した瞬間に今度は右手を掴まれて、そのまま顔面に掌底が直撃する。

右手を掴まれている為に背後に吹き飛ぶ事が出来ず、そのまま顔を掴まれて海面へ叩きつけらる。

 

ーーガコン

 

朦朧とする意識の中、装甲空母鬼が最後に見たのは、ゼロ距離で自分に向けられ砲身であった。

 

ーーーー

 

完全密着状態での主砲の射撃。

41cm連装砲の空砲の威力に、装甲空母鬼の身体は2つに別れ、轟沈した。

陸奥は、そのまま水面を見つめる。

それは初めての殺しの感覚。

今の私としての初めての殺し。

しかし、船としては経験のある感覚。

なんとも言えない感覚に陸奥は何気なく上を向くと、上から降ってくる彼女と目が合う。

 

「うおお!!」

「邪魔をする」

 

空から降ってきた彼女は、慌てる陸奥の背中の艤装に器用に着地した。

反動で陸奥はよろけるも、何とか踏ん張って体勢を立て直す。

 

「隙だらけだったぞ」

「そうだな、すまない」

 

後ろで厳しい言葉を放つ彼女に、陸奥は素直に謝った。

 

「しかし、素晴らしい手際だったな」

 

彼女の褒め言葉に、陸奥は軽く溜息を吐く。

 

「…空中で艦載機を全て斬り落とした貴女に言われても嬉しくない」

「適材適所だ。私は水中を移動できない」

「ふふ…どうだか。助かったわ相棒」

「…相棒?」

 

疑問系で聞き返された陸奥は、少し悪戯っぽく笑って返す。

 

「互いにフォローして勝利したんだから、相棒みたいなもんでしょ。なに?私が相棒は嫌?」

「そう言うわけではない。初めてそんな事を言われたからな」

「まぁ、貴女ほど強ければね…」

「ただ…」

「ただ?」

「こういうのも悪くはない」

 

背後にいるので見えないが鉄面皮の彼女の少し嬉しそうな言葉。

たった十分に満たない戦闘だが、彼女も何か感じ取ることができたのだろうか。

 

「また」

「ん?」

「また、いつか一緒に戦いおう」

 

顔は見えないが、恐らく後ろの少女は笑っているだろう。

言葉少ないやりとりだが、気づけば陸奥はどこか晴れやかな気持ちになっていた。

 

「そうだな」

 

彼女の返事を聞いた陸奥は、陸に向けて航行した。

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