魔法科高校の『触れ得ざる者』   作:那珂之川

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神楽坂当主指名之儀

 西暦2095年8月15日。神楽坂家本屋敷の大広間にて、数人の人間が最奥への道を作るような形で正装に身を包み、正座している。その最奥の座には、現当主である神楽坂千姫が普段は身に纏うことのない十二単を身に纏っている。

 本来ならかなりの重量になるはずで、成人女性でも数人の侍女の助けがなければ動けない代物を千姫は誰の助けも借りずして軽い足取りで広間に赴き、誰の助けも借りることなく座った。この一連の動きだけでも神楽坂家当主という力の一端を垣間見せている。

 

「……いよいよ当主指名の式か」

 

 そう呟いたのは、羽織袴を纏っている修司だった。神楽坂家分家である宮本家の中で一際天神魔法の資質があった修司は、実家の家督争いを避けるために千姫へ弟子入りした。その過程で由夢や姫梨と出会った。

 すると、その隣にいる着物姿の由夢が呟いた。

 

「実家の姉や兄貴が出てこないのはありがたいけど、変な期待はゴメンよ……うちには修司がいるっていうのに」

「……ノーコメントでいいか?」

 

 修司と由夢は恋人の関係にある。それを知った千姫は、2人を許婚の関係にしてからというものの、由夢のツッコミ役兼ストッパーとして修司が駆り出されている始末。これも惚れた弱みだと修司は半分諦めた。

 すると、入口のほうから羽織袴を着た人物が姿を見せたため、お喋りもそこそこに2人は頭を下げた。

 

 入ってきたのは、神楽坂家の次期当主として指名を受けた悠元であった。今日はその正式な指名式であり、伊勢家をはじめとした神楽坂の主家・分家に次期当主を公表するという大事な儀式。

 千姫から数メートルのところで悠元は音を立てないように正座し、深々と頭を下げる。

 

「神楽坂家第107代当主、神楽坂千姫はここに宣誓する。妾の目前におる三矢悠元殿を我が養子とし、これより神楽坂悠元として第108代当主に指名するものとする。悠元殿、引き受けていただけるか?」

「謹んでお受けいたします。これより神楽坂の長としての力を損なうことなく、この国のために邁進していく所存にございます」

 

 あまり伝統を重んじないとはいえ、神楽坂家の必要最低限の伝統はいまだに残っている。千姫としては投げ捨てたいところだが、そうは言っても捨てきれないのは神楽坂の人間故なのだろう。

 その場にいるのは千姫と悠元以外だと、上泉家の当主である元継と当主夫人の千里、伊勢家と高槻家に宮本家の現当主、千姫の愛弟子である姫梨と由夢に修司、そして深雪と雫の婚約者に加え、古式魔法の繋がりということで幹比古も参列する羽目になった。

 

 なお、ここにいない面々については、今頃箱根の温泉街で観光を楽しんでいる頃である。悠元の前世で知る箱根とは違い、神楽坂家の影響で外観は昔の倉庫を思わせる装いだが、中身は現代風のショッピングモールも存在する。この辺は千姫の趣味が強く影響していると思われる。

 

 次期当主の指名式が終わった後、千姫は悠元を呼び止めた。その対象は悠元だけでなく、元継に修司、由夢と姫梨、そして深雪と雫まで含まれていた。事情を察したのか、千里は幹比古を連れて大広間を後にした。

 

「さて、神楽坂の神将会もようやく動き出すことができますね」

「神将会、ですか?」

「はい。上泉と神楽坂の7つの家で優れた魔法師を集め、この国の護りとする存在。それが『神将』たるものです」

 

 神楽坂家次期当主である悠元を筆頭とし、上泉家当主の元継が副将、伊勢家の姫梨、宮本家の修司、高槻家の由夢、東山家(四葉家)の深雪、鳴瀬家(北山家)の雫の7人で構成される『神将会』。

 十師族は“最強”を集めながらも様々な柵を持ちうる存在。だが、この会は既に突出した実力を持つ悠元を筆頭として、優れた魔法師たちをより高みへと登り詰めることも目的の一つとしている。ようは十師族という公権力を持たない存在では色々な障壁があるため、それを取り払って超法規的活動を可能としたのが『神将会』の設立理由。

 近年はあまり機能していなかったが、悠元と元継の存在で一気に現実味を帯びる形となった。その中に十師族の直系である深雪が入っているのは、十師族に対してのある種の配慮だろうと思われる。

 現状十師族ということを公表していないからこそ、深雪は十師族の柵に囚われることなく行動ができる、という裏技めいた方法ともいえるが。

 

「そうなると、深雪と雫にも天神魔法を会得させるのですか?」

「そのほうがよいでしょう。ただ、雫ちゃんの場合は私の妹が掛けた術を解くのが先決でしょうが」

「え? そんなものがあるの?」

 

 雫が半信半疑といった感じで首を傾げている。深雪も気付いていないところを見るに、恐らく達也も気づいていない可能性がある。悠元の場合はというと、確かに何かしらの封印が雫の魔法演算領域に施されているのは分かっていたが、下手に解除していいものではないと判断していた。

 千姫が雫の頭に手を置くと、想子の光が一瞬光った。そして、雫は少し酔ったような様子となり、近くにいた深雪が雫を優しく支えた。

 

「あ、ごめん、深雪」

「これぐらいは大丈夫よ、雫」

「雫さんの魔法演算領域もこれで十全の力を発揮できるようになりました。ついては、悠元さんに2人の教育をお任せいたします」

「まあ、分かりました。これも神将会の長たる役目なのでしょう」

 

 現状全ての天神魔法を修得しているのは、他でもない悠元ただ一人。深雪と雫を除く他の面々もある程度の修得はしているし、元継は『天照』単体の発動は可能としているが、各々属性の適性があるために悠元が面倒を見るのが最適と述べて、千姫はその場を後にした。この後は神将会で親睦を深める意味合いも含めて話し合えということだろう。

 なので、自己紹介をすることになった。

 

「神将会の長として、最初に自己紹介するか。元十師族・三矢家三男、神楽坂家次期当主兼当主代行を務める神楽坂悠元だ。まあ、公的な場以外では名前で呼んでくれ。堅苦しいのは嫌いだから」

「おっけー、よろしく悠元」

「気軽すぎだろう……でも、祖母さんが気に入った理由も分からなくはないな」

 

 色々型破りというか、常識外れな部分があるのは否定しない。転生者でもあり、この世界の魔法を誰よりも探求している……というか、自身の能力のせいで勝手に探求されていっているだけなのだが。一応天神魔法による遮音の結界を構築してから話している。その上で元継以外の面々に特殊な通信機を渡した。

 深雪はその通信機の製作者を察したようで、キラキラした目を悠元に向けていた。どの道、「トーラス・シルバー」対策で話しておかないといけないのは当然だが。

 

「同じく元十師族・三矢家次男、副長にして上泉家当主の上泉元継だ。俺のことも悠元と同様で頼む。普通なら年長者が音頭を取るべきなんだろうが、力があるのは悠元のほうだからな」

「兄さん、新陰流に関しては未だ師範相当で、兄さんとは違って正式な目録を貰ってないんだけど?」

「あの様子だと悠元を総師範にしかねなかったからな。俺と他の師範総出で止めた」

「……感謝する」

 

 神楽坂家の人間が上泉家の武術の総師範になんかなったら、色々ごちゃごちゃなことになりかねないと元継が説明した。それはご尤も、といった感じで修司も首を縦に振っていた。どうやら、剣術絡みで家督継承のいざこざがあったらしい。

 

「その気持ちはよく分かるわ。っと、神将会第四席、宮本家三男の宮本修司だ。修司で頼むぜ」

「宮本家というと、二天流の剣術家の家柄か」

「ああ、それと忍術のほうも多少はな。あれだけ綺麗な捌き方をされたのは悔しかったが」

「こっちも忍術は武術の一環で嗜んでいたし、一高に通うようになってからは九重八雲先生の指導も受けていたからな」

 

 八雲の名前を出すと、修司は羨望の表情を見せていた。遠く離れた九州でも八雲の名を知らぬ者はいないようで、八雲の師たる存在もそこに加わる形となっている。尤も、八雲のところに通っていたのは主に魔法の練習であり、毎回試しと言って飛び道具や体術を仕掛けてくる。あまりやりすぎるようなら『心刃』で飛び道具ごと叩き斬っていたが。

 

「へえー、あの九重先生のかあ。神将会第五席、高槻家次女の高槻由夢です。あたしのことも由夢でいいから。あと、修司のフィアンセですぴょんっ!?」

「少しは真面目にやれ、阿呆」

「……ボケとツッコミ役か」

「もしくは夫婦漫才?」

「そこの2人、それで解釈しないでくれ」

 

 由夢に関してはエリカと意気投合していたので、ある意味似た者同士なのだろう。高槻家は出雲大社の管理と守護を任されており、由夢は高槻家でも飛び抜けた実力を有している。下手すれば悠元の嫁候補に入っていた可能性があっただけに、修司と仲が良いのは一安心だった。

 なお、このまま2人を後押しするのは千姫からの伝達事項に含まれている。

 

「神将会第三席、伊勢家長女の伊勢姫梨です。悠元様の第三夫人候補でもありますが」

「3人目!? 姫梨、そこんところ詳しく!」

「……悠元、大変だな」

「うん、ありがとう」

 

 同じような目に遭っている兄から慰められるように声を掛けられ、思わず苦笑してしまったのは言うまでもない。

 そして、残る2人の自己紹介となった。

 

「神将会第六席、十師族・四葉家当主の姪にあたる司波深雪です。皆さんのような実力者の集まりに名を連ねることを光栄に思います」

「第七席の北山雫です。母は鳴瀬家の血縁にあたります。よろしくお願いいたします」

 

 深雪が隠さなかったのは、千姫から婚約者の案件について聞かされた際、神将会のことについても予め聞き及んでいたとのこと。既に知っている悠元と姫梨に雫、剛三経由で聞き及んでいる元継はともかく、修司と由夢は驚きを露わにしていた。

 

「十師族の直系って……でも、長と副長が元とはいえ十師族だし、あまり驚くことじゃないか」

「そうだな。四葉ってところも驚いたが、現当主と雰囲気が似ていたから逆に納得できたな」

「……あの、それだけなのでしょうか?」

 

 これには深雪が首をかしげていた。確かに四葉の先々代当主世代のしでかしたことは恐るべきものだが、彼らからすれば「その程度のことは“正当な対価を相手に支払わせた”だけ」という認識が護人の系譜の家が出した結論だった。なので、由夢と修司の反応は護人らしい一面を見せただけに過ぎない。

 

「深雪、これが『護人』の考えなの。確かにやったことは恐るべきことですけれど、四葉の払った代償はこの国の未来ある魔法師たちの可能性を示した。尤も、このことをまっとうに見れていない面々がいるのも事実ですけど」

「まあ、深く考えるなってことだ。少なくとも、ここにいる面子はお前を『四葉』というフィルターで見ないってことだ」

「悠元さん……あ、この場合は旦那様とお呼びすべきでしょうか?」

「……少し気が早いから、普段通りで頼む」

 

 まだ正式な通達ではないため、ボロが出ても困る。特にあの七草会長(こあくまけいじょし)は勘が鋭いのだ。別に「貴女のような勘のいい女は嫌いです」だなんて言うつもりはないが、自分と深雪は生徒会役員のために顔を合わせる機会は自ずと多い。

 しかし、この分だと将輝が深雪に告白しても成就する可能性はゼロに等しいと思う。ただでさえ、応援してやる気なんて皆無に等しいのは否定しない。

 

「それで、通信機を渡したってことは、今後何かが起きるの?」

「大亜連合が動くようだ。現に、横浜の中華街には不法入国者が絶えない」

「横浜って……今年は論文コンペの会場が横浜じゃない」

 

 自治性の高い中華街の特質に加え、難民受け入れによって大亜連合の力を削ごうと考える人間の思惑もあって、警察省の手もそこまでは及んでいない。この辺は以前九校戦絡みで出会った寿和や稲垣から事情を聞いている。

 周公瑾が自ら動いて危険を冒す可能性は低いが、決して油断はしない。大亜連合の動きは『八咫鏡』で全て監視下に置いているが、どうやら大亜連合の特殊部隊―――それも“人喰い虎”の異名を持つ呂剛虎(ルゥガンフゥ)が動く可能性が最も大きい。

 

 加えて、オーストラリア国籍に偽装した輸送船もとい軍艦が軍港に停泊していることも確認済みだ。オーストラリアというかその親分的存在であるイギリスも大亜連合に加担している可能性は少なからずあるかもしれない。

 イギリス連邦自体が解体したとはいえ、オーストラリアがイギリスの影響下にあるのは間違いない。それは原作における扱いでも証明済みで、戦略級魔法『オゾンサークル』がその最たるものだろう。

 

 これらの動きが顧傑や周公瑾によって引き起こされた可能性も低くはないが、彼らの唆しによって国家単位での動きを見せているというのは、国としての脆弱性を疑わずにはいられない。

 少なくとも、周公瑾と顧傑については“完全消滅”させることも念頭に置く必要があるだろう。前者によって影響してくるものは九島家の動きになるが、下手に掻き乱す要因は少ないほうが対処もしやすくなる。原作知識から乖離するが、この時点で大分離れてきているから今更だろう。

 ただ、急いては事を仕損じる言葉の通り、順番に片付けるのがこの場合は妥当である。変に入り乱れて状況が読めなくなるのは拙い。いくら自分でも処理能力の限界というものは生じるのだから。

 

「表立って動くのは大亜連合のようだが、USNA、新ソ連、それに旧EU西側―――イギリスも加担している可能性がある。いっそのこと、太陽光収束光波でも放ちたい気分だよ」

「……あの、悠元君。そんなことできるの?」

「できるようになったというのが正しい。まあ、戦略級魔法になっちゃうけど」

「さらっと凄いことを……爺さんを止めて正解だな」

 

 詳しくは言わなかったが、『天鏡雲散(ミラー・ディスパージョン)』をよりバージョンアップさせた戦略級魔法。『質量爆散(マテリアル・バースト)』よりも局地的な破壊に限定し、破壊の際に生じる衝撃波を全て上方に飛ばすことで周辺への被害を一切無くすことに成功している。

 入学式の時に超長距離射程の質量物射出魔法を用いたのは、魔法の指向性の実験も兼ねていた。加えて『流星群(ミーティア・ライン)』によって効率的な収束方法を見出し、より強力な魔法に仕上がった。

 まあ、ぶっ放したいというのは冗談めいた部分もあるので、それを察した元継は苦笑を垣間見せていた。誰も下手に敵を作りたくなんてないのは同じだから。

 

「戦略級魔法師は名乗らないのですか?」

「唯でさえあれだけの複雑な術式を使ったから、事実の後追いにしかならないと思ってる。国防軍のために力を身に着けたんじゃない」

 

 過剰な自衛力と言われれば否定できないが、この力で諸外国に喧嘩を売りたいわけではない。小さな国には過ぎたる力だと口出しする者も出てくるだろう。周囲の大切な人間に危害を加えようとした場合、二度と手出しすることなんて無駄だと思わせる抑止力は大事だということも認識している。

 国防軍に身を置いたのは、三矢家に対して高圧的な十山家を牽制するためで、十山家がそれ相応の報いを既に受けている状態。剛三が当主を退いても新陰流剣武術総師範の肩書は健在で、彼がより一層自由に動ける意味を理解していない。意味を理解したところで“時すでに遅し”なのかもしれないが。

 澪を治療して健常者にしたのは、常に使える戦略級魔法として周囲の目を集めるという思惑を秘めている。その反動として澪が悠元に惚れるということも起きているのだが。

 

「今後の行動は流れを見て決めなきゃいけないが、その前に臨時の師族会議があるらしい。議題は間違いなく俺の扱いなんだろうな」

「何故、十師族を離れた悠元を議題に……悠元の力が狙いか」

「恐らくな。俺が三矢に戻ったら家督争いになりかねんって分かってないなら馬鹿だろう……分かっていてやってるなら、かなりの悪質犯だ」

 

 三矢家のパワーバランスでいうなら、長男の元治はそれなりに優秀である。だが、それ以上に突出したのが次男以下の面々だ。恐らく詩奈もかなり優秀な魔法師になるだろう。

 だからこそ、元継は上泉家に婿養子となり、悠元も神楽坂家の養子となることを受け入れた。長女の詩鶴が矢車家に嫁ぐのもその一環だ。ここに詩奈も矢車家に嫁ぐ形となる可能性が高い。

 九校戦後、侍郎は元継によって長い髪をバッサリ切り落とされ、散切り頭になったそうだ。詩奈のほうは、侍郎に対する心境も少しは変わってきたようだ……ブラコンは相変わらずだけど。

 

「七草も九島も仲の良い知り合いはいるが、それはそれだ。人を害するような行為を見逃したり、人に殺気を向けたりする時点で好印象なんて抱けると思うか?」

「……私でも、さすがに無理かな」

「右に同じくです」

 

 三矢が下手に突出しないように大人しく家を出た形だというのに、それを咎めることが意味不明だ。自分自身神楽坂の血縁があるのは事実だし、相応の力を示した以上は神楽坂家に反対意見などなかった。

 

「幸い、一条に四葉、六塚に十文字はまだ穏便に済ましてくれるだろう。父さんが怒ってテーブルを叩き割らないことを祈るわ」

「確か、新陰流中伝だったと爺さんは言っていたな……」

 

 元の殺気を浴びたことがあるのは、兄弟姉妹の中だと悠元だけだ。その時の感覚からして、怒らせると魔法を放つよりも拳が飛んできそうだと思うほどだった。加えて、「ナインローダー」を改良した「ラウンドオーダー」―――悠元が三矢家の当主専用に仕上げた魔法技術で、最大12種類の魔法式を発動寸前の状態で温存させる魔法技術を彼は修得している。

 原作とは異なり、より物理的に仕上がっていることに悠元は内心で溜息を吐いた。

 




 今回のタイトルは割とシンプルに。

 アニメだけ見ると横浜事変編って二国間の問題に見えますが、小説を読み解くと多国間の陰謀絡みまくりのように見えたので、ああいう書き方になりました。

 オーストラリア国籍の輸送船(に偽装した大亜連合の軍艦)という一件だけ見ても、国籍自体誤魔化したのかもしれません。輸送船を何らかの形で買い入れて軍艦に改造した可能性もありますが、普通船籍詐称に使われたとなればオーストラリアが非難声明を出してもおかしくないのに、自分の記憶の限りではそういった描写が皆無でした。
 こうなると、オーストラリアとイギリス(オーストラリアに対して強い影響力を有している描写は原作20巻より)も怪しくなってくるというわけです。
 もしかしたら、この件でオーストラリアが責められた際、イギリスに仲介役を頼んでいた可能性もあるでしょう。この辺は原作の政府が拙劣だったために抗議することもなかったのかもしれません。

 3年前は同時に動いた新ソ連が大亜連合の動きを察知していないとは思えませんし、USNAも同様です。とくに後者はフリズスキャルヴがありますから。
 こうなると、大亜連合単独で動いたのは周辺国が“動かない”ということを予め知っていた可能性しかないわけです。こうやって考えていくと、“灼熱のハロウィン”はその時点においての最善策とも思えてきます。

 色々考察すると、世界情勢って複雑怪奇のレベルだと実感してしまうorz

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