魔法科高校の『触れ得ざる者』   作:那珂之川

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九校戦最終日(※)

 九校戦も残り1日。とはいえ、消化試合というわけではなく終わるまでは九校戦ということで観客席は盛り上がっていた。本戦モノリス・コードには克人、服部、辰巳が出場している。奇しくも達也と悠元からすれば顔見知りの面々ばかりだ。

 

「特に危なげなくといったところか。エリカは不満そうだな?」

「ある意味消化試合的な部分があるだけにね……」

 

 確かに第一高校の総合優勝は決まったが、最後まで疎かにするわけにはいかない。ましてや十師族の1人である克人が出ている以上、狙うは本戦モノリス・コードも優勝しての総合優勝。決勝リーグ準決勝は奇しくも新人戦と同じ第一高校と第九高校の対戦だが、服部の奇襲力と辰巳の安定力、そして克人の鉄壁さで難なく勝利を収めていた。

 その強さの噂を知っているからこそ、エリカは悠元の問いかけに対して不満げに答えた。すると、悠元はここで1つの提案をした。

 

「なあ、エリカ。それにここにいる面子に相談なんだが……明日以降予定は空いてるか?」

「何? 何かあるの?」

「まあ、ちょっとな。決して悪い話じゃない……というか、予定を空けられていることになるけど」

 

 昨晩、悠元の部屋に一通の手紙が届けられた。

 その中身は神楽坂家への正式な招待であり、手紙の中には達也や深雪だけでなく、雫、ほのか、レオ、幹比古、エリカ、美月まで招待すると含まれていた。恐らくこの招待のために各家に打診して予定を無理矢理空けた可能性がある。

 なお、燈也は現3年の面々に連れられるというか亜実の誘いで国内旅行するらしい。帰ってきたら大人の階段を上っていそうな気がするが。

 

「そういや、俺のところにそんな手紙が来ていたな」

「って、アンタに届くなんて凄いこともあるわね。ま、うちにも来ていたってことはあの親父の承諾もあるんでしょうけど」

「はぁ……僕のところにも来ていたよ。多分父は承知済みだね」

「私のところにも来ていました。両親の承諾も得ていると書いてありました」

 

 レオ、エリカ、幹比古、美月の二科生組は言わずもがな、雫とほのかも日程的に問題はないと返した。残るは達也と深雪なのだが、彼らは事情が事情なだけに色々複雑だった。決勝までの空き時間を利用して達也の部屋に移動して、達也と深雪、悠元の三人だけで話すことになった。

 遮音フィールドを展開した上で達也が口火を切った。

 

「実は昨晩叔母上に呼び出された。神楽坂家への招待のことを話すと、是非受けるようにと言われてしまった。どうやら四葉のスポンサー絡みもあるような言い方をしていた」

「そうだったのですか。お兄様、FLTのほうは大丈夫なのでしょうか?」

「問題はない。その辺は悠元がきちんと仕事してくれたからな」

「大した仕事はしてないけどな」

 

 今月下旬に行われるFLTの製品展示会で飛行魔法のデバイスをお披露目する予定で、その準備は抜かりなく進めている。情報漏洩を考慮して達也にも『五芒星(ペンタゴン)』で司波家とFLTにある達也の端末と接続済みだ。『ペンタゴン』にはセキュリティウォール的な役割も備えており、その発動プロセスはブラックボックス化している。

 

「てか、モノリス・コードが終わったら終わったで面倒事が多いな」

「面倒事ですか?」

「お偉方との挨拶なんて、出来れば回避したくはあるんだけどね……その意味じゃ達也と深雪も他人事じゃないからな」

 

 技術面では達也が、実力だけでなくビジュアル面でも目立つ深雪という存在を無視するのは難しい。かく言う悠元も十師族に加えて出場2種目優勝という快挙を成し遂げている。なので話しかけてくる面々が多くなる可能性が一番高いというわけだ。

 

「ま、プロダクション方面は予め排除させるように爺さん経由で頼んだ。市原先輩に深雪の補佐を頼み込んでるから、大事にはならんと思う」

「悠元さんが補佐についてくれないのですか?」

「軍人や政治家の面々にお前らを接触させたら拙いでしょ……その点、俺の実家は国防軍とのパイプがあるから変なことにはならないだろう」

 

 それは確かに、と達也は納得した。

 非公式とはいえ国防軍に所属している達也が必要以上に接触するのは好ましくない。繋がりから自身の『質量爆散(マテリアル・バースト)』を悪用する危険性があるだけに、そこらへんの対応を悠元が担うのは道理である。

 

「その辺は『殲滅の奇術師(ティターニア)』の面目躍如だな」

「……達也。からかってるだろ、それは?」

「ふふっ……」

 

 本戦モノリス・コード決勝は第一高校と第三高校の対決だが、克人がたった一人で『ファランクス』を駆使して圧倒した。しかも、攻撃手段として用いるはずの『攻撃型ファランクス』を一切使わずしての勝利。

 その振る舞いには、まるで達也に対しての挑発も見え隠れさせていた。

 第一高校が総合優勝を果たし、前人未到の三連覇を達成。そして、ここから来年に向けて四連覇を果たすための道のりの始まりともいえる。

 

「……はぁ」

 

 九校戦の全日程を終えて、一種の解放感というか高揚状態にある生徒が多い中、悠元のテンションはこれ以上ないほどに下がっていた。別に深雪と約束していたダンスが嫌というわけでも後夜祭合同パーティー自体が嫌というわけではない。 

 すると、そこに1人の女性が姿を見せた。一瞬第三高校の一色愛梨と思ったが、髪型は似ていてもより麗しい印象を受けた人物は悠元の姿を見て柔らかい笑みを零した。

 

「お久しぶりですね、三矢君。大分お疲れのようですね」

「どうも、お久しぶりです愛佳(まなか)さん。ここまでひっきりなしに話しかけられると億劫にもなりたくなります……すみません、師族の方にとるべき態度ではありませんでしたね。お許しください」

「いえ、気にしないで下さい。娘が色々と迷惑を掛けたようでごめんなさいね」

 

 一色家当主夫人である一色愛佳。彼女は悠元の謝罪をやんわりと受け止めつつ、愛梨のことについて謝罪の言葉を述べた。それはバレンタインの一件が主原因といえるだろう。

 

「そのことは本人から聞きましたので問題ありません。なので、お気持ちだけ受け取っておきます」

「それにしても、凄い人気ぶりですね。政治家に国防軍の方々、他校の女子……あらあら、あの子まで拗ねていますね」

「一体何をどう勘違いしたら睨まれるのか理解できないんですが……」

 

 悠元が愛佳と話している間、愛梨がそれに気付いて睨むような視線を向けていた。相手は子持ちの既婚者なのに、口説くような度胸など持ち合わせていない。

 愛佳に話しかけられるまでに、九校戦の関係者がひっきりなしだった。中にはスカウトを仄めかす様な挨拶もあったが、「寝言は寝て言え」という気持ちをかなり遠回し的な言い方で返しておいた。外国のCADメーカーの関係者にも話しかけられたが挨拶に止めた。

 

「って、もうこんな時間なのね。愛梨のこと、出来れば宜しくしてあげてほしいの」

「可能な範囲であれば良い付き合いをしたいとは思っております」

 

 そこにどこまでの含みを持たせているかは分からないが、話もそこそこに愛佳はその場を去った。すると会場内に音楽が流れ始めて、ホールの中央では他校との交流も兼ねるようなダンスパーティーへと様変わりしていた。

 どのみち深雪と踊るのは確定だし、少し休んでおこうかと移動しようとしたところで声を掛けられた。悠元がその声のほうを振り向くと、先日会った姫梨がそこにいた。

 

「悠元さん」

「ん? って、伊勢さんか。ミラージ・バット準優勝おめでとう。正直凄いと感心させられたよ」

「あ、ありがとうございます。えと、その……」

「姫梨、そこで押し倒すぐらいに言っちゃえってあいたっ!?」

「発言を自重しろ、阿呆」

「……」

 

 姫梨の背後には背中を押すどころか突き飛ばすといわんばかりの由夢の言葉が放たれた瞬間、由夢の傍にいた修司の拳骨が彼女の脳天に炸裂した。それを聞いた姫梨は緊張しているのか、顔を赤くしてアタフタしていた。

 そんな茶番を面白いと思いつつも、助け舟を出すように悠元が姫梨に対して右手を差し出した。

 

「伊勢さん。よければ一緒に踊りませんか?」

「……はい! よろしくお願いします」

 

 そうして姫梨と踊ることになったわけだが、悠元は突き刺さるような視線を感じる羽目となった。どうしてかというと、二人が踊っている場所から少し離れたところに深雪が将輝と踊っているからだ。

 深雪は笑顔なのだが、明らかにその視線だけで誰かを殺せるんじゃないかと思えるほどの鋭さを感じていた。肝心の将輝はというと、そんな深雪の様子に気付くことなく夢心地のような様相だった。

 次会ったときは「脳内お花畑王子(クリムゾン・プリンス)」とでも呼んでやろうか、と思わなくもなかった。

 

 で、その後は真由美と雫、愛梨や沓子とも踊ることになったのだが……真由美の場合は独特のセンスのせいで逆に目立ってしまった。その反面、三人は実家でダンスの作法も習っていたので、すんなり息を合わせることができた。特に雫は「折角ならドレスで踊りたかったかな」と零すほどに満足していたので何よりだ。

 

 流石に踊り続けるのも大変なので休憩を入れていたところ、達也が会場に戻ってきた。雫と踊っていた時に達也と克人が話をして、そのまま会場の外へ出ていったところはチラリと見ていたが、雫とのダンスに気持ちを切り替えていた。その様子はというと、どこか腑に落ちないような面持であったが。

 

「達也、この場合はお疲れさんと言うべきか?」

「……まあ、そうだな」

 

 話を聞くと、克人から「お前は十師族になるべきだ」と言われたそうだ。原作ではいざ知らず、今回の場合は達也と将輝が直接対決した訳ではない。そう言われた理由を達也は静かに語った。

 

「九校戦で新人戦女子メンバーの精神的支柱としての功績を見て、会頭はそう言ってきた」

「達也の尋常ならざる胆力を見ればそうなるか。大方七草会長との縁組でも勧められたか?」

「ああ。とはいえ、縁があるという意味ならお前が適任だと思うが」

「……七草家で内紛が起きるぞ」

「どういう意味だ、それは……」

 

 七草家でいえば、泉美との婚約を解消した関係はあれども……いや、それが契機となって泉美が悠元に向ける好意は益々強くなっている。そこに真由美が加わるとなれば、間違いなく真由美と泉美で衝突が起きかねない。香澄は中立を貫きたいが、血の繋がりの近さから泉美に加担する道を選ぶしかない。

 待っているのは、昼ドラなんて生温いレベルの血で血を争う修羅場……自分で思って洒落にならないと悠元は頭を抱えたくなった。

 そうして、そろそろ最後の曲に差し掛かろうというとき、二人の前に深雪が姿を見せた。将輝と踊った後は他の1年女子と会話を楽しんでいたようだ。

 

「悠元さん、約束を守ってくださいね」

 

 そう言って差し出される手。これには悠元が達也に視線を向けると、「行ってやるといい」と言わんばかりの視線を向けられたので、悠元は納得したように深雪の手を取った。

 

「それでは、僭越ながら深雪お嬢様のお相手を務めさせていただきます」

「やっぱり、悠元さんは生粋のジゴロです」

「……なんでやねん」

 

 少し持ち上げたような言葉を吐いたつもりだったが、深雪にとってはかなり心に響いたようで顔を赤らめていた。そして深雪の言葉に対して悠元はそう乱暴に言いつつも、ゆっくり深雪の手を引いてエスコートした。

 

 最後の曲と共に踊る悠元と深雪。

 

 同じ高校生のはずなのに、色の違いがあるとはいえ同じ魔法科高校の制服を着ているはずなのに、二人のダンスは見る人全てを引き込んでいた。だが、そんな視線も二人は決して気に留めていない。まるで、彼らだけ別の世界にいるのかのような……そんな錯覚すら覚えていた。

 

「いやー……ありゃ凄いね。達也君としては、妹を取られて悔しかったりする?」

「……エリカ。俺はそこまで深雪に対して過保護になったつもりはないんだが?」

「ダメだこりゃ。これは重症ね……」

 

 それをお前が言えた台詞じゃないと思う、と口に出すと余計に拗れると判断したのか、達也はエリカからの言葉を適当にあしらった上で視線を二人に向けていた。それは深雪を奪われることに対する嫉妬というよりも、寧ろ心から喜んでいる妹のようにありたいという羨望というべきなのか……そんな風に思ってしまったことに、達也は珍しく笑みを零した。

 

(この「感情」は、ガーディアンとしては本来不必要かもしれない。だが、嫌とも思えない……不思議だな。本当に不思議だと思う)

 

 本来、特殊な事情を持つ達也が持ちえない「感情」。魔法なら理解できないものはない達也がそれを理解できるようになるのは……もう少し先の話である。

 

  ◇ ◇ ◇

 

 最後の曲を終えてパーティーもお開きとなり、会場では第一高校貸し切りの優勝祝賀会が開かれている中、その主役の一人とも言うべき人物―――悠元は一人、庭に立っていた。

 十師族としての重圧からやっと一段落付けたという心情もあるにはあるが……徐に自分の掌を見つめていた。先程の深雪とのダンスの余韻なのか、先程のことがまるで夢のようにも思えてしまったことに苦笑を浮かべた。

 

「……なあ、兄貴。俺は変われたか?」

 

 ふいに出たその言葉は……今の自分の兄に対してではなく、前世の兄に対しての問いかけであるのは間違いないが、その問いが返ってくることなどない。

 いや、悠元自身もそれぐらいは理解している話だ。別に返ってこなくてもよい。そもそも、誰かに答えを求めたわけではない。その言葉の意味は……他ならぬ自分自身にしか分からないものであった。

 

 身内の才能に圧倒されて、ただ流されるのが嫌で……奪われたことにも妥協と我慢をしていた。ある種の“劣等感”を無意識の内に秘めたまま生まれ変わり、それが結果として恋愛感情の欠如に繋がっていた。

 それを切り離して考えろ、という父のお陰もあって、ようやく己自身の見えていなかった恋愛感情と向き合えた。『灯台下暗し』とはよく言ったものだし、今までのジゴロだと言われたことも自業自得でしかなかった。

 

「……なかったわけじゃなく、あるのに見えていなかった。まだまだ精進が足りないな、俺は」

 

 ここでふと、背後から近づいてくる気配に気付いた。頑張って誤魔化そうとしている努力は見受けられているが、“彼女”が元々持っている魅力というか、ある意味フェロモンのように周りの人間を惹き付けてしまう人物の方向を見やった。

 

「それで、何か御用でしょうか。深雪お嬢様?」

「……もう、何で気付くんですか」

「それはまあ、深雪のお師匠様ですから」

 

 深雪がやや膨れっ面のような感じになっていることからして、恐らく驚かせたかったのだろうが、流石に八雲のような真似をするには精進が足りない。

 しかし、深雪が一人で来るとは予想外という他なかった。

 

「達也はどうした? ……ほのかあたりにでも捕まったか?」

「寧ろ押し付けてきました。変な噂が立つ前にお兄様もまともだと印象を付けるためではありますが。雫も協力していますよ」

 

 達也の事情が複雑なだけに、温い程度ではダメだと判断した結果なのだろうが……その判断基準が一体どこにあるのかは聞かない方がいいと判断してスルーした。何にせよ、折角のチャンスを生かさないのは男が廃るというもの……悠元は一息吐いた上で、深雪に話しかけた。

 

「深雪」

「はい、何でしょうか?」

「ずっと先送りにしていたというか、俺自身が鈍感だったと言うべきか……俺は、深雪が好きだ」

 

 これは、今の人生において初めて自分から告白した。普段なら何かしら飾ることがあるのだが、この状況に置かれると飾りの言葉すら深雪の前では霞んでしまうようにも思えた。

 

「あれだけアプローチを掛けられたからという訳じゃなく……初めて会った時から、ずっと気にはなってた。最初は友人として仲良くなりたいぐらいの気持ちだったけど、いつしか、それだけで満足できなくなっていた」

 

 これが独占欲ということなのだろう。とはいえ、相手の嫌がることをするつもりなど毛頭ないので、深雪の意思を尊重したいと思っていた。

 

「好きというか、愛しているというレベルだと思う。まあ、返事は今すぐでなくとも―――」

 

 深雪は悠元の言葉を聞いて心ここに在らずと言った面持ちだったが、彼女は微笑みを見せつつ、悠元の首にぶら下がるような形で腕を回した。そして、悠元の言葉を遮る形で自らの唇を悠元の唇に重ねた。

 

 時間にして、十秒ぐらいのファーストキス。互いの唇が離れた後、深雪は瞳から涙を零しながら微笑んでいた。

 

「ずっと、その言葉を待っていました。私の初恋を奪ったのですから、二度と離してあげませんよ。それと……」

「それと?」

「悠元さんのジゴロは仕方ありませんが、一番は私でいさせてください。でないと、一杯甘えますからね?」

 

 そこは拗ねるとかじゃないのかよ……とは思ったが、これはこれで大変だなとは思う。まあ、好きになった以上は責任を取るのがけじめというものだろう。

 そんな風に思いながら、色々な意味を込めた言葉を発した。

 

「……やれやれ。深雪に関わったのが運の尽きということかな?」

「それだと私が……え? どういうことです?」

「つまり、こういうことだな」

 

 深雪は最初、悠元が深雪の悪口を言ったのかと思ったが、あまりそういったことを言わない悠元が「静かに」というジェスチャーをしたことで、それがブラフだと理解した上で小声で尋ねた。

 悠元が指を鳴らすと、突然ホテルの上空で花火が打ちあがる。その音に乗じて茂みの中に魔法―――軽い静電気を起こす程度のものだが―――を撃ち込むと、中から悲鳴が聞こえてきた。 

 その悲鳴に続く形で倒れ込むように茂みから出てきたのは……二人が知る友人たちであった。

 

「あ、あははは……やっぱバレてたか」

「当り前だ。というか、達也は止めなかったのか?」

「一応は止めたんだがな」

 

 達也を筆頭に、エリカ、レオ、幹比古、美月の二科生組と燈也、雫、ほのかの一科生組まで加わって様子を見ていた。これには悠元も頭を抱えたくなり、深雪に至っては真っ赤になった顔を見られたくなくて悠元の胸に顔を埋めている格好となっていた。

 

「うう……恥ずかしくてお嫁に行けません」

「大丈夫じゃない、深雪。婿候補が目の前にいるんだし」

「黙れブラコン」

 

 しかも、達也が言うには最初から二人の様子を見守っていたそうだ。ガーディアンってそういうためのものじゃねえから! この雰囲気を察してか、雫が悠元の肩に手を置いて呟いた。

 

「何にせよ、続きは祝賀会で」

「俺に拒否権は?」

「ない。主役だから」

 

 こればかりは甘んじて受ける他ない……と、夜空を彩る花火が打ちあがる中、友人たちの生暖かい目に見守られつつホテルの中へと戻っていくのであった。祝賀会の会場に入ったところで、何かと勘の鋭い真由美に問い詰められることはあったが、何とか躱し切ったのは言うまでもない。

 




駆け足なのは否定しません。
軽いダイジェストみたいな感じになっているのは許してヒy(ファランクスタックル炸裂)

これで九校戦編終了です。
次からは夏休み編もとい○○○編です。
隠しているのはまだ決めてないから……というのは内緒でお願いしま(フォノンティアーズで蒸発)
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