ISの機体アイデアが次々と浮かんで作品の投稿が追いつかない?逆に考えるんだ、短編集として書けば良いやと   作:透明紋白蝶

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ゴアマガラモチーフ

「これが、彼女の彼用機……」

 

 IS学園第一学期、二回目の月曜日の放課後、セシリア・オルコットはISバトル用のアリーナに居た。

 ここに至るまでの経緯は割愛するが、セシリアの前に(むしばみ)(めぐる)というIS操縦者が、専用機を纏って立っているのは事実である。

 

 そして、セシリアは、廻の専用機を見て息を呑んだ。

 その理由は、廻の専用機を、一言で表すならば『異形』という言葉が最も相応しいからだ。

 

 本来、ISに人が乗った場合は頭と四肢にISパーツが装着され、スラスターやアンロックユニットが付随する。

 しかし、廻の専用機は胴体部にもISパーツ、つまりは装甲を持っていた。

 ISのシールドバリア、及び絶対防御システムの力によって必要とないそれをだ。

 

 これだけでもISとしては十分に異端だが、異形としているのは腰から生えた巨大な腕だ。

 そのサイズは片腕で一般的なISの身長ほどもあり、掌ともなればISを握りつぶせるのではないかという程だ。

 明らかに人間という規格から逸脱したそれだったが、ISとして成り立っている以上、戦闘能力は高いのだとセシリアは理解する。

 

「何故、目を閉じているんですの?」

 

 試合前の会話として、セシリアは廻に疑問をなげかけた。

 

「ISバトルに視力は必要ない。あるのは機体のセンサーと、それを受け取る能力だけ」

 

 廻は当たり前のように当たり前の事を口にした。

 確かに、宇宙で通用するISのセンサーがある以上、人間の脆弱なそれは必要ない。

 IS業界の一般認識だろう。

 

 しかし、それは机上の空論だ。

 何故なら、人間はそんな認識能力を持っていないからである。

 時間をかけ、自分のぺースで認識するならば可能だろうが、ISバトルとなると話は違い、瞬時の認識、判断が必要となる。

 だからIS操縦者はその瞳から情報を得て行動するのだ。

 スペック不足は否めないものの、バックアップとしてISの各種センサーを利用する使い慣れた自分の瞳の方が良いという判断である。

 そのようなISバトル業界の常識を含めて考えるならば、今の廻の言葉は『セシリア程度ならセンサーの情報を整理するのも簡単』という意味になる。

 

 代表候補としてのプライドと実力を合わせ持ったセシリアだが、彼女は直情的な一面もある。

 プライドに関係する時は特に。

 

 では……と会話を打ち切ったセシリアは、自身に許された攻撃の中で、最も回避が難しいだろう四機のビットを用いた攻撃を開始する。

 さっさと命中させて、自重に負けるだらしない瞼をどうにかしようという考えだ。

 しかし、当たらない。

 

「どうして当たらないんですの……!?」

 

「ISバトルに死角は存在しない。あるのはセンサーによる完全な視界だけ」

 

 廻はそう答え、手に持ったメイスを構えてセシリアに突撃する。

 セシリアはビットでの射撃を中止し、自身の武装であるライフルを使いながら彼我の距離を保つべく後退する。

 しかし、向かってきている廻にすらそれは命中しない。

 前進と後退では当然前進の方が速い。ならば、廻には自身に迫るライフルからの射撃は通常よりも速く感じられるはずなのにもかかわらず。

 

「ISバトルに相対速度は存在しない。あるのはセンサーが認識する絶対速度だけ」

 

 そう言って廻は回避し続け、セシリアのもとへ辿り着くと、メイスを振り下ろした。

 ISの浮力など知らないとばかりにセシリアは地面に叩き落され、そのまま廻の腰から生えた巨大な両腕に抑えつけられる。

 

「降参して。しないのならシールドエネルギーが無くなるまであなたを叩き続ける」

 

 廻の言葉に、セシリアは自身の切り札であるミサイルビットの使用を諦め、大人しく降参した。

 セシリアの名誉のために言っておくが、恐怖からの降参ではなく、至近距離でのミサイルの爆発による互いのダメージと自分のSE残量を考えての結論である。

 

 セシリアの降参によって勝負が決すると、廻の機体から流れ、アリ一ナに充満していた黒紫の燐粉は廻の機体に吸収され、廻は瞼を上げる。

 その瞳は普段と変わらず、闘争の高揚も、勝利の余韻も存在しなかった。

 




今更ながら擬人化ゴア・マガラのフィギュアを知って書いた。
ビジュアルは擬人化狂竜化ゴアマガラでOK
胴体の装甲(フィギュアの服装)

完全脳内のキャラなので設定とかないけど、続くとしたら(続かない)白騎士事件以前のない主人公が、一般ISが反応する謎のISっぽい機体(整備不要・コア不明・待機形態不明)を使う物語になると思う。

第三世代機(第三世代能力は燐粉による把握能力と、凝縮しての射出能力)

ちなみに、ゴアマガラは狂竜ウイルスというものに感染したモンスターが死んだ後、死体のウィルスが成長してゴアマガラになるらしいです

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