アンケートは引き続き行っております。今週木曜いっぱいです。
宜しければ、前話をご覧いただいたうえで参加いただけると幸いです。
https://syosetu.org/novel/185653/93.html
――岩戸山・洞窟入り口前。
「…………何者ですか?」
「そうだな……強いて言うなれば『通りすがりの仮面ライダー』ってところかな」
セージ達が洞窟に入り、退路を確保するために入り口で待機していたバオクゥ。
その前にに立ちはだかるバーコードを思わせる黒い鎧を纏ったシアンの男。
彼はシアンの銃を構え、マゼンタ色のカードを銃にセットする。
「君に恨みは無いが、君に洞窟の中に入られると厄介だからね。
暫く、こいつと遊んでいたまえ。
なに、一人で退屈そうだから暇つぶしの相手を呼んでおこうかと思ってね」
「……余計なお世話ですよ!」
バオクゥが砲台を構えるのと同時に、シアンの銃の引鉄が引かれた。
KAMENRIDE-SNIPE
SIMULATION GAMER!!
〈スクランブルだ! 出撃発進
バンバンシミュレーションズ 発進!〉
光と共に召喚されたのは、紺色のボディにバオクゥと同じような砲台を全身に装備し
頭には白い軍帽を被ったようなデフォルメされたような赤い目に
蛍光グリーンの垂れた前髪を思わせる装飾。
それは、ある世界でこう呼ばれていた。
――仮面ライダースナイプ シミュレーションゲーマーレベル50。
「じゃ、後はよろしく」
「あっ! 待ってください!」
召喚だけして、通りすがりの仮面ライダー――ディエンドは岩戸山へと入って行く。
それを追いかけようとするバオクゥだったが
その足元にはスナイプの撃ち出した砲撃が着弾する。
「……た、倒さなきゃ追いかけられないって訳ですか」
スナイプの砲撃を口火に、山奥に似つかわしくない砲撃戦が繰り広げられる。
重巡洋艦の主砲を思わせる砲台を担いだバオクゥと
ディエンドの召喚した、戦艦を身に纏ったような戦士
仮面ライダースナイプ・シミュレーションゲーマーレベル50との戦いである。
「くううっ!!」
スナイプの両腕に装備されたオーバーブラストキャノン。
そして両肩のスクランブルガンユニット。
これらの砲撃は、バオクゥの攻撃を重巡洋艦とするならば
あからさまに戦艦、それも超弩級戦艦と言っても差し障り無い火力を誇っていた。
(か、艦載機が飛んでこないだけマシなんですかねこれ……)
一応、スナイプの砲撃は前方か回り込まれた方角からの砲撃に限られており
上空からの立方的な攻撃は今のところ繰り出されてこない。
見方によっては飛び上がってキックしてきそうな外見もしているが
今のところ、砲撃戦のみで接近戦を挑んでくる様子はない。
しかし、そんなものはなんの気休めにもならない。
胸部のバトルシップアーマーをはじめ、見た目通りに重装甲を誇り
バオクゥの砲撃でさえもほとんど刺さらない。完全にじり貧である。
(これ……火力がちょこっとどころじゃなく足りないですよぉ……)
思わず内心弱音を吐くバオクゥだが、スナイプの方も
そこまで殺意のある追撃をしてこないのは救いであるといえた。
そもそも、シアンの男はバオクゥの足止めのためにスナイプを召喚したのだ。
倒すところまでは目的にしていないのだろう。
だが、一発一発の威力がでかすぎるのでまともに喰らえばただでは済まない。
そう言う意味では、早いうちに何とかしなければならないことに変わりはない。
それに、洞窟の入り口を背にするわけにもいかなかった。
スナイプの砲撃で洞窟の入り口が塞がりかねないからだ。
(こんな高火力の相手と街中でなんてやり合えないですし
足止めに乗っかるようで癪ですけど、ここで相手するしかなさそうですね……)
腹を決めたのか、バオクゥは飛び出すタイミングを測り始めた。
バオクゥの装備は精密射撃には向かないが、それでも大まかに狙いを定めることはできるし
やろうと思えば、肉薄しての攻撃だってできる。無論、リスクも高いが。
そのハイリスクハイリターンを取ったのか
主砲を思わせる鞄の中から魚雷のような武器を取り出す。
それをスナイプに直接ぶつける魂胆だ。
(こんなこともあろうかと、手入れしておいて正解でしたよこれ。
砲撃の癖がわかりさえすれば、これを守りの脆いところに叩き込んで……!
あのギミックの多そうなベルト部分が脆そうですね)
実際のところ、スナイプに限らず仮面ライダーの系譜に連なる者達はベルトが弱点である。
そうでなくとも、ベルトと言えば大体腰から腹部
有体に言えば臍の部分に装着されることが多いので
人体の急所であり、チャクラ的に言えば中枢を叩くことになるのだ。効果が無いわけがない。
そこまで来れば、あとはタイミングだ。
まさか、砲撃を真っ向から掻い潜るわけにもいかない。
地雷原を突っ走るにも等しい行為であり、最悪の事態となれば粉微塵で轟沈だ。
そうならないためには、砲撃を逸らさせる必要があるが
バオクゥにそんなものが用意されている訳が無かった。
実際の海戦では、流れでタイマンになる事こそあれども
はなっからタイマンでの勝負などほとんどない。
そもそも軍艦は数隻単位で動くものだ。それらが各々の職務を全うするのだから、勝てるのだ。
バオクゥの装備も面火力に秀でている方でこそあるが、相手はそのはるか上を行く面火力だ。
タイマンではあまりにも分が悪すぎる。
バオクゥを炙り出そうと、スナイプは副砲とも言うべき
スクランブルガンユニットでの砲撃を繰り返す。
これ以上やっては、岩戸山の地形が変わりかねない。
(隠れてるのも限界かもしれませんね……こうなったら!)
砲撃が止んだ瞬間。バオクゥはおもむろにスナイプの前面に飛び出し
ベルトのバックル――ゲーマドライバー目掛けて魚雷を投げつけようとしたが。
――スナイプの右手のオーバーブラストキャノンが、取り外されており
蛍光ピンクのハンドルを握っていた。
〈バンバンクリティカルファイヤー!!〉
「――――ッ!?」
再びスナイプの右手に装着されたオーバーブラストキャノン。
両手のそれを合体させ、艦載機を載せた甲板を思わせる形状を取る。
そこから繰り出された砲撃は、事もあろうにバオクゥに直撃してしまった。
服も、装備もボロボロになり突っ伏すバオクゥ。
倒したことを確認したスナイプは、光と共にその姿を消失させた。
(……あはは……負けちゃいましたね…………
あーあ……最後にもう一度、呉行ってみたかったな…………)
立ち上がろうと手に力を込めるバオクゥだったが、程なくして
その力は失われ、力なく横たわるのみとなってしまった。
――――
時を同じくして、七姉妹学園。
ここには
リアス・グレモリー以下オカルト研究部部員がいた。
当初の予定ではアラヤ神社に彼女たちを連れていく予定だったが、神社という事もあり
悪魔であるリアスらへの抵抗が激しいため、止む無く七姉妹学園の中庭にやってきた形だ。
「薮田先生。一体どういうことなのかしら?」
「事態は思った以上に深刻でしてね。
これ以上、ホテルに滞在しているのは危険だと判断したのですよ。
何せ、私の所にも公安が押しかけて来たくらいですからね」
警察協力者である薮田の下にさえ、公安が押しかけて来たのだ。
テロリスト容疑がかけられているリアスらに至っては、さらに公安が来る可能性は高いだろう。
「あらあら。それでは返り討ちにしてしまったら、本当に犯罪者ですわね」
「それで先生、これからどうするんですか?」
ホテルに滞在できないとなれば、これ以上駒王学園とも
七姉妹学園とも行動を共にすることはできない。
やむを得ない判断ではあるが、一足先に冥界に戻らざるを得ない状態になったと言えよう。
「冥界に戻るべきですね。
如何に公安と言えども、冥界まで捜査の手を伸ばしてくるとは考えにくいです。
今捕まるよりは、冥界でほとぼりが冷めるのを待った方が賢明ですね」
「……私達はそれでいいとして、先生はどうするの?
それに、まだイッセーやアーシア、ギャスパーが岩戸山にいるはずよ。
私達だけ、先には戻れないわ」
今、ちょうどイッセーらは岩戸山に白音を救出しに向かっている最中である。
冥界への転移の魔法陣はリアスが管理している。
今冥界に行ってしまっては、イッセーらが置き去りになってしまう。
「……それに、ナイア先生も見当たらないわ。
彼女は私の眷属であると同時に、オカ研の顧問教師でもあるわ。
いくら薮田先生に指示されたからって、ナイア先生を無視はできないわ」
(確かに。そこは気になるところではありますね。
急を要する危険性が高いので、事後報告だけでもと思いましたが……
……まさか、連絡がつかないとは。やはり、彼女は警戒しなければなりませんね)
そしてリアスとは別口で冥界に移動できそうなナイアもまた、何処かに行ってしまっている。
彼女が公安にマークされているということは無いが、オカ研顧問という事で
重要参考人程度にはなっているだろう。
それを見越して雲隠れしたにしては、生徒を置き去りにして雲隠れするというのは
教師としてあまりにも無責任だ。
「……仕方ありませんね。白音君を探しに行ったメンバーが戻り次第
合流し、冥界に戻ってください。
……いいですか。くれぐれも、公安と戦おうなどと考えないように。
単純な戦力ならば、あなた方にも勝ち目はあるでしょうが
勝ち負けの問題ではありません。あなた方は悪魔。公安は一応人間。
その立場の意味を、よく考えてください」
公安とオカルト研究部の戦い。それは、単純な抵抗ではなく
「人間と悪魔の戦い」になってしまうのだ。テロリストが悪魔であることがそもそもの原因だが
それでも、人間である公安と悪魔であるオカ研が戦えば
それは他の意味を持つようになってしまう。最悪、人間界と冥界の戦争になりかねない。
「……面倒ですわねえ」
「だけど、公安となれば国家権力。そんなのと戦えば確実に僕達だけの問題じゃなくなる……
それより薮田先生。僕達や布袋芙先生はいいとして、
「彼は……少し危険ですが、可能であればユグドラシルに身柄を保護してもらいましょう」
木場の指摘する通り、光実は人間でありながらリアスらの仲間扱いされている。
光実を冥界に連れて行くわけにはいかないので、
現状では困難であると言わざるを得ない。
「……今回の件、ユグドラシルが公安に働きかけているんじゃないかしら?」
「可能性はゼロとは言いませんが、今憶測で動くのは危険ですよ。
ただでさえ憶測で動くことはリスクが多く伴います。
判明している情報から、最適解を導き出して行動することが肝要ですね」
リアスの指摘は、当たらずとも遠からずと言えた。
そもそもテロリスト扱いされたのは、ユグドラシルタワーでの事件が原因だ。
しかし、その後公安が発言力を増し超特捜課でさえ掌握したことに関しては
ユグドラシルは一切関わっていない。
だが、公安に働きかけた張本人である
そう言う意味では、ユグドラシルと繋がりはあるが、直接的とは言えない。
「……じれったいわね。無実を証明しようにも、どうすればいいか……」
「そう言えば、セージ君が連れてきたあの藤色の髪の彼女。
なんでもキスメット出版ってマスコミで働いてるみたいですよ。
彼女にコンタクトを取ってみたらどうでしょう?」
木場がバオクゥの身元を思い出し、リアスに彼女の力を借りることを提案する。
しかし、バオクゥは救出メンバーの一人として出発している。
彼女に話を振るには、そこに向かう必要があるのだ。
幸か不幸か、彼女は突入メンバーでは無いが。
「そうね。なら朱乃、祐斗。私達も岩戸山に行くわよ。
じゃあ先生、そう言う訳だから後はよろしくお願いしますね?」
薮田の返答を聞く前に、リアスらは行動を開始してしまった。
神社の境内ではないので、悪魔でも入れることは
既にセージに同行しているイッセーらが証明している。
しかし、彼女達だけで行動させていいものか。
不安を覚えた薮田もまた、後を追う形でリアスに付き添うことになったのだ。
――警官隊と、黒いパワードスーツもまた岩戸山の方角に向かって行ったのは
その少し後の事であった――
誰かダメコン持ってきてー()
>バオクゥVSスナイプ
ここだけ艦これ。
スナイプは火力的には姫級想定していたり。
ただ、艤装(ゲーマ)装着してない部分はそれほど防御力高くなさそうなので
そこかベルトを狙えばクリティカル撃破可能かも、ってレベル。
でも運はプリンツ位は欲しかった。
で、一撃に失敗してまともに喰らってます。
服ボロボロもある意味原作再現。
さて、艦これ触った方ならある程度お察しかと思いますが
大破した状態で戦闘したわけではありません。
なので……
……3話の如月? 何のことだか。
>オカ研
よせばいいのに岩戸山に向かおうとしてる。
テロリスト疑惑晴らすためにマスコミの力を借りようとするなど
発想自体は(木場が)まともですが、そのマスコミがどうなったかと言うと上記の通り。
で、その岩戸山では丁度セージの過去が暴かれているところなので……
>公安
しかもリアスらをつけてる可能性すらある集団。
黒いパワードスーツは原作聖槍騎士団ではなく……
これ、シャドウ成二&ディエンドの後連戦になるフラグが。