S・T・A・R Gypsophila MEMORIES 作:『シュウヤ』
原作:BanG_Dream!
タグ:バンドリ BanG_Dream! Popin'Party ポピパ 戸山香澄 花園たえ 牛込りみ 市ヶ谷有咲 山吹沙綾 ガルパ
二周年直前に恥じない素晴らしいイベントでした!
この記念に残るイベントで、943位という結果を残せた事も嬉しい!
ポピパ五人、全員お迎えできましたしね!
ところで話は変わりますが、Saaya、Tae、Arisa、Rimiの頭文字でSTARになるんですよ。しかもこれ、偶然そうなったらしくて。不思議な運命って、あるんだなぁと。
タイトルのGypsophila(ギプソフィラ)は、カスミソウの学名です。香澄の名前の由来じゃないとは思いますが、語呂良かったので採用。これも偶然って事で。
二周年を迎えたガルパが、今後どんなキラキラドキドキを見せてくれるのか楽しみです。
「それじゃあ、行ってくるね、りみ」
「うん、行ってらっしゃい、お姉ちゃん」
「──いい顔ね。何も心配なさそう」
「うん。お姉ちゃんと会えなくなっちゃうのは寂しいけど、私にはポピパのみんながいるから。大丈夫だよ」
「きっと大変な事もあると思う。けど、きっとりみなら大丈夫。仲間を大切にね」
「ありがとうお姉ちゃん。──気を付けてね」
「うん、行ってきます」
「──りみり〜ん!」
「香澄ちゃん⁉︎ みんなも!」
「えへへ〜、来ちゃった!」
「ゆりさんとお別れ、できた?」
「うん、ちゃんと見送れたよ」
「あれ、りみ泣いてないよ。有咲」
「何で私に振るんだよ」
「だって有咲が『りみが寂しがって泣いちゃうかもしれないから、みんなで元気付けよう』って言ってたから」
「はぁ⁉︎ 言ってねーし!」
「有咲ちゃん……」
「そ、そんな目で見んなし! ……まあ、ちょっとは落ち込んでるかもなって思ったけど? 杞憂だったみてーだけどな」
「ううん、その気持ちだけで凄く嬉しいよ。ありがとう有咲ちゃん」
「お礼言われるような事してねーって! それにホラ、今日もクラレンだろ? 迎えに来ただけだから!」
「……有咲、ああ言ってるけど実はコメントの練習とかしてたんだよ? 聞きたい?」
「余計な事言ってんじゃねー沙綾!」
「はいはい、有咲は優しい子だよね」
「ありがとうね、有咲ちゃん」
「ぐ……そう素直にお礼言われると困るじゃんか……」
「ううん、一年前の私だったら、きっと泣いてたと思う。ポピパのみんなと出会えたから、ポピパとして色々な経験をしたから、今の私がいる。それは、そうやって心配してくれる有咲ちゃんもその一つだよ」
「りみ……」
「有咲、泣いてる?」
「泣いてねー!」
「有咲ちゃんだけじゃないよ。バンドに誘ってくれた香澄ちゃん、作曲の事とか色々教えてくれたおたえちゃん、いつも支えてくれた沙綾ちゃん。みんながいたから、私も強くなれたんだと思う。──だから、みんなありがとう」
「りみりん……」
「私も、りみとバンドできて良かったなー」
「りみりぃ〜んっ! こちらこそありがとうだよぉ〜っ!」
「わわっ、香澄ちゃん?」
「まったく……慰めに来たのに泣かすなよな」
「有咲、やっぱり泣いてる?」
「うるせー! 泣いてもいいだろ!」
「私、感動した。ポピパ大好きだし、りみも大好き。──あ、曲できそう。りみ大好きソング」
「そ、それはちょっと恥ずかしいかも……」
「まありみりん大好きソングはともかくとして、ポピパ大好きソングはアリなんじゃない? 香澄が修了式で宣言しちゃった訳だし、新曲作らないといけないもんね」
「んで、その宣言した本人は何かアイデアある訳?」
「…………」
「香澄ぃ!」
「だ、だって〜……あの時はキラキラドキドキが溢れてたから……。『一年生代表の言葉』も、歌詞作るのと同じ感覚だったし……」
「は〜…………。お前の無計画は今に始まった事じゃねーけどよ……。ちょっとは考えてから言えよな……」
「でも香澄ちゃんの『一年生代表の言葉』、凄い良かったなぁ〜。まるでいつも香澄ちゃんが書く歌詞を聞いてるみたいで」
「──あ、それいいじゃん! りみりんナイスアイデア!」
「え? どういう事?」
「『一年生代表の言葉』が歌詞の時と同じように書けたって事はさ、それをそのまま歌詞にすればいいんだよ。あの時の香澄の言葉、私も心に響いたし、そのまま曲になれば絶対いい曲になると思う!」
「そっか……それだ! さーやナイス!」
「私というより、りみりんのおかげだね。りみりんありがとう!」
「わ、私は何も……」
「んで? 歌詞はそれを応用するとして、曲は? 歌詞に合う曲にしねーと意味ないだろ?」
「それは大丈夫。さっき思いついたりみ大好きソングを土台にすればいいから。──りみ、後で録音して送る。ちゃんと歌詞も考えた!」
「おたえちゃん、その歌詞は恥ずかしいからナシでお願いしたいかも……」
「──さあみんな帰ろ! もっと上手くなって、ゆりさんビックリさせるんだから!」
「帰るって、私の家だろ!」
「あ、私は一回帰って、差し入れのパン持って行くよ」
「チョココロネ、ある?」
「電車に乗り込め〜!」