魔法科高校の『触れ得ざる者』   作:那珂之川

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具材争いをする日系米国人姉妹

 深雪の輝きという圧を受けて距離が遠くなっているような感覚を受けているリーナだったが、そこに助け舟を出す形で静観していた悠元が尋ねてきた。

 

「それで、リーナ。父から話は聞いたが、達也の婚約者として申し込んだのは本当のことか?」

「あ、うん……コホン。私、アンジェリーナ・シールズはこの度、司波達也殿の婚約者として正式に申し入れをさせていただきました。大人たちが余計なことをしてるけど、ワタシがタツヤを好きだって気持ちは嘘じゃない。それだけは本気よ」

「……そうか。まあ、セリアからも聞いていることだし、信頼はしよう」

「何か腑に落ちないんだけど……」

 

 リーナが達也の言葉に対して不服そうにしていたが、このご時世では仕方が無いと諦めつつ、リーナが持っている情報を伝えることにした。

 

「以上が『七賢人』から伝えられた情報よ。任務には他の人が当たっているわ」

「……ベンでしょう? ベンジャミン・カノープス少佐」

「な、何で分かって……あっ」

「南盾島で対峙した彼か。確かに、リーナに次ぐ実力者でジード・ヘイグの力量が分からない以上は妥当な戦力だな」

 

 実は、既に箱根を起点とした警戒網を敷いているが、沼津港に停泊している小型貨物船に顧傑の姿を既に確認している。しかも、昨日の夜半にUSNA大使館所有のクルーザーが貨物船の近くにいて、更にはそのクルーザーにUSNA軍の駆逐艦が接近して一人の男性が飛び乗ったことを確認している。特殊通信を用いたGPSによるパーソナルデータ照合でその男性がスターズのナンバー・ツー、ベンジャミン・カノープス少佐であることは確認済みだ。

 セリアだけでなく、名前を聞いた悠元がカノープスとその時点で面識を持っていたことにリーナが目を丸くしていた。

 

「それでね、そのジード・ヘイグは四葉(ヨツバ)を目の敵にしていると思うの。その意味でタツヤも狙われる可能性が高いわ」

「そうか。だとするなら、尚のこと悠元に協力した方がいいな……悠元、リーナを参加させないか?」

「うーん……セリアの判断を聞きたい」

 

 正直なところ『ブリオネイク』があるならまだしも、リーナの能力はどちらかといえば対拠点攻撃を含めた広範囲殲滅攻撃に向いている。それに、いくらUSNA大統領の特命を帯びているとはいえ、アンジー・シリウスを白昼堂々動かす事態は避けたい。なので、悠元はセリアに判断を仰ぐことにした。

 

「私? ……正直なところ、私が七草家の双子みたく制御してやれば行けなくはないけど、あまり離れた距離だと負担が大きいんだよね。そうなると、私も箱根に出向いた方がいいんだけれど」

「学校が狙われる可能性があるってことだよな。いっそのこと、一高を休みにして外出を自粛しておけば被害は減るだろうが……その線で行くか」

 

 顧傑が乗ってきた貨物船から運び出されたコンテナの行方は全て把握しているが、顧傑はどうやら『ソーサリー・ブースター』を所持していない。なので、彼の僵尸術による最大10キロメートルの範囲を考えるのなら、箱根の市街地がギリギリの範囲になるだろう。

 

 師族会議を狙った際に標的となる十師族以外に非魔法師の市民が巻き込まれたことを狙おうとする顧傑のことだから、ホテルに非魔法師の市民がいないと市街地にまでテロを仕掛ける恐れがあるため、予めいくつかの仕掛けを施していた。

 

 まず、今回の師族会議に使われるホテルだが表向き営業しており、ネット上でも通常通り宿泊予約できる。だが、師族会議が行われる2月4日と5日は“リニューアル工事に伴うお知らせ”の但し書きで紙媒体によるお詫びの書状を送り、同じ箱根にあるワンランク上のリゾートホテルへの代泊とするだけでなく、差額は神坂グループで全額負担する旨を添えている。

 

 そして、ホテル全体に天仙結界を敷き、更に『幻影行列(ムーン・エスケープ)』を改良した『幻影夜行(ナイトメア・ファントム)』を用い、無数の市民に扮したサイオン情報体を設置することで、顧傑から見れば多くの宿泊客がいるように見せかけられるというわけだ。この術を使った際の僵尸術との間隔などは事前にテストしており、完全に顧傑を騙し切れると踏んだ。

 それでも万が一の可能性を鑑み、深雪や達也に協力を仰ぐことは決定している。

 

「そんな風にあっさりと話せる辺り、ユートが当主になったってことなのよね」

「理由はどうとも言えるからな。いっそのこと『古式魔法師によるテロ対策』でもいいし」

「……間違っていないから困るけどね」

 

 表向きは日本の古式魔法師が師族会議の決定に対して暴発しないようにするためのもので、顧傑も広義的に言えば古式魔法師の一人であるため、そのテロ対策で臨時休校にするということに変わりなくなるため、セリアは悠元の言葉に対して苦笑を混ぜつつ呟いた。

 

「リーナ。いくら任務とはいえ、下手すればスターズから叛逆者として扱われかねない。その覚悟は当然あるだろうな?」

「……ええ。タツヤがやられるなんて思えないけど、ワタシにだってまだ“シリウス”としての誇りがある。あの事件の黒幕を仕留める事がワタシにとって―――“シリウス”の心残りだし、元々その覚悟が無かったら態々日本行きを呑んだりしてないわ」

「お姉ちゃんがまともなことを言ってるよ」

「ちょっとセリア、それは酷くない!?」

 

 こうやってシールズ姉妹のやり取りを見ていると、セリアはなるべくしてリーナの妹になったのだと悠元はそう感じていた。すると、夕食の準備をしていた水波がこちらを窺うように見ていたことに気付く。

 

「水波、準備が出来たのか?」

「はい。今日は人数が多いのでお鍋にしてみました」

「そうか。リーナとセリアもよかったら食べていくといい」

「そしたら、お言葉に甘えようかしら」

 

 そうして六人で鍋を囲むということになったわけだが、特に先程までの雰囲気はなく、和気藹々と楽しんでいた。和食ということでリーナは大丈夫かどうか不安な点はあったが、セリアから祖父の影響で、シールズ家は和洋の複合した食卓―――現代の日本のような状態だったそうだ。なので、リーナもお鍋料理に抵抗を見せたりすることはなかった。

 

「ちょっと、セリア! それはワタシが狙ってたお肉なのに!」

「甘いぜよ、お姉ちゃん」

「……私も聞かされていましたが、本当に根は日本人なんですね」

「まあな」

 

 具材の取り合いになり、危うく拾い箸になり掛けそうになったところで悠元がセリアにチョップを食らわし、「ざまあみろ」とほくそ笑むリーナに対して「お前もだからな?」と言わんばかりの圧を掛けると、これには涙目で「ゴメンナサイ」と謝ったリーナの姿に、達也と深雪、水波は揃って苦笑を浮かべていた。

 

  ◇ ◇ ◇

 

 西暦2097年2月4日。今日から2日間の予定で師族会議が開催される。

 師族会議は日本魔法界のサミットで、十師族を魔法師のリーダーとして仰がない古式魔法師も、師族会議の影響は決して無視できないものとなっている。特に二日目の十師族選定会議、今後四年間の十師族を決める会議に関心が集まっている。

 

 この前日となる2月3日の夕方、政府から緊急会見という形で官房長官による記者会見が行われた。その内容は、“教育行政システムの刷新に伴う教育データベースシステムの大規模メンテナンス”という名目で魔法科高校および国立魔法大学、更には各種学校を含めた教育機関全てが政府―――文部科学省からの通達で二日間の臨時休校措置が取られることとなった。

 

 さらに、“感染症対策”の形で首都圏に不要不急の外出を控える緊急声明を発表し、その際に発生した損害は全て政府が責任を負うことが付け加えられた。この世界では病気による死亡率が劇的に減少したとはいえ、インフルエンザの流行による学級閉鎖も未だにあり、裏向きの目的である爆弾テロ対策に利用させてもらう形で発令した。

 

 話を戻すが、いくら高校生の身であっても、いずれ魔法師として身を立てていこうとしている者からすれば無関心ではいられない。とりわけ十師族と師補十八家、次の十師族に選ばれる、あるいは選ばれない可能性がある家の関係者は、会議の様子が気になって仕方がないのだろう。

 とはいえ魔法科高校は臨時休校となったので、テロの標的になったところで被害がそこまで出ることはないし、以前のようにデータベースから魔法技術を盗もうとしても対策はされている。

 

「それで―――なんで皆ここにいるのかね?」

 

 そうぼやいた悠元の視界に映るのは、神楽坂本家の客間にいる友人たちの姿だった。

 達也と深雪、水波とセリア、それにリーナはまだ分かる。『神将会』の関係で修司と由夢、姫梨と雫も理解はする。だが、エリカとレオ、幹比古に美月と佐那、そしてほのかに加えて燈也までいる有様だった。

 

「何でって、そりゃ千姫さんから招待を受けたから?」

「別に実家に居ても大差ないだろうに」

「それは絶対に嫌ね。家に居たら親父が妙なプレッシャーをかけてくるのよ」

 

 エリカは、父親が彼女に無断で婚約打診をしたことで完全にキレてしまい、新学期からは一人暮らしをしていたレオの部屋に転がり込んでいた。レオも最初は実家に帰った方がいいのでは、と諭しはしたが、結局エリカと話し合い(物理)をした結果、黙る他なかった。

 

「レオも大変だね」

「ああ。しかも幹比古が知ってる絡みのことも起きたからな……マジで冷や汗もんだったぜ」

 

 そこに、レオの家の住所を知った夕姫が押しかけ、結局神楽坂家の斡旋で今の家賃と変わらない“元曰く付き”の広い部屋へ引っ越すことになった。無論、除霊の類は自分も関わったが、八雲が太鼓判を押す形で「問題は無い」と断言したので、大丈夫だとみている。

 修羅場になるかと思えば、エリカと夕姫がお互いに共闘関係を結んでレオを押し倒したそうだ。結局、大学卒業後に職が安定次第籍を入れることになるらしく、エリカが内縁の妻扱いでいいとのことらしい。

 

「エリカも随分妥協したな」

「そう? まあ、あたしの名字なんて元々オマケみたいなもんだし、あの実家があたしに対して素直になるなんて思えないのよ」

「辛辣だね、エリカ」

 

 そんな関係になった影響でレオが夜中にどこかをふらつく頻度が激減し、仮にどこか行こうものならエリカと夕姫が捕まえてベッドに押し込まれる、とレオから相談を受けていた。

 それに対しての回答は「変に出歩かれたら別の女に浮気すると思い込まれるだろうが。何も言わずに外なんか歩いたら、下手すると修羅場になるが、いいのか?」で、これにはレオも正論と捉えたらしく「まあ、確かに正論だな」と肩を竦めていた。

 

「で、ミキと美月の子どもはいつになるのかしら? さては、もう仕込んでるんじゃないの?」

「エ、エリカちゃん!!」

「流石に早すぎるって! 僕も柴田さんもまだ高校生なんだから!」

「やってることは否定しないのね?」

「……」

 

 幹比古と美月、佐那に関しては東道家で話が付いており、高校卒業後に幹比古は青波の養子として迎えられることになる。青波自身は「節度さえ守れば、営み程度で目くじらは立てぬ」と述べていたが、それでも幹比古はきちんと成人してから考えたいと思っており、一線だけは律儀に守っている。

 エリカの直球発言に対し、幹比古と美月は揃って頬を紅く染め、顔を俯かせていた。

 

「ほほう、これは是非修司との営みの為にもおうちっ!!」

「馬鹿野郎。他人の恋路に首を突っ込むな」

「お姉ちゃんは……ダメね、煙が立ってるわ」

「ほのかも同様だね」

 

 由夢は、彼らの夜の営みに関して聞き出そう、と目論んだところで修司の鉄拳制裁を食らって畳の上で頭を抱え、ここの面子の中でそういった経験がないリーナとほのかが揃ってテーブルに突っ伏しており、これにはセリアと雫が冷静に「無理もない」と判断していた。

 そして、男性陣の中である意味“残された”側の達也はというと、悠元と将棋を打ち合っていた。

 

「ここかな」

「やるな……なら、ここだな」

 

 聞こうが聞くまいが、どの道逃げ場所なんて無いと思っていたところで悠元から将棋を打たないかと誘われ、そのまま勝負に興じていた。打ち筋だけ見ればその道のプロクラスと言っても過言ではない盤面の戦いに、燈也は感心するように見ていた。

 

「それにしても、燈也は師族会議に出席しなかったんだな」

「既に当主である悠元と違って、僕はまだ次期当主でしかありませんからね。その意味では達也も同じでしょう?」

「そうだな」

 

 燈也は六塚家の次期当主として発表されているが、六塚家の当主としての仕事をしているわけではない。その意味で正月に四葉家次期当主として指名された達也も同じ立場に近い。悠元も神楽坂家の当主だが師族会議の関係者ではないため、血縁的に十師族関係者であっても無関係の立場となる。

 

 師族会議は基本的に十師族の当主のみが参加し、そして明日の十師族選定会議では師補十八家を含めた師族二十八家の当主だけ参加するのが通例となっている。例えば、十文字家の当主代理をしていた克人は師族会議に参加しているが、七草家の長女でしかない真由美は会議に参加していない(寧ろ、あの父親と同じ部屋に居たくないと思うだろう)。

 これは機密性を重んじてのものだが、せめて一人ぐらいは護衛を付けるべきと思わなくもない。

 

「悠元は次の十師族をどう見ます? やはり変わりなく行くでしょうか?」

「―――無理だな」

 

 燈也の問いかけに対し、悠元は一刀両断するかの如く言い放った。これには周囲からの目線が向いていたし、深雪も心配そうに悠元を見ていた。

 深雪を慰めるように頭を撫でた後、悠元は盤面を見つめつつ話し始める。

 

「身贔屓を抜きにしても、まず三矢(みつや)は確定ラインだろう。二木(ふたつぎ)四葉(よつば)五輪(いつわ)六塚(むつづか)八代(やつしろ)も監視・守護地域の関係上で替えが利かない。その意味で対新ソ連の最前線を担うことになる一条(いちじょう)もそのライン上にある」

「……七草(さえぐさ)九島(くどう)十文字(じゅうもんじ)は違うと仰るのですか?」

「十文字の場合、師補十八家の十山(とおやま)にしがみ付かれている節がみられる。ここは旧第十研の誼から下手に切れないんだろうが……それよりも、十師族としての意識が足りない」

 

 十文字家が担う役割は首都防衛の最後の砦たる存在として力を発揮すること。だが、守りに徹し過ぎて攻めへの意識があまりにも欠如し過ぎている。かの『ファランクス』は攻防一体型の移動型干渉装甲魔法だが、攻撃と防御で完全に別系統の魔法として割り振られている。

 原作知識からするに、スターズの『分子ディバイダー』に対して有効な攻撃方法とは言えなかった。守るだけで相手を負かそうとしないのは変に恨みを買わない為だろうが、時として相手の心を折らなければ鼬ごっこの様相を呈することになる。

 

 力のある者が力無き者を守らなければならない論理(ロジック)は当然分かっている。だが、それは必ずしも“義務”ではなく“権利”を行使しているに過ぎない場合が多い。

 例えば、とある人が偶々別の目的で合法的に銃を携帯しているとして、近くに熊が出たから倒さなければならないか、と言われると、必ずしもそれは“義務”として成立しない。それならば熊の習性を熟知している専門家に頼むのが一番確実であり、筋が通る話だ。

 

 魔法師の場合、何の専門家なのかと言われると判断に困る。救急系統に優れているのか、高所などの危険な作業に適しているのか、あるいは対テロなどといった危険な仕事に向いているのかなんて、非魔法師からすれば判断なんて出来ないに等しい。魔法師ライセンスも実戦的能力の保証を謳っていながら、魔法師の専門性に関するフォローを一切していない。

 創作物における魔法だと多岐に渡る種類の魔法が存在している場合があり、その能力に応じた役割を担うことで周囲の人間もその為人を認識することが出来るし、特定の種類の魔法が使えることで必要とされる専門職がある。そしてこれが一番大事なことだが、魔法使いでない人も魔法の恩恵を受けられているために、人々が魔法に対して必要以上に忌避する感情をある程度抑えることが出来ている。いわば一種の“棲み分け”が成立しているのだ。

 

 結局のところ、物理法則改変主体の現代魔法では「何ができるのか」となった時、戦闘行為という誰の目から見ても暴力的な行為になってしまう。それに付随している事象が多いからこそ、非魔法師が魔法師に対して恐怖を抱いている一因でもあるだろう、とみている。

 

 話を戻すが、悠元が十文字家に意識が欠如していると述べたのは、時として毅然とした対応をするだけでなく、このままだと十文字家は七草家の言いなりになっているに等しい状況を危惧してのことだ。

 もし、アリサの件で引き渡しを求めた場合は千姫が全権を負うと明言したが、悠元がその交渉の場に出るつもりでいる。神楽坂家当主となった以上、当事者として代理で済まそうなどとは一切考えていない。

 

「七草の勢力の大きさは理解こそするが、相互監視の目的に対して十文字の勢力は弱すぎる。今の十師族でいえば、七草・三矢・四葉を関東地方に置かないとパワーバランスが取れない状態だ」

「……七草家と九島家はどうなんです?」

「そこなんだけどね……まあ、九島家のペナルティは決まったが、七草家は正直決めかねてる部分がある」

 

 九島家の処分はあっさりと決まったが、七草家の扱いをどうしたものか正直悩んでいた。具体的に言えば、七草家を仮に関東地方から引き離したとして、今まで七草家が担っていたメディア工作や政治家への働きかけと言った政財界へのフォローが極めて難しいことについてだ。

 それと、都心を含めた関東圏内に七草家関連の企業が数多くあり、極めつけに国防軍情報部に独自のセクションを持っていること。これらの問題をどう対処するかで今後の動きを決めねばならない。

 

「ペナルティって、七草家が何をしたの?」

「簡単に言えば、俺が命を狙われる原因を見逃し、実家の仕来り破りを行い、終いには俺との約束をあっさりと破った……若造だと思って甘く見やがって」

 

 その証拠に関する部分は全部上泉家と三矢家、四葉家にも渡している。真由美や香澄、泉美は個人的に親交があるので見逃すし、彼女らの母親も対象外だ。だが、現当主とそれを諫めもしない前妻の二人の子は問題の対象と見做す。

 七草の評価が地に落ちようが最早知った事ではない。こうなれば、少なくとも十師族として昇格することになる七宝(しっぽう)家に繋ぎをつけることも考慮に入れるべきだろう。

 

 なお、九島家のペナルティについてエリカが触れなかったのは、ここにはその遠縁であるリーナとセリアがいるためであった。

 




 最近長々と後書きを書いていたせいでネタが尽きたので、今回はなしです。

 割と大胆なことは平気でするのに、えっちなことに耐性がないほのかとリーナの構図。異論は認めます。

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