魔法科高校の『触れ得ざる者』   作:那珂之川

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騒いでいたら心臓がもたない

 USNA方面は四葉を目の敵にしているエドワード・クラークの存在がある。一応身辺を洗い出してみたが、彼自身が四葉家によって何かしらの被害を受けたわけではない。単に、クラーク自身の野心―――情報によって世界の覇権を握りたいという欲からくるものだ。

 『エシェロンⅢ』にはクラーク以外にも複数のシステム担当者が関わっており、彼の動きは国防総省の幹部クラスにも当然伝わっている。その動きを政府は国家の利に反するものではない、と見逃されていると思っていいだろう。

 

 だが、疑問がある。

 

 クラーク親子―――父親のエドワード・クラークはともかく、息子であり『七賢人』を名乗るレイモンド・クラークは魔法が使える人間だということは留学していた雫から聞き及んだ。ただでさえ国外への移動が厳しい魔法師を息子に持っていて、それを伴って簡単に来日できる方が疑わしい。

 表向きは政府機関で働く情報システムの専門家であるクラークが、レイモンドの出国を簡単に許可させられるだけの権限を持ち合わせているとすれば、彼には軍に対する権限も与えられている可能性がある。その気になれば匿名メールで真実と嘘を織り交ぜて軍を動かすように仕向けることも可能だろう。

 熱心な愛国者という風に海外の記事で取り上げられてはいるが、裏でやっていることは日本と大亜連合の力を削ごうとした周公瑾とどんぐりの背比べが出来るレベルだと思う。尤も、周公瑾からすればクラークと比較されること自体「非常に不服です」と生きていたらそう述べていたかもしれない。

 

 そもそも、他国の『十三使徒』であるウィリアム・マクロードやイーゴリ・アンドレイビッチ・ベゾブラゾフを呼び出すどころか、その護衛にアンジー・シリウス(リーナ)まで駆り出し、更には空母『エンタープライズ』を大西洋に派遣するように出来るだけでなく、さもリーナの上官―――軍人のように振舞うクラークは一体何様のつもりなのだろう。

 本来、軍のシギント(通信、電磁波、信号等の、主として傍受を利用した諜報活動)システムの管理者の一人に過ぎないクラーク……物語上において“悪役”が必要とはいえ、国家・国防の具申・命令・秘匿の権利を行使できる立場にないはずだ。これが許されてしまうと、軍事・外交アドバイザーの立場にある人間を著しく害するに等しい。

 

 情報を握っているから自分は偉いんだ、とクラークは自分に酔っているのかもしれないが、自身が身を置く国に一番喧嘩を売っているのは恐らく彼なのかもしれない。

 

 閑話休題。

 

「新ソ連方面ですが、ベゾブラゾフと思しき人物がモスクワにいるそうで。ウラジオストクの軍港再建が完了するのは早くても今年の5月なので、当分は様子見ですね」

 

 ウラジオストクの軍港は悠元の『星天極光鳳(スターライトブレイカー)』の余波で消滅したため、新ソ連軍はかなりの数の軍人と物資を投入して急ピッチで再建にあたっていた。そのために旧シベリア鉄道を態々復活させたほどで、不凍港であるウラジオストクの軍港を使用不能の状態のまま放置するのはUSNAや大亜連合への牽制が出来なくなると踏んでの物だろう。

 

「ベゾブラゾフが極東に詰めてきていないとはな」

「それなんですが、どうやら旧EU東側と北欧地域で反魔法主義の運動が活発化しているようで、国境を接している新ソ連側にもその余波が生じて、各地で反政府デモや暴動が起きているようです」

 

 これは昨春、悠元が大々的なメディア買収工作を仕掛けて日本の反魔法主義報道を一気に沈静化させた影響が出ている。USNAにいる人間主義者は日本の神坂グループがUSNA大手のメディアを買収したことによって人間主義勢力の衰退という危機感を抱き、勢力拡大を目論んで新ソ連と国境を接する東欧・北欧を含めた欧州に反魔法主義の風を吹き込んだ結果生じたものだ。

 

 さらに、新ソ連国内の反政府勢力が何処かから膨大な量の武器や物資提供を受けたらしく、各地で暴動やテロが頻発しているらしい。正規軍が鎮圧しようと動くと、それを察知して疾風の如く撤退する有様とのこと。

 新ソ連の政府は止むを得ずベゾブラゾフをモスクワ(厳密にはクレムリン宮殿)の護りとして留め置いているようだが、彼の戦略級魔法『トゥマーン・ボンバ』はとても対人戦闘で使える代物ではない。明らかに対拠点攻撃用の魔法でしかないのだ。

 反政府勢力もそれを把握しているが如く少数で動いている上、実戦クラスの魔法師も味方につけているとのこと。新ソ連国内は完全に鼬ごっこの様相を呈していた。

 

「……悠元が関与しているわけではないのだな?」

「当り前です。自分がやるんだったら、直接クレムリン宮殿に乗り込んで国家元首を南極送りにするだけです」

「とても冗談に聞こえない辺りが悠元らしいが……大亜連合方面はどうだ?」

「それなんですが、陳祥山(チェンシャンシェン)呂剛虎(ルゥガンフゥ)を生かして突き返したとはいえ、火種は消えていないも同じ。あの国というか、この国と大陸の因縁は世紀単位でのものですから、一昨年秋の講和条約に不服を持つ人間が講和状態を壊そうと工作を仕掛けてくる可能性は高いでしょう」

 

 原作における“南海騒擾(そうじょう)編”で実際に動いて来る兆しは見えているため、顧傑の一件を片付けても東アジアの情勢は平穏の二文字を許してくれないようだ。そうでなくとも、彼我の二国間には様々な因縁が積み重なっていて、その中には四葉の復讐劇も含まれている。

 大亜連合からすれば、大漢の魔法技術による優位を取り除いてくれたことに対する感謝と同時に、現代魔法の技術を知る術が奪われたことに対する恨みも生じていた。その結果が5年前の沖縄防衛戦であり、一昨年の横浜事変ともいえよう。

 その中核を担っていた二人をフルボッコにした挙句、生かしたまま大亜連合に追放した形だが、これでまたこの国を攻めようものならば、その時は彼らの矛先を新ソ連へ向けざるを得ない状態にするまでのことだ。彼らとて正面作戦という愚策を取ることは……首脳陣が余程の馬鹿か愚か者でない限り有り得ないだろう。

 それでも警戒はしておくつもりだが。

 

「……聞いているだけで耳の痛い話が飛んでくるものだな」

「別に嫌味は含まれていませんよ?」

「それが分かっているからこそ、国防軍の軍人として身を引き締めなければならない、と痛感しただけだ。上条閣下、大黒特尉も期待している」

 

 そう言って、風間は悠元や達也との会話を締めくくった。

 

 そして、響子はそのまま自身が使っている部屋に案内した。そこは本来悠元―――上条達三特尉に宛がわれた防諜性の高い個人用の部屋だが、悠元自身使う気もなかったので軍務上の機密事項が多い響子に貸している。なので、悠元の私物などは一切なく、響子の私物が結構置かれている。デスクの上には書類があり、かなり多忙であると見て取れた。

 

 真田と柳は忙しく、山中は不在だったので挨拶をしようか悩んでいた達也を見て響子が二人を誘った。その際に「ご案内いたします、閣下」と茶目っ気一杯に言い放ち、それを見た悠元が響子にジト目を向けるほどだった。

 

「それにしても、達也君もそうだけれど、悠元君が当主になったことは実家の父も驚いていたわ」

「やはり、十代で当主襲名は今の世からすると珍しいですか」

「それもあるけどね。何せ千姫さんの実力は古式の術者で知らぬ人間なんていないに等しいもの」

 

 天神魔法において闇属性を好んで使っていた千姫は、年齢からかけ離れた美貌も相まって『黒夜の孔雀(アルティミシア)』という異名を持っていた。尤も、当人からしたら「真っ暗な夜で人の顔なんて判別できないじゃありませんか。私は顔なしとでもいいたいのかしら」とまるで子供のように拗ねていた。

 その彼女が長い事神楽坂家の当主を務めていたのは、彼女には伊勢の姓を名乗る息子(伊勢佑作)と宮本家・高槻家に嫁いだ女子二人がいるが、そのいずれもが千姫の眼鏡に適う実力を有していなかったからだ。神楽坂家の究極魔法『月読(ツクヨミ)』……この魔法を継げるだけの資質を千姫が求めた結果、自身の姉の孫を当てにした。それが悠元であった。

 

「自分は上泉だけでなく神楽坂の血縁者なので、母上も妥当であると判断したのでしょう……事実として4分の1しか継いでいませんが」

「成程ね。達也君はどうなの?」

「どうと言われましても、自分もなるようになってしまった感が強いので」

 

 真夜からすれば、実子である達也に継がせたいと思うのが筋だし、魔法力の観点から言っても申し分なかった。ただ、力を持つことを危ぶんだ分家当主らが達也の排除を主張した。仮にそうしたところで間違いなく千姫が介入した可能性が高く、最悪神楽坂の部下という形で十師族の一角を担い続けるだけの存在に成り下がっていたであろう。

 

「そういえば、響子さんが達也の婚約者として申し込んだと光宣から聞きましたが」

「お祖父様が話したのね……ええ、そうね。今回の婚約者募集で拍車が掛かったところに、お祖父様が提案してきたものだから。正直、早婚が望まれる魔法師社会では遅すぎるぐらいだけど」

「まあ、藤林中尉なら母上も良く知っていますし、俺の魔法を知っているアドバンテージがありますから、間違いなく候補に入るでしょう」

 

 それに、バレンタインでは達也に本命のチョコを渡しているあたり、響子もいい加減婚約者を失った悲しみと向き合う時が来た、ということなのだろう。それに、情報関連の技術に精通しているという強みは大きいと思われる。

 

「その、達也君から見て私は十分魅力的に見えるかしら?」

「贔屓目でなくともそう見えると思っていますよ」

「……お邪魔なら席を外そうか?」

「それは止めてくれ。まだ俺は誰とも関係を持っていないんだから」

 

 達也に向けられる響子の熱っぽい視線を察し、悠元が大人しく去ろうとしたところを達也が引き留めるように呟いた。その言葉だけで悠元が深雪と関係を持っているということを響子は察して問いかけてきた。

 

「あら、悠元君はもう深雪さんに手を出していたのね」

「手を出したというか、そうならざるを得ない状況に家ぐるみで囲われた、と言うべきでしょうね。それを甘んじて受け入れたのは事実ですから、どう言われても否定しません」

「……へえ」

「止めてください、中尉。母上に知られたら『孫が見たいのよね』と言い出して本気で子作りをするように画策しかねないので」

「ふふ、冗談よ」

 

 どこかで聞いていてもおかしくは無いと思いつつ、達也は肩を竦める様な素振りを見せつつ窘めると、これには響子もからかい過ぎたと思い、冗談っぽく聞こえるように返した。その言葉のどこまで冗談なのかと言われると……精々1割ぐらいだろうと悠元は推察した。

 そう断言めいたことが言えるのは、響子の達也に向けている視線が深夜や怜美の自分に向けてくる熱っぽい視線に酷似していたからだ。

 

 達也の言う通り、真夜がそれを知ったら達也にあの手この手を駆使して子作りをするよう迫るのは明白だろう……婚前交渉に含まれる行為だが、真夜なら深夜や葉山、それに剛三や千姫まで巻き込むのは目に見えているだけに、これには既に婚約者と関係を持っている悠元も思わず肩を竦めたのだった。

 

  ◇ ◇ ◇

 

 西暦2097年1月8日、新学期初日。悠元たち4人はいつもより30分早く登校していた。

 前学期最終日にセレモニー的なものが無かったように、新学期初日に何かしらのセレモニーがあるわけではない。この理由は学校側からの呼び出しで、主に達也と深雪の届け出に関することで事情を聞きたい、という旨の連絡が前日にあった。

 尤も、原作と異なり達也と深雪に関する説明は四葉家だけでなく上泉家と神楽坂家からも行うこととなり、護人の人間として現当主となった悠元も同行することになっていた。

 

 学校側としては、事情聴取と学校の虚偽の記載を届け出ていたことに関する叱責、ついでに言えば悠元が司波家に居候している事実は学校側も当然把握しているため、その辺の節度を弁えろ、とでも言いたいのだろう。

 今更それを言うか、と内心で吐き捨てつつも校長室では教頭の八百坂(やおさか)と、重厚なデスクを挟んで向こう側にいる校長の百山(ももやま)(あずま)がいた。元々メールは達也と深雪の二人にしか届けられていなかったため、水波は自分の教室にいて、悠元は隠形を展開して部屋の隅からその様子を見守っていた。

 

 原作だと出生届の誤記という風にされていたが、四葉家の異名を建前として「本当の母である真夜がかつて自身を襲った悲劇が息子にも及ぶことを危惧し、代理出産した深夜が達也を深夜の子として匿うために司波家の人間として届け出た」という筋書きを取る形とした。

 

 達也の命が狙われたのは本当のことだし、達也を守るために四葉の姓を名乗らせないための合理的な理由として成立する。大体、それを言ったら中学校まで「長野佑都」として通っていた自分はどうなるのか、という話だし、古式魔法師だけでなく現代魔法師にも止むを得ない事情で名を変えたりしている人間は少なくない。

 魔法師のみならず、人間というのは多かれ少なかれ秘密を抱えて生きている。そのことを一々詮索する方が失礼というものだろう。

 

 百山は達也の物怖じしない態度に対して僅かに眉を顰めた。それを感じ取った八百坂はオロオロしつつも質疑応答を続ける。この程度のことなど達也からすればすんなりと流せる程度のもので、必要な質疑を終えた八百坂が百山に不備や違和感は見られないと報告。

 それを聞き終えた上で百山が声を発する。

 

「事情は分かった。確かに、君たちに責任はない。罪無き者を罰するなど教育者としてあってはならんことだ。ただ、今回の件は学籍取り消し処分にも繋がる重大な過ちと成り得た可能性があることだ。よって、ご父兄にも厳重に抗議させていただく」

「分かりました」

 

 そもそも、達也は自身の『精霊の眼(エレメンタル・サイト)』で悟っていたからともかく、兄妹が実が従兄妹でしたなんて事象は前世の自分とセリアに思いっ切り該当する。DNA鑑定とかすれば分かるだろうが、そうでもない限りは親の言うことを信じることしかできない。

 血縁関係の真偽を当人たちに追及するのは甚だ“筋違い”というものであり、その辺の事情を二人の親である真夜や深夜に聞けば済む話で、当人たちにはその結果報告も含めての生徒指導をするのが筋なのではないか。

 つまるところ、彼らも四葉家の異名が恐ろしいのかも知れない。

 

「それから、君たちの家に神楽坂君が居候しているようだが、特に司波深雪君は彼の婚約者ということも聞いている。校内での節度を弁えるように。そして特殊な事情を鑑みて、同居は不問とする」

「ありがとうございます」

 

 そのあと、八百坂が念を押す様に二人に告げたのを見届けた上で、悠元は校内で殆ど使うことのない『鏡の扉(ミラーゲート)』で一度屋上に飛び、そこから2年A組の教室に向かった。悠元が丁度A組の教室に入ろうとしたところで深雪と出くわす形となった。

 

「悠元さん、教室にいたのではなかったのですか?」

「いや、流石にあの発表があった後だから、教室の雰囲気がどうにもな……ってなわけで、さっきまでぶらついてた」

「そうだったのですか」

 

 あそこまで隠形をフル回転させると達也ですら苦戦するらしく、八雲曰く「君に本気で隠れられたら、僕でも炙り出すのに1週間はかかりそうだよ」とのこと。忍術使いからそういう評価を貰えるのは嬉しいことだが、大体剛三絡みのせいという……自分が獲得した能力のせいもあるわけだが。

 教室に入ると、案の定深雪に視線が向くも、直ぐに逸らされていた。畏怖という感情もあるわけだが、同じクラスメイト同士の婚約ということもあり、現3年の五十里と花音のようになるのでは、と話題を盛り上げている生徒もいる。これで大体のことを把握できてしまうのも悲しいことだと思いつつ、雫とほのかに声を掛けた。

 

「おはよう、二人とも」

「おはよう、悠元に深雪」

「おはよう。えっと、その……」

「大丈夫よ、ほのか。これぐらいは覚悟していたもの」

 

 ほのかが周囲の様子を悟った上で深雪を気遣うように声を掛けると、深雪はいつも通りの笑顔で返していた。深雪が悠元と婚約したことで、お互いの恋愛感情が衝突せずに気の許せる友人同士となったのが大きい。ただでさえ深雪とほのかは繊細な性格をしているだけに、フォローをするのは大変だからだ。

 

「分かっちゃいたけど、こんなんで動揺する方がおかしい」

「し、雫……」

「それはしゃーないと思うよ、ほのかさん」

「セリア、いつの間にいたのか」

「やっはろー、諸君」

 

 何もなかったかのように明るく振舞うセリア。彼女からしたら(物理的な意味で)死活問題になり得るので、四葉家のことを聞いても「まあ、校内で見ても、達也はお姉ちゃんを倒したし、深雪もお姉ちゃんを圧倒したから妥当じゃない?」と答えていた。

 達也の場合はラッキースケベを発動させての決着なので勝敗以前の問題だろうが。

 

「しかし、まるで見世物みたいに向けてくるのはどうなんだかな」

「その、申し訳ありません」

 

 原作だと深雪が四葉家の人間だと知るのは慶春会より後であった。だが、悠元の存在によって慶春会より前に知ったことで友人たちの心の整理がついたのは非常に大きかった……自分よりはマシだという判断も添えられた上で。非常に解せなかった。

 

「深雪が謝る必要なんてない。気持ちは分からなくもないけど、それで付き合いを変える時点でその程度だったってことだし」

「……来て早々にえらくドライな場面に出くわしましたね。そして辛辣ですね、雫」

「一々騒いでいたら心臓がもたないから」

 

 話し込んでいる所に姫梨もやってきて、クラスメイトが四葉の名で色々動揺していたり、悠元と深雪の婚約で盛り上がっている他の女子たちを横目に、容赦ない言葉を発する雫に対して感想を述べるように呟いたのだった。

 




 エドワード・クラークって、表向き政府機関勤務のシステム専門家なのですが、何でこの人まるで政府高官のように振舞えるのかが謎なんですよね。『エシェロンⅢ』のことがあるにしても、精々軍事アドバイザーが関の山だと思います。どこかの裏組織に所属しているのならば整合性は取れますが、そういった感じではなさそうなので。
 達也(四葉)に対する危機感を理由に他国を引き込むことは可能ですが、ウィリアム・マクロードが原作で最終的にクラークと手を切ったのは作戦が失敗すると見込んでの物かと思います。またの名を英国お得意の二枚舌外交。

 可能性があるとするのならば、非魔法師社会において名の知られた博士号を持つ専門家なのですが、非魔法師である彼が魔法学の権威でもあるマクロードやベゾブラゾフとコンタクトを取るのは難しいんですよね。
 そうなると、離婚したクラークの妻が魔法学的に名の知られた人物の可能性が浮上するわけですが……レイモンドが『第一世代』という可能性も残ったままなので、良く分かりません。
 なので、その辺は美味く整合性が取れるように調整します。

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